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evansの部屋  〜 新着順表示 〜


[75] 蜜蜂のように
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きょうも

世界中のどこかで
飛びまわる彼ら

きょうも

わが家のバルコニー
いつもの決まった花に
飛んでくる彼

みつばち

自分からは決して
攻撃しない彼ら

美味しい蜜を集めるために
きょうも健気に飛びまわる

決して浮気をしない彼ら
いつも同じ花にやって来る

あなたも みつばち
わたしも みつばち

みんな みんな
みつばちになれば

愛情と平和に包まれた
この世界…

2004/08/11 (Wed)

[74] 「こころ」のふれあい
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夏の朝

通勤電車に揺られて
地下鉄に入る

どこか懐かしい
昔の風景

目の前に座る
ワイシャツ姿の3人の男

その隣には
小さな女の子を連れた母親の姿

地下鉄に入り最初の駅
杖をついたお婆さん

「失礼します・・・」
と母親の隣に腰掛ける

眼鏡をかけた優しい
笑顔のお婆さんは

「お娘ちゃん幾つ?」

不思議そうな顔をして
指を3本立てたその子は

やがて
母親の腕の中に
顔を摺り寄せ
人見知り

ウトウトと
眠りに就く子を横目に

ひとときの会話に
花を咲かす
二人の女性

昔は良く見た風景
当たり前の風景

それぞれの時代を
生きてきた女性達の

談話の中に生まれた笑顔
触れ合いの中に
生まれた「こころ」

最近は見かけることが
できない風景

いつの日になるのだろう

こういう風景
日常見られるときは・・・

平和の原点 ここにあり

そう感じた・・・



2004/08/22 (Sun)

[73] 人類の原点 〜アテネ〜
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もう少し早く気付いていれば

もう少し早く降参していれば

何人の命が救われたであろう

戦争反対を叫んだがゆえに
牢獄で73歳の生涯を閉じた

わが敬愛する一人の教育者

明日 ナガサキへの
あの悪の怪物であり魔物である
人類の文明が悪用された日から
59星霜のときを迎える

どのような状況であっても

戦争は絶対悪

暴力は報復と憎悪を生み出す

対話は協調と繁栄を生み出す

武力・経済の争いから
文化・スポーツ・人道の争いへ

もうすぐアテネ五輪

この原点に省みたい

2004/08/08 (Sun)

[71] 原爆の日に
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きょう

あの夏の日から

59星霜のときは流れる

一瞬にして人びとを
不幸のどん底に陥れた

悲しきできごとが
思い出される

広島に投下された
悪の兵器に
取り付けられた
高度計は

なんと

皮肉にも
日本製であった

人類の利便性の
向上のために
開発された技術

一人の誤れる
悪しき指導者ゆえに

平和の為の
高度文明は

皮肉にも
人びとを苦しめる
ものへと変わる

何のための科学技術か
何のための教育なのか

英知を磨きゆく意味

君よ それを

とわに 忘れるな・・・

2004/08/06 (Fri)

[67] だだ茶枝豆の思い出
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2004.7.31 夕刻

ハイウェイ向かい側の
銀座のフランス街

B1でいただく夏季限定
「だだ茶枝豆ソフトクリーム」

みちのく岩代 出身の
65歳のあなたを思い出す

職場に咲く一厘の花のごとく
皆に勇気と希望を与え続けた

お世話になったあなたの笑顔

あなたから良く聴いた話
ずんだもち だだ茶枝豆

うだる暑さに疲れた
からだを癒す爽やかな
その味は

あなたとの懐かしき
思い出を甦らせる・・・

2004/08/02 (Mon)

[66] 歩行者天国
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2004.7.31

いつも歩いている街

きょうは何処か違う

二つのハイウェイと
ショーウィンドウが並ぶ
ビルの谷間に囲まれた

ひとときの天国

上空を仰げば
夏の青空と厚い雲が

時計塔の重厚な建物とともに
京橋 新橋方面へと広がる

創業135年の老舗パン屋
初めて入る2Fのカフェ

音楽の宝庫 楽器店の本店
インコグニート メイザ・リーク
との久々の再会

ファッションビルの1F
30余年の歴史ある
本場ドイツの革メーカー

良いものは良い

本物志向のまち
研ぎ澄まされた
感性のまち

夕刻 19:00
隅田川に花火が上がる頃

この街の裏通りにある
老舗JAZZライブハウスで
3ヶ月半ぶりに

じっくり聴き入る生の音

ピアノ・ベース・ドラム
アルトサキソフォン
女性ヴォーカル

ここにも大空に上がる
花火と歓声のごとき
ドラムのリズムと
みなの拍手が湧き起こる

2004/08/01 (Sun)

[65] 郷愁のメロディ 〜evans〜
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一日の終わり

日付が変わるとき

最終電車で降りる
東京の下町

いつもの店へと
ふらりと立寄る

きょうは何かがちがう
どこか懐かしい
どこかで聴いたメロディ

それは学生時代の
あの思い出の
郷愁あふれる
あのメロディ

Bill evans

ワルツ フォー デビィ

陰りある音は
現実社会のストレスから
ひとときの癒しを
与えてくれる

学生時代 お世話になった
あのマスターの顔が思い浮かぶ

私にJAZZの素晴らしさを
教えてくれた あのマスターは

いまは いずこに?

ありがとう

2004/07/31 (Sat)

[64] 偉人の詩心に学ぶ
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23年前 グアダラハラ大学での
わが師匠の歴史的な記念講演
「メキシコの詩心に思うこと」

彼は論じた
「メキシコの人々の心にみなぎる
みずみずしい感受性こそが、自由や
平等といった近代的な人権感覚の
源泉である」と

2004.夏
同大学より
詩人・教育者・哲学者
仏法思想家としての
偉業が認められ

名誉博士号の授与の
決定通知が届く

師いわく
リーダーは詩心を持て、と

ほんとうの民主主義は
ほんとうの善き社会は

ナンバーワンではなく
民衆ひとり一人が
オンリーワンのリーダー

ならば
われ今日より決意する

歴史に残る多くの詩人の
詩人の部屋の皆さんの

喜びや悲しみ辛苦など
熱き想いをわが想いとして

詩心を学び
日々 詩を書きゆくことを・・・

この混迷した社会
ひとり一人に
勇気と希望を
与えゆくために・・・

2004/07/31 (Sat)

[62] あおぞら の思い出
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青空にちりばめられた

白い入道雲

青地に
大きな
白いまだら模様

築地に広がる夏の空

この雲は
どこまで
続いているのだろう

あなたの暮らす街の上には
この雲は見えるだろうか

あなたと歩いた
信濃のあぜ道

あなたとは
あぜ道に広がる青空を
もう一度見れるだろうか

93星霜を生き抜いた
あなたは

いまは
病床で皆の問いかけにも
答えてくれない

もう一度
あなたと一緒に

青空を望みたい…

2004/07/28 (Wed)

[61] 環状列車 9両編成「十界号」
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いつから 何処から
運行しているか
解らない循環列車

1両目には

病気や人生に悩み疲れ
苦しみの中を必死に
もがく乗客たち

2両目には

衣食住のものに飢えて
愛情と知識に飢えて
貪る乗客たち

3両目には

弱きものを見下しいじめ
権力や利己主義に媚び諂う
愚かな乗客たち

4両目には

互いに相手を罵り
暴力が横行する
怒りの乗客たち

5両目には

みな何もせず
ただ座っている
平穏な乗客たち

6両目には

招待旅行の仲間に囲まれ
歓談止まぬ乗客たち
天にも昇る想いを胸に

7両目には

講師の声に耳を傾け
書籍の研鑽エリートたち

8両目には

自らの理論や技術を
確立し達観した
学者や教授陣たち
みな われが一番
偉いと主張

9両目には

人のためにと
自己の損得省みず
動き回る乗客たち

1両目から9両目まで
さまざまな状況で
みな 行ったり来たり

向かい風をも苦とはせず
走り続ける環状線

いろいろな車両を
常に移動しながらも

走り続ける意味を知る

どの車両にいても
前へ前へと
進んでゆける可能性

可能性を開くための努力
それを自覚した瞬間にのみ

脳裏に浮かぶ10両目

そして 再び
1両目から9両目までを
常に歩き続ける・・・

永遠に続く環状線の車内で

2004/07/27 (Tue)
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