詩人:ユズル | [投票][編集] |
気持ち悪い日々を
ぐしゃぐしゃに丸めて
放り投げたなら
私はどこをさまようんだろう
壊れた扉も 花も
どうでもよくて
本当はただ痛いことは
したくないだけ
ありふれた 刹那主義みたいな
こずるい速度で
いつも私は 歩いてる
結局 何のためにとか
くだらない 一晩中
気持ち悪い日々を
ぐしゃぐしゃに丸めて
放り投げたなら
私のなにが変わるんだろう
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それは 夢の中の話でね
雲みたいな ふわふわが
いくつも 浮いていて
ひとつひとつに 手をのばす
私はね 探しているの
思想と その表現を
パステルカラーの世界
静かな その作業の繰り返し
すべてが 靄の中
ふわふわは 増えながら
そう 光もさまざまな顔で
私のまわりを 飛ぶ
気付いたら 寄生木を見つけて
いつのまにか 私も
浮いて 飛んでいたことを知る
見下ろせば 影がうごめいて
青い空に 星が降るの
そう 夢の中の話でね
でも 私は いつもそんな
世界を生きているのかも
そして 君の世界と交わるために
小さな努力をしている
そう思うの
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本当は弱くない 知ってる
きらびやかな花をまとう
その心は 透明で脆いけど
だけどいつも 光ってた
優しくなきゃ そんなに
苦しまないよって
バカななぐさめでも
受け取ってくれるなら
もう どうにでも
私はすでに 掠われていて
風を探しては受けとめる
きみの鳥 みたいだ
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雪は 今日も降り続いて
汚い街を 埋めていった
優しい忘れ物も
真っ白に消えていった
色がとても少なくなったので
淋しいと人々は言うけど
私にはとてもなじんだ
不思議と 落ち着いた
メロディが 言葉を探して
風の中をただよった
ただ私は 壊さないように
じっと 見つめよう
瞳を閉じて
自分の肩を抱いて
けれども
まだ 苦しい
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たまごの殻のなかは
フワフワだったので
ずっとここにいたいと
眠りの間をただよいました
海で星を見たとき
とても綺麗だったので
ぜんぶがきらきらと
輝けるのだと思いました
甘い蜜ばかりだと
ときに弓を射られても
長い旅路はあまり
けわしいものではなかった
強くなるのは怖かった
綺麗になりたかった
とてもとても怖かった
ひとりきりでいたかった
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素敵な音楽をぼんやりと
聴く時間が好きでさ
それが 深い深いよるでも
かわいい傷を探してでも
運命は いつだって
ゆらゆら ただよって
きっと さようならの言葉を
拒んでいる
星たちが踊る舞台の
幕はきれいに透き通って
涙のあとももう 消え去りそうなとき
ほんのすこし 触れてみたい
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根も葉も無いワルクチ
まあまあ大切な人だから
いちいち否定したくなる
必死こいてさ
絶対的なものをひとつ
しっかり胸に抱いて
見誤ることなどなく
見つめてればそれでいいのに
ああ むずかしい
外野にも惑わされ踊らされ
ああ むずかしい
イライラを貯めたら
なんか もらえないかなあ
綺麗な言葉たちが浮かぶ部屋を
鋭いナイフみたいな態度で
いくつもの糸に絡み付かれても
進めたらそれで幸せだとも
思えないけど
いつも迷路だって 疲れるんだ
ああ むずかしい
イライラを貯めたら
なんか もらえないかなあ
詩人:ユズル | [投票][編集] |
ゆらり 過ぎる日々の中で
今年も生きていました
キラキラな出会いの陰で
せつない涙を見ました
意味のない言葉を
優しいメロディーにのせて
がらくたみたいだと
君は言うけど
抱きしめたい夢が生まれた
ゆりかごの中で 空を
見上げてる小さな光は
まだ無垢だから 羨ましい?
それとも 帰りたくない?
微笑みの似合わない人が
こっちを向いてくれていて
宝物はひとつもないけど
また明日 会いたいと思う
つらつらと語るには
短すぎるこの紙のうえ
小さくまとまった世界で
変わらずゆれながら
暮れていく 時間を感じる
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とれかけのパーマが
一番好きだと言った
伸ばしたまま半端な茶髪が
とても落ち着くと言った
綺麗な言葉はどうも
信用できない でも
ちゃんと気付いてくれる
優しさや痛みには
風と 星と 花と 夢が
世界から 去っていこうとも
僕は 君だけを見つめて
いられると 思うよ
恋と愛の違いを
目の当たりにしながら
今日も 振り返らないで
ただ君のそばにいる
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約束を破るための 安い嘘
そういうのをつくるのは得意
休日につくったクッキーは
パサついていて まずい
そして 絶望の夕暮れ
机の木目と 同調しかけた
哀れな人のかたち ひとつ
顧みない態度に 憧れた
紛れてしまう 色ではなくて
行進の列が 今乱れたけど
曖昧なうちに 逃げただけ
そして 絶望の夕暮れ
天井の傷と 同調しかけた
哀れな人のかたち ひとつ