詩人:どるとる | [投票][編集] |
背負い
背負われ
愛はその繰り返し
背負われてばかり
背負ってばかりじゃ
愛は輝かないのさ
輝かせるためには
背負い
背負われ
その繰り返しが大切なんだ
痛みを時に引き受け
痛みを時に分けて
そんな繰り返しの先にきっと本当の愛がある きっと本当のこたえがある
だから僕らは愛を抱き愛を感じそのこたえを見つけるためにいつも愛し愛され繰り返し繰り返し生きるんだ
それが愛というものだから。
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めぐりくるあしたに僕は何ができるだろうか
腐ってしまうなにかをくい止められるだろうか
あしたになる前に
あしたになる前に
あしたの行方はだから僕にも予想できない
未知のものです
だからこわいしね
だから悲しいしね
楽しみでもある
ひとつの思いだけじゃくくれないものなんだ
あしたの行方は
断定できない
だから僕の安否も
今日では言えない
あしたの今日にならなければねあしたの自分にはなれないのさ
今日の自分が昨日の今日では検討もつかなかったようにね。
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どうして僕は僕なのか
どうして君は君なのか
一体僕や君のいう自分ってどんな姿形をしてるのか
わからないのに自分はずっと自分の中で自分だ
それ以外の何者でもない
未来も過去でも僕は僕で君は君だ
演じてるわけでもないのに自分は自分だけしか演じれない
自然な演技 でも演技ではなく自然に生まれるのが自分なんだ
自分って存在がわからなくなったときは鏡を見て
どこにも行ってはいないよ
ここにいるんだ
いつでも自分は
自分ってなんだ
わからなくなったら
それはきっと自分を知らないからだ
だから自分を知ろう
痛みと迷いから逃げないで闇にだって探しに行こうじゃないか
自分を知るために
本当の自分を
確かに知るために
明日、僕は変わろう。
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僕の目に映る景色
たとえば空は
青空でもきれいな景色でも
必ず心は
曇りと雨の境をさまようのです
この胸の鼓動などもはや生きてる証を示す確かなものではなく偽りのメロディに過ぎないのさ
大好きな歌さえも
僕には届かない
僕はここにいる
それなのに
なんだこの違和感は
どうやら僕は周りの景色と調和できないみたいだ
どうして生きてるんだろう僕は
どうして生きていくんだろう明日へ
こんなにもこんなにも辛くて下手すりゃ死にたいくらいのに
どうして生まれたんだろう
どうして生まれてしまったんだろう
楽に死なせてくれなんて望みも生まれなければしなくてすんだのに
僕は悲しみと喜びを抱えながら歩く人
生きたい気持ちと死にたい気持ちを天秤にかけているよ今
でもいつになっても答えはでないんだ
それはまだこの世界に未練があるからか
そして生きたい気持ちが死にたい気持ちより勝っているからか
わからない
答えがでない
だけれどこれだけは確からしいんだ
明日は少なくても僕を必要としてくれてる
だって物語は続くから 僕をこの世界に生かして
疑いと信じる気持ちが今 拳を分けて手を繋ぐ
だから僕は生きる
だから明日へ向かう
太陽に向かって
夜の闇に背を向けて
手を振るよ
また今度って。
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ごきげんいかがですか?
変わりはないですか?
今日もそんなおかしな言葉を自分に自分で語りかけている
開けた窓から吹きこむ秋の風に頬を撫でられ孤独が身にしみて切なさがつのる
誰にも言えないことは自分だけにしか話し相手にはなってもらえない
少しずつ色あせていく記憶がたまに夢ん中で馴れ馴れしく大丈夫だよなんて口を訊く
きっと明日は晴れる
たとえ明日が曇りでも僕は無理やりそう思うよ
だってすべてがあまりにも悲しすぎて笑う余裕さえないでいるから
なるべく笑いたいから
なるべく泣きたくはないから
誰かに逆らえない 逆らう勇気もない
なるべく傷つきたくないから
なるべく傷つけたくないかは
自分を守っている、安っぽくて脆い盾と何も切れない剣で
そんな僕はいかがですか?
そんな僕は変わり者ですか?
また自分に語る夜
明日が晴れるだろうとかじつはどうでもよかった ただ前向きに考える自分をつくりたかっただけで
自分の心に落とされた錘で僕は今にもつぶれてしまいそうなのにへたくそな愛想笑い誰かに無理やり浮かべてる
そんな自分がもう大層嫌いで消したいくらいで
だけれどだけれど自分は何より大切でこの世のすべてだと思ってしまって自分に厳しくする事もできないんだ
明日は曇りだよ
天気予報聴かなくてもわかるよ
僕にはまるで
見透かせるようなものなんだよ
下手をすれば
涙という雨も降るよ
心天気予報
明日になる前に
わかってしまうから
めげるのも早いもんだね
自分が天気を悪くしてるんだ
そんなことはわかってたけれどなんだか自分を責めるのが嫌で嫌で仕方ない
階段の踊場で一人腰掛け
汚い灰色に包まれたその踊場で唯一不釣り合いに果てしなく広がる青空が最後の希望みたいに僕を見下ろしてる
だから明日も曇りだろうと生きていこうと拳に力をこめる現の中。
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深い深い深い海の底からそっと誰かを思うように
深い深い深い愛の言葉をそっと君だけにうたうんだ
はるか太古から続いてきたこの進化と退化のサイクル
繰り返され続けてきた僕らの中のささやかでとてつもなく高度な変化
そんなこと僕にはわからない
勝手をいえば関係ない あとから生まれたから太古よりずっとずっとずっと高度な世界に
ただ僕はただ僕は
君というひとりの人に捧げたいこの気持ちをそんな物語のある海に例えて言い聞かせただけ だけどね
そんないくつもの海物語を秘めた神秘の深海のラプソディ うたうからには
へんてこな姿の魚に少しは興味があるからでそんな謎めいたところはこの愛と似ているからで
だから きっと
うたうんだよ
うまくはいえやしないけど
はるか何千メーター潜った海の底からうたうような気持ちで深い愛を捧げたいのさ
素晴らしいかい?
それは君の気持ちひとつだ
何億年も前はじめて地球に海ができたころにも深海には今と同じように深い思いが沈んでいたように
僕は君を思うんだ
君の心を僕の思いだけで埋め尽くしてしまいたい
捨て身じゃなくて
命がけじゃなくて
ただありふれた愛で
ただあたりまえな愛で
紡ぐ僕と君の日々
海物語ならぬ愛物語
続いていくといいな
ずっとどこまでも
きっと海の 深海の
神秘はずっと人の中で神秘のままありつづけるようにどんなに化学が進歩してもこの愛も解けやしないから
僕らはあきずに愛していけるんだ
無限にもあるそれぞれの答を出し合って
謎解きゲーム続けていけるんだ 本気で
だからうたうんだ
きっと愛し合う人たちはみんな心の中で深い深い海の底でうたうみたいにその気はなくても気づかないうちにうたってる
はるかな神秘
太古からの記憶
背負った命の重さ
そんなもの何気に光る神秘なるラプソディ。
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今、僕に何ができるのだろう
今、僕は何ができるのだろう
そんなことどうでもいいけどイヤなことから逃げ続けていてもまたイヤなことは僕を追いかけてくるしイヤなことは生きてるかぎり消えないしで
本当、今という今はいつでもゆううつだよ
明日の地図 自分で描いた地図
一度は破り捨てた
だけれどまたつなぎ合わせて目指してみようと決めた場所
叶えたい夢
人生は一度きり
考えてみたらさほど悲しみなどたいしたことでは無かったんだ
僕がただこわがりすぎてただけで
なんて 暗示さえ
今、僕にできることなどない
今、僕はできることなどない
ただの役立たずでいい
とにかくほっといて
なんて言う僕には友もいないし
だけれどだけれどね
今にかけているんだ
積み重ねればやがて未来になる 夢へと続く階段の一段一段だから
僕は今を信じて生きる 繰り返すのさ今をいつまでも
チリも積もれば山になる
案外嘘じゃないかも
今、それに気づきつつあるから
すべては今というただ瞬間の積み重ねの中で起こる奇跡
軌跡を刻むのは自分だけ 刻めるのはそして今だけ
明日の今も今この時も昨日の今も何分かあとの今も未来の今も大切な今だから
今を大切にしたい
今という今 すべての今を まるごと愛したい
今がつくりだす光を信じたい僕は
今の積み重ねが未来の財産となることを信じていたい僕は
夢叶えたあとも夢にやぶれたあとさえも
僕は今を信じて生きていくんだろう
今という瞬間でしか僕が生きれる居場所は存在しないから
小さな今という瞬間のひとつひとつの中で大きなものをつくり出したい
未来に花を咲かす予定でね今という鉢植えに種を蒔くのさ
つまり今はその育成期間のようなもの
無意味なんかじゃない今は光らないただの頑張りでもやがて未来には大きな架け橋になるから。
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夜、夢を見る
未来に夢を見る
無謀な夢を見る
不思議な夢を見る
妥当な夢を見る
どれも夢だけれど
全て違った夢
夢とは現の悲しさに毛を生やしたような朧気なものだけど
たしかに現に惑う僕らにはちょうどよい気晴らしになる
一種の麻薬常習的なものです
いくら見たって狂わないけれど叶わない夢やありえない夢は見たその人に希望は与えないから
少しは悲しくなるかもしれない
けれど楽しいものです全ての夢は
この夢見る夜も
夢見る今も
悲しみの解毒ではなく少しずつ少しずつ中身から癒していくような気の遠いヒーリングだってことを理解しながら中毒症状の快感に身を置き陶酔していきましょう
夢に落ちるように
いつまでも叶わず
いつまでも届かぬ
夢を見るように
ただ合わせ鏡のずっと果てを見つめて
つかの間でしかも形のない見えない幻と戯れましょう
夜がくるたび
夢見がくるたび
人は皆、
幸せになれるから
眠りの時間がおとずれたらためらわず迷わずその眠気にまかせて夢を見よう
きっと楽しいはずだから
現実の悲しみなんか忘れられるから
また今夜も夢見の時が来たならば睡魔にのまれて揺られましょう 程よい揺れに酔いましょう
現の悲しさが夢にまでまっすぐすぎる光をさすまえに
夢の規律の無さを守るため 心地よい揺れに揺られましょう
覚えてて
忘れないで
夢見の時が来てからね
楽しい夢を見に来てね
現の僕の小さな耳に耳寄りな話
聞こえた 聞こえた。
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あなたのその声
その励まし
あなたのその言葉
その響き
聞こえるたび心に広がる豊かな旋律
少しの乱れもなくまるでさざ波のごとく僕を永久の夢にいざなう
タクトを振るう指揮者のごとく 華麗なそのタクト使いで僕の夜をそっと朝へと塗り替える
時を司りし番人さえも眠ってしまうような深い安らぎに満ちた素晴らしい旋律
今またそれが心に満ちていく
果てない距離や果てない域さえたやすく満たしきるように
旋律は心にまっすぐ届いたのです
優しく優しく時にはげしく僕の全て奏でたのです
それは遠い遠い
在りし日の旋律なれど今も真新しいほどに鮮やかに聞こえている
生まれたての旋律が。
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どこへなりともどこまでもついて来る
表情も見えない真っ黒な影
影はいつも僕に光があたれば足元揺れてる
なんの役にもたたないのになぜか僕のまねをする姿がおかしいね
夜になって暗くなったら影は消えてしまう
でもなんだかさびしいんだよ 影なんて何も話しゃしないのになぜだか恋しくなるんだ
影みたいにただ誰かのそばに寄り添っていられればそれはそれで幸せ
僕も影みたいになりたいと思うから影をこよなく慕うんだ
影はいつでもクールにいるから
夕暮れになって
カラスが鳴く帰り道
影はその背を伸ばし僕の背丈をかるく追い抜きまたいつものように屈託のない黒さで揺れる 今日も揺れていた
明日も僕のそばで揺れているだろう
こんな僕にも影は寄り添うのさ。