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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[122] 意味の意味
詩人:どるとる [投票][編集]


答のない問いにはそもそも答は無い
問いのない答などそもそも存在しない
答があるから問いがあり
問いがあるから答がある
物事とはそういうもの
出てきた答は無意味なものなどないという答だ
だからこの言葉自体にも意味がある
この答に気づくという為には無意味な時間もいくつもの計算も必要だ
だから全てに意味がある
無意味なものなど無いに等しい
この世の全てはそれがあるからこれがある
いつでも物事は物事を形作り存在そのものが意味そのもの
だから僕らもここにいるだけでしっかりと生きている意味や生きていく意味を果たしているといえる

つまり意味に意味があるわけなので
意味が無いこと自体存在を許されないわけだから今ここにいるということを感じることが意味のあることの意味なのだ

明日が今日を形作るように今日のない明日はないように常に意味は意味を作り出すために無意味を作るのだと思う
物事は常に先へ先へと意味をつなげていくからある日突然断ち切れた意味なら無意味といえなくもないが意味はそこまでの意味さえ意味にするからそれも立派な意味なのだ

なんて哲学が降る夜に。

2009/09/16 (Wed)

[123] 日常論
詩人:どるとる [投票][編集]


予想はいつも現実に
想像はいつか現実に
期待はいつに現実に

僕の良心を蝕んでゆく
まるで優しさなど捨てちまえといわんばかりに世の中は僕を傷つけてくる
それでも正しくいたかった
それでもまっすぐいたかった
だからいつでも笑ってた
自分を笑うように世の中を笑ってた

そんなたわいもない日常がひときわ輝くのはそんなささやかな強がりが明日と今日を結んでいるから
生彩を欠いた鮮やかさのないこの部屋に日常は明日もおとずれる
いつでも身勝手で
いつでも気まぐれな
朝がこうして夜を連れ去りそこに変わらない物語がつくられる
限りある一冊の本のページをまたひとつめくるようなたやすい動作でなんてことのない今日が始まる

始まり始まり…
血も涙も滴る骨肉のおとぎ話の扉は開いて
それなのに平穏で幸せそうな朝の香りと場にあわぬおだやかさはまるで嵐の前の静けさのように
これから始まるサドンデスを恐怖させる

それでも素晴らしい光が僕を照らし
僕はその素晴らしい朝の空気を胸いっぱいに吸い込む

ああ、なんて快いリアル
幸せなのか
二次元世界よ天晴れ。

2009/09/16 (Wed)

[125] 飛べない翼
詩人:どるとる [投票][編集]


まだ未熟な僕だけれど
空高く飛び交う翼さえないけれど
翼は心に生えているからとペンギンみたいに誇った顔で笑う
どんな生き方だろうとどんな歩き方してようとそれは人としての名を持てば人間だろう
だからペンギンは飛べなくても鳥で
僕は愚かでも阿呆でも人は人で僕は僕だ

だから自信を持ってね心に生えた翼を広げて心の空を飛ぼう
目には見えない内なる場所にひそめた飛べない翼で心持ちを高くして飛べばいい
飛べるんだけど飛べない翼で明日へ未来へ飛べばいい

ペンギンが思うように
同じような僕も思う
鳥だからって全て飛べるわけじゃない
人だからって全て周りとなじめるわけじゃない
だからそんな概念に負けずにまずは人とか鳥とか名前にこだわらずに僕自身で生きていこう
それが飛べる力になる
飛べない翼を飛べる翼に変えるんだね

僕はわかったのさ
飛び立つ力感じて
空は飛べずとも
確かにある
この心が翼だから
心の翼が僕の翼だから
翼より翼らしいから
だから飛べない翼で飛ぶんだ どこまでも
悲しみさえ乗せながら 飛行と逃避行の旅は続く。

2009/09/16 (Wed)

[126] とてつもなく長い夜
詩人:どるとる [投票][編集]


運命を刻む時計の音が絶えず響く世界で
僕は死ぬまでずっと変わらない日々を生きていくだろう たまには窓の外に自由に夢を描いて
素知らぬ顔していもしない神様に手をすりあわせて願をかける僕ら
都合のいいときだけ頼られる神様の気も知らないで
ただ、終わりの時刻が自分にめぐるまで繰り返す波にはじかれぬよう気を張る
気になるはずの時間さえ年老い時を経ればなんとなく終わりは見えるから助かるね

今日も呆気ないほどに1日はオレンジ色に暮れてゆく
カラスの鳴き声が切なく胸に聞こえたらね
僕も家に帰りたい
大人だって涙こぼれてしまう時刻 それは夕刻

重ね合わせるようにあたためていた思いを吐き出したかった
残らず君に 君だけに

中身の濃い時間なればこそ長くも感ずる夜
とてつもなく長い夜のとばりは降りて
ありふれたいつもと変わらぬ今日も二度とは来ぬとわかれば涙も出て当たり前

どうして生きてるんだろう… 生きる資格は僕にはあるかな
問題はいつのまにやら僕らの関係から外れていつも大げさになる
なぜだかとてつもなく長く感じた
されどただの夜
なのに長い夜
とてつもなく長い夜の終わりを告げる朝になるまでちょっと手をつないで恥ずかしそうに頬を赤く染めた ロマンのないことをいうけど夢の中はただの暗闇だ、現実のほうが鮮やかだ、僕には

明日の僕らは
背中合わせはもうやめてお互い正面きって向き合おう
きっと何かが見えてくる 何かしらはね

愛は思うほど難しい哲学を必要としない
だってこの言葉だけで二人の明日は輝くのだから

愛してる…

月明かりが照らす
その空の下
仲直りすがら
真夜中の散歩などいかがでしょうか?
姫君様

僕は貧相な王子様だけれど
君が罪なほど好きだよ
それだけでこの世界は幸福に満ちあふれてる
君がくれる愛それだけで欲望は尽きた。

2009/09/16 (Wed)

[127] スピン
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全てが全てに別れを告げて
全てが全てを必要としなくなったら
僕らは存在した証ごとこの世界から死んでしまうだろう

それでも彼は懸命に生きた
それでもだからこそ
彼女は精一杯に人生を全うし走りきった
みんなから遅れても誰もいないコースをひとり静かにゴールした

僕らの存在などはいつか消え去るためにあるようなそんな存在に過ぎないかもしれない
だけれどだけれど彼や彼女がそうしたように僕も死ぬまで生きて死ぬときがきたら潔く死のう

万策尽きた
金も風に消えた
期待は裏切ってきた
夢も僕には無くて
信用もゼロに近い
それでも僕は僕を糧に生きていくんだろう
ゼロからゼロを行ったり来たりするだけの日々を
満たされることも満たすこともない永遠の渇きと悔しさを抱きしめて光と影の狭間に揺れるよ

死ねない理由ならあるよ
死にたくないのは事実だよ
だから死ねなくて死にたくても死にきれなくてまだ生きていたくてそんな複雑で曖昧なものが僕の命をつなぎ止めてる

死に神がもう楽になりなよと空の果てから手を振ってる
それでもまた今日も無視して歩き出していた

今ある全てに意味がある
だから僕はここにいて命を授かりまだこの世に存在すること許されてるんでしょう

以上のことに間違いはありますか?

たとえあってもとにかく僕は明日を目指し生きるために生きる
それだけだ

ギラつく太陽
光る満月
春夏秋冬めぐりありふれた日々の波その狭間の生活
真新しい鏡にも醜い自分の顔が映る
それでももう二十歳だよ
もう悲しいほどに見慣れた悪夢

明日もそのように暮らすのさ
カーボン用紙で今日と全く同じ1日を明日に写し取ったような変わらない波でも目に見えない幸せ感じれたらそれはそれで笑える理由だよ

だからスピンかけて
たまには息抜き
そのスピンひとつがとても大事です。

2009/09/16 (Wed)

[128] はじまりのカーテン
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ただの朝でも一度きりの朝ならばそれは大切な大切な朝
明日と今日の朝では違う朝だから
明日今日と同じ朝をむかえたくたって無理なのさ
それはただ今日と明日が違う日だから
それだけ

今日
朝が来て
カーテンを思い切り開ける
そんな一連の動作がなんて幸せなのか感じることはきっと退屈なんかじゃなく変わらないから幸せなのだと思うんだ
だから今日も変わらない動作で開けるよ

はじまりのカーテンを
朝の空気 胸いっぱい吸い込めば昨日と今日の違いがわかるはず

みたいにね明日もまた今日とは違った朝に会える

はじまりのカーテンを開けば
そこにはいつも違う朝が見える
素晴らしいよりどりみどりの光がある
同じ景色などないのさ
だけれど抱く感想はいつもなぜか同じなのさ

美しい…
そんな言葉でしか言えないから
それ以上は言えないから
あまりにも美しすぎる限りある景色に圧倒されて
でもありふれた
ただの朝の風景だ

だからこそ幸せなのかもね
変わらない幸せが幸せなのかもね
変わらないところが幸せなのかもね
変わらなくありつづけるという定められた繰り返しが幸せなんだよ

だから今日もはじまりのカーテン
開くのがすごく楽しみ

今日は僕をどんな顔して待ってるかなと胸ときめかせてるから。

2009/09/16 (Wed)

[129] 確実なる証明
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僕が今
ここにいる
その証は
君が
ここにいる
証も
併せて
証明している
僕がいる今
君がいる今
同じ時と
同じ場所に
今がある
明日がある
そんなものでさえ
意味があり
証があるのさ
今が明日を
果ては
明日がはるか過去の存在をお互いに助け合ってる
些細な日々が奇跡を呼んでる
今日は奇跡の賜物
明日も奇跡のさなか

証明は新たな証明を生み無意味なものを打ち消し意味のあるものだけを存在させる
だから僕はここに生きている
だから生きている今の僕やこの世界を幻扱いには出来やしないのさ
無意味なものがのうのうと存在するその意味ははじめからありはしないのだから意味のあるものだけが存在する世界だけがこの世界
今のこの世界だよ

だから正しい形で存在するこの世界に存在していることが自分の存在でつまりは生きている証明に等しい

それを蔑ろにする
または蔑ろにできる
ものなど無い
誰もがここにいるからここにいる
存在するから存在する
それが証明

計算などしなくても鏡に映る自分が証明
誰かの瞳に映る自分が証明 証明された証明

この証明に嘘偽りはない永遠に通用する証なのだ。

2009/09/16 (Wed)

[130] 何が為に
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生きるためただ生きて
笑うためにただ笑って
泣くためにただ泣いて
眠るためにただ眠って
傷つくべくして傷ついて
生まれるべくして生まれたなら
生きるべくして生きていこう
死ぬべくして死ぬだなんて
生まれるべくして生まれた意味を自らかき消すのかい?

何が為に運命が僕に限りある命と重みのある砂時計を授けたのかも無視して
探すのも決めるのも進むのも選ぶのも放棄して自由を手に入れる夢も溝に捨てて?それでも死ぬ価値はあるかい?

ならば何の為
僕は生まれた?
僕は他人にいうみたいにさ自分に語る
立ち止まらせて
もう一度考えた

意味の意味と
その無意味さ
そして
事をし終えた
結果と後始末と
そこに残る
誰かの涙と悲しさ
そして身勝手な
自分を哀れむ
誰かの気持ちを
踏みにじって
良いものか否かを。

2009/09/16 (Wed)

[131] 群青
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鮮やかなブルーよりずっと黒みがかった群青の日々
この世界をこの世界をつまらない恨みつらみで弾き語りたくない だから時には幸せな詩も書くのさ
安定感のない独楽のようにあっという間に回転をやめ動かなくなった僕の心
もはや昔のがむしゃらな僕は過去の幻なのかな…

ただ、僕は答を探してた
これ以上心が群青色に染まらないように迷いなくためらいなく頷けるような答を
ただ
何もない真っ青な空に不似合いなブルーすぎる心を庇うようにもとの鮮やかさと若さ 取り戻すために僕は心の中に 絶え間ない日々にただひとつの答を探していた
今も探してる
明日もきっと
死ぬまでずっと

これは長い永い旅だから見つかるはずもない
答だけれどやめないで探すのさ。

2009/09/17 (Thu)

[132] 偶像
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実像だけが存在する世界にも偶像は確かに存在する
だれのなかにも存在する影のような悪しき自分が

光のように
あたたかな自分と
影のように
冷ややかな自分が
いつの間にか
実像と偶像に
成り代わっている
実体のない偶像は
実像の座を狙っている

そんな自分が確かに意識の中にいる
ひたすら悪しき自分が。

2009/09/17 (Thu)
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