詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
知らないよ
知らないよ
そんなこと
知らないよ
求めないよ
追わないよ
振り返らないよ
泣かないよ
ホントはもっと
素敵な世界が在ると
信じてみたいと
思ってるんだ
だけど
現実は許さない
時計の針は
留まることを知らぬ
大人になりたいと
背伸びして
色んな遊びを
覚えた時代
そして
大人になったいま
嘆いているのは
"こどもになりたい"
みんな
ないものねだりさ
もういいよ
隠れん坊なんて
やめにしよう
輝かない ひかり
隠せない くらやみ
そんなもの
いらないよ
せーので真実を
ひとつずつ
打ち明けあって
せーので
沈んでしまおう
"光のない國へ"
去り際は
ひたすら
カッコつけて
気まぐれに
宛名のない
落書きだらけの
手紙
通りすがりの誰かに
渡すの
"終焉"
最期の最期まで
心臓だけが
生きていたいと
ズキズキ
鳴いていました
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ためらわずに、
きみが選んだもの
最後の選択
すべての終わり
きみは誰の腕にも
抱かれることはなかったし
いつも自分を
捕まえていたけど
ただひとつ
間違えたこと
あそこで何もかも
切ってしまったこと
何も見たくない、
要らないと
本能を取り込んで
きみは
青いまま
散っていった
とってもとっても
空のきれいな
秋の日だった
欲しがってばかりで
愛そうとせずに
ただ、
もがき苦しんで
一緒に落ちていった
あの日のふたりは
何処にもいない
きみは先に
ラクな道を選んだだけ
そうでしょう?
ちょっと待ってて
『今、鋏が見当たらないの』
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契った、
学生服の切れ端
素知らぬ顔で
あなたは
いとも容易く
ごみ箱に
投げ込んだの
振り返った瞬間の、
強張った顔
狂気に
満ち満ちて
見えて
知らぬ間に
心臓は
鼓動を早めて居た
凍りつく
背中
滑り込む
冷たい指に
あたしは
抵抗も出来ず
なすがまま。
ねえ?
何時かは
愛をしあえる時が
来たり、
あたしの為に
笑ってくれる日が
来たり
そんな事を
ずっとずっと
考えてみたけど
あんな風に
棄てられる場面
観てしまったら
あたしは
如何しようもないよ
行き場のない
言葉、台詞にしても
あなたの前では
意味をもたない
精一杯の強がり
並べてみても
『最初で最後の夜。』
亜鉛華の肌に
爪立てて、
血を染めた
染まる。染まる。
痛み感じたなら
愛も知り得るでしょう?
どうか心配して
放っておけないと
あたしを叱って
冷たい顔で
見つめないでよ
感情 を
態度で
示して欲しいのに
それでも
結論は明白
疑念に縛られた
暗室の風景
焼き増して
打ち砕いて
ねえ?
触られるなら
毒まで本望
あなたにヤラれて
死にたい
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好きでロダンのポーズ
執ってるわけじゃないよ
好きでキャットウォーク
やってるわけじゃないよ
何もかも
思い通りにはいかないよ
誰かが
そうさせるだけ!
溺れた夢を
慌てて掬い上げて
"!!人工呼吸!!"
でももう手遅れ
二度と開かれないと
知っていた
温くなった
コーヒーの湯気に
消える
すべて
溶ける
思い出
...
結局、
矛盾の先には
罰しか
みえないよ
震えるように
すごした
幾許かの
時間
終わりの朝
最後だと
言い聞かせて
目を見たけど
きみは
初めて見せる
真顔
長い沈黙の後で
言葉がない
無言で開けた
ドアの向こうに
きみは
愛を探しにゆくの?
やっぱり
返事はなくて
跡形もなく
すべてが
終わってしまった
"触らぬ神に祟りなし"
なんて
馬鹿げてる
でも何もいえないよ
僕には資格なんて
ないし
だけど
走り去る
エンジンの音だけが
耳に残って
離れない
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暫くはお互い
黙り込んだままで
貴方は顔すら
あげようとは
しなかった
沈黙が重い
三度目の喧嘩
今までと違うのは
何処からともなく
終わりの音が
きこえていること
時計の針も
躊躇した様に
なんて遅いの
視線のやり場に
困ってしまう
意味もなく
何度も目を閉じて
どうにか
考えないようにと。
"言いたいことは
分かっているよ"
貴方は俯いて
時折擦れた声
泣いているの?
ねえ何故
泣いているの
そんなの
まるで本当に
貴方が悪いことを
したかのような
こんな雰囲気は厭
慣れていないもの
どうしようもない
心が掻き乱されて
平静を装っても
何もいえず
やっぱり私も
俯いているだけ
それでも唯
貴方が先に
切り出してくれるのを
待った
人任せに
成り行きに
委ねていたかった
そう
自分で自分の全てを
決めることが
怖かったよ
最後まで
しがみついて
逃げ道を用意する
私は狡い
だから
解らないフリ
"利口にはなれないよ"
でも多分
今日が終われば
決着はじき
ついてしまうんだ
私は愛されたかった
それだけだった
最初で最後の我が儘も
受け入れては
貰えないだろうけど
全身で好きだった
ああ
こんな靄みたいな
気持ちの悪い
感情にも
いつかは決着
つけられるかな
馬鹿みたい
だけど
おかしくて
笑ってしまったの
そしてやっと
貴方は顔をあげ
私の目を見つめ
本心を捕らえた
好きだった
それだけでもう
この先は 当分...
みじめな
依存癖にも
もう
さよなら
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忘却の彼方
染み付いた
罪の馨り
何処へ行っても
君が邪魔をする
灰色の空
薄い膜が
張って
無意味に
煩いネオン
心が死んでしまいそう
城塞
大きな囲い
軽やかに
跳び越えたいけど
何かを叫び続ける
君の声に
奪われているの
悪気なく
降り積もる
猜疑心
フィルターが遮る
本当の"今"
何をしても
言葉が見当たらず
限界点だよ
到達した
高波に
行く手を阻まれた
かなしみは
君だけが
知っていた
あのときの
真実
待っていてよ
ピジョンの卵
狙う
青蛇を
いま、とっとと
退治するから
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ぱちんと
指を鳴らして
一瞬にして
この景色が
変わったならと
やってみたけれど
それは妄想に過ぎず
かなしい
ひとりぼっちの部屋で
またひとりごとを
呟くだけ
せめてきみが
いてくれたなら
何かが
変わっていたかもって
たまに
考えたりも
する
でもそんなの
妄想に過ぎないよね
かなしい
ひとりぼっちの部屋に
またひとつ
鍵が増えたよ
鍵穴に
目を凝らして
外の光を
求めても
無駄だ
毎日の日課と化した
反省会も
生かす機会が
ないんだから
無駄なことだよ
だけど
まだ探してる
記憶の川岸
閉じたまんまの
小説の一節
正攻法が
だめなら
裏からゆくまでだ
ねえ
先に仕掛けたのは
きみのほうだよ
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変わらない朝
変わらない夜
まいにち、
同じことして
立ち止まってる
みんなは
"お先に"って
笑いながら
あたしを
追い越して
いってしまうの
生きてきた時間は
おんなじなのに
あたしだけ
歩数が足りない
生きてゆく時間は
おんなじなのに
あたしだけ
あたしだけ
取り残されてしまった
経験が
何を生むの
努力が
何に成るの
祈りが
あたしを
救ってくれるの?
見えないよ
見えないから
怖いのかも
だけど
途方もなくて
蔓延った
悪魔の声に
傾いてしまう
そんなまいにち
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近ごろは
天気も浮き沈み激しく
まるで
情緒不安定な
あなたの心を
映しているようだね
お元気ですか
今日は雨です
涙雨じゃないかと
不安になって
筆をとったの
わたしもまだまだ
こどもかな
来週になれば
また逢えると思う
電話もするよ
メールの返事も
ちゃんと返す
(マメじゃないけど
誠意はあるから!)
寂しくなったら
捌け口にしてください
溜め込むのは
悪い癖です!
わたしは
あなたの為に
いるよ
遠くても
傍にいるって
最初に言ったのは
誰だったっけ?
だから
泣きたくなったら
頼ってください
嬉しいことがあったら
教えてください
ひとりじゃないよ
ここにいるよ
それじゃあ、
また明日
バイバイ!