詩人:どるとる | [投票][編集] |
あくびひとつして 思い出し笑いをする
雨上がりの午後に 見つけた七色の虹
ありふれた 幸せがひとつまたひとつ
昨日までの僕の世界が変わってゆく
悲しみもいつしか優しさになって
君を照らしているよ
手のひらを開いて
光が 溢れんばかりに零れた
いつもの SUNDAY
余計な言葉は いらないよ
愛してる ただそれだけで
どこまでも行けそうな気がする
だから 踏み出そう
買ったばかりの スニーカーで
屋根の上で見上げた星を 数えていた
すぐ傍にある夜が どこか遠くに見えた
スタートを切って 走り出すとき
迷いは跡形もなく消えてしまった
流れていくよ あたたかい涙
優しい雨が 思い出を輝かせる
他愛ない 時間の中で育まれたストーリー
近道なんてないから 遠回りでいい
君が笑ってる 世界に僕もいたい
なんだってやれそうな気がする
だから 振り出しから
また 歩き出そうか
振り返る 瞳に
映るいくつもの
昨日が どれだけ
美しくても
前に進むだけだ
それ以外に道はない
悲しみもいつしか優しさになって
君を照らしているよ
手のひらを開いて
光が 溢れんばかりに零れた
いつもの SUNDAY
余計な言葉は いらないよ
愛してる ただそれだけで
どこまでも行けそうな気がする
だから 踏み出そう
買ったばかりの スニーカーで。
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もう何度目の おはようかな
新しい暮らしにも 慣れたわ
慣れない手紙を 書いて君に届けた
下手くそな文字で 綴る思いの丈
今日もまたこの街に新しい一日が
近づいてくる夜明けの足音が
聞こえたなら 僕は二度寝をするよ
わざと君に起こしてもらう算段だ
君は 怒るかなこんないたずらな僕を
でもそんな君も また素敵だと思う。
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運命という言葉が嫌いな僕が
運命を信じてしまうほどに
その出会いは僕に幸せをくれました
箇条書きにすればとても ありふれた恋で
だけど それが何よりだと 思った
誰かに 恋をすることなんて
まだ知らなかった頃の僕にはなかった
自分以外の誰かを幸せにしたい
そんな気持ちを 君がくれたんだ
手のひらの上で 雪が溶けて消えた
どうしても永遠には続かない恋だった
名前で呼ぶのが 恥ずかしくて
でも頑張って名前で呼びあった
お互い照れながら顔を隠してたね
いつか消えてしまう そのぬくもり
足りない時間は 幸せが埋めていた
もう会わないほうがいいとさえ思った
でも離れてしまえば寂しさに耐えられない
だから何度でも離れそうな手を握った
白く染まる街並み 春まではまだ遠い
冬がこの街を去る頃 終わる命がひとつ
わかっていた でも僕は一緒にいたかった
さよならなんて言えないよ 君に出会ってしまったから
感謝しても 憎むことなんて何もない
この幸せは 僕にはじめて人を愛する
喜びを教えてくれたから
誰かに 恋をすることなんて
まだ知らなかった頃の僕にはなかった
自分以外の誰かを幸せにしたい
そんな気持ちを 君がくれたんだ
手のひらの上で 雪が溶けて消えた
どうしても永遠には続かない恋だった
桜が咲くまでには
終わる命がひとつ
行かないで
まだ傍にいて
願う声は届かない明日を探してる。
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何も変わらない日の落ちた街並みで
ただ僕は 前に向かって歩いてく
十年前も同じ 夕暮れを見上げてた 誰かの小さな瞳
叶えたい夢はあるかと聞かれて
結局空白のまま 出したアンケート用紙
何をすればいいかもいまいちわからない
見えない明日を探していた
あてもない 僕たちはどう仕様もなく少年だった
大人の 心と子供の容姿を持ち合わせて
どっち付かずの半端なままの僕を
大人にさせていたのはたまにつく嘘と
顔にできた悩みの種のにきびくらいだ
買い食いした 商店会の肉屋のコロッケ
半分こして 君と食べた
人並みに恋をして 幸せだけじゃなく
悲しみにも打ちひしがれた
大好きな歌を真似て作った歌
習いたてのアコースティックギター
夢なんて多分大人になるための口実で
何も出来ない自分を悲観した言い訳で
あてもない僕たちは暇があれば空ばかり見上げていた
大人の狡さと子供の素直さを 持ち合わせて
何が正しく何が間違いなのかを判断する
目を 大人の背中を見て考えていたんだ
たまに見せる弱さが何故か僕には輝いて見えた
優しさや思いやりがないがしろにされてる世の中で
例えば優先席で 自分の前にお年寄りが
立ってるとき 譲れる勇気を持ちたい
たとえ 譲ったときに どんな顔をされようとも
むげになる感謝などこの世の中にはないはずだ
何をすればいいかもいまいちわからない
見えない明日を探していた
あてもない 僕たちはどう仕様もなく少年だった
大人の 心と子供の容姿を持ち合わせて
どっち付かずの半端なままの僕を
大人にさせていたのはたまにつく嘘と
顔にできた悩みの種のにきびくらいだ。
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この人と決めた誰かを愛すると
永遠さえ 誓ったその言葉に嘘はない
あいにくの雨で 外はどしゃ降り
抱きしめるのは ごまかすためだよ
こんな 汚い僕が人を愛せるはずもなく
傷つけることがあっても
最近 麻痺してきた
孤独にさせて でも傍にいてほしい
矛盾している心が それでも
誰かを求めて
愛を叫ぶよなすすべもなく 抱かれ
快楽に からだを委ねた
見せかけの優しさなんていらない
ただ互いの体温を 感じてたい
君が僕以外の人の話をしてると
とたんに機嫌を損ねてしまう
暗闇に灯した明かりは 君と僕の未来さえ照らすかな
最後に求めるのは君だと 知ったとき
もう君は僕の傍にはいなかった
あの日も今日と同じ雨
愛を叫ぶよ もっともっと汚したい
僕と同じ色に染めてしまいたい
見え透いた 嘘なんていらない
溺れていくんだ 深い蜜の海に
この夜は 明日をどこまでも遠ざけてく
朝なんか来なくていい 君とこのまま
孤独にさせて でも傍にいてほしい
矛盾している心が それでも
誰かを求めて
愛を叫ぶよなすすべもなく 抱かれ
快楽に からだを委ねた
優しさなんていらない
ただ互いの体温を 感じてたい。
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砂時計の砂の一粒が落ちていくみたいに
時間は 少しずつ確かに 消えていく
僕は 歳を重ねて そのぶん何かを知って
多分何かをなくして
代わりに何かを得て
「大人」という ものに変わるんだろう
何者かもわからない 自分はなんだろう
それさえもひどく曖昧なままだ
繰り返される 毎日の中に
意味もなくただ あるような
今日という一日を どれだけ
無駄にしていくんだろう
可能性なんて 別にほしいとは思わないよ
適当に生きれば いいと思ってしまうよ
落ち着くのは 安泰
どうだい?恥ずかしいだろう
でもそれが 僕の生き方だ。
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人もまばらな終電間際の駅のホーム
改札を抜けたあたりで降りだした小雨
遠くに光る小さな星のまたたき
思い出しているのは今日あった出来事
僕らは 目を閉じても消えない光を
何も見えない暗闇に探している
まばたきする瞬間に浮かんでは消える
名もない幸せが 手招きする未来で
言うことなんか聞いてあげないよ
僕は聞き分けのない風来坊だ
重ねてくのは いくつもの言葉とメロディ
忘れかけた夢のありかを 思い出して
ポケットから覗いた小さな未来
僕らは 目を閉じても消えない光を
何も見えない暗闇に探している
まばたきする瞬間に浮かんでは消える
名もない幸せが 手招きする未来で。
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早足の夜が明けてしまわないうちに
君と家を抜け出して秘密のあの場所へ
ボロい自転車に乗って 駆け抜けた
今がいつか思い出になるのを知ってる
夜明け前のまだ静かな街はやる気持ちのまま見上げた空に流れる 星を 追いかけた
弱気だった 僕の手が いつの間にか
握りしめていた 君の手がふるえてる
離さないようにギュッと握りしめた
目と目が合うと何故か無性に恥ずかしい
始発電車が走り始めたら
東の空から 放たれるサーチライト
淡く切ない思いのままで笑うから
照れてしまうのをうまく隠せない
時計は待ってはくれないから 時間だけが 先を急ぐように過ぎるんだ
今日何かが終わりまた始まっていく
新しいストーリーならページをめくって
気持ちがはやって明日をもう待ちきれず
眠い目をこすって待っている夜明け
鳥の群れが 横切ってく その翼で 闇を切り裂いて
朝を 引きずり出すよ
弱気だった 僕の手が いつの間にか
握りしめていた 君の手がふるえてる
離さないようにギュッと握りしめた
目と目が合うと何故か無性に恥ずかしい。
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色とりどりの絵の具を溢して
モノクロを 鮮やかな色が染めた
ヒッチハイカーのように乗り換えてく
感情を 上手い具合にダイアに乗せていく
歌声はいつだって
迷ったまま進むよ
言葉にはしないでも
ちゃんと伝わる
メロディラインは
恥ずかしいほど
外れてばかりだ
それでもゴールを
目指して走る
道に迷い 悩んで出した答えに
まだ迷いが 見える
今まで重ねた 言葉に嘘はないが
脚色の範疇さ どうか許して
気持ちが 形にならないときには
鼻歌で 愛を歌ってどうにか繕うよ
骨に肉をつけていく精密な作業
歌声はいつだって
迷ったまま進むよ
言葉にはしないでも
ちゃんと伝わる
メロディラインは
恥ずかしいほど
外れてばかりだ
それでもゴールを
目指して走る。
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ずっと遠い昔の人が 書いた物語に
僕らは没頭して 耽っている
物語の中には 涙はひとつもないから
笑ってるだけで 夜が明けて日が暮れる
悲しみのない世界へ
連れていっておくれ
命なんていらない
せめて 安らかな死を願う
この街に流れる時間 少しだけ止めて
考えていた
涙の街をあとにする。