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メロンソーダの部屋


[69] 飛んで行ったセミは
詩人:メロンソーダ [投票][得票][編集]

眠れない永遠の夜が明けて
セミがないている

八月が終わってしまうよと
セミがないている


日が低くなって差し込む木漏れ日は

僕の部屋をよそよそしく感じさせて

よそよそしく感じるセミのなきごえは

夏と共に
みんなみんなどこか遠くに連れていってしまう気がして



清んだ静かな最後の夏の朝に

なくのをやめたセミがどこか

遠い所へとんでいった




 

2010/04/18 (Sun)

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