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ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[256] 果て
詩人:ユズル [投票][編集]

身も切れそうな淋しさを
天使の羽で表現したら
暖かくて素敵だね、と
誰かはそんな気持ちを抱く

それはそれは不思議な
たぶん素晴らしいことで
想いが夢を降らすなら
プラネタリウムみたいな優しさ

わたしの咳ひとつ
夜空に放り投げてみる
星に辿り着いたなら
愛を纏って輝く

悲しみも嬉しさも
同じようなものだから
愛おしいこの世界で
愚かな胸を抱きしめるよ

2013/02/24 (Sun)

[255] 悲鳴
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脈を刻む
痛みが脳を走る
記憶はぼんやりと
色を等しくする

寒くて 魘される 夢を見る
久しぶりだね
夢の住人 忘れられると思ったら
大間違いだよ と 笑う

くしゃみが 
私の世界を 揺らして
あっという間に
壊れそうだね

2013/02/23 (Sat)

[254] 「明日も一緒」
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手をつなぎあって
優しさ色に染められた
二人の時間ははかなくて
恐怖の種が落とされる

芽を出すあしたを恐れ
それでも笑顔を持ち寄り
健気に暖めあい
今日を眠ろうとする

どうかそっと
壊さないで

そっと
幸せなままに

2013/02/22 (Fri)

[253] 夢降る街角
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さまざまな槍の夜
それでも空はうごめいて
紫と紅 碧のきらめき
稲穂のような金
流れるマーブルの海

宝石のような言葉たちが
枯れていた木に
瑞々しい果実を実らせる
ぴかぴかと輝くそれが
淡い桃色の頬を呼ぶの

そういったものが愛おしい
その人々は
固いパンを頬張りながら
葉からこぼれる光の下で
あの人にも夢を見せたいと
想いを馳せて
今日もうたをうたうよ

2013/02/18 (Mon)

[252] 非力
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ぎゅう、と目を瞑ってみる
しんとした夢の入り口
音のない白い部屋
そよ風で傷ついていく空間
情熱と憎しみはやがて
静かな幸せと哀しみに
だからわたしは目を開けず
待つこともせず
夢の入り口 音のない白
繊細な空気 さよならの気配
消えていく感情
それでも役に立ちたい
緑の丘で ピンク色の花で
また 出会いたい
降り注ぐ 欠片のなかで
幸せを 君にあげる

2013/02/11 (Mon)

[251] 
詩人:ユズル [投票][編集]


星から星へ 旅をして得た哀しみから
深い優しさが 生まれたんだ
望遠鏡で 見つめた世界で
羽が生えない理由を知った
羽を持たない ぼくたちは
今日だってそう
宇宙をめぐる 旅をする

2013/02/05 (Tue)

[250] 笑顔
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心の平穏を守ろうとした
その逃げを責めたあげく
真っ直ぐに花を見つめられなくなった
悲しげな色 音が 心配そうに飛び回るよ
なんにも間違っていやしないよ

少しずつあったかくほどけだした心は
泣ける場所を見つけるだろう
寂しいと叫ぶ場所を見つけるだろう
そして本当に求めているのはきっと
涙の雨が途切れる瞬間の
きらきらさえ越えて
笑いたい 笑っていたい
ねえ そうでしょう

2013/02/05 (Tue)

[249] 戯言
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ネイビーと暗いグレー
混ざり合った真ん中の世界
瞳を開ける前に
確認した呼吸の速度

星の数だけ 人の目
人の心
読んでいるのは誰かの物語の
そのすみっこのわたし

星空に怯えながら
明日に怯えながら
甘えん坊の 優しさで
世界を傷つけてみたかった

2013/02/04 (Mon)

[248] 本音
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自分から
背を向けたこと
帰ろうか と言ったこと
言葉のやりとりを止めたこと
さようならと 告げたこと
一度だって
ないんだよ

そう 臆病で
来ないものも
念のため 待っていて
街角 目を泳がせて
所在なく
ただようんだ

似ている わたしたちは
正反対を 演出して
距離を保って
けれど似ていない わたしたちは
わたしは やはり 君を見上げる
僕が上にいるんじゃない
君が自分から下に落ちてしまうんだ
そのとおりだね

綺麗な言葉で綴れない
本音は ただ 醜いだけだろうか
なにもわからないわたしは
わたしたちは
今日も瞳を閉じて 眠るよ


2013/02/03 (Sun)

[247] ヒトリゴト
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満ち足りない 満ち足りない
どうしてなのかわからないまま
もしかしたら
何も信じられていないのかも
満ち足りないと 感じた気がして
満ち足りない幻覚を 毎日見てる
人生なんて 事実なんかない
全部 幻覚 のようなものだって
わかりかけてきた 今なら
満ち足りない このどうしようもない
焦燥感も きっと
幸せに 変えていけるんじゃないかな
なんて 思いながら
後ろ向きが好きなぼくの
慣れない前向きで
眠りについてみようかな
さびしがりが好きなところは
まだ少し変わらないから
さびしがりを見守っててね

2013/01/31 (Thu)
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