詩人:どるとる | [投票][編集] |
偶然ここに生まれて
偶然あなたと出会って偶然家族がそろって偶然僕は恵まれて
偶然の雨に今日も濡れて 時おり気まぐれに晴れ渡る 空に苛立って
いくつの偶然に今日も助けられて
いくつの偶然に今日もしてやられるだろう
偶然あなたがうけた
僕の冗談や
偶然最近当たった宝くじや
いろんな偶然に救われて 僕は偶然の重なりの中で偶然ここにいる
必然的なことや
神様だとか
引っ張り出したくないからさ
とりあえずあらゆる全てを偶然と片付ける
あれも偶然 これも偶然
目に入る全て 偶然でいいじゃないか
面倒くさいから おっくうだから
あなたも僕もお隣さんも偶然の産物
たまたまの塊
そこであくびしてる僕ちゃんも
背伸びしてる猫も
傘を忘れたあの子も
ひとり 背中丸めて
帰り道を歩く僕も
大好きな人の隣で笑う誰かも 幸せそうなふりして寂しがりやの友達も
パチンコやゴルフだけが趣味の上司も
優しいおばあちゃんも 頑張り屋のサラリーマンも 勝ち気な小学生も 誰も彼も偶然ここにいる
それだけなのさ
何があっても不思議じゃないよ
だって全ては偶然の成り行き
何があっても偶然と片付けましょう
あなたが笑う今も
悲しみに暮れていた昨日も難しいこと何も言わずにただ偶然だったんだよって開き直っちまおう
余計な計算なんかして答えを割りだそうとするより わからないままでいいものもあるみたいだからさ
偶然にすがりながら
あなたを愛したり
ふと誰かを思ったり
いつも素敵な偶然のおこぼれにあずかるような日々なのさ
答えなんか無いさ
あなたも僕も
割り切れない生き物
感情や微妙な心理が常識をいつでも追い越して 計算を狂わす
ただ今日も偶然に
僕はここにいて
偶然あなたを愛すのさ
でもね確かなものがあるよ
うまく言えないけど多分それが偶然と見せかけた揺るぎない運命の光
偶然に感謝しよう。
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晴れ渡った空 白い雲 雨上がりの街並み
透き通る肌に賛美歌を
見慣れた景色に平和に溢れた白い未来をいつまでも祈る
黒い感情はとぐろを巻きながら僕を不安感と焦燥感で包み込んでゆく
さよなら 神様から与えられた時間はもう半分を切った
何ひとつ 誰ひとり
失いたくない
嫌われたくない
そんな気持ちを裏切って 平気な顔で風に吹かれる僕は聖書の中の正しさを ひたすら疑いながらも
僕は人間をやめられない 常識からは逃れられない だから最低限のルールの中で生きる
僕はマリア
何かを祈るように
手を合わせ
眠れない夜をやり過ごす
たまらない1日をやり過ごす
オー マリア神様がもしもいるならば我に天の采配を
最果てを目指す冒険さ
死ぬまでくたばらない この命を百年守る
聞こえるかい?この鐘の音が
色鮮やかな 夏の渡来に備えて 僕は緑の中に映える色になる
さあ 神様に喧嘩売るように片っ端から 覆そう ありとあらゆる無理難題を
ばらまかれた ヒントを集めて導き出すんだ たったひとつの答えを
この夜を飛び越えて
会いに行くよ
会いに行くよ
マリア 僕の天使
マリア 愛すべき人。
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見事なまでに散らかったワンルーム
ひとりの生活も
慣れてしまえば
なんてことはないもんだと ひとり貧乏くさく笑ってみせたよ 友達はあんまりいなくて生まれてこの方彼女もいたためしないけど たばこもお酒も女もやらない健全なる日々
なんとなくいつもは開けないベランダの窓を開けてみれば 見上げた空にきれいな月が浮かんでた
今思えば 簡単なことだった気がするあれもこれも 今では夢のようなものさ
好きな人がいても
おっかなくて
腰が引いちゃって
気持ち言えなかったそんな事も全部
取り返したくても
今はもう無理みたいさ
ため息で始まり
ため息で終わる
1日は 輝く未来を生きる誰かとは比べものにもならないくらい貧相な光乏しい未来
だけれど
僕は僕なりにこんな今を楽しんでいるつもりなのさ
言い訳もたくさん並べるけどそれくらいでいいと思うから
卑屈も愚痴も言うさ
悪口も陰口もたたくさ
人生はイカれてるくらいに長いから
多少バカやらせてよ
いい夢見させてよ
べつに誰のせいにもしようとか思わないけどね なんとなくなんとなくいたたまれないから 今日も涙流れちまうまえに
布団の中にもぐって
寝たふりするんだ 二十歳もとうに過ぎた男の悲しい日々
窮屈な サイズの合わない靴を履いて靴擦れ起こしたり ばかばかしいから
酒も飲めないままで
たばこも嫌いなままで 女も苦手なままでずっといこう
わざわざ変える必要ないさ 僕は今の僕を気に入ってる
夜がだんだん 深くなる 深くなる
季節はもう初夏
5月の雨に濡れて
ごまかす 素振りで背中向けた 僕の目には涙が光る きらり生きてる 僕は生きてるんだ
二十歳もとうに過ぎた男の言い訳とは思えなくても
聞いて欲しいことがたくさんある
わかって欲しいことが腐るほどあるから
このまま 舟を漕ぐよ
生きて 生きて 最後まで僕らしく
二十歳を過ぎても。
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散らかったままの部屋 高く山積みにされた雑誌 だらしなく玄関に脱ぎ捨てられた久しく履いてないスニーカー
相変わらずだらしない僕の生活
ピアノの調律がうまくいかないように
何をやってもうまくいかない そんな日もあるんだ
だから 焦らず あわてずに そんな日こそゆっくりと 過ごそう
いいことなんて何ひとつなくても
ほらね幸せは気づかないだけで僕の手の中にあるんだ
たとえば病気ひとつせず毎日健康で働ける それだって考えてみればとても幸せなことなんだと思うから
つまらない欲望はしまって 大切なことだけ 当たり前なことだけ 変わらないようにこの幸せに笑おう
ありがとう
助かってます
感謝すべき人たちに感謝して
反省すべき点を見直して
安定を取り戻したらその時はゆっくりたまには出かけよう
いつもとはちょっと雰囲気を変えるような素敵な場所まで
夜に傾くと空が真っ暗闇の闇に覆われて
人恋しさつのりさびしくなるけど
そうだ
思うより幸せだから
大丈夫問題ないさ
今日も僕は幸せ
明日も僕は幸せ。
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サラリーマンのみなさん毎日ご苦労さま
ご自宅では奥さんのでかいケツにしかれて財布握られて
会社では相も変わらず出世できず上司に見え見えの愛想振りまいて
気に入られようと媚びを売りまくる日々
若い奴らになめられまいと必死で真面目に働くけれど だんだん月日が経つにつれ
会社のお荷物になる自分がいるよ 定年間近のサラリーマン気づけば四十を越えている。そんな夢を最近よく見る
目の前に立ちふさがる社会という壁
青春はもうとうに過ぎたんだ
毎日 奥さんに罵られ
少ない小遣いしか与えられず その小遣いの中でやりくりして
今日も昼飯 コンビニの一番安い弁当
栄養偏ることウケアイ
社内の健康診断
結果見てビックリ
体重と比例して内蔵脂肪が増えてる!!
医者に言われたよ
「お酒と油物は極力控えましょう」
だけどだけど僕からお酒をとったらあと何が残るっていうんだ?家のローンだけじゃないか?!
サラリーマンは今日も世知辛い世の中と居場所のない家のあいだにはさまれて 安いネクタイ風になびかせ
今日も外回り
業績は伸び悩む
新卒の若者の溌剌さに心底嫌気がさす
暇さえあれば愚痴をもらし 若者のマナーをああだこうだ言う自分はもうそこいらのオヤジと一緒かな
ああ サラリーマン
今日も三十の少しガタのきている 身体ひとつで頑張っているよ
できることならあと少し 小遣いアップを望むけど奥さんは それを許さない
家を支えてるのは自分なのに 奥さんは今日もえらそうな顔で
ただ はよ行けはよ食べはよ寝ろと単語の波状攻撃 マシンガンのように早口でまくしたてるよ
まあ何にしても明日も会社だから早く夕飯食べて早く寝る
悲しい宿命背負ったどこにでもあるサラリーマンの生活
あなたも同じですか?
日々堪えているクチですか?
あなたも苦しい
僕も苦しい
けれど頑張りましょう
僕らはそういう生き物。
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今日は何をしようかな
今日はどこへ行こうかな
考えてるあいだに時間は過ぎて
結局何もしないまま
結局どこへも行かないまま一日中部屋の中にいたよ
面倒くさいことばかりさ
考えることも億劫だ
いっそ木になりたい
ついてきた嘘も
見え見えの言い訳も
数えきれないくらいで
人を傷つけて
人を騙して
人を裏切って
大げさなこといえばたくさんしてきた僕だからたまには誰かを助けてみたりたまには誰かに親切にしたい
人だから感じる痛み
人だから拭えない涙
人だからあふれる欲望
今日も日が暮れるまで何もしないんだろう
結局どこへも行かず一日中部屋の中で借りてきたビデオを観てるか昼寝してるかのどちらかだ
与えられたことだけをしていればいいっていったなら
それまでの人生だけど それだけじゃつまらない もったいない
だから人は余計なくらい 人と交じり合いお話したり習い事したり趣味に講じたり結婚したり
働いたり 遊んだり
基本的には生きるだけの人生に
わざわざ 様々な苦労や暇つぶしを付け加えるんだ
後々になって振り返ってみれば思い出になったりする
僕もたまには考え方を変えて 苦労や暇つぶししてみようかな
本気で誰かを愛すのもいいな
今日もこの部屋の窓に夜がたずねて来るのを待つだけじゃ
やっぱりつまらないからとりあえず 目的や理由なんてさて置いて出かけよう
外へ出よう
新しい自分を探しに
部屋の中にはない
奇特な出会いを見つけに
それが、世にも楽しい人の一生
試行錯誤や緻密な計算など要らないよ
自転車だろうが
車だろうが
電車だろうが
移動手段はいとわないよ
好きな乗り物で
好きな時間に
好きな場所へ行けばいい
見えない地図を広げて 開かずの扉を開くのだ
それぞ、世にも楽しい人の一生
無駄な外出が時として意味を持つのだ。
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普段は冴えないいちサラリーマンの僕も
大好きな君を思えば
なんだってできそうな気がするよ
白い雲のように
君という青空にいつまでもぷかぷか浮かんでいたい
特別なことは何もできないけど ずっと死ぬまで一緒にいてあげる そして君の話を聞いてあげるよ
心さびしいときも
一人じゃないから
辛いときは我慢せずに僕の胸に飛び込んでおいで
かっこいい決めゼリフもすごい技もなにもないけど
見えない心のマントをひるがえしてすべての悲しみからあなたを守りたい
小さな小石にも転んでるそそっかしいヒーローだけど
これだけは変わらないよ
僕はいつまでも
君の味方さ
死ぬまで
君だけのヒーロー
ブイサインで見送った今日にララバイ
終わらないこの夜を飛び越えて
流れ星に祈るのさ
明日の幸せを
どんなときだって
君がいれば僕は負けないから
これからもずっと応援しててね
君の声援をうけて
僕は強くなれるから
傍で笑っていてね
その笑顔が
その優しさが
何よりも僕を助けてくれる 強さの秘密なんだ
テレビの特撮に出てくるヒーローみたいにはかっこよくはなれないけれど
僕は僕なりのヒーローになるからね
ずっとずっと見ててね
どこからかわいてくる不思議な力
それは君の応援
聞こえる 君の頑張れの声 僕は立ち上がるよ ヒーローは負けないんだ 最後まであきらめないんだ
一人じゃない それが何よりの力になる
君がいるからさ 今日も僕がいて
君が笑ってくれるからさ 僕も笑えるんだ
今日も君だけのヒーローとして 失敗したり転んだりしながらも 不器用でもただの人間がヒーローになろうとするその姿は泥だらけで汚いかい?君はそんなことは言わない だからさ
君だけのヒーローはやめられない
今日も僕は僕ができる精一杯で 不器用なりに君のために頑張るよ
君だけのヒーローでいたいから。
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いくつもの街灯を追い越して 切なさ胸にこたえる季節にたどり着いた
歳だけくってあとはただ死んでゆくのを待つだけだと思っていた日々
たとえばそんなさびしい毎日にあなたという灯りがともったら毎日がおもしろくてとても楽しいのにね
本当の気持ち ずっと隠したまま
声にさえ出せない僕はただの弱虫だね
アイラブユー
アイラブユー
世界で誰よりも
あなただけを愛してる
そんなセリフまるで似合わない僕だけど
伝えたい 届けたい
あなたに
悲しみが雪の結晶のように舞い降りる夜にほほを伝う涙が
切なさを深める
本当のことをいえば
きっと楽になれるのに だけどそれができないから 辛いんだよ きっと
はじめての気持ち
誰かに恋をする
それを人は初恋と呼ぶ
僕にもそんな季節がもうやってきたのですね でも言えなくて 裏腹に言いたい気持ちでいっぱいで
今日もそんな気持ちを行ったり来たりしているよ
あなたのことが好き
本当はそんな気持ちだよ 嘘はつけないね
でもごまかしてばかりだ 狡い僕だ
あなたの返事がたとえどうであれきっとあなたを好きになったことは 無意味なことじゃないと思うから 伝えたい 届けたい いつか
初恋という長い夢を見ていたよ
とても幸せでたまに苦しくて
ゴールの見えない日々をさまよっていた青春が今よみがえる
初恋じゃないけどまた夢を見てるよ
あなたに恋してる。
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思ったことをただ歌うだけだ
それができなくなったら詩人などやめてやる
僕が思う詩人は世間の反感や他人の目を気にせず思ったことを思ったように書けるんだ
それが詩人じゃないか
世の中の流行りや時代の色に流されず
僕が思うことを書くことが詩人のありのままの姿
原点はきっと忘れているところにこそあるんだよ
簡単なことだ
書きたいことを書く
そこに重点を置こう
そんな詩人になりたい
自由なメロディ
自由な発想
自由な形
自由な色
なにものにもとらわれない自由な言葉
僕が思う詩人は
自由に歌ってる
さあ足枷をはずして
身も心も軽くなろう
自由な言葉で
綴ろう 歌おう
そんな詩人になるんだ
力強くそう思うよ。
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人が人を愛するのに理由なんて多分要らないんだよ
その人が好きだから
その人と一緒にいたいから
それだけで人は人を愛しているんだ
家族の団欒の中
友達との時間の中
恋人との時間の中
独りきりの部屋の中
すべてがすべて
人生の一ページ
少したりとも
無駄にはできない
嫌いなはずのあの人が見せた涙は 僕の心までも優しさで満たした 気づくと肩をかしている僕がいた
人が人を守ること
人が人を助けること
人が人を愛すこと
人が人を思うこと
理由もなくただ僕ら
誰にでも優しくできるから いつでも僕らは馬鹿なくらい人間らしく 人間くさく
誰かと今日も同じ人間同士 助け合って
生きて行くのさ
独りでは出ないような力も二人三人と数を増やせば できることも増えてゆく
今日も嫌いなあの人とも 嫌々でも言葉を交わし 同じ場所で生きるなら せめて
人と人との付き合いとして 挨拶くらいは交わしたい
無愛想な態度ではこっちまで 暗い気持ちになる だから全ての人に人としての振る舞いをしたいよ
理由なんてまるでないけどなぜか 僕は
それが人という生き物のあるべき生活だと思う
今日も嫌でも顔くらいは合わすから
嫌いな人も好きな人も うるさい上司にも 生意気な後輩にも
人らしい顔で
人らしい言葉で
向き合いたい
自分の中の悪意を
見つめるように
他人のあらを
自分のあらと
重ねて 考える
はたして自分は
他人に文句を
つけられるほど
できた人間なのかと。