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瓦屋根の裏に生えた桃の木。そこから溢れ出す雑草という紙幣。
空は乾燥しきり
山は稲穂の霞に紛れ
車を走らせ、左手は絶壁に近い崖
ヴァイオリンの線とピアノ線が相まみれ生命が1つ沈み、二人の男女は乾わいた飛行船に涙吸い寄せられ、刺青を彫った蛇の毒が二人を縛りあげていた。
翌日、メディアはこの出来事を取り上げなかった。
巨木の幹に透明と薄灰が踊り合い
最後の未亡人は白ワインのボトルに口紅を付けた
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笑うと、それほどつぶらでは無い目が糸屑のようになってしまう。口っ端も釣糸だけでかかってしまった雑魚のように鈍くさく、鼻穴も元々広かったのが、棒で突っ込まれた程の大きさになっていた。
そんな中で些か誇張出来るのは、小さな石を埋め込められる溝であった。
そこから流れゆく枯れ気味の滝は、非常に塩辛く、人が飲み掛けの汁を棄てると、赤身鮪が降っていく。
無愛想な人が珍しくこの光景を見て、「森林浴にも出掛けたいねぇ。」
蝉の声が強く建物へ反った炎天下の頃であった。
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狭いが夕暮れが過ぎた死魚が泳ぐ一体。
指先から力を込め、細長い窓枠を閉めようと、足先から脛にかけ、霧状が吹きかかる。
ポールにハンガーを掛け、垂れた衣服も湿り気を帯び、責影に淡蒼が交じり、それは汗ばんでいた。
俺に近付いてくるのは知るまでもなかった。
蛍のエメラルドの灯達
いつまでもどこまでも女神達は儚きえくぼで微笑み続ける。
紅く硬直した頬
原因不明の発熱気
腹の裏から沸き起こっていく長き流砂
海の背は眉を描き、そこへ往こうか
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俺にとって詩とは唯の落書きであり、最もこれは俺の作品の場合であるのだが、書きたい衝動は早抑えきれずに、勉学も放棄してしまって、友というプリン体が落ちて砕け散ったようなやつらと付き合い。そもそも友というものに、果たして完全に理解しているのであろうか、それすらも沈黙のままだ。オットーを愛したクリストフは全てを彼に与え、そしてその逆も彼は欲していた。二人は幾度となく荒波を越えたはずが、結局短い物語、ショートコントとして幕を閉じた。
何故こうした機構が生じたのであろう。
それは脆くも社会であった。
脆くもは不手際かもしれない。寧ろそこは小さいが、目だけがバカにでかい、純正であった赤血を吸い尽すピラニアどもだ。
クリストフの幼少期は波瀾に満ちてしまっていた。
そもそもの原因は飲んだくれの赤っ鼻、メルキオールである。あいつは好きでもない女中と結婚し、カビ臭いボロ家の家に席を置いていた。そんななかでもクリストフは自尊心という誇りを決して肌身離さず持ち続けていた。たとえ親父から折檻を受けようとそれを手から落とすというしょうもないミスを犯すことも、太陽が焔を象徴した程に決してなかった。
さぁ、僕はこれからも読み続けよう。そして僕が自信を社会から奪われた時には、君が僕を支え、皺が深くなりすぎるまでかかろうと、僕は君に友情をあたえてみせよう。
さぁ、次はミンナの所からか。
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ホラ吹きはきっとこういう。
「楽器なんざなくたっていい。用は空を舐め回すように見て、一番星、つまり綺麗な汚れのないものにみとれてさえいりゃいいんだよ」
まぁ、俺は正直無神論者ではないから、部分的には認めざるをえない。
だが、お前は怖いと思わないか?いや、悪い。もっと大人めいた台詞を吐くべきだった。
創造主は光?いんや、僕は闇とも思えないね。
想像は僕にとって必要だ。だが、常識的な想像だ。
君達は想像をどう思える。
少なからず映像であろう。
断言しよう。僕は黒の煤だ。レンタンから湧き出た煙すら値しない、いわゆる自然の黒鉛だ!
君、罪だと思わないかい?
僕は要するに罪だと言いたいだけなのだよ!
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以前友人から本に関する話しを聞いた。
「俺にとって本は、分かりやすい内容のものでなければ読まない。」
め、ではない。そりゃ、人間は常に完璧であるはずがない。
こういった失言も俺にとって、了承済みである。
学校へ必ず赴く所といえば、西校舎を入ったすぐ左の部屋、その付近には我ら秘密基地と幼稚めいた三畳程度の喫煙所である。
あの忌々しい過去がまざまざと煮えかえってくる。
文法に異変はないか、理解はあるかと私の心は具毒な彼に締め付けられてしまう。
どうせなら、社会に通用した宝石が欲しい。
そのために私は運命をあえて選択と題し、鞄の中身に様々な参考書を必ず閉まっておくことにした。
知恵の女神ミネルブァに(智恵だったかな)産まれ始めからネタの起因にされていたのかもしれない。
もう何かもがわからない。責めて俺にだって、領分してくれるだけの田んぼをくれたってよかろうに。
疲れたため、ここまでにしよう
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知ったこと。愛を俺は本心で人間への罪を深い水面下へ垂らすことを
文体を基礎文体を俺はいつまでも固執しよう
愛も義務で、一言で小鳥が枝葉に腰を降ろし、春風が吹き癒すことを俺は了承しよう。だが、キリストを語る貴方達は、彼をどう誂えようか。
友は女を重宝しようと、そして俺も重い首を無理に下に振り落とした。
だがそれでも消えぬ傷、潰えぬ業の焔
基礎はチラりと風に変わり、あー、雨は梅雨頃。
船は心中者を探すための、沖に蛍線灯を照らしわたる
愛を私は甘く隠蔽しつづけ、罰という鞭打ち刑の雨脚が窓枠を割れるほど叩きゆく。
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俺のそもそもの原因はこうして翼が折れたことにあった。
そろいもそろって聖者の行進。
心臓を撃ち抜いた弾
俺はその犠牲者であった。
俺はこうして背を見つめ続け、一体俺の居場所はどこにあろう。そればかりを欲っしていた。
このサイトにもそれがなく、だが、俺はこうしてサインを灯す。
金を捨てた、金は漁師に生け捕られ、俺の心臓の穴は惰性だけを吸い込んでいく。
見ろよ。あいつは浮浪者だ。あそこの岸の石であててしまおう。
死ねよ死ねよ。氾濫されゆくこの言葉だけが、お前らと渡り逢えるだけであり、俺の存在はアンチ!
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干潮のおかげで雑魚は皆、虚ろな目で太陽の光に吸い寄せられ、人も又残り60年足らずの歳月を持ち、地に足つかなくなってしまうとは、これまた腹を掲げて笑ってしまう。ゲーテのファウストにもそれぐらいの年月がかかったらしいが、俺は厭世者であるから、そんなこと知ったことではない。
質量保存は遺伝を表し、太陽はいつまでも笑うことは無いであろう。
不条理。あの裁判にムルソーは冷静を保たせてみせた。彼と俺とに何の差異があろうものか。
俺は額に汗をかき続け、地に塩が拡がっていく。それまさしく血潮がふさしかろう。
神父のキリスト論は彼の前で砕け散り、彼の涙というものは血潮に過ぎぬ。
太陽の周りを地球が回り回り、私の結論はムルソーの殺人前の描写が大好きであった。
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ペンを持つ手から血が滲出た。
つまり、僕は詩が書けない
ところがそんな問題は取るに足らないことで、詩は計算されたものではないのだから。
赤き泥さらに指先に溶ける腐敗の果実
社会の荒が削れあう中、一畳分のスペースに転がり込む
音楽は俺に吐気を催し、隣家の窓から机が見え、俺は石油を喉に含んでいた。
一体幸福は天使が運んでこようか。
修正も手につけることのない文に、俺は詩の世界だけにルールなんざ無いと思っている。
産まれゆくことは幸福か。厭世者は首を横に振ったまま、力無き息を使い、お前に罵声を投げ掛けた