ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[133] 日々散々
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の日々はまるで散々なもので
どうしようもない言い訳と卑屈にあふれてるよ
行き先は不安で遮られてる
希望の光は溜め息の霧でぼやっとしか見えず叶えたかった夢も今じゃ届かなくて
ただ繰り返す日々の波に身をまかせて漂ってるそんな状態

時に誰かを憎み傷つけたりもした
責任から逃れようとして僕らしさを忘れて いくつもの信頼や愛情を踏みつけてきた

時の波間に揺れているのはあの日捨てたはずの思い出かな
暮れていく空の下
思い出したように
優しさたぐり寄せてみる むせるほどの赤い夕陽が涙を乾かしていく
あの日のような幼さにあふれたあたたかな優しさは戻りそうもないけどきっときっと血の通った心でまた歩き出せる
そう思うから
僕はスタートラインに戻ったんだよ

日々散々
だけれど
日々爛々
輝いているのさ
どこか特別に
まるで当然のように
幸せはすこしずつすこしずつこの罪深い僕になくした笑顔を教えてくれる
いつかまたあの日みたいに悲しみにさえも強い笑顔を見せられる日が来るかな

日々は散々だ
だけれど
そんな日々にも意味があるんだ
悲しみが行く手を遮る
けれど
それをこえた先に光はあるんだ

傷つきながらでも
大切な大切なものに気づけたよ

生まれてよかった
はじめて思った
僕をつくりだした
全てにありがとう
このまま
日々を乗り継いで
揺られながら
僕は進むから
涙をちょっとずつ
笑顔に変えながら
不平や不満を
ちょっとずつ
なくしていきながら
無理のない日々を
歩んでいきたい
汚れることを
恥じずに
汚れることを
誇って
僕は僕の道を突き進む

たとえ明日が散々でも次の明日は明るいと思うから
そもそも明日は明るい日と書くからなんてお粗末さま

おやすみの時間
羊を数えて
安らぎに満ちた夢なら幸せ。

2009/09/17 (Thu)

[134] ロンドンの霧は今夜も深く
詩人:どるとる [投票][編集]


シャーロック・ホームズにビッグベン
そんな有名な名前がある都市
ロンドン

ロンドンには深い霧がよく似合う
ミステリアスな街なのさ
それでも僕の心にかかった迷いと不安の霧はロンドンの霧なんか問題じゃないくらいに濃く深い
終わりのない霧
どこまでも見えないほどの霧さ

そしてシャーロック・ホームズでさえその深い深い謎を解くのは難を要するはずだ
シャーロック・ホームズだってそればかりにはお得意の推理でさえお手上げだ
ワトソンなんかもう迷いすぎて寝込む始末

なんて

だから僕の心には果てしなく果てしなく霧がかったミステリアスな暗闇が広がってる
それはそれはロンドンの霧は今夜も深いだろうけど
そんなことよりもずっとずっと僕ら人間の心の中に広がる霧のほうが深くてさらには濃いのさ
ロンドンの霧が…なんて問題じゃないのさ
霧の中だって歩けるならばロンドンの霧は優しい霧だよ
だけれどだけれど僕の持つこの心に広がる霧は足元でさえ見えぬ白濁した霧なのさ まるで牛乳の中にいるみたい

一歩足を踏み外せば奈落の底
そういうこともあり得るからこわいね

ロンドンは行ったことはない
だけれど噂を聞く限りじゃ大したことはないね

そうだろ?人間たちよ

君の霧は例えばどうだい?
今日も君を迷わしてるはずだよ?
いわば迷いの霧の中のシャーロック・ホームズってとこだ
みんな みんな みんな

今日も
朝昼晩とその霧の中
下手すれば夢の中まで霧で真っ白

なんて悲しい僕ら
それでも霧は進む
その勇気と決意に
ノーベル国民栄誉賞を授与したいね

ロンドンの霧より
深く濃いこの迷いに立ち向かう強さに
その勇気に。

2009/09/17 (Thu)

[135] 優しい詩
詩人:どるとる [投票][編集]


優しいバラードを歌うなら僕は迷わず
この一言だけ誰かにおくりたい
優しいだけの詩だけでは人の心 救えるわけもないね
そんなたやすいものじゃないのさ
優しい詩が書けてもねそれはただ優しいだけでなんの輝きも残さないね
不器用でもへたくそでも記憶に残るような詩はきっと誰にでも書けるから

優しい詩を書くように
そんな気持ちで書くように
優しい歌へと置き換えて
誰かへちゃんと届きますようにと祈りを込めて書けばきっとたやすく届くはず

驚くほど優しい形で

だから素直になろう
着飾ったりしちゃだめさ
ドレスや宝石を身につけたってその人の美しさは何も変わらない
ドレスや宝石が美しいだけで何も美しくない その人はね

だから優しい詩を書きたいならば
優しい詩 そのものに気持ちを注ごう
気持ちに思いを注ぐのじゃなく優しい詩に優しさを封じ込めるんだ

優しい詩が優しい詩としてあなたにちゃんと優しい詩が聞こえるように優しい詩はあるのさ
そのために優しい詩を君に書こうと思ったんだよ

流れるように
それでも
記憶をざわめかす
そんな
ありふれて
驚くほど
当たり前な
涙とぬくもりに
あふれた
優しい詩
愛が今にも
ふきこぼれそうな
優しい詩
有り余るほどの
気持ちを込めた詩
今やにわに響いて。

2009/09/17 (Thu)

[136] 一本の木ストーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


丘の上の一本の木
名前は知らない
だけど風の日も雨の日も強くたくましく立っている

僕もそんな木みたいに凛々しく強かに生きたい

でもある日突然に落雷に遭い呆気なく倒れた
あんなに大きな木でさえ一瞬で倒れた

そんな出来事に命のはかなさを見たけどそれがあの木の運命

だけれどあの木はあの木はね落雷に遭うまで強く強く生きたから僕の求める強さの対象からは外れない
ずっと僕はあの木を
いや あの木以上のたくましさと強かさを求めて生きるよ

知らないあいだに
知らないあいだに
そんな強さ たくましさ備わっているといいなとあの木があった丘の上でギターを弾く

視線を落とせば
新しく芽を出した二葉
希望が今
芽吹きはじめてる
そんな予感に気づいたら命の終わりのはかなさはまた新しい始まりの風にさらわれた
一本の木から始まったそんなストーリー
大切にしたい
一本の木ストーリー
今も新しい命は僕の子供とともにすくすく成長中
なにげにリンクしてる
一本の木ストーリー
命を繋ぐ物語。

2009/09/17 (Thu)

[137] 初恋アンダーグラウンド
詩人:どるとる [投票][編集]


屋上まで上る気持ちで
天にも昇る気持ちで
はじまったよ
僕と誰かさんとのストーリー

薄紅色のページを開けばそこには赤裸々なほどの思い出が具だくさん
これからが実りの冬
これからが収穫の冬
寒さなんて吹き飛ばしてはじまるだろう
この屋上から
あの屋上から

はじめての恋
初恋としては
遅咲きのお年頃
それでもはじまりははじまりなのさ
年齢なんて関係ない
青春時代はとうに過ぎたけど再びニラウンドがはじまるよ

アンダーグラウンドの階段 駆け上がってぱっと飛び出した舞い上がる君のスカートの中の恋物語
マフラーと手袋の冬物語
甘くて時に酸っぱい僕らの第二期青春ストーリー

2009/09/17 (Thu)

[138] 未来ロケット
詩人:どるとる [投票][編集]


子供のころ宇宙に夢見ていた宇宙飛行士みたいに
僕も広大な未来に夢を見ていた
そこまでの道は険しく歩きづらいけど
僕は諦めなかった
いつか必ず夢は叶う
こうして頑張り続ければ夢のホシにたどり着けると

今すこしずつではあるけれど思い始めてる
どうせ誰もが行ける未来なら夢ある未来のほうが楽しいと

未来に向かう未来行きのロケットに乗り込んで
君と夢の待つ輝く未来に飛び立つよ
あの日夢見た夢の星へ向かうんだ
近づいてる
そんな気がする

宇宙服の代わりに僕は大人って服に着替えて明日があるかぎり終わらない未来から未来への旅を続けるよ

あの日の夢と今抱いてる夢が同じなことを確かめたなら
いざ 行こう
揺るがない決意と譲らぬ信念を発射台に誰もが飛び立っていくその日に僕も今というステーションから明日というステーションへゆくんだ

それは明日も明日の明日も変わらないから未来もずっと終わらない

遠く 過去を眺めるように僕は今から未来を眺めてる
無重力のような真空の中で
静寂の闇の中で
僕は僕の未来をずっと

ただ絶え間ない明日に何も変わらないありふれた幸せを願うばかり
あの頃からずっと変わらない遠いこの未来への距離から
今 この場所で
また新しい夢を見ている
少年のような瞳で。

2009/09/18 (Fri)

[139] 放課後恋物語
詩人:どるとる [投票][編集]


好きだ…
はい、よろしく

僕の中学時代の青春の薄っぺらい記憶

わずか二言で
二人は恋人になった

放課後恋物語
最速のギネスもの
実話である。

2009/09/18 (Fri)

[141] スタンディングオベーションデイ
詩人:どるとる [投票][編集]


今日あった些細な喜びにスタンディングオベーション並みの拍手をおくりましょう

悲しい日でもスタンディングオベーションは鳴り響くよ
頑張ったその日の自分におくれるよ

歓喜と狂喜の螺旋を

ちょっと異常で
ちょっと正常な
つまりそのあいだの
スタンディングオベーションおくりましょう

涙と笑いの嵐を さあ

おくりましょう
おくりましょう

ただ、感じた喜びや
頑張った努力やくるしかった時間のあとになにもないじゃ悲しいじゃないか
だからスタンディングオベーション並じゃなくてもさ
拍手くらいはおくろうよ
まあまあだったって頑張ったり努力したり傷ついた今日の自分は本当だから
素晴らしい映画や何かを観終わったあとみたいにさ今日の自分をたたえようぜ
悲しくはならないさ
むなしくはないはずさ

いいからおくろう
自分が自分に奏でてみよう拍手と笑顔の大合唱
スタンディングオベーションをさ。

2009/09/19 (Sat)

[142] 無限地獄に落ちていたい
詩人:どるとる [投票][編集]


どこまでも限りないように思えても宇宙にも終わりがないようで終わりがある
暗闇だから出口も入り口もわからないだけだ
無限とは名ばかりの強大な強大な詐欺なのだ
僕らはそれにただ騙され巧妙な巧妙な夢を見ているだけ
無限なんてありはしないんだ 実際は
永遠が無いように
無限もまた無い
無限なんて全ての理屈や概念を覆すようなそんなはじまりも終わりも無いようなものには夢も希望も無い
何も無い

けれど人は愛や思い
つまり形のないものには無限の名をつけたがるんだね
形が無いから無限だといえば無限になる
宇宙みたいに誰からも疑われずにすむ
まさに未知の中の未知だからそれには宇宙さえ超越した見えない永遠の不思議があるから
無限なものならばそういうものをいうのだと僕は気づいてしまった
だから人は永遠のない時計仕掛けのこの終わりある砂時計の中で全ての時間が落ちきるまでのあいだ
愛は無限だ
この思いは無限だ
そう言い続けることができる
きっと多分
それは本当に無限なんだろう
強い思いや愛により無限かわからないものは人の知らない闇の中で無限となるのだから
死さえそれをなくすことはできない
愛とか思いは死に神さえも奪えないから

だからこそ
だからこそ
僕らは死んでも
なお死なない
思いや愛をこの星に残せるのだ
自分がいた証に
そして
誰かを愛し
ともにいた証として

僕もそんな終わりのない時間も存在しない無限地獄をともに落ちながら大切な誰かと永遠をさまよいたい

そう願ってしまうのだろう
日に日に歳を重ね寂寞の思いに沈むたびにそれは強くなるのだろう

たとえ明日が僕らに来なかろうと愛や思いに永遠があるならば僕は君と無限地獄に落ちていたい
永遠に終わらない時間なら休まるときなど必要ないからずっとずっと闇に身を寄せていたい
無限なる宇宙に輝く星になって。

2009/09/19 (Sat)

[143] 風に吹かれて
詩人:どるとる [投票][編集]


涙は流れ流れて
悲しみになり
やがて僕の心を
その色に染めた

それでも明日になれば何事も無かったみたいに風に吹かれて流れる時を過ごした

風は僕に何も言わないし僕も風に何も言わないけれど
なぜか寂しいときなんとなく悲しいとき僕は風に吹かれてた

真っ赤な夕陽が瞳の中ですぐ目の前でゆっくり沈めば
また涙は流れ流れて見る景色見る景色全てをぼやかすだろう

まるで冬に降る雨のような甘えのない冷たさが僕を濡らし続けてるようだ
人には悲しみへの免疫力なんて無いことに気づくまもなく僕はなんとなくわかってた

だから悲しみには強く立ち向かわなきゃと思ったんだ

風に吹かれて今日も平穏無事に1日を過ごせた
そんな幸せなはずの事実にさえもため息をついて明日が来ること嫌だな嫌だなと繰り返すだけだけど
本当は知ってる
自分が一番
今を生きれるその楽しさとありがたみを
だから笑う 明日もどこかでふゅりらら

風に吹かれて

ほら夕闇の黒と夕暮れのオレンジが混ざった空の下の僕らの街にすこしずつ命の明かりが灯る
今日もみんな生きてる
僕も

それだけで幸せだな
そう思える今が

風がおしえてくれた
君は今日もそして明日も生きてるよと
だから涙はこぼれてしまうんだなあ

明日へとつづく今日の続きのストーリー
明日は少し優しい気持ちで迎えられそうだ

今日も風に吹かれていられたから
全てはそんな単純な答で歩いていける
どこまでも。

2009/09/19 (Sat)
8416件中 (51-60) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 842
- 詩人の部屋 -