詩人:どるとる | [投票][編集] |
昨日見てたあの夢は今日も見れるかな
楽しい夢ならその続きを見たいな
そんな夜が待ちどおしくていられなかった
お月さまがこれでもかってくらいに光り輝いて僕らを照らしてる 今
僕らはその月の光の道の上を歩いてる
切ない思いかかえて
夢のような夢に魅せられて夢から戻りたくなくなる そんな夢。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
十の嘘をついてしまっても
あと半分の十の真実でその嘘は優しくなる
人間生きてれば誰も嘘くらいつくだろう
嘘なしじゃとても生きれたもんじゃないね
嘘もうまくて
本当を語るのも饒舌な人を目指すわけじゃない
ただ僕は十嘘をついたなら十は本当を語りたいってだけ
十の嘘と十の真実ですべてパー
無かったことにして
フルスイングで場外ホームラン 行方知らずの野球ボール
白黒つけなくていいかい?
十なら十で嘘と真実を分けられてれば
それで構わないだろう?
ねえ
真実はいつも引き下がった強がりの真下にあって隠した弱さの中にもある
ほら本当は笑いたかったとか泣きたかったとか人が知らないところにあるのさ
真実隠して嘘ばっかで生きるなんてなんて悲しいんだろう
そんな理不尽に飼い慣らされてる僕らはどうなんでしょう?
十の嘘と十の真実があったってすべては本当も嘘もすべては嘘で
それを僕が一番わかってるのになぜか誰かの圧力が僕の意見や自由な答をねじ伏せる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
苦いブラックコーヒーならミルクと砂糖を足してカフェオレにするみたいにさ
苦い日々も優しさと温もりを加えてカフェオレみたいに甘い日々にできればいい
舌を突き刺す苦さや
辛さなど要らない
カフェオレみたいにただ甘くただ優しい日々なら僕も優しくなれるのに
日々はまるで甘さのないブラックコーヒー
神様はどれだけ僕らに苦痛を与えればそのSっ気は満足するのだろう
僕らはただ泣く
僕らはただ苦しむ
そんな景色がそれ程楽しいのか
僕らは一枚の世界という名の絵画の中
それぞれがそれぞれにそれぞれの生活をそれぞれ暮らしてる
今日も何かを落としては拾う
それぞれがそれぞれにそれぞれの営みとルールとスタンスを守りながら
悲しいこともがまんならないことも必死で爆発しないよう押さえ込んでる
叫びだしそうな口をふさいでる
それぞれがそれぞれにそれぞれの不平不満を抱きながらも通らぬ意見をむなしいわがままと片づけられてもそれぞれがそれぞれに今日もそれぞれの平常心を守っている
火山が大噴火しないように必死の必死の必死で闘っています
それぞれがそれぞれの敵とそれぞれ
今日もそれぞれ
それぞれ日和のその中それぞれ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
昔日が暮れるまで遊んだかくれんぼ
今も僕らその途中
僕らは時々運に逃げられそれを探しては見つけられずにいる
時々は見つける
たまに僕らのほうが悲しみから隠れるほうにまわる
悲しみはヤッケになって僕らを探す
僕らは悲しみという鬼に見つけられて
泣かされる 泣かされる
まさにこんな日々をかくれんぼというほかになんというものか
夕闇が迫ってくる
夕暮れの空に
紫色の雲が夜をつれてくる
その前に
大好きな人ややりたいことや叶えたい夢や理想を見つけたいのさ
かくれんぼだけれど隠れてるばかりじゃ悲しいだけさ
たまには僕らが見つけて行かなくちゃ
だから僕らは鬼になり自ら愛や夢を追いかけ始めたんだ
探さなくちゃそれは見つからないから
絶え間ない努力と根気で僕らは今日もあの日の延長でかくれんぼをしている
ずっと僕ら鬼になって探しているのさ
さあ はじめよう
また かくれんぼを
もーいいかい
まーだだよ
夢から覚めたら
探しに行こう
他愛ない一日へ
潜り込んで
入り込んで
わずかな隙間や空間にも目を留めて
探そうよ 求めてる光を
求めてるなら 探そうよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
だるまさんみたいに転んでも何度だって起き上がって
立ち向かう日々
赤く染まった空を眺めては頬流れる涙
哀愁の日曜日
憂いに満ち溢れた悲しい日曜日
夢から覚めるように
気がつけば窓の外は夕暮れだった
ほぼ一日を眠ってただけで流れてしまった
紅の優しさを少しだけもらったら
その感激を涙という形に変えるよ
夕暮れの真っ赤な色がこの僕をあたたかく熱いくらいに照らす
誰もいない公園のブランコが揺れてる
さっき誰かが乗ってたのかな
でも今は誰も乗ってない
いつかすべての命はそんなふうに終わるけれど
夕暮れをあと何度見れるのかな
今日が誰かには見納めかなあ
そんなことをなぜか考えるよ
紅の優しさは誰にも等しいままあるはずだ
ほら君の心も真っ赤に染まってるだろう
君はまたひとつ
優しくなる
優しくなる
心から
悲しくもあたたかい
不思議な光に照らされて誰かの宝物になる
今日君が消えても
君の記憶を誰かが大事にしてくれるよ
いつまででもね
だから君は消えないのさ 夕暮れの中にいるんだ 満面の笑顔で
今日も誰かを照らしている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
楽しいことも悲しいこともすべてはまるで嘘みたいに終わる
他人は今日も僕の悲しみなんかまるで屁みたいに思っているのだろう
そんな卑屈な考えをため息に変える
今日一日でどれだけの涙を流しただろうか
消費するのはカロリーよりも元気だね
さよなら もう二度と会えぬ一日よ
僕たちは夕暮れに溶け込みやがて見えなくなる 今日からは誰もいなくなるよ
明日の今日に僕らは向かうから 夢の中で瞬間移動していつのまにか今日の景色とよく似た景色へ行き着く 安いアパートの部屋
散らかりっぱなしの部屋 山積みにされた雑誌が崩れる音
そして誰かさんの誰かさんのため息が切なく弱々しく響く部屋
今日も疲れきった顔でたいしたことのない日だったねと嘘までついてずい分気力すり減らしている僕は疲労感たっぷりで床に着いた
今日の扉はもう開いたもう一度開けることも開かれることもないさ
だから生まれてしまう完全なる理想を打ち立てたあとの結末としてはじき出された不完全なるパズル
とうとう今日も完全にはならなかった
でもそのくらいが妥当だと思うから僕は後悔や未練を残しても扉を閉めるとき
さよなら言うなら
後悔も未練も諦めつけられる
なんせ僕らもうここには戻れず過去へは一秒たりと戻れぬから
だからこそ閉ざされた部屋 それは今日
そしてそれはすなわちかえれぬからこその思い出という宝物の証です
僕らは写真やビデオで残して思い出を保存したつもりでいる
血の通った感動までは保存しきれないけど気休めの程度でも
僕らは大事にしたいと思う 振り返れはしてもけっして逆走できない過去という名前で区別された日々を心に写し取るんだ
いつでも どこでも
今この瞬間でも
閉ざされた部屋の向こうにほらそれは光ってる いつかは消える そのために生きる 悲しくも強い光
ほらこの世界にいる全ての人がそれを光らせている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰よりも側にいて
誰よりも僕を気にしてくれる人
誰よりも側にいる
誰よりも僕を心配してくれる君
それなのに僕はその人にもらったいくつもの感謝と恩を返すどころかなんの言葉もなくいつも側にいます
過ぎ去ってゆく日々みたいに無口にもほどがあるよな
そうさ
君が好きな理由はね
きっと僕が思うよりもずっと難解で奥深いものなのにね
いつも僕が口に出そうとするたびなんだか恥ずかしさが言おうとする僕の勇気より一歩早く前に出て言えないんだ
ごめんさえ言えないんだな
だけれどね
愛す自信ならば腐るほどあるよ
きっと君を好きになった理由はとてつもないものがあるはずなのに言えないんだよ
ただ これだけは言えます
いつもありがとう
なんやかんやで離れ離れだけれど
君が側にいてくれるだけで心の中にささやかなラブソングが生まれてしまうんだ
それが この詩さ
不器用だけれど
聴いてくれたら
嬉しいなあ
誰よりも側にいて
誰よりも大好きで
誰よりも尊いはずなのに
誰よりも側にいる人は
誰よりも遠い人で
そんな矛盾した観念が僕を囲い込み
深い闇へといざなう
誰よりも側にいる人へ
なによりも伝えたい言葉があふれてる
やっとできたラブソング
だけれど聴く人がいない
そんなラブソングなら悲しいだけの自己満足だ
わかってるけれど
言えない それでも
こんな気持ちと君へのかぎりない愛
錆びついた天秤にかけて計ってみても重さなんてわからない
だけれどこの詩で君に伝わるなら
歌いたい 歌いたい
そうじゃない
歌うんだよ
詩のような歌をラブソングという名前をつけて思いを詰め込み言葉にならない代わりに歌います
精一杯 力いっぱい
世界にただひとりの君のために
届けワールドオンリーワン
世界にひとりの人のための
世界にただひとつのラブソングよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ある秋の終わりの日に
一本の木から風に飛ばされ落ちた葉っぱの物語
名前はない
あだ名もない
だからただの葉っぱの物語
だけれどなんかちょっと寒い時期には良い心あたたまるかもしれない感のある物語
ゆらゆら
秋風に吹かれて
自由に旅をする
どこへ行くのか
葉っぱの君は
色あせてしまうのが命の行く末なら
僕はその鮮やかな色のまま今は旅をしてみたい
赤や黄色や緑色
葉っぱもいろいろあるけれど僕は何色だろう
ある日ある時生まれた 母さんというひとりの木から
僕は生まれた
運命という風に吹かれて飛び出した
産声あげて
僕はいわば葉っぱのように少しずつ色あせながらもだんだん歳を重ね時を経るにしたがい威厳のある人間になる
そんな歳を重ねる楽しみを見いだしつつある
君というとても大切な友達やそれ以上に大切な彼女とも出会えたから
同じ葉っぱの運命と宿命を背負った同じ運命の上を歩いてる葉っぱたちと
運命から枝分かれするように偶然や必然が生まれたんだとしたら僕が存在するのはしかるべき運命がつくりだした出来事だということだろうか
そんなことはさておいて
僕らは今日も自由な風に吹かれて
葉っぱの人生を満喫している
ある人はある人のために
ある人は自分のためだけに
そして僕は僕と君のために生きている
そんなひとつの運命らしきものから生まれた時間と概念に統一された世界の中であふれる不思議
葉っぱに生まれてよかったな
なんだか早くも思えてた
悲しみは消えない
喜びがあるかぎり
だから僕はなるべく全てを受け入れるための心をはぐくもうとしている
腐るほどある時間の中で何かの間違いがないかぎり続くだろう日々のその中で
葉っぱは葉っぱとしての人生を生きるのさ
僕も生きるのさ
理不尽で不平等なようでこの上なく規則正しい世俗の風に吹かれて ただ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ヤドカリの生活
雨続きの部屋 両隣の声が筒抜け
陽当たりは超がつくほど最悪です
…であるからして
安上がりのこの部屋
幽霊でも出るのかな
瑕疵物件ってやつですか?
ねえ ねえ ねえ
窓の向こうの景色はビルに閉ざされた景色
なんの趣もあったもんじゃない
で、気づいたんだよ
これはまさか幽霊のせいじゃない
幽霊も逃げ出すほどのただ痛い物件だったよ
一日中そんなダメダメな部屋でダラダラのらくら過ごしてる
万年床に寝そべり
歌う鼻歌
遠い昔の母の子守歌
よけいなことを覚える記憶力だけは長けている
僕は今
引きこもりという名の離島生活満喫中
避暑地ならぬ避人地
世の中から逃げてる
その途中 逃避行の日々
でもどこまで逃げたって帰る場所はこの汚いうえに趣も何もないこの部屋だけだ
そうさ なんやかんや言ったって全ては僕がしでかした過ちという名の結果さ
子供の頃からの無駄遣いの連続とそれによる数々の失敗談や面倒くさがりの僕が引き起こしたガタガタに崩れた未来の形
仕方ないさと
割り切って
しょうがないやと
笑い納めて
僕はこの場所で
自分なりに
改善と実験と実証を繰り返して研究してゆきながら少しずつマイナスをプラスへと持ち上げてゆくよ
今はまだかたい殻の中
だけれどいつの日かこの殻を破って孤独な夜にもさよならしてみせる
ひとりきり月見上げ引きこもりきり缶切り片手にキリキリと鯖缶あけてちびちび食べるきりきり舞いの日々にもさよならしたい
しゅわっと炭酸はじける缶ビールひとりじゃ味気ないね
夢は数あれどどれもこれも今の生活ではほど遠い夢
だけれどいつの日にか手にしたい夢
うつつに夢見て うつろに夢見て
寝て起きて 寝て起きて また夢見て
拝啓、巻き貝の中から未来の空を遠く近く眺めてる
自分見舞い申し上げます
今はまだでられそうにない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいことがあったんだよ
今日はそんなことはないと思ってたのに
油断していたよ
不意の石ころに気づかずつまずいてしまうように
悲しみって指先触れただけで涙が出るんだね ふしぎなほど
そして 今 僕のやわいハートにあふれる悲しみの水 浸水してしまうよ 悲しみの海の中に沈んでゆく
苦しいのはそのためかな
明日すら見えなくなる
今しか見えなくなる
悲しいことがあったんだよ…
こんなに辛いんだよ…
いくら言葉にしてみても孤独な僕には赤ちゃんの手すら差し出されず神も仏もない世界にひとりきりの夜が訪れそこにはただいつもの街の景色とつめたい風が吹くだけ
それが悲しみを引き立てる 余計なほど
ねえ
悲しいことが…悲しいことがあったんだよ
それなのに言葉だけはつねに誰かの助けを必要としていて
おかしいね 莫迦だよね
言葉にならなくなったら涙になってこぼれる それが人の感情の流れらしいんだ
泣けばすむなんてこれっぽっちも考えてないさ
そんな余裕なんてあるわけないさ
ただ涙はぶつかった出来事の差異であふれるんだよ
それを誰も解らずにただ平然といつまでも泣いてろなんて言葉で言い捨てる
真実をこんなに形にできるものはないのに
誰ひとり立ち止まらずただ誰もが泣いている人のまえを素通りする かまうことなく
そんな世界にいる自分がなんだかかわいそうでかわいそうで見てられず
僕は思うよ、涙なんて流したいときに簡単に流せるものじゃない
人は感情を操れるほど完璧じゃないのさ
それでも涙は切り捨てられ
それでも従順に尻尾を振る人たちだけが待遇され優先され
この世界は流れて続く
涙を流すばかりの人たちはどうすればいいかもわからず途方に暮れる
僕を含めそんな人たちをどう世界は救ってるの?
やっぱり翳りは拭えない
それが唯一自分を守れる盾だから。