詩人:ユズル | [投票][編集] |
いつだってひどく曖昧
センシティブに震えている
時間という 空か 旅か 夢か
流れ 流れて 流れついたなら
やさしい胸に抱かれたい
光の色にも見えた 鈴の音があった
凛としたそれが陰った
あまりにもさみしいと
泣かされて 君は
君は 冷たい指先をからめて
どこへ向かうのだろう
君にしか 飛べない空は
どうにもさみしさに負けそうで
潤んだ瞳で いつも
君は 今日も また
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真っ白な 画用紙に
空の青が 溢れてる
優しく 「嘘」が微笑んだ
綺麗だなあ って
明るい光を 見上げすぎて
見失った 「本当」のしっぽ
たとえ 真っ黒だろうと
それがわたしなら そう塗りたかった
今なら そう思えるのに
もうわからないよって
それだけが 本当だろうか
白く 真っ白く 戻すことだって
もうできない 今 立ち止まって
選ぶ色も 筆の軌道も
わたしではない わたしが
いろんなものと出会う
関係をつなぐ
わたしで 出会いたかった
わたしと つなぎたい
たとえ真っ黒だろうと
それがわたしなら
隠さないであげればよかった
ひとかけらでもいいから 今は
わたしを 見つけたい
綺麗な青を 捨てても
ひとかけら 見つけたい
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平穏な日々が流れ始めて
そうすると考えてしまうものね
生きる道の選択を
輝きと平和の天秤を
新しい太陽が空に浮かんだ
このときくらいは
したたかな瞳で
まっすぐ前を見据えてみたいけれど
白雪の富士が
この地面を辿った先にある
向き合えるだろうか
わたしの選択は
天秤の傾きは
うしろめたくない道で
胸を張りたいけれど
新しい太陽の
映し出す影とともに
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長い間眠りについていた
わたしのなかのネガティブ
些細なひとつの風で
潤んだ瞳で目を覚ました
忘れていたその思考を
思い出すとともに
それだけポジティブに
生きてこられたのだと気付く
長い長い付き合いの
ネガティブだったのに
とてもすごいじゃないか
涙を流す夜もきっと
ときには必要なのだと
羊のわたしは夢を見る
やっぱりいとおしい世界を
追い求めていたい
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宇宙へ飛びたいと
夢を見た彼は
愚かに残酷な瞳で
やはり夢見ていて
悲しい姿にも見えたそれは
それでもやはり純粋なもの
彼の夢が重なるとき
金色じゃない
銀色が綺麗に見えた
燃えさかる炎の
希望と夢の宇宙
その夢は美しい
その姿は美しい
命は宇宙へ帰ったか
優しい胎内で
彼は帰ったか
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きらきら ふわふわ
好きなもの イメージを
雲の上にならべて
そうしたことを
大切にしたい わたし
そして
豊かに 受け止めて
健気に 向き合って
だって 愛されやさんは
愛しやさん
しあわせやさんで
世界に いたいの
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曖昧な言葉と へらへらした笑みで
今日も真っ暗な湖に 石を投じる夜
もっと しっかりできたなら
あるいは
もっと 奔放であれたなら
自らの魅力など やはり無いのではないかと
真っ暗な湖と 見つめ合う夜
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優しく円を描いた
水面は少し青のある赤紫
舟に乗った君は花束と
遠い旅路を行くらしい
月の光は今日も人の瞳を
惑わせ狂わせている
きらりと剣を構え
僕は格好つけて
空は少し黄色のある藍色
君の帰りを待つという
途方もない賭けに出る
君と僕は
互いにそれしかできないで
愚かな二つの輝きが
いつか繋がればいいと願いながら
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めんどうくさい
身体もなんだかほんとうにだるい
優しい唄はとまっている
ゆらりゆらりと命を削る
ちっぽけなぼくらの世界を
てのひらにのせながら
ひとくちも食べずに
落っことした夏色ゼリー
あーあって悲しい意識もまた
睡魔のかなたにさようなら
明日もまた陽はのぼる
眠たいぼくは目を閉じる