詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
食卓にイワシが並べられている
ヌラヌラと四方眼を宙空に彷徨わせ、まさにイワシだ
や、そもそもこれはホントに近海のイワシ氏なのであろうか?
私は魚の形態と名称がイクォールで正常に繋がったためしがない
このシシャモによく似た腹の膨れ具合と
もはやシシャモにしか見えぬ小振りなシルエットは、やはりシシャモなのだろうな
そう合点がいった所ではたと気付いた
私は下半身ハダカなのであった ジッと椅子にかけた父母が視ている
精確には私が昨晩徹夜で造り上げた父母の蝋人形が
ところで股間の痒さに勝るものがあるのであろうか?
だからこそ私は春の朝の生ヌルい中央高速道でハダカでポンなのだ
想像してみたまえ ランプの魔神に何よりも股間の痒みを取り除いてくれと
金も女も世界統一券もいらんからと願いたくなるアホな心境を
「ぶるっくしーるず、昔キレイやったなぁ…」フト父の最後の言葉を思い出した
なんだか股間の痒さに泣けてきた
カユクテカユクテ「でも今じゃアメコミの女ヒーローみたいね」と笑いこけてた母の死に様が甦る
そしてフツフツと我が金玉の無用なメタルさに怒りが込み上げた処で
ゆ っくりと昏倒した
私は眠り、目が覚めた
見知らぬリング上にいた
馬場が 三沢が、父母がいた 飯島愛やウガンダまでいた
…なんだ、みんないるじゃないか
みんな、消えたフリしてヒドイよ(ヒドイよ…)
リングサイドに場違いな青い目のサムライがいたから、しばいたら
『イテッ』と日本語