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ユズルの部屋


[119] うつつ
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


この白い靄の向こう側に
あなたがいるとしても
小さな私は 息を潜めて
ほんの少し 触れるくらいよ

あなたの言葉や仕草は
月から 零れ落ちた雫みたい
私は 地面から見上げるのか
それとも空をただようのか

さらさら流れた時間は
迷子のひつじを運んでいて
船のへりに腰掛けたあなたは
遠く 輝いて 消えちゃうみたいだ

消えちゃうみたいな
あなたに 私は
息を潜めて
ほんの少し
触れるくらいよ

2009/02/08 (Sun)

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