詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
狼煙は
まだか
まだなのか
もう準備は
できている
とっとと突っ込もう
三国に
悠長にしてる
時間なんて
ない
捨て奸
神風
苦肉計
御安い御用
命は
何の為に
ある
みな
喜んで
死にいくさ
もしいま
弱音を吐いて
生を嘆くのがいるなら
救ってあげよう
一緒に戦おう
要らないのなら
他人にくれてやれ
あるものは
最後まで
有効活用
ええい
狼煙はまだか
いつになったら
戦は始まる
独り
鋭気を
研ぎつづけ
はや5年
狼煙はまだか
まだなのか
そろそろ
こっちも
あぐで!
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退屈な午後の
暇つぶしは
決まって
辞書の朗読
勉強になるからと
いつか役に立つからと
そう言って
揃えてくれた
壁一面の本の海
わたしは
新品の本の匂いが
すきで
きれいな
カバーをかけて
しおりをはさむときの
あの感覚が
好きで
不似合いな
分厚すぎるのを
小脇に抱えるのが
すき
だって
まるで博士か
何かに
なったような気分に
なれるから
だから
辞書はちょうどいい
わたしには
ぴったりな書物
今日は
ねの段を読みました
佞姦というのは
誰かに
ぴったりな言葉だと
思いました
佞人というのも
お似合いかなと
思います
それじゃあ
今日の報告
おわり
明日はのの段です
おやすみなさい
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まだ夜が明けたばかりの
うすぐらい
ピンクの空に
かき消されそうな現実(イマ)を
そっと繋ぎ止めて
きみの温度、思い出した
明日も会えると
云い聞かせて
迎えた朝は
いつだって
こんなふうに
色(イロ)がついてた
生きてることの素晴らしさ
生命(イノチ)あるもののきらめき
うつりゆく雲の表情(カオ)
ひとつ残らず
すべてがぼくを動かした
夢なら覚めないでほしかった
シーツにもぐるたび
繰り返される明日も
保証のない言葉(コトバ)も
見え透いたきみの嘘(ウソ)も
切り裂いてしまいたかった
夢(ユメ)なら覚めてほしかったよ
きみの感触
まだこの手のなか
震える声は
きみの名前(ナマエ)を
何度も呟いてしまうだろう
それでも
日は昇るから
きみはもういないから
ぼくは歌うだけ
カタチのない日々を
信じて愛すだけ
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なんか
生きてゆけそうだ
なんか
死んでしまいそだ
人間はむつかしい。
その場所に
気づいてしまったら
弱いひとなのか
わたしはいつも
ふたつの間で
揺れ動き、
悩み、
苦しみ、
一喜一憂
人間って、面倒だなあ...
でもね、
そこが
イチバン愛しい。
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声を亡くしたカナリア
黄色い巻き毛の
黒い瞳のカナリア
青いCageにいつもいて
哀しい愛の詩
うたってた
「きみといると なみだが
ああ こぼれるの
きみのめを みてると
ああ かなしいの」
どうしてそんなに
切ないの
誰がアナタを
追いつめたの?
どうか救えるならば
アナタのその声が
もう一度
震えるボクの胸に
届きますように
どうか叶うならば
アナタのその空が
もう一度
柔らかなボクの光で
笑えますように
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いつから 崩れてた?
どこから 壊れてた?
問いかけに 返事など ないよ
イマとなっては、
最初からなんにも
なかったみたい
紙一枚の
脆い空気 でした。
なにがしたい?
なにを伝えたい?
問いかけに 答えなど ないよ
現実主義者を 前にして
幻実主義者は
救われないんだ
物事を区別するのに
Yes,Noで
割り切れないことも
あるの
100(ヒャク)か0(ゼロ)に
できないときも
あるの
白と黒 じゃなくて
灰色もいるの
理屈を並べてもイイ なら
哂っても可
だけど 要らないから
見たくないから
そう。
逃避の旅は美しいの
誰一人として
満足はしないけど
不満もここには
必要ないの
だから、ねえ
どうか触れないで
あたしですら
触れられぬ 領域
どうか。
どうか超えないで
もしものときは、
ナイフ差し出すまでよ。
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"恋に恋する
愛を愛する"
"恋が愛を生み、
愛は恋を育てる"
"恋とは求め合うこと
愛とは支え合うこと"
・・・
美しい言葉ばかり
並べ立てて
飾っても
仕様がない
そんなことは
どうでもいい
シンプル イズ ザ ベスト
極論、
好きか嫌いか
要はそれだけのことです。
真っ白な心で
君を描いたら、
本能が
答えを出しました
要はそれだけのことです。
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連れ去ってほしいよ
誰か
ううん
あなた
あなたがいい
あなたじゃなきゃ
さらってよ
退屈を覚えた
日常に
サヨナラさせて
あなたがすき
約束したことすら
忘れて
幸せな顔して
笑うひと
こころは
雨のち雨よ
期待外れの
天気予報に
まいにち
泣きそうになってるの
あなたがすき
抱きしめて
はやく
抱きしめて
翳りない日々を
見たいよ
あなたと
どうか今すぐ
キスで起こして
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さっきから
かなしい顔して
一時も
視線を逸らさない
ねえ
その目には
どんな景色が
映っているの?
あなたの視界に
わたしはいるの?
返事はなくて
そう
"心此処に在らず"
そんな感じ
空の色は
だんだん暗くなって..
光のない
真っ黒な明日に
手を伸ばしたって
届きはしないのに
"多分みんな
必死なんだね"
あなたは
まだ黙ってる
音沙汰のない
方角に向かって
何も言わず
立ち尽くしたまま
ときどき感傷的
泣いてみたりする
ねえ、
わたしはここにいるのに...
"どうか斜になんて
構えたりしないで"
もう、
自分を強くしようと
鍛えたりしないで
あなたに望むのは
そんなことじゃない
そんなことじゃないの
たった一つ
その生命を大事に、
どうか温存しておいて
それだけだよ、ねえ
ちょっと濁して
肩をすくめた
もうどうでもいいって
顔してるけど
知ってるよ
わたしの言葉が
ちゃあんと
届いてること
そうしてほら、
ふたりは見つめあう
ああ ぱりんと
空が割れて
現在、わたしたち
初めて真正面から
向き合えるの
愛を交わして
微笑みあう
当たり前な景色が
丁度好い
わたしが求めていたのは
こんな些細なこと
だから、ねえ
無機質なものばかりに
心をとらわれて
大切な温度を
見失わないで
わたしはちゃんと
隣にいるから
隣にいるからね
あなたの世界に
わたしがいるなら
それだけで
嬉しいんだよ
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昼下がり
逃げ込んだ白い部屋 には
誰も居なかった
静寂を切り裂く チャイムの音
片隅で 夢は泣いてた
窓の外では平穏が 笑う
何故だろう
果ての無い筈の空 が
途切れそうに 見えて
ナイフをちらつかせ 睨んでる
隠れた闇
私は 軽く促し 天井を見上げ
黒い染みに 憎悪 を感じていた
夏の日 滲み出た欲望は
狡猾な愛 になって
君を救うどころか
何もかも 全て
呑み込んでしまったんだ
ああ 今この世に
永遠と呼べるものが 何処にある
曖昧に暈して 逃げ込んだ現実が
毎晩 私を苦しめて
それは夢、幻
目に映るものすら 信じられないの
ああ 私、どうやって
確かな未来を 掴み取ればいい
もし今 此処に在る
形のないものを差し出して
真実を手に入れることが 出来たなら
今すぐにだってそうしたけど
もうないよ
何にも無いよ
あの頃 この手にあった 所有物は
きっと誰かのモノ になってる
ねえ だから
不安の夜から 抜け出せないよ
"どうして朝はやってくるの"
瞬きに気をとられ 涙をせき止めた
近づいてくる誰かの足音
白いベッドは未だ 君の匂い
甦る
鮮やかな記憶と共に
ああ 私は何時になったら
自由になれる
何処からが 本当の真実?
でも まだ多分 期待してるの
絶望の森にさ迷い
祈りにも似た 希望を 噛んで
呼吸を止め 指を重ね...
そうして 勢いよく ドアが開いて
私は本当に 目覚めた
だけど
明日に映りこむ 人影に
きっとまた 預けてしまうんだ
欲しい答え なんて
得られないのに
意味のない戯れ合いを
してしまうんだ
この苦しみを慰めてくれる
見返りも求めず
ただ 愛してくれるひとが
いま一心に
全身を 抱きしめてくれたら
私は光を得て
今度こそ本当に
自由になれる気がするのに
現在、私の生を繋いでいるのは
他の誰でもない
ねえ あなたなのに