| 詩人:ユズル | [投票][編集] |
あぁ 今日も 柔らかな布で
心を覆うけど 足りないな
あぁ くすぐるんだ 風
はやい時計 君の優しい笑顔
陽の光が強く 眠たい列車にそそぐ
イヤホンを外したら 眩しくて
俯いてる ほら また
らんらららん
誰かが 歌ってる
幼いこどもの列が
緑を 目指してる
あぁ 心が 小さく 震えるんだ
あたたかい夢 醒めて
新しいときが 刻まれて
君は笑って 笑いかけるから
目を逸らす ほら また
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光をまとった日々の隅っこ
相も変わらずどろどろしている
わたしはほこりの真ん中で
ため息で綿毛を飛ばそうとする
きっと芽なんて出ない
黄色い花びらは生まれない
ひらひらと舞う蝶の中で
行く末を悲しんで
優しい場所ばかり探していて
漂っている羽のような綿毛
行く先がこの生の世界に
ついになくなったとしたら
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月明かりが消えて
真っ暗に飲まれて
小さな声で呪文となえても
猫が駆けていっても
うまく 魔法がかからない夜
悲しい夢を見る 魂が眠る
夢の中でくらい
幸せでいたらいいのに
夢の中でくらい
幸せでいたらいいのに
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綺麗な嘘を 今日もついた
柔らかなピンクがぼやける
風の動きが変わるから
なにもかもが知らない世界
足を一歩ずつ 踏み出すのが
ひどくおっくうで 怖くて
抱え込みすぎて潰れた悩み
消えてしまう 自分が…
ああ 君は 感じないだろうか
こんな重苦しい 心を
否定しないで消化してくれよ
君の優しさが 必要なんです
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ゆらり ゆらいだ湯気の中
視界はつねに ぼやけてる
胸をくすぐる 甘い夢
君は優しい 光 みたいだ
こんな想いは どう表せば
適切に 伝えられるだろうか
触れたところから 広がる
せつない熱の 愛しさは
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たとえば 森へ続く散歩道を
可愛い花を 髪にかざって
アイボリーのワンピースで
弾むように 歩いていく
そんなふうな 憧れ
でもね 汚い空気の中を
時計の音に追われながら
冷たいまち 窮屈な服で
疲れ果ててうつむいてる
くだらないなあ 現実
夢みがちなわたしを
つないでいるのは
かすかな期待と迷い
夢に橋をわたしても
とどまるのはなぜかしら
空気を切り裂いて
その衝撃で
進んでいくようなひとには
なれなくても
夢に橋をわたしても
まだ まだ 渡れないのよ
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ゆらゆらとした もやが
目の前にずっとあるから
そうして世界を見ることに
慣れているから
君が 手を 引っ張っても
まだまだ足は重すぎて
三日月に笑われて
夜になりたいと願った
帰りたいな どこに?
所在のなさに 振り回されて
居心地の悪い 君のとなり
いっそ 空に放り出されたい
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この白い靄の向こう側に
あなたがいるとしても
小さな私は 息を潜めて
ほんの少し 触れるくらいよ
あなたの言葉や仕草は
月から 零れ落ちた雫みたい
私は 地面から見上げるのか
それとも空をただようのか
さらさら流れた時間は
迷子のひつじを運んでいて
船のへりに腰掛けたあなたは
遠く 輝いて 消えちゃうみたいだ
消えちゃうみたいな
あなたに 私は
息を潜めて
ほんの少し
触れるくらいよ
| 詩人:ユズル | [投票][編集] |
あの日っていつだか覚えていないけど
あの日見た 水色のドレスが綺麗で
宇宙に放り出されそうになって
あわてて 瞳を開けたんだ
寝っ転がったら 妖精がいて
なにも言わずに笑ってる
深い水の底からは いつも
違う世界に つながる
ハイヒールは痛いから
いっそ はだしで 歩くよ
どこまでも行ける気がしてる
飛べなくても いいや
あの綺麗な城に行きたいけど
行けなくても いいや
おとぎの国にも 慣れてしまう
そんな習性が いや
そんな毎日が いや
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黄色いリボンが揺れたら
はやく つかまえてね
きっと 青空をバックにしたら
とても綺麗だと思うのよ
ああ いろんなことが
面倒くさい 夜空 星
可愛いね メビウスの輪
脱線したら 真っ白だったよ
さあ 笑え!
降り注ぐ 色とりどり 水玉
怖がらないで 踊るんだ
いらないなら 希望なんて
蹴散らしてしまえばいい
さあ 笑え!
突き刺さる でかすぎる 太陽
ためらわないで 歌うんだ
いらないなら 明日なんて
吹っ飛ばしてしまえばいいよ
黄色いリボンが揺れたら
はやく つかまえてね