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ユズルの部屋  〜 新着順表示 〜


[136] ぽつり
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太陽はからりと照らして
いつのまにか 汗が落ちる季節
しゅわしゅわした みずが
恋しい 喉が いとしい時間

おいてかれてる さむい夢
てぶくろはいまだ 片隅に
優しさは つめたいほうがいい
わかってなんかほしくない

青い あおい 空に
浮かんでる きみの雲が
大きく 力強く ふくらむほどに
わたしの雲は ほら 見て
風に かきけされて

今にも 消えてしまいそう

2009/05/20 (Wed)

[135] なんとすばらしい、
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きらいだ だいきらい
とんがった言葉が降っている
あんまりうまくいかない
そんな程度の涙が降っている

優しいのはほんとうだけど
臆病で弱虫なものだから
それがふたりいるんだから
はかなくって繊細すぎて

それでもいくつもの涙を
互いの地面に降らせながら
今にも離れそうな手を
つないだままにして
臆病者はほんのすこしずつ進む
体温を確かめながら
不安定な夢をなだめながら

これってとても
素敵なことじゃないかな
とてつもない幸せが
二人をおそうから
わたしたちはいつも
泣いて手を繋いでる

2009/05/03 (Sun)

[134] 雨の訴え
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ピンク色 水玉 開いた
しずくを 弾いた
それが 少し 楽しそうで
ふと 泣きそうになったから
うつむいたら みずたまり

幼い瞳 こっちを見ていた
きらきらと うつした姿
なにひとつ 意味なんてない
望みすらない 人のかたち

憂鬱な 雨の日
振り払う 意識すらない
むなしいね
憂鬱な 毎日
変わりたいとも 思えない
かなしいね

2009/04/27 (Mon)

[133] ぐるぐる
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考えてもみたら えらく平和で
なんにもつらくなんかないと
思うには 思えるんだよ

街はきょうも 人で溢れて
きのうと同じような 時間を刻む
時間においてかれるとか
はたまた飛び乗るとか
そんなのはなくて ここにいるだけ

ああ 憂鬱な日々
古びた喫茶店
コーヒーに浮かべた思考
つながりのない淡い哲学
命ははかないけれど
わりといつまでも 続くらしい
あなたは幸せですか?

2009/04/16 (Thu)

[132] いつだって怯えているだけ
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てのひらは綺麗で
なんにも汚れてはいなかった
でもそれに意味があるのかは
わからなかった

遠く 遠くばかりを見てるから
道が 月まで届くみたいな錯覚

優しい人々の群れから逃れたら
あおあおとした草原みたいだ

羊たちは案外
つよい瞳をしてる
知らなかったでしょう

てのひらは綺麗で
なんにも汚れてはいなかった
でもそれに意味がないことに
ずっと気付いていた

2009/04/12 (Sun)

[131] ブルージー
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雲がのんびりとしていた
わたしはそれを見ていた

終電のベルが鳴った
わたしは急かされ走った

世界は どっちだ

どんな顔で迎え入れるの
正しい立ち位置はどこ
何にむかって飛び込めばいい

胸のきしみは無視して
走ったら靴がぬげて

雨が心を落ち着かせて
タクシーに運ばれた

世界は どこ

2009/04/09 (Thu)

[130] 果て
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澄んだ音のアルペジオ
光の粒がおどるよう
すべてのものには小さな
翼がついているみたい
そんなふうな夕暮れ

いたいけな星が目を覚ますまえに
君をむかえにいく
意味のない響きだけ
並べたいわけじゃないのよ
君なら 気付いて

変わらない 優しさも
日常の 理不尽も
愛しい ざわめきも
包み込むようなメロディー
君とさがしていた

2009/04/08 (Wed)

[129] まどろみに沈む
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いつしか寒さは薄れていて
どうやら春が来たようだ
色づく景色
暖かな匂い
ぼくのところには訪れない
舞う蝶々に
願いを叶えてもらおうか
ばかばかしくって
泣いた
こんなんなら瞳を
開けなければよかった
だけど花は咲くのだ
美しいピンク
誇らしげな愛らしさ
ぼくの涙は
とどまるところをしらない

2009/04/08 (Wed)

[128] 夢であれ
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せつない思いが ばくはつしそう
だから触れないで 甘い指先
許されないこと 受け入れたのに
いつも半端に 振り返るよわさ

おびえが 伝わらないといいな
ほっておけない 優しさは
森の中に しまっておこうよ
なみだだって 真夜中の魔法

思いをとげるとき それが
どういうときになるのか
予感はしている そして私は
それを望んで たぐりよせるの

2009/03/16 (Mon)

[127] いりぐち
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わたし ちゃんと 歩けるかしら

ゆううつな空に 言葉を零した
浮かんだまま 曖昧に消えた


未来って あんまり響きが
好きになれないの おかしいかな

晴れ渡るのは もう少し待って
まだまだ薄暗い 空の下でいさせてほしい

時間のバスに 乗り遅れてばかり
これが最後のだったら どうしようか

ありえないのは 変わらないもの
ときを越えて 理解したつもり?


わたし ちゃんと 歩けるかしら

ゆううつな空に 言葉を零した
浮かんだまま 曖昧に消えた

2009/03/14 (Sat)
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