詩人:ユズル | [投票][編集] |
ゆううつにもなるよね
先の見えないことだから
海の底を旅してる
こんなならいらない
未来も 明日も
切り裂いた優しさも
なんて ねえ
きらきらしてるものの
その裏が他人の苦しみなら
輝く夢を捨てる?
こんなならいらない
未来も 明日も
裏切るぬくもりも
こんなならいらない
あなたも 私も
たくさんの時間も
なんて ねえ
ねえ 壊れかけながら
手をつなごうよ
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綺麗な空は四角い
ビルに切り取られてる
遮るものもない場所へ
ときには飛び立とう
暗い街には 暖かな陽を
渇いた夢には 優しい雨を
憂いの夏には 入道雲を
そして 君のいる景色
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別に 君は優しい風じゃないし
潤いをあたえる水でもない
そんなのわかってるし
そうである必要だってない
輝きたいからって
人間の身体は光りゃしない
空を飛びたくっても
羽は生えてこない
なんて浅はかな 絶望
勝手な偏見にまみれた 絶望
いいから 帰っておいで
別に懲りてもいないよ
いらつきが怖いなら
キスをすればいい
さあ 一緒に眠ろう
目覚めは 怖くない
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空は 透き通るようにあおい
頬は 暖かい桃色
葉は 深く落ち着いた緑
花は 無垢なまっしろ
それだけの世界
すごく綺麗で
とても単純な
一枚のわたしの絵
夢じゃないよ
現実だって 見てる
だからね もっと
ちょうど額におさまるくらい
そんな淡い世界
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くらい森の真ん中で
焚いた火も燃え尽きる頃
胸を襲うのは切なさと
涙の出そうなしあわせ
何を失ってきたのか
鮮明に思い辿るのは
不毛だけれど
感慨深いときもある
優しい眠り顔
どこまで一緒に
いられますか
残酷と暖かさの狭間で
魔女が歌うような旋律に
気付いてくれるだろうか
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街の雑音の中
このまま消えてしまえばいいと
本気で思う
そんなときが日常にある
それはいつもあたしを惑わせる
坂の上で君が笑ってる
夕日が君を照らしてる
あたしは目を細める
手を伸ばしたなら
消えていくような景色
あたしは目が泳いでる
足は別に疲れてない
ひどく重い荷物で肩が痛い
空はいつだって
顔を変えていくんだけど
あたしの目は全てを残せない
苛立つあたしの前で
ちらついてる甘い蜜
本当に使えない
これが見たいものだなんてウソ
見つけ出したくなんてない
君だって 夢だって
あたしは目を閉じられない
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光の粒がすべる
色とりどりの絵本を開く
そんな風景は
いつのまにか忘れてた
甘い甘いお菓子だよ
一緒に遊びましょうよ
本当に強くなるまでの
夢とか幻だとか
なくさないでいて
そのつたない思想
あったかい海をただよう
微笑みはピンク色
少しだけ摘んだ花
茶色い髪に似合うよ
本当に強くなるまでの
夢とか幻だとか
なくさないでいて
そのつたなく愛しい思想
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たとえば僕は
逆あがりの練習をしていた
意中の子にフラれていた
母親とケンカしたり
サッカーの試合を見ていた
過去に経験したことが
たくさん
僕のまわりに浮かんでいる
いったい何を伝えたくて
そこに浮かんでいるの?
何を伝えたくて…
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カタカタとなってる
道がもうすこしで世界を
外れて落ちそうだ
闇は隠すっていうけど
でもごまかせやしないわ
クレイジーなうたを聴かせて
ゆらり ゆらり
きらり きらり
くらり くらり
かっこつけの帰りは
とてもやましい
うらやましいわけじゃない
ふらり ふらり
さらり さらり
ひらり ひらり
もう知らないよ
なんて言わないけど
自棄じゃなくて
もどらないから
ふらり くらり ゆらり…
さらり きらり ひらり…
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自分の見ているものが
それが世界じゃない
たとえば鳥は紫外線が
綺麗に見えるって言うし
すきとおる
ってなんだろう
透明なんだけど、またちがう
そうだああいう
日差しの感じ
淡いとか鮮やかなとか
つやのあるとか
夢の色とか、
記号化しないで
整頓しないで
わけがわからないこと
そのまま、そのまま
君はすきとおる
綺麗に澄んで
ううん、ちがうな
君はすきとおる