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トケルネコの部屋


[115] ラベルのない朝
詩人:トケルネコ [投票][編集]

夜明け前

ゆっくりとシャワーを浴びて

濡れた裸足で外を眺める

薄暗い天蓋に撓んだ光が依れてきたら

厚いカーテンに包まりブランデーを割る

冷えた音が暗い穴蔵に積もる


コトリッ…

ふと乾いたコトバを吐き出した

片手に挟まるグラスが揺れる


カラカラと…

それは乾いていたはずなのに

妙に座り心地が悪くなった



もうずっと…

ただ乾いていたはずなのに

2009/12/24 (Thu)

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