詩人:どるとる | [投票][編集] |
踏み出したその一歩はどこに
僕を連れていってくれるのだろう
日の暮れた街並みに夕闇が迫る
一人空を見上げ 歩道橋の真ん中で足を止めたよ
訳なんて考えてもないけれど
ああ 大好きな人の笑ってる顔
幸せは案外すぐそばにあるかもしれない
今日という日が 明日にとって
一体どんな意味があるのだろう
明日が今日よりいい日ならば
明日にとって今日ほど邪魔な日はない
でも 一歩ずつしか歩けない僕らは
今日を生きて はじめて明日に行ける
近道はないよ だから努力が必要なんだ
長い夜が明けて 猫が餌をねだる 珍しく可愛く鳴いちゃって
まだ 始発も動き出してないのに
イメージだけで夢を叶えた気になって
やりもしないうちから諦める気だよ
今日は どんな日になるのだろう
忘れられないくらい嫌な日になっても
多忙な日々に埋もれて忘られたらいい
一歩また一歩と 距離を伸ばしてく
宛もないのに ゴールだけは用意されてる
それもまた運命だと笑って口笛をふくよ
積み重なる日々は
積み木に似ている
崩れないように
重ねてるつもりで
いつの間にか
大事なことを忘れてる
何かに打ち込むあまり生きることを 楽しむことを 忘れてる
今日という日が 明日にとって
一体どんな意味があるのだろう
明日が今日よりいい日ならば
明日にとって今日ほど邪魔な日はない
でも 一歩ずつしか歩けない僕らは
今日を生きて はじめて明日に行ける
近道はないよ だから努力が必要なんだ
希望が必要なんだ。
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フライパンの上で想像を駆使して
野菜とお肉が 軽やかにダンスをするよ
レシピなんてない 目安もない
分量も 決まってないから
味付けは お好み
美味しい
嬉しい
幸せのレシピ
教えてあげるよ
魔法のレシピ
いただきますの合図で今日も食卓に 花が咲く
ごちそうさまの合図であっちゅうまに おさらは空っぽ
不思議だね
不思議だね。
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まだ 見えない 未来のビジョンは
今の僕には どんな具合に見えているのか
双眼鏡から 宇宙を覗くようにして
まだ見ぬ未来を あれこれ想像するだけだ
一歩踏み出したときには もう過ぎている一分一秒
さっきまでの今は 未来に変わったんだよ
未来はいつだって 人が想像してきたんだよ
楽しくするのもつまらなくするのもその人次第
飛行機やロケットのなかった 時代に
空を飛ぼうとした人や 宇宙にロマンを求めた人が
想像を 形にしたように
未来はいつも未来のずっと先にあるそう遠くない今だ
ほら昨日までの 想像は明日にはもう
ふれられる現実になって いるかもしれない
誰かが描いた未来想像図には
今ある未来が 広がっていた
ただの想像と侮らないで
そのただの想像が未来をつくる原動力
あんなことがしたい こんなこともしたい
そんな 好奇心が 膨らんで 未来を 創ってく
たくさんの夢が この世界には あふれている
そのすべてが叶うとは思わないけど叶ったらいいな
教科書に載ってる偉人だって何度だって失敗して 天才も間違えると知った
それでも諦めなかった結果が今だ
未来は未来を常に追い越していくためにある
今は未来でも やがてそれさえ 過去になっていく
新しい靴に 傷と汚れが重なっていくように
そして誰かが 空を見上げるとき
小さな想像が 未来に輝く ひとつの明かりになって
遠い未来の人を照らす光になって
未来はいつだって 人が想像してきたんだよ
楽しくするのもつまらなくするのもその人次第
飛行機やロケットのなかった 時代に
空を飛ぼうとした人や 宇宙にロマンを求めた人が
想像を 形にしたように
未来はいつも未来のずっと先にあるそう遠くない今だ
ほら昨日までの 想像は明日にはもう
ふれられる現実になって いるかもしれない。
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寝坊助の猫も あくびしながら目覚めて
夜明けまえの 路地裏で軽く伸びをする
昨日の雨も嘘のように上がったよ
めずらしく天気予報は見事に外れたよ
宛もなく進む メロディライン
未来を照らすような 音を探してる
心に羽が生えたような訳もなく
ときめく思いに 引きずられ
僕は 笑ったよ
あなたの声や あなたしぐさに
見とれているだけで 時間は過ぎてく
繋いだ手のあたたかさだけで
簡単に幸せになれてしまう僕は どうかしてるな
水溜まりひとつ 軽々と飛び越えてしまう
驚くべき跳躍力 でもスニーカーは台無し
色褪せない色ってどんな色だろう
答えのない答えあわせの毎日だ
マウンドを越えて ボールが突き抜ける
弾道のように 白い球筋が 走ってゆく
道はあんなに険しいのに君は夢までの道は 遠いほど 甲斐があるって笑った
あなたが言うと不思議と 何でもできそうな気がするんだ
なんでだろうな 君のつま先は いつも 前を向いてる
昨日の痛みを まだ
忘れられない僕と
夢を追いかける君
互い違いの歩幅でも
ちゃんと お互いをリードしあってる
結果を残すよりも 思い出を残したいから
あなたの声や あなたしぐさに
見とれているだけで 時間は過ぎてく
繋いだ手のあたたかさだけで
簡単に幸せになれてしまう僕は どうかしてるな。
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たったひとつの概念に囚われた心は
世界を真っ直にしか見つめられない
たとえばそこに所在なく咲いてる花に
どんな思いを重ねるかで見え方は百通り
大切なものを見るためには
目を閉じて わざと視界をふさぐんだ
余計なものまで 見えてしまうから
たったひとつの大切なものを
見るために今だけは目を閉じて
君のことだけを 見つめていよう
暗闇の中に 浮かんだ白い月の光
浮かんでは 消えてく モノローグ
誰かの引いたレールの上を走るのも
そろそろ飽きたからレールを外れよう
花の名前を 思い出すとき
思い出す色が イメージを染めてく
変わらないまま 微笑んでいるよ
忘れないでいるからそこにいてよ
終われない物語 続いてく明日へ
醜くも美しく 咲いてる花だ
ゆるり ゆるり
ただ 移ろう 舟
時の川を 進む
オールもなく
ただ流れに委せて
宛もなく 行くよ
大切なものを見るためには
目を閉じて わざと視界をふさぐんだ
余計なものまで 見えてしまうから
たったひとつの大切なものを
見るために今だけは目を閉じて
君のことだけを 見つめていよう。
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雪が二人の隙間に そっと降りてきて
二つの足跡 白い道に上手く刻んでく
言葉なんて二人の間には 要らなくて
手のひらから伝わるぬくもりが
代わりにすべてを 語ってくれる
いつの間にかできたこの 距離を
どうしたら埋められるだろうって
泣きながら 考えていたんだ
冬の窓辺に 灯る明かりに寄り添って
君にもらった手編みのマフラー
イニシャルが入ってるけど
NとSが 逆だって言えなかった
だってそんなの問題じゃないから
人を愛する喜びと 難しさの間で
四苦八苦する僕を君が見ている
たくさんの約束と それと同じだけの裏切りを 君は知ってる
僕は不器用だから迷いなく 君を愛せない
誰かが 口ずさむ メリークリスマス
僕は素敵な言葉を探してる
このまま夜が明けないでもいい
二人だけの世界で一途な愛を貫こう
君にもらった手編みのマフラー
長すぎて どれだけ巻けばいいの
あちこちほつれてるけどちゃんと
あたたかいから許してあげる
包丁握らせれば 必ずといっていいほど
怪我をする君は 危なっかしいから
君はとりあえず お皿を洗ってよ
お互いに 見合った役目があるはずだ
ほら 君にもいいところがあるよ
具体的には言えないけれど
いつか 教えてあげるねって
帰り道の途中で はぐらかした
いつの間にかできたこの 距離を
どうしたら埋められるだろうって
泣きながら 考えていたんだ
冬の窓辺に 灯る明かりに寄り添って
君にもらった手編みのマフラー
イニシャルが入ってるけど
NとSが 逆だって言えなかった
だってそんなの問題じゃないから
マフラーを編んでくれたことが
何よりうれしかったから
絆創膏だらけの君の手がとても
愛しくてたまらなかったから。
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君は僕の為に 何をしてくれるだろう
魔法も超能力も使えない僕は
ただのつまらない人間です
テレビの特撮で 出てくるヒーローは
いつもゆるがない信念を胸に
風にマントをはためかせていた
君のヒーローになりたくて
柄にもなく 格好つけたりした
慣れないことはするもんじゃないね
見事に転んで 君に笑われた
あなたはあなたのままでいいわと
君は笑いながら ひとつしかない愛を
迷いを捨てて僕に手渡してくれたよ
ヒーローは 諦めることは知らない
ヒーローは 弱音なんか吐かない
希望しか 信じてない
だから強いんだ
君のヒーローは 格好つかないヒーロー
安月給で 頼りなくておまけに猫背
でも人より努力してやっと一人前
僕は幸せだ頑張る理由がすぐ傍にある
人の 十歩が
僕には 一歩だ
でもそのぶん
じっくりしっかり
歩いていける
こんな僕で良かった
たまに 開き直るよ
君のヒーローになりたくて
柄にもなく 格好つけたりした
慣れないことはするもんじゃないね
見事に転んで 君に笑われた。
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まだ夜も明けてない空 街は眠りの中
静かに流れる カーステレオと車
カーブをひとつ ふたつ過ぎたなら
岬で少し休憩 君と夜明けを見る手筈
海鳥が つがいで 仲良く 飛んでく
東の空から 解き放たれた サーチライト
街を射抜くように 扇状に広がる 光
僕は大きなあくびをするんだ
思い出になるよ 忘れられない今を 君に手渡そう
見せたいのは 明日になったら すぐに
忘れてしまうような 景色じゃない
宝石ちりばめたような夜空が流れる
今の気持ちをどんな言葉にしようか
伝えきれない喜びや小さな感動を
閉じ込めることはできないだろう
だから僕はためらいなく抱きしめられる
青と白と銀の 混ざりあった 世界
手を伸ばしてつかもうとした あの星
手をかすめるのは冷たい風だけ
この世界のまだ知らない すべてを君に見せたいな
笑ってる君が今よりもっと笑ってくれるようにと
シートを倒せば 即席の プラネタリウム
天窓から 見える 僕らだけの星空
東の空から 解き放たれた サーチライト
街を射抜くように 扇状に広がる 光
僕は大きなあくびをするんだ
思い出になるよ 忘れられない今を 君に手渡そう
見せたいのは 明日になったら すぐに
忘れてしまうような 景色じゃない。
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離ればなれの二人をつないでるのは
月に数度の手紙のやりとりだけ
メールが嫌いな君は手紙が届くのを心待にしていたよ
贅沢して たまに電話をした日には
僅かな時間の中に 永遠を感じた
もうどれくらいの 手紙をやりとりしただろう
いつも同じことを書いてる 気がしてるよ
会いたいって 気持ちばかりが先行して
君の迷いに 気づけない僕がいた
季節は 移り変わって
もうしばらくしたら 薄着じゃ いられなくなるね
この街に白い 綿帽子が 降ってきて
冬を 届けた 何でもないいつもの街が
二人で並んで歩くときれいに見えた
冗談を言い合いながら寒さをごまかした
今悩んでること
迷ってること 何でも話してよ
小雨降る ホームにたたずんで いつまでも 帰れない僕らは
別れの日、離れてく手を 何度もためらった
窓越し 遠くなる君を見送ったあと
一人泣いたことを覚えてる
これでもう 会えない気がして
さっきまでつないでた手がまだあたたかい
君も ついに観念して携帯を 持った日
君は電話に出たとたん しどろもどろになってた
そのしぐさが目に浮かぶようでおかしくて 僕は笑った
でも君は 嬉しそうだった
僕らは時間を忘れいつまでも話した
君と重ねた手紙のやりとりも その日を境に終わった
でも、君がくれた手紙をまだ 残してる
これは僕の宝物だと大切にしまってる
今じゃ 僕より携帯の使い方がうまい君だけど
また君のあの 下手くそな字を 見たいな
思ったことがつい口に出たら
君に叱られたよ
君も まだ持ってるかな 僕が 送った手紙
二人が まだ恋人だった頃の思い出。
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悲しみの中でも どんなどしゃ降りでも
笑ってる君は 強くてたくましい
でもたまには 涙もちゃんと見せてほしい
君が無理して笑うと僕は悲しくなるから
積み重ねられた 二人の思い出
いつどこで笑ったのか 泣いたのか
それさえうまく 思い出せないや
車窓から流れる景色のようにただ
過ぎていく 毎日の中で
時間だけを浪費してくだけでも
十分なのに誰かを愛する苦労を
わざわざ なぜ僕らはしたがるんだろう
離ればなれの 糸と糸が結ばれるとき
握手をするように重なりあうとき
僕はその意味を 知る
人として生まれ やがて
この人と決めた 誰かを 愛して
たまに すれ違うことも想定内
それさえ楽しんでみせるわと 君は笑う
誰かが電車の中で忘れた小さな傘
黙って持ち帰る 傘を忘れたから
思いもしない 運命が突如降ってきて
役に立つ間もなく終わるはずだった
忘れられた傘もこうやって 役に立って
僕の 凡そ 20分足らずの 帰り道を 保証してくれる
時計の 針が 刻んでく時間は
いつか 終わるんだと いつ知ったのだろう?
焦りを隠せない 僕は生き急いだ
今にも雨が降ってきそうな空の下を
濡れながら駆け抜けた
ありふれた言葉でいいから 愛をくれと叫んだ
抱きしめたよ 自分を自分で 眠れない夜に
車窓から流れる景色のようにただ
過ぎていく 毎日の中で
時間だけを浪費してくだけでも
十分なのに誰かを愛する苦労を
わざわざ なぜ僕らはしたがるんだろう
離ればなれの 糸と糸が結ばれるとき
握手をするように重なりあうとき
僕はその意味を 知る
人として生まれ やがて
この人と決めた 誰かを 愛して
たまに すれ違うことも想定内
それさえ楽しんでみせるわと 君は笑う
だから僕も 笑うんだ。