ホーム > 詩人の部屋 > ミドルの部屋 > 投稿順表示

ミドルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[12] 祭のアト
詩人:ミドル [投票][編集]

薄汚れいく祭のさ中


今が良ければ
それで善

はしゃいだ盗賊の群は
人ゴミの中 風を切る



一瞬の輝き見たさに
目線は雄と夜空ばかり


開閉を忘れた口は
薄汚れを吸い吐きする


地上の汚れを邪魔だと言って
片隅に蹴りやり

浮足だつ心とめられない






薄汚れた祭の跡

楽しかった
思い出を吐き



汚した自分
汚れた自分



正当化する

2005/11/01 (Tue)

[16] 三次元
詩人:ミドル [投票][編集]


三次元の世界を

窮屈な二次元に
押し込んで

今日の気持ちを
書き綴る


笑い顔は
立体感を
いくら出しても

笑い顔に


泣き声も
裏側を
映し出す事はなく

泣き声に


すべては
詮索の世界を

抜け出せずにいる



夢見ることすら
叶わない四次元の世界

そこには
本当の気持ち

心の叫びが
一杯だろう


私はそこに
辿り着きたい


誰も居なくても

たとえ独りに
なったとしても


決して諦めない


いつか
辿り着きたい


二次元の世界に
書き記し


三次元の世界に

本当の気持ちを
縛りつけている

2007/01/23 (Tue)

[17] 中年オヤジの発想
詩人:ミドル [投票][編集]

そこの若い娘

生きたい
死にたい

どっちやねん

泣く
笑う

どっちかにしい
気持ち悪い


俺の得意の

逆ギレのキレも
笑顔の下の下心も

使いヅラ


どっちかにしい

決められんかったら


しゃあない
家おいで

ニタニタ


可愛がったるで

グフフ

2005/10/31 (Mon)

[20] 國の違い
詩人:ミドル [投票][編集]

【入国拒否】

住んでる世界が違うから


【立入禁止】

さっきあいつは入れただろ

以外に手薄な警備に

無理矢理 強行突破


【高温多湿】

意味不明な看板の横を走り去り

物影に潜む


【警報発令】

侵入者あり
不審人物の情報求む に
密告者あらわる

捕まる前に脱出


【厳戒体制】

もう一度入国を試みる

二度とあなたの国には入れない

無理した自分がバカだった


【拒否反応】

あなたの心に触れることは

もう許されない

焦りすぎた自分が愚かだった


【完全拒絶】

あなたの温かみに触れることは

もう出来ない

2005/10/31 (Mon)

[32] 声明文
詩人:ミドル [投票][編集]


僕等は失望している



何に




優しい言葉

僕等の心に入り込み

たやすく掴み

内側から切り裂く





僕は失望している



何に

何に


何に




すべてに

2005/10/31 (Mon)

[34] 森の中の林
詩人:ミドル [投票][編集]

透明感 無くても

僕は幸せ


そこで笑ったのは誰

ケラケラ
ケタケタ

薄汚い幻想



この森を抜け
あの林に行こう

何処から森
誰から林


この林を抜け
あの木の下で休息

誰から林
何時から木


この木の下を出て
あの平面で安息



見守るは
空と前方135度

背中側は
刺客にあげよう



雲ひとつ 無い 青い空
幸せ

雲ひとつ 有る 青い空
幸せ




統一感 無くても


少なくとも

僕は幸せ

2005/11/01 (Tue)

[35] 食事
詩人:ミドル [投票][編集]

心の中の泥のような汚い感情に

塩分を少し


まずい筈なのに文句も言わず

友達は食べてくれる


お腹一杯の筈の恋人は

私の分も食べてくれる


平らげられた皿を片付け
綺麗な水で丁寧に洗う


“片付けは私の仕事”


友達が言う

「今度食べる時は変わった物が食べたい」と


恋人は

「何も言わない」


“次の料理も私の仕事”


『今度は美味しい物を出すよ』

私の言葉に


友達は

苦笑と疑いの眼差し



満面の笑顔と輝かしい眼差しの

恋人






── また 絶対に来てください ──


心の中でそう叫んだ時


綺麗に盛り付けられた次ぎの料理が


机の上に少し置かれた

2005/11/01 (Tue)

[44] 雇われ研究員
詩人:ミドル [投票][編集]

愛と友情を

安易な発想で混ぜ合わせたら

アナタが残ったよ




【教授へ】

これ学会で発表します


【教授へ】

盗まんといてね


盗んだら

歯ギシリと舌打ち


プレゼントします

2006/04/15 (Sat)

[58] エンプティー
詩人:ミドル [投票][編集]

僕の体の中
水が詰まってるだけ

本当は空っぽ


僕の頭の中
SEXが詰まってるだけ

本当は空っぽ


君が座ってたイス
君が座ってる筈のイス

今は空っぽ


冷たい椅子に
君の変わりに座って
確かめてみる



君の心の中
僕への想い溢れてた

本当に溢れてた


僕の心の中
君への想い溢れてる

本当は溢れてる



君がいなくなったイス

今は空っぽ



君がいなくなったイス

これからも空っぽ

2005/11/01 (Tue)

[64] Rain dance
詩人:ミドル [投票][編集]

窓ガラス越しに雨に撃たれている

消えそうな君を

強く抱きしめた


窓に映る君は泣いているように見えたよ



窓ガラスで踊る雨粒が
踊り疲れるまでは



優しく君を


抱きしめていよう

2006/07/22 (Sat)
55件中 (11-20) [ 1 2 3 4 5 6
- 詩人の部屋 -