詩人:ユズル | [投票][編集] |
可愛い顔して えぐい言葉
でも 傷つかないよ
君の思うようには
ぐるぐると 巡っていた
一日中 空に紛れて
器用に色を変えながら
どんなものが 心に触れて
何に安らぎを 見出だすんだろう
どうしても 理想の姿には
なれそうもない気がした
君は なぜ笑うのか
さよならと 言ったなら
涙も 見れるんだろうか
まだ出会ってもいないけど
どんなものが 心に触れて
何に安らぎを 見出だすんだろう
ああ また 一日が
君だけで 終わってた
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僕の湖に 控えめな音
つるつるでまあるい石を
投げ込んだのは だあれ
振り返れば まっさらな
君がそこにいることを
僕は わかっていたから
少しだけ こわかった
瞳を見たら ごまかせないから
どうにも 溢れてしまうから
素直に 肩をたたいたり
呼んだりできない 君だから
なみだが 出そうだ
この気持ちを なんて呼ぶの?
水の描く 波紋が
いつまでも 消えない
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孤高の人 みたいな
そんな感じを気取って
心の闇を大袈裟に
ひけらかして歩く
誰にも理解されない
変わったひとだと言うくせに
人恋しいんでしょう
かっこつけのつもりでも
その青い青い鎧は
触れただけで壊れそうだよ
気付いてないと
思ってるんだろうけど
優しい気持ちだよ
近づく胸の中にあるのは
逃げようとはぐらかそうと
もうすぐ 触れる
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「あ、雨だ」
嬉しそうに言って
暗い空に水玉模様が開いた
そして笑顔が降ったから
僕はけっこう雨が好き
夜に雨は降り止まず
街灯が水たまりに映る
白い息もかきけした
水玉模様はもういないから
僕はたまに雨が嫌い
好きな人の好きなものを
好きでいたいのって素敵
雨の大好きな君のこと
雨が降れば思い出すから
僕はやっぱり雨が好き
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真っ黒とはちょっと違う
ぜんぶ混ざりあってる
よく見れば透き通って
脆いようで 愛しい
ここは 君が創りだした
くらい心の世界
涙と絶望の間から
生まれた歪み
踏み込んだのは 僕
まっくろに見える場所で
僕には 色があるんだろうか
綺麗な傷のうえで
ここは 君が創り出した
くらい心の世界
ぬくもりと信頼の間から
生まれた歪み
切なくて 胸がきゅっとなる
優しいだけの 嘘が
あふれてる
僕は 世界を 消したりなんてしない
君は ただ そこにいればいい
隠さないで その歪みが
なによりも 愛しいから
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朝ふと鏡を覗きこんだ
瞳の色がない怖い顔に
にらみかえされた
ため息は何度目だろう
指折り数えてたら
ドラマのいいとこ見逃した
朝と夜の歯車の
規則正しい音を切り裂いて
悪魔がやってきたなら
僕は喜んで魂を売ろうかな
だけどいつも時計の中に
帰ってきてしまうのは
悪魔の冷たい指先に
飽き飽きしたから
優しい誰かの指先が
触れた気がしたから
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なんかださい
そう思った
人生が 性格が
なんだかはわかんない
冷めているのか
意味もわかんない
そんな歌 聞きながら
電車にゆられる
甘い甘いキャンディ
って 言葉だけで かわいい
羨ましいなって
ばかだと思いながら
思わせぶりに傷見せつけて
きらきらの雫をこぼすような
そんなふうな世界がキライ
ならやめてしまおうか?
迷いつつ妄想で
お茶をにごし
くすんだガラスは
そのままで
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引っ掻いてはじけた
そんな暗い夜
どうしたの さみしい
今更箱を開く
優しかったいつかの絵は
ゆらいでて まざって
だんだんと闇になる
渇いたら潤そう
そんな単純なことが
難しいのをもっと
はやくに知っていたら
ハートはもう痛まないよ
でもね 僕は君に会いたい
傷つけたっていいから
夢から飛び出そう
とびらはもう開かないよ
でもね 僕は鍵を壊したい
傷ついたっていいから
君に会いに行こう
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伏せた睫毛の先に
陽のひかりが落ちて
まばたきと一緒に
繊細にきらめいた
赤くなった指先に
空気みたいに触れて
微かな熱が
じわりと伝わった
冬の空はどうして
こんなに澄んでいるのかな
掴まれる そう きゅっと
扉の内側で
帰らないと 君が 言うのなら
翼があっても 追わないでいよう
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朝の空気はひんやり
息をはいたら白くて
手袋だとうまく動かせない
指先がなんか愛しい
踏み締めてあるく
ポストは今日も
寒空の下 いつものように
あかい
冬は優しい
と 思う
寒いけれど それでも
冬は優しい
と 感じる
だいすきだから
ラララ ラララ
なんて 歌いながら
ブーツをならして
綺麗な空気を あるくの