真摯であれ 聞こえるもの景色を 揺らしながら馬車は ひどくがたついた手品みたいな 甘い果実の道ゆがんだ昨日を 瞼の向こうでやりすごして君と僕と夢は 抱き合って眠るいつから星は その身をとかし息を潜めて 見えなくなったのかその落ち着いた 深い色が涙出るくらい なつかしいの優しくあれ どんな時間も髪はほどいたまま 光るまま重い荷が 軽快に 風になった手品みたいな可愛い 深い空
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