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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5870] 
詩人:どるとる [投票][編集]


跡形もなく消えてしまうよ
この世界が 終わってしまうと
雨上がりの何もない静かな世界
誰かがふと見上げた空に差す光
何度でも繰り返す
振り子仕掛けの
螺旋の渦

笑っていました
泣いていました
確かにこの場所で
違う名前の違う顔した
たくさんのあなたが生きていました
そんな昔話を
僕は思い出していた

胸いっぱいに 息を吸い込んだら
吐き出すんだ 見えない泡を
胸に手をあてても生きてるのかは
わからない 確かなものさえも疑わしい
何度でも 行き交う
季節は花を咲かせて
また散らしていく

愛した人や
愛された日々を
思い出と呼ぶなら
きっと間違いじゃないだろう
きれいな極彩色が記憶を彩るよ
けして遠くない未来で
僕も消えるだろう
そんな先の話を
僕は考えていたんだ

いつか消えたあの人の知らない世界に僕は今
生きています あなたはどう思うのかな
ねえまたあなたの笑顔が見たくなったなあ

笑っていました
泣いていました
確かにこの場所で
違う名前の違う顔した
たくさんのあなたが生きていました
そんな昔話を
僕は思い出していた

ほっぺたを濡らす
涙が 一滴落ちました
今も少しも変わらずあなたを愛しているのです。

2014/10/12 (Sun)

[5871] 忘れられた名前
詩人:どるとる [投票][編集]


目を閉じてごらん 瞼の裏に広がる宇宙
耳をふさいでごらん 本当に大切な声がする
果たされない約束も もう会えない人も
いつかはきっと同じ場所にたどり着くよ
花が咲く 季節に青い空が 瞳の中広がる
ありふれたすべてのものへの感謝を僕は忘れない

もう何度も 歌われてきたすべての当たり前を 言葉にするには
「そこにあるもの」を見極めなければ何ひとつ見えないまま
ただ いつもと変わらない世界があるだけ

蒼く 染まった 意識の中に浮かぶ星
子供が描いた出来損ないの太陽系
宇宙に果てがないことさえもわからなかった あの頃の僕には世界は広すぎて
地面に 根を張る 草木や花々に重ねる
命の姿形 すべてのものへと血は注がれていく

大切なことや肝心なことなんかはずっと変わらないままだよ
「そばにあること」それはずっとかけがえのない出来事なのさ
それを君がどんなふうに思うか それだけ

長い時の間に いろんなことが変わってしまった
変わらないものは数えるほどで 僕の中にあるものも
ずいぶん変わったよ
その中には忘れられた名前がある
たとえるなら それはいつか僕を照らしていた光

もう何度も 歌われてきたすべての当たり前を 言葉にするには
「そこにあるもの」を見極めなければ何ひとつ見えないまま
ただ いつもと変わらない世界があるだけ

巡る 季節の中 変わらないただひとつの永遠
その中だけで息をする命 明日へと咲いて。

2014/10/12 (Sun)

[5872] 芳しい色
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瞳の中 広がるすべてのものにある命
そっと川が流れてく先を見つめていた
消えたあの人の声がどこかでしたような

目も耳も必要ない
暗闇や無音の中にも生まれる光や音
目を閉じ耳をふさぎ
見えるもの 聞こえるもの
空隙を埋める 私だけの芳しい色

意識の臍に 集めるこの世にある命
どこへ向かうの どこから来たの?
もう出会えない数えきれぬめぐり会い

君の声や仕種の中に
ささやかな言葉や息づかい その時の気持ち
五感を働かせてはじめて
見えるもの 聞こえるもの
命を血で満たす 一人一人の味わい深い形

目も耳も必要ない
暗闇や無音の中にも生まれる光や音
目を閉じ耳をふさぎ
見えるもの 聞こえるもの
空隙を埋める 私だけの芳しい色

開いた手のひら その中に通うであろう
血の色は それぞれ違うんだよ
それを知ったところで何も世界は変わらないけれど
今までのうやむやを 片づける ふさわしい場所。

2014/10/12 (Sun)

[5873] 
詩人:どるとる [投票][編集]


目に映るすべてを
ありのままに
させるものを
僕らは何ひとつ知らない
神様の言うままに
重ねてきた
当たり前とされていること
それは本当に 正しかったのかなあ
答えを出すためにはもう少し間違わなきゃなあ

戦争は悪で 平和こそが正しいと
誰が決めたわけでもないのにそう思うのは
命を尊び 慈しむ心があるからさ
愛はそこに生まれる
掟は関係ないのさ

花の形を それと決めるものは
名付けられた名前ではなく
僕らの心がそれを
正しいと本能的に思うからだ
だから僕らは 足りないほうがいいんだよ
それがふさわしい この世はうまく出来ている

聞こえるすべてを
あるがままに
イメージさせる
歌や絵にも変わるだろう
だけどそれには決まったかたちはない
だから僕らがそれをそれと決める
そこには 正しさはない
影のような 曖昧なものがゆれてるだけ

愛のかたちを それと決めつけるのは
見えないものや聞こえないものを
何かに重ねているから 見ているような
聞いているような感覚になるだけだ
見えないものや聞こえないものはすべてそんなふうに うまく理解できるように出来てる

たくさんの本の中にならんだ 理屈を
誰かが 書き記した人の哲学や精神論を
読み込んでもわからないものはわからないままだ
だってね すべては自分の心が正しいものを見定めるからね
所詮、他人の見方

花の形を それと決めるものは
名付けられた名前ではなく
僕らの心がそれを
正しいと本能的に思うからだ
だから僕らは 足りないほうがいいんだよ
それがふさわしい この世はうまく出来ている
心はそれに順応できるように 少しずれている

そして君は そのずれのお蔭で 誰かの足りないところを
気遣い思いやれるように出来てる。

2014/10/12 (Sun)

[5874] 冷たい時代に生まれた優しい人
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雨の冷たさを知っている人は
誰かに優しくできる人だ
誰かのために 我が身をなげうって
雨に濡れるのも
ためらわないあなたの優しさが
固く閉じた心をとかしていくだろう

通り過ぎる人のすべてが君のことを
愛してくれる訳じゃないけれど
それでも あなたはあなたのまま
変わらず優しい人で だから僕は君が好きなんだなあ

人の痛みを知っている人は
自分のことしか考えない人よりも
涙を流してきたことだろう
だけどそんな人ほど自分の苦労を人には明かさない
誰かのせいにしている僕とは大違いだ

傷ついた誰かのそばを素通りして
知らないふりをしている人の中で
冷たい時代に生まれた優しい人は
まるでそれが当たり前のように
人の涙や傷跡に寄り添うんだよ

優しさってなんだろうか
考えれば考えるほどわからないけど
つまりは難しいことは何もなくって
弱い立場にいる人のことを同じ目線になって考えるってことなんじゃないかなあ
だからありがとうなんて いらないよ
君の笑顔が見れればそれだけでいいんだ

きれいごとさえ聞こえない世界じゃ
なにを信じていいのかわからなくなる

通り過ぎる人のすべてが君のことを
愛してくれる訳じゃないけれど
それでも あなたはあなたのまま
変わらず優しい人で だから僕は君が好きなんだなあ

傷ついた誰かのそばを素通りして
知らないふりをしている人の中で
冷たい時代に生まれた優しい人は
まるでそれが当たり前のように
人の涙や傷跡に寄り添うんだよ

知り合い友人に関わらず助け合うんだよ
そんな気持ちが明日に虹を架けるんだよ。

2014/10/13 (Mon)

[5875] 寂しがり屋
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人は誰でも孤独です
寂しさを知らないで大人にはなれない
人は誰でも寂しがり屋です
ひとりで生きれるわけもないことを知りながら
強がり意地を張る生き物です
そんなあなたのささいな心の変化は
大人になろうとしているあかしだよ
今、殻をやぶってあなたは蛹から蝶になる

ねえでもたまには
強がらずに 誰かに頼りなさい
君を思う人は すぐそばにいるはずだから
その優しさに 甘えてみてもいいんだよ
強がることも我慢だけど
悲しいときに 泣ける強さもまた大人のあかし

人は誰でも 孤独です
涙を抱えずには 歩いていけない
重たい荷物を ひとりで抱えずに
たまには 誰かの手助けを受け入れなさい
その時人のありがたみがわかる
人はひとりで大人になるわけじゃない
誰かと一緒に 少しずつ大人になるんだよ
昨日まではただ諦めることしか知らなかった

結果ばかりの世の中で 僕がつかみたかったものは
成功よりも失敗しても 諦めない心だと思う
そんなことに気づいた時にはもう
僕はいろんなものを なくしてたけど それも大人のあかし

膝小僧に 出来た傷跡が物語る
転んだ痛みを知ってる人は転んだ痛みを知らない人より
ずっと強いんだって思うから 僕は何度でも失敗を重ねてゆくよ これからも

ねえでもたまには
強がらずに 誰かに頼りなさい
君を思う人は すぐそばにいるはずだから
その優しさに 甘えてみてもいいんだよ
強がることも我慢だけど
悲しいときに 泣ける強さもまた大人のあかし。

2014/10/13 (Mon)

[5876] 夜が広がった
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最終電車が出る 僕はその背中を見送る
切なさとか やるせなさとか 胸にしまって

夜が広がった 瞳とはいわず耳の中や
意識の中にも そっと油断も隙もなく 入り込んで 僕をだます

寂しさよ 切なさよ
なぜに言葉にさせてくれないか
むなしさや悲しみに
話しかけても返事はなくて

ただ、まっすぐにどこまでも続く
一本道が 夜明けへと続いている

チェロ弾きは 探すよ 愛すべきコードを
何ひとつ 出来ない僕だと見せかけて

夜を広げてく 地図にない場所にまで

君の頭の中で広がる夢の中にも 入り込んで すべてをだます

目くらましさ

寂しさよ 切なさよ
なぜに言葉にさせてくれないか
むなしさや悲しみに
話しかけても返事はなくて

ただ、まっすぐにどこまでも続く
一本道が 夜明けへと続いている

痛みよ 安らぎよ
楽園を 追われたような僕に
見せてくれよ いつかの光
夢から覚めて気づく朝

まだ、朦朧とした頭を奮い起こして
踏み出す一歩は きれいな花を咲かすから。

2014/10/13 (Mon)

[5877] みちくさ
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何も聞きたくなくて何も見たくなくて
目を閉じていたよ
耳をふさいでいたよ
人はどうして生きていくんだろうとか
人はどうして生まれるんだろうかとか
答えのないことを日が暮れるまで考えてた

なぜかなあ 前向きになれないのに
なぜかなあ 後ろ向きにもなれない
なぜかなあまっすぐに歩けないのに
なぜかなあ 斜めに生きると歩きづらいよ
結局不器用に生きるのが似合っているんだなあ
誰かに助けられながら ようやく歩けるくらいが僕らしいんだなあ

誰にも会いたくないのに誰かにそばにいてほしい
思ってることと口に出すことが逆さまさ
人はどうして 人を愛するんだろうとか
人はどうして 人に愛されたがるとか
そんなふつうの生き方や思想に憧れてた

なぜかなあ 悪者にもなりきれない
これ見よがしな 正しさって奴も大嫌い
なぜかなあ 人を傷つけてもうれしくない
だけど人に感謝されるととてもうれしい
結局、どれだけ悪ぶってみても 僕には似合わないんだ
だから 心が行きたいほうへ僕は歩くんだ 誰かが笑えますように

道草するように 人の道を外れても
また戻りゃいい
ひとりぼっちはやっぱり寂しいなあ
だからお日さまのあたる 明るい場所にいたいよ
そして君のために 僕は生きると決めた
君も誰かのために 生きてください

なぜかなあ 前向きになれないのに
なぜかなあ 後ろ向きにもなれない
なぜかなあまっすぐに歩けないのに
わざと斜めに生きると歩きづらいよ
結局不器用に生きるのが似合っているんだなあ
誰かに助けられながら ようやく歩けるくらいが僕らしいんだなあ。

2014/10/16 (Thu)

[5878] 寂しがり屋さん
詩人:どるとる [投票][編集]


人は誰でも孤独なものです
おまけに強がりの寂しがり屋です
意地っ張りの君は涙より悲しい
作り笑いでごまかしていたね
どうしてそんな顔をするんだろう
悲しいのならば泣けばいいのになあ

僕の知ってる優しい人は けして弱さを人前に出さない
泣いてるとこなんて人には見せないそんな人です
でもね君は間違ってるよ
君のその優しさは
君自身に優しくない出来損ないの優しささ
だから寂しがり屋さんはすぐに素直になりなさい

人は一人じゃ生きれない生き物さ
だから強がりは自分の首を絞めちゃうよ
風の中に心を置き去りにしたら
冷えきった心が人をうらんだ
行き場のない君が求めたものは
結局、誰かのぬくもりでした

夕焼けがやけに目にしみるのは気のせいかなあ
多分気のせいなんかじゃないよ
僕はわかってなかった君の気持ちを
わかろうとしなかったのかもしれない
君の優しさで うれしさのあまり 泣き出した僕は
君が涙を堪えた本当の理由に気づいて
本当は強い寂しがり屋さんを知りました

でもね、涙は
弱いから流すんじゃないんだよなあ
強い人ほど 優しい人ほど 泣ける強さを持っている
それもまた強さということを君には知っていてほしい

僕の知ってる優しい人は けして弱さを人前に出さない
泣いてるとこなんて人には見せないそんな人です
でもね君は間違ってるよ
君のその優しさは
君自身に優しくない出来損ないの優しささ
だから寂しがり屋さんはすぐに素直になりなさい

僕の前では 涙を隠さないで出来るだけ
素直に 笑ったり泣いたりしてほしいよ
指切りげんまん約束ね。

2014/10/18 (Sat)

[5879] ひとしずく
詩人:どるとる [投票][編集]


浮かぶ 夕日が 今沈んでいく
誰かの帰り道を照らしている
赤い夕日が 今沈んでいく
今日もいろんなことがありました

悲しいことやうれしいこと
嫌なこと 辛かったこと
でもそんな一つ一つの出来事は
けして無駄じゃないし 消し去りたいとも思わない
忘れられない大切な思い出のひとしずく

消えてゆく 遠ざかってゆく夕日の影が
僕の足元に 揺れる影を静かに 縁取るように 見えたんだ
だから、僕は笑って今日の最後を 見送るよ

映るよ水たまりに 月が浮かんでる
歩道橋から見た君の後ろ姿
雨上がりの街 ふいに思い出した
さっきの君の泣き出しそうな笑顔

思い出したくないようなことも
愛や優しさだけでは生きれない そんな人生だけど
けして人を憎んだり ましてや恨んだりはしないよ
そのぶんだけ自分の恥になってしまうよ

泣いている 笑っている 君の顔が
僕の瞳に映る毎日それはまるでひとつの映画 君の雨はまだ止んでない
僕に降る雨がやんだら君に傘を持って行こう

消えてゆく 遠ざかってゆく夕日の影が
僕の足元に 揺れる影を静かに 縁取るように 見えたんだ
だから、僕は笑って今日の最後を 見送るよ

そうするだけで「さよなら」も少し優しくなる。

2014/10/18 (Sat)
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