詩人:どるとる | [投票][編集] |
たくさん泣いた
たくさん笑った
それが生きるということなのか
たくさん転んだ
たくさん間違えた
それは生きるということなのか
人生という旅の途中で 僕は嘘をつきました
いい加減に生きてしまいました
これでいいやと過ちを見過ごしました
これからどうなるか
僕はどうすりゃいいのか
人生の途中で
若くして知る終わり絶望 僕は自分を恥じた。
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僕は独りきり
空を見上げて
いろんなこと
考えていた
歩きながら
いろんなことが
忙しすぎて
いろんなことが
頭にあって
だけどたまに
思いもよらない
場所でつまずく
自分を責めることは難しい
他人を非難することは簡単なのに
自分を否めることは難しい
他人の存在を否定することは簡単なのに
僕は僕自身を叩くことができずにいつも
振り上げた右手 宙を舞い 悪いことをしたときはただ泣くだけだ
君も独りきり
景色眺めて
いろんなこと
考えている
歩きながら
いろんなことを
消化しても
いろんなことを
学べと言われても
どこかで歯車が
狂ってしまう
言い訳ばかりして
逃げ道を探す日々
自分を理解することが難しい
他人を理解することは簡単なのに
他人を咎めることが難しい
自分を咎めることはもっと難しい
僕は僕自身に打ち勝てずに今日も目の前の僕という壁を乗り越えられずにただ泣いているよ
やまない雨が
明けない夜が
僕の中にある
降り続く雨が
何も見えない夜が
君にもあるのかい?
悪いことをしたときは自分を叩くべきだと知りたい
悪いことをしたときは傷つけた誰かに謝ることをしたい
せめて不甲斐なく愚かなこの僕にできる精一杯の力で 悪いことをしたときは僕自身が僕自身の頬を叩いて
その痛みで知りたいな
あなたの負ってる傷跡や抱えてる痛みに気づきたいよ。
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いつか この場所に
種から芽を出した
花のように
僕らは咲いたんだ
そしてやがて 時が来れば誰もがみんな枯れてゆく
名も知らぬ花の名前はなんだろうか
愛しい人の名前さえも思い出せないよこの身が滅びたら
ああ くたばっても腐るほどあふれる人の中に僕は今日も探してる 希望って光を
終わりのない闇に
いつかのみこまれてしまうまえに途方もない光をこの身に感じていたい
どうせいつか
僕らは暗闇にのみこまれて
あの空の上にも行けず冷たい土の中に埋もれる
だからだから生きて生きる悲しみさえも抱きしめて 歩いて行きたい
新聞の片隅に 載ってる誰かの死 親たちは嘆き悲しみ それでも娘や息子の死の理由を知らないまま
ただ真っ白な涙流す
美しいきれいごとが体よく並べられたこの世界 大人は大人らしく 子供は子供らしく 決まりきった概念拭えずに 型にはまった生き方つらぬくのか
僕らは
どうせいつかこの身も心も刻んだ記憶も全て 跡形もなく消え去る運命ならば
光と影まとって 理由のない今日を抱きしめて 理由もなく誰かを愛し 理由もなく誰かを守り 僕は見えざる大きな希望をこの胸に感じながら
歩いて行きたい
だからだから生きて生きる悲しみさえも抱きしめて歩いて行きたい。
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知らず知らず 傷つけて
知らず知らず 傷ついて
お互いにお互いを傷つけあっても
得るものはないよ 失うものばかりだ
どっかの国が 科学力もないのに ミサイル飛ばした
そんなニュース 鼻で笑った こんなに人々がお互いを助け合って生きてるのに
なにばかなことやってるんだろ
足の裏にある魚の目
ちょっとした汚れ
気づかないあいだに
世の中は少しずつ腐ってゆく
自分の靴底を見つめなさい民衆よ
薄汚れた靴底にへばりついたガムのような悪を
貧しい人が唄う 土くさい唄声や 働き者の人が唄う努力に満ちた唄を僕は愛したい
他人の靴底の汚さを詰るならば自分の靴底の汚さを見つめ直してみなさい
自分の靴底も磨けない人に他人の靴底の汚さは詰れない
星の数ほどの人がいても僕には誰ひとり責められない
僕には誰ひとり否めることはできない
あなたの靴底より僕の靴底は汚れている
その汚さがわかっていても僕はそれを汚いとはいわない
汚いと言ってしまえば全てが壊れてしまうから。
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君は何を悲しんでるのか
君は何が好きなのか
目先のことばかりにとらわれて
大事な何かを見過ごしてる
しっぽまであんこのつまった未来に行きたい
庭にきれいな花を植えたよ
太陽ギラギラ輝いて
ほらね生きる喜びが満ち満ちてくるのがわかるんだ
最近ホントため息ばかり
ほらね考えてみりゃ
生きることもそれほど悪くないだろう
たい焼き作ろう
一緒に作ろう
しっぽまで
あんこのつまった
たい焼き作ろう
たくさん作ろう
君のぶんと僕のぶん
あまったら誰かにあげよう
みんなで食べよう
喜びは分かち合い
涙の杯を交わし合い
たい焼き作ろう
泣きながら作ろう
笑いながら作ろう
たい焼き作ろう
歌いながら作ろう
ふざけながら作ろう
真面目に作ろう
人生はたい焼き作るようなものさ
焦がさないように
けれど中まで火が通るように
難しいね だけどそれが生きるということ
たい焼きの唄。
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ひとりきりの帰り道
気がつけばこんな月の夜ほほをなでる風
切ない気持ちを引きずりながら
ここまでなんとか歩いてきたけれど
言葉にさえならない不安とか迷いとか
胸の中で渦を巻いてるよ
くたびれたスーツとよれよれのネクタイ
風になびかせて へたくそな口笛吹いてみる
時々悲しいことごまかすみたいにスキップ踏んでも 抑えきれない涙
なにが悲しいかっていざ聞かれたら
多分答えられない僕だけれど
それはそういうものだよ人生ってのは
生きてるだけでかなり面倒でかなり辛いのさ
大好きな人の顔を思い浮かべて 早く逢いたいな そう思うとなんだか
辛いときだって頑張れる僕がいる
なんでもないようできっとどこかが
悲しくてうれしくて
幸せなような不幸なような
曖昧な土の上 とりあえず生きている
そしてまた今夜もひとり帰り道
見上げれば夜空にまん丸い月が
数えきれない瞳の中
輝いてる
君も見ているかな
あの月を
君はなにをしてるかな今頃
またひとつペダルを踏むたび 季節は変わり 嫌なことも記憶の水底へ
そして時は流れて
また同じようなことで泣いて笑って
誰かとの帰り道
優しく微笑むあなたと二人伝わるぬくもり
好きだよ その一言で今日ははなまる。
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君が笑うと僕まで
笑いたくなるよ
君が泣いてると僕まで
悲しくなってくる
痛みも安らぎも全て伝わってくる
心はいつもどんな距離でもこえてひとつだから 君が悲しいと僕のほほにも涙がポロリと伝うんだ
愛しさがあふれてるよ
君が恋しくてたまらない
きっと今夜は眠れない
君の傍にいたいよ
結局僕がさびしいだけかもしれない
結局僕はひとりが嫌いなだけかもしれない
だけれどきっと今夜は 君がいないと…
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気づいたときには
もう遅いよ
だけれどやっぱり申し訳なくて良心では謝りたい
失敗作のような僕の人生だけれど流した涙もぶたれた頬も歯を食いしばったあの夜も無駄じゃない!無意味じゃない!
時すでに遅し
後悔した時にはもう後の祭りさ
犯した過ちや失敗に「ごめんなさい
すみません」
とりあえず謝りたおそう
どんなに頭のできが悪くても
どんなにいやなことの連続でも
死にたいなんて言わないで聞かせないで
今はたまたま運が悪いだけ ちょっと調子が悪いだけ
どうして僕ばかりこんな目に遭うのだろう
周りを見渡せば隣の芝生はよく見える
それでも、生きていくのだ
生きていくことは辛いけれど
いろんなことがあるけれど
それでも、笑っているのだ
僕らの人生
何ひとつ無駄なことや無意味なことなどないさ
くだらないようなことでも 小さな小石に躓くようにたまにはあるだろう そんなことも いつもいつも完璧になんていかないのが僕ら人なんです
だから、そんなに泣かないで 何度でも何回でも 言い聞かそう
無駄じゃない!無意味じゃない!
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雨ばかりつづくな
この頃は泣いてばかりさ
お酒を飲んでも
煙草吸っても
大人にはなれないんだよ
格好ばかり大人で
頭の中はまるで子供で
そんな大人に囲まれていつしか僕もそんな大人になる
もっと素敵な未来を夢見てた
大人になればいいことばかりだって
本気で思っていたけれど見当違いもいいとこさ
溢れかえる街の人ごみの中に僕は人の汚さと美しさを見てる
通り過ぎていく人の波にのまれないように生きて
流行り廃りのめまぐるしいこの街の忙しさに 思わずため息ついてもまた今日もくだらないことで失敗した
ばかばかしいこと
くだらないこと
僕はなんのために
生きて そしてなんのために傷ついて 今日という日を生きてるのか
言い訳もたくさん言った
嘘も腐るほどついた
必要とあらば人もだましてきた
そんな僕にもまだ希望があるのなら
明日も生きて行こうかな
そうさ陽はまた昇るから
とりあえず今日は泣いてやるよ。
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人の優しさに時には助けられ
人のずる賢さに時に傷つけられて
完全じゃない僕は失敗もして
時には僕も人を傷つけて
そしてそしてそして…
何を求めているのだろう
何が僕は欲しいんだろ
どこに僕は一体行きたいのだろ
何もわからないまま大人になった
なんの準備もなく背だけが伸びた
光のような 笑顔の中で雨のような悲しみに包まれて
影のような 憎しみ抱いて 暗い夜のような救いのない闇のような世界でもちゃんと人を愛せることを知る
だから人が好きなんだ
電車の中でこの前
若い学生が お年寄りに席を譲っていたのを見た 僕には他人ごとなのに なんだか僕の胸に優しさが咲いた
モラルとは程遠い世界もあるけれど
それはこの世界のほんの影の部分だと思う
光のような君に照らされ
影のような澱を背負い
僕らはどこまで行くのか
とりあえず歩く
とりあえず悩む
とりあえず迷う
とりあえず嘆く
とりあえず悔やむ
ただ前に進む
なるように
流れるように
人と人の間で
今日も生きてるんだ
あなたにも血が流れてるなら僕だけを責めることはできない
だから僕もあなただけを責めることはできない
なぜなら僕も人を傷つけ 小石にもつまずく 完全じゃない人だから。