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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[172] 涙の流れ星が落ちる月の夜
詩人:どるとる [投票][編集]


涙が流れる
心が無口になる
ありがとうも
ごめんなさいも
すべて
涙でわからなくなる
言葉を忘れてしまったみたいに僕は抜け殻になる

涙を流すだけのおもちゃみたいに涙を流し続ける日々
それも辛いけど
ほんとは見えない心の涙が一番切ない

今日も夜空を見上げればきれいな月がひとつ
いつものように輝いている 笑ってるのか泣いてるのかさえわからないけれど
ただ月は輝いている
いつでもきれいに

そして羊をかぞえて
眠る準備に取りかかっても眠れやしない
今日の苛立ちや悲しみがじゃまをして
あいつの一言が妙に粘着いて
夢を見る安らぎの時間を妨げる

心の涙がひとつまたひとつとあふれてしまうような夜は
なまじっか寝ないほうがいいのかな
夜通し悲しい歌でも歌ってるのも悪くはないかな
ひたすらあいつを憎みまくって
ひたすら世の中をさげすんだら
よくも悪くも眠くなりいつのまにか夢にかえれるから
いつのまにか雨のように降っていた心の涙もやむから
切り傷みたいな真新しい心の傷も癒えるから

悲しいことがあった日の夜は眠らずにゆっくり傷を癒すのさ
そんな方法もいいよね

月はあいかわらず
輝いていた
僕の視界がだんだん 狭くなるその中でも輝いていた
月は眠らずに僕らを照らしている
そんなイメージが夢の中でも

そんな
涙の流れ星が落ちる月の夜だった

寝ているあいだにも時間は止まらず動き続けてる
そして夜も終わる
やがて朝が訪れる
太陽が顔を出し
街も騒ぎ出す

そんな夜

べつに特別じゃない
なんだけどなんかちょっといい夜
だから忘れられない
僕は忘れない

涙の流れ星が落ちる月の夜

悲しさとなんか不思議な気持ちがほどよく混ざって
キラキラきらめいていた夜。

2009/09/24 (Thu)

[174] ラブラブあんぶれら
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遠い昔
はじめて恋した
あの人とのはじめてのデート
生憎雨が降ってきて 僕の小さな折りたたみ傘でふたり相合い傘をした

まるで相合い傘の
愛々傘みたいだと
ちょっとわかりにくいジョーダンで笑う
僕らはあの日

ひとつの傘の中
薄紅色に染まった
とても幸せで
ほほを染めた

そんな思い出
今も続いてる物語
その続きの物語
振り向けば
彼女が笑う
彼女が笑う

今は相合い傘すらしてもらえないけど忘れないよ

あの日
あの時
雨の中

雨に感謝 感謝の
ラブラブアンブレラ。

2009/09/24 (Thu)

[179] 黒い花
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誰の心にも咲いてる
その花は僕の心にも咲いている
ためらうこともなく
何千本も咲いてる
抱いた憎しみと抱えてしまった殺意の狭間で狂ってしまいそうな日々
つなぎ止めているのは一体なんだろう

正義はきっともう死んでいる
もしも正義がこの世にあるなら僕の涙ももう少しあたたかくなっていただろう
だからこそ僕は行き場のない思いを闇に向け叫ぶのです声がかれてもなお

花は揺れてそのたびに僕にいう
憎しみも立派な感情だと
されど僕はぬぐえない正義を犯すことの罪深さでわからなくなっている
天秤にかけてみてもどちらの重さも一定でかならずどちらかが勝ることはなくどちらかを選ぶこともできずに

この感情がもしも僕の明日を破壊するとしても僕は抑えきれない憎しみで気がおかしくなってしまうから

僕は今からその憎しみを終わらせに行く
黒い花の命のままに己の明日を破壊してもナスベキコトだと悟る
僕はもう白い花には戻れないこの雨はやまないのだから憎しみだって収まるわけもない
されど僕はその憎しみのひとつを刈り取ることで自分の憤りをさまそうと謀るのだ

黒い花が咲き乱れる花園にはきっと世の中にうまく操作された感情など似合わない
似合うのは罪を犯そうと憎しみを形にするそんな生々しい素直な感情だ

血のように赤い雨が降り注ぐ月夜に僕はこの世の真実を見た気がする
正義などもはや臆病者の言い訳になってる
罪を犯した誰かへの憎しみは罪で晴らすのが筋だとうなずく悪魔が今はとてつもなく愛しくまた信頼できるんだ

嗚呼
たとえこの身が永久に黄泉をさまよおうと僕は構わない
僕の罪は僕の罪は僕しか答えを出せない
だから僕は選ぶ
憎しみを晴らす
それが僕が選んだ答
さあ それを今から形にしに行こう

本当の黒い花を蒔いた誰かを消し去りに
そして黒い花を摘み取るその様を描きに。

2009/09/26 (Sat)

[180] 感情の種
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笑えなくなって
どれくらい経つんだろう
誰かの言葉などどうでもいい
笑いたくもないのに
笑う必要はない
笑いたくないなら
無理して笑うな
世の中にはそんな乾いた笑いが咲き乱れてる

今日もまた感情の種をどこかに落としてきた 咲くことはない
感情から生まれるのは確かに笑いや涙だけれどそれは心の中で咲く花だから
種を愚痴や文句として道端にばらまくならなんの花にもならないさ

べつに

笑いたくもないし
泣きたくもない
怒りたいことなら
たくさんあるけど
それももう疲れた

感情など僕には必要でないのかもしれない
喜びや悲しみなどなくたって世の中を生きるのにきっとそれほど苦労はしないはず
友達や愛するひとなど必要としない僕にはなおさら…
そんな歪んだ気持ちでいつも曇り空眺めて
咲きそうな感情の花を握りつぶすんだ

心からの笑いのない世界になど笑ってやることはない
世にいう素直な感情と偏見をもって
僕はこの世界に無表情でいよう
時々積み重なった憎しみと苛立ちをこぼして感情の種が唯一咲かす涙を路地裏で拭おう

僕の明日は限りない闇と限りない憎悪にあふれてる
もう天使には戻れない
堕天使でもない
僕は完全なる悪魔さ

ほら また 咲いてる
不平と不屈に抑えきれない思いが花を開こうとしてる
そしてその花粉で僕を侵そうとしてる

誰かを憎め
蹴られたら
蹴り返せなどと
負の感情を
手当たり次第に
心にばらまいて
感情のすべてを
負の感情で
埋めつくして。

2009/09/26 (Sat)

[181] 暴君B
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僕のよく知るあいつは
まさに暴君とうたわれても仕方のない人
血液型はBの中のB
まさによくいうB

あいつの細かさとわがままに日々は狂う
スケジュールもなにもあったもんじゃないね 僕の日曜返してよ

それでも好きなんだ
だから一緒にいるんだ
暴君Bは今日も笑顔
僕が素直に尻尾振っているうちは

たちまち妖怪変化
僕が尻尾振るの疲れたりしてやめたりしたら
すかさずボディブローとんでくる
嗚呼 おっかないね
暴君Bさん
暴君Bさん

堪忍してください
僕は弱気な君の彼氏
君は強気な僕の彼女
暴君Bちゃん
激辛の上の上をいく
ほどのオンナ
暴君Bちゃん

だけどそこがイヤに好きなのよ。

2009/09/26 (Sat)

[182] 目が離せない恋
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100%中ニアピン差で ニアピン差で
僕は君が好きなのさ

そのニアピン差はより100%に近くそして日々100%に近づいているよ
まだまだこの気持ちは成長中

目が離せない恋
そのゆくえ。

2009/09/26 (Sat)

[184] どうして生きてるんだろう
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どうして生きてるんだろう
どうして生きていくんだろう
そしてどうして生まれたんだろう

その答は闇の中
だれにもわからない
だから人は各々に生きる意味や生きていく意味をその都度その都度決めていくのだろう
なるべく優しい励ましで谷底に落ちたくならないように
自分を騙し騙しして
生きていく意味や
生まれたその意味が
あたかも在るように
意味をつくるのだろう

だから
どうして生きてるんだろうとか
どうして生まれたんだろうとかは
これからまた決めていくのさ
いつでも変わるから
今日もまた昨日とは違うから
僕はそうやって意味が思いつかなくなるまで生きていくのさ
ここに生まれて良かった
そんな意味がやがて
生きてきて良かったという答にたどり着けるように
そしていつか
くたばる日に
すべてが良かった
そんな言葉で締めくくれるように今は願う
ただ

生きていく意味としてのひとつの案をうちだすのさ
希望の光は限りなくまばゆく僕を照らしている。

2009/09/26 (Sat)

[186] 太陽と月の恋
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なぜなんだろう
君はあたりまえのように僕を選んで僕を照らしてくれた
今も変わらない温かさでこの僕を照らしてくれてるねその光で
僕はずっと君に言いたかったんだ
嘘偽りない素直なままの気持ちを

ありがとう
ありがとう
君という太陽がいなかったなら僕は今頃暗闇の中で息絶えていたよ
君が照らす世界だから毎日毎日笑って歩けるんだ

夜空に静かに浮かぶ
月みたいな恥ずかしがり屋の僕を君が照らしてくれたことで僕の夜にも時間ができて物語が続いてるよ
好きなように動ける
君のほほにキスできる

太陽と月が入り交じる時
ひそかな闇に世界が閉ざされる瞬間に僕らはキスをするんだ
けっしてしてはいけないことだけど僕ら愛し合ってしまったから

まるでそんな物語
感じさせるような
遠距離どうしの恋
背中あわせの恋
いつか正面向いて
恋できるように
今はただ願うだけ
だけれど いつの日か
僕ら 太陽と月はひとつに夜も朝も重なっていたいね

なんてこと考える朝や夜には君も見てるかな
あの月やあの太陽を
僕らに重ねて
会える日を待ってるのかな

本当は無理矢理にでも縛られた生活を抜け出して会いにゆきたいけどそれを反することはなぜかお互いの大切ななにかを壊してしまったり夢を奪ってしまうことにつながる気がしてできなかった

だからいつか
ムネを張って
僕ら恋人として
みんなに威張れるようになったら
会おうと誓ったのさ
だからさびしくないといったら嘘になるけど待ってるのから
僕は
君も同じだろう
明日も会えない
来年も会えない
十年後はどうだろう
会える宛てなど無いに等しいけれどいつかいつかは会える
ずっとずっと信じてる

それまでは
僕らただの太陽と月
夜と朝とで違う世界に輝いていよう
いつか同じ世界で
ひとつになれるまで。

2009/09/27 (Sun)

[187] 白い唄
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真っ白い唄をうたいたい
この世界で一番愛する誰かへ
下手くそだとはわかってても
頑張って頑張ってうたうから
白い唄を
雲より 鳥の羽根よりも白い
そんな唄を

いつか うたいたい

孤独の闇から抜け出して若い声を取り戻したなら下手くそでも頑張って頑張ってうたうよ
白い白い唄を
頑張って頑張ってうたうよ
夕暮れ
二人の影が揺れて
そして僕らは白い唄を口ずさむ

それはたった一言の短すぎる唄
愛しているよ…
ただそれだけで始まり終わる唄
だけれどその余韻は永遠にも続いてく
白い白い果てしなく白い空より限りなく白い白い唄
白い唄だ

いつか うたいたい
きみに うたいたい
汚れのない真っ白な唄を。

2009/09/27 (Sun)

[188] 涙の灯
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涙が流れて仕方ない時は涙にまかせて泣くとしよう
だけれど気になる
涙が流れていくそのゆくえ
涙はどこへ流れていくのだろう
涙の足跡をたどってもわかりはしないのさ
だってさ涙は足跡なんか残さないのだから

でも涙を流したそのあとの人の心は空っぽになっているから
何がそんなに悲しかったのか何でそんなに泣いていたのか
なんとなく忘れてる
涙が嫌な記憶を少しだけ洗い流したから

ポタリ

涙がこぼれ落ちても
僕はまた明日のページをめくるだろう
涙でぐっしょり濡れた今日のページを震える手でめくるだろう
気がつけば僕の自由な権利などなにもなく誰にも等しく存在する明日がくる
そしていつか繰り返せば終わりがくる

悲しいときや
寂しいときの
涙とは比べものにならないくらいの温かさで熱いくらいに胸は燃え上がる
この優しい温かさはなんなんだろう
感じたことのないような温かさは

それが
涙の灯(あかり)なんだね
暗闇の中でも迷わないようにまた出口に戻れるように
誰かがともした灯(あかり)なんだね
また涙流れてしまうくらい温かいよ
涙に涙が積み重なってとてもとても止まる気配はない

でも一言
ありがとう
だけ伝えたいな
涙は悲しみだけの象徴じゃない
喜びの象徴でも
感動の象徴でも
あるんだ
だからこそともったんだ 心に涙の灯(あかり)が

今、僕の心 体中
こんなに温かい
こんなに胸一杯
嬉しすぎて
言葉にもならない
すべてが驚くほど
真っ白

涙のひとつひとつが時間の粒のようにこぼれては夜に傾いていく 涙は時間を気にさせないけどなんだか優しすぎてまた泣きたくなるからちょっと好きにはなれないけど
この痛みが僕にはちょっと心地いいんだ

その真っ白な景色の中で見た
あなたの笑顔
そして涙
明日も続くかな
こんなストーリー。

2009/09/27 (Sun)
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