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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[190] 永遠の黄昏
詩人:どるとる [投票][編集]


時の流れの儚さを垣間見た気がするのは毎度の事で
ちょうど空が夜に傾くか傾かないかの夕暮れ時だったりするんだ
日曜なんて休まるわけがないぜ 平穏の時は残酷なほどあっけなく終わるから
明日もまた吹き荒れるんだろ 誰かの威張り散らす声が飛び交う憂うつ極まりない日々の砂嵐が

風の吹くまま
気の向くまま
生きてきた僕はちょっとした風来坊かい

旅人を気取りながら口笛吹かす僕と
黄昏色に染まった空
そんな世界にいる
只今の時刻 午後5時
チャイムが響きます
ほらね
同じことの繰り返しなんだろう 明日も
今日誰かがこの時刻に死んだってのんびりしたこのチャイムが流れる
それはそれは無神経だ
だけれど僕にはとてもきれいな音色
それもそれも無神経だ
だけどね僕にはとても心地いい音だ

ふいに吹いた風に
なんとなく振り返れば夕日が沈む頃合いに間に合う
グットタイミングだ
世界がまばたきするように暗闇にのみこまれた
世界は今、眠った
もう何も見えない
見えるのはさびしさと強がりな性格もかなわずにどうしようもなく潤むようなはかなさだけ
ひとつ残して
勝手に今日も眠りやがる世界

永遠のものにしよう
ならば今日という日を
茜色 ともる灯り
あちこちから匂うおいしそうな夕飯の匂い たちまち家族の笑い声

永遠であってほしいそんな景色さえも消えていく いつかは
時は残酷なほどそんなぬくもりにも変わらない態度でためらいなく判決を下す

だからこそ僕ら旅人になって
永遠に旅をするのさ
風に吹かれて
砂にまかれて
世の中に天秤にかけられて時々は傷つけられて理不尽な厄介ごとを押しつけられて
それでも
ゆるせてしまうのはあまりにもこの夕暮れがきれいだから
すべての憎しみや苛立ちが抜け落ちていく

だから僕は終わりにできないのさ
この景色を忘れられないから。

2009/09/27 (Sun)

[191] 同時刻の外側
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同じ時刻でも
それぞれが違う立場にあり違う場所に居て
違う生活の中で頑張ってる
誰かは楽しそうに笑ってても
とある場所では泣いてたりする人も居る
でもそんな人の気持ちなど楽しそうに笑ってる奴には関係ないから気にしないで馬鹿笑いできる
なんて幸せなんでしょう 誰かはどこかで泣いてる

例えば夕暮れなら何をしてるかな
ある人は
空を見て
あくびをしてる
ある人は
音楽を聴いて
ある人は
死にそうな
思いで朝から勉強
ある人は
恋人に別れ話をしてる
またある人は
新しい出会いに浮かれてる
そんなふうに人は
みんながみんな
それぞれに自分の生活の中で自分しかわからない喜びや悲しみを見つめてる

出逢い 別れ
そして
悲しみ 喜び
その場所その場所で生まれる様々な血なまぐさいリアルなドラマ
一切の甘えを許さない現実という化け物の腹の中
消化されるまでの時間を過ごしてく
今日、誰か消化されたのかなぁ
あり得ますね

そんなわけで僕らは暮らす
笑い 泣き
ある時は誰かを死ぬほど憎む
それもその人の確かな生活の一部
または全体像

まったく他人ごと
だけれど考えてみれば
ほら
大変だね みんな
だからって何をする気もない
そんな自分が嫌だけど叱ることもなく
ただタバコをふかす
同時刻の僕ら
もうすぐ多分
ほとんどの人は眠るのだろう
明日仕事や学校だろうから
それだけはいくらなんでもわかるから
とりあえず
健闘を祈るよ

窓からのぞく月を眺めて吸い終わったタバコを灰皿にもみ消して散らかった部屋の端っこにあるベッドにダイブ
そのまま夢の中へ
歯、磨いてないや…
まあ いいか…
そんな適当な暮らしをしてる僕です
そんな僕とは対照的な誰かには申し訳ないですが眠いので話の続きはまた後日
なんて笑う

でも同時刻の外側ではきっと…

2009/09/27 (Sun)

[192] モザイク
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僕の情けない1日のシーンにモザイクかけてくれないか
本当にイヤになるんだ
そんなことがあった日の僕の落ち込みようたらないんだ
だから誰かお願い
モザイクを
モザイクをかけてよ

砂嵐がいいよ
何も見えないから
僕が失敗した場面や僕がこっぴどく叱られてるシーンを無かったことにしたいんだ

涙を流して何度も自分は悪くないんだとつぶやく僕の言葉ごとモザイクかけて無かったことにしてくれないか? 神さま

都合のいいことだとはわかってても
思わず願ってしまうのはそれほど毎日が醜く見えるから

ベッドにヨコになり
大きな窓から見える
ちょうど目線に月のお尻
なんだか笑えた
ああ
だからかなあ
おかしいかもしれないけれど神さまは言っている
僕の中で
「失敗や辛い場面を無くしたらきっと生きる意義を見失うんだ、その証にこんなに悲しくても笑えてるだろう?君は強いんだ、だからモザイクなんてかけずとも生きれるよ 完走できるよ この人生を」
聞こえたのは空耳でも的を射ていた
あまりにも

だから決めたよ
もうそんなこと言わないと
ごめんなさい
神さま
僕は馬鹿でした

…睡魔に勝てずに
夢の中へ意識が傾いていきやがて何も見えなくなった
真っ白なもやの中で見たのは神さまの笑顔とその笑顔に笑い返す僕の笑顔
そのふたつの笑顔を見下ろす僕

…モザイクが隠すのは人間がつくった形ある常識外の謎なぞだけ
思えば神さまの表情もなんとなくしかわからなかったな
でも確かに笑ってた

七色のモザイクの中で神さまは僕に笑ってた
そんな夢ものがたり
僕は見たんだ。

2009/09/27 (Sun)

[193] 居場所
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僕の居ていい居場所はどこにあるのか
昔から探してはいるけれどいまだ見つからないのさ
その見果てぬ居場所は今どこにあるのだろう
どこかにもしもあるならば連れて行ってよ誰か お願いだ

僕は探しているよ
自分だけの
居ていい居場所を
ずっと永久に
居ていい居場所を

空になんかあるはずないのに
有り得ない場所ばかり探してはなんとなく見つけられないのをごまかしてる
まあね見つかりっこないけれど見つけようとするのももう諦めたように振る舞い下手に平静を装っている
ただそれだけの臆病者だこの僕は

だからだね居場所見つけられないのは
だけれど捜し当てたいんだ 見つけたいんだ
永遠の居場所
心まで安らぐ
久住の楽園

明日へ向かう僕に
ゆるやかなる光を
降り注いでください…

2009/09/27 (Sun)

[194] 満月
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満ちては欠ける月の様は人と似て
押しては引く波は人の気持ちと同じ

月は満ちていく
僕の気持ちも満たされる
君が僕の気持ちを満たしたから その結果として
満月は昨日は三日月だったけれど
装いも新たにもしかしたら明日は星形かも
なんてジョーダンもかろやかに心を滑り落ちていく
されど笑顔は起こる

満月の夜
つまりは月夜
僕はそんな夜に君と夜更かしして見に行った あの丘、車で
永久の夢だったんだ
幼い時からの夢だった

今夜、月は満ちている
そして僕の心も右に同じで満ちている
ひとえに君のおかげだ
ありがとう
そんなきれいな言葉がふたりをあたたかく包む少し肌寒い夜に見上げた夜空に光る満月

ずっと忘れない
今もこの胸でまあるく光り輝いてるよ
少しもその輝きをなくすことなく
それどころかなお輝きを増して光り輝いてるのさ心の中に広がる記憶がつくりたもうた夜空に。

2009/09/27 (Sun)

[195] 思い出ひらひら
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花びらはその一枚一枚が思い出をもつ
違った光を放つ思い出をもつ
ただひとつさえ同じ思い出はない
花びらが散るように思い出が散っても
ひらひらひらひら
少しの風にも揺らめいてどこかに消える
そんな自由な思い出をもつ花びらを離さないようにぎゅっと掴む この手はあといくつの思い出を掴むのだろう この先
これからの日々の中で

思い出は足し算されても引き算される事はない
引き算したい思い出もあるけれどすべては隈無く思い出

だからひらひらどこかに消えてしまうまえにつかむのさ
今日の涙も
明日の悲しみも
すべての花びら
散らせはしない
咲かすんだ
咲かすんだ
この胸の中で
そして瞳の中で
録画したような
コピー品でなく
実物をつかむのさ
ぎゅっと
ぎゅっと

パッとつかんで
抵抗しなくなり
そして開いた
手のひらの中
思い出が雪のような確かな冷たさと温かさを交えた温度をもって存在してる
僕には見える
心の瞳だけで見える
ほら心を通せば
顕微鏡なんかじゃ見えないよ
ほら心の瞳を開け

ひらひら心の花園で舞い踊る花びらを見よ。

2009/09/27 (Sun)

[196] ラララ
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君が好きだよ
ラララ
でも恥ずかしいから
ラララとごまかしてた
ごめんねも言わなくちゃね
ちゃんと
前を向いて
歩いていくからね
君にふさわしい男になるよりもずっと君に頼られるような男になるから
ずっと僕を
変わってく僕を見ておくれ
ラララはもう使わないから
愛してる…
ずっと君を
ずっと君だけを
愛してく…

何かとラララ
ごまかされてしまう世界の中で僕らはへたくそでもごまかさずに言うよ
強くなるよ
君に言うよ
ラララではなく
愛してると
言うよ

それは そんな気持ちは誰にでもあるはず
だからおのろけでもつまらないジョーダンでもない
素直な気持ちを形にしただけ
それだけさ
悪くいっても良くいっても
それだけさ
ただ愛してるだけを気持ちごと受け止めてほしいだけだ
君に
君に

ラララ
ラララ
流れる世界で
僕は君に言うよ
愛してる
繰り返す愛の言葉
ごまかせない
透明な言葉。

2009/09/27 (Sun)

[197] プレゼント
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人から人へおくられる気持ちはまるでプレゼント
投げたり受け取ったりの投げ合いっこ
キャッチボールみたいにプレゼント渡しあい受け取りあう

素敵な気持ち
交わす言葉
形としてじゃなく
見えない
気持ちのプレゼント
フォユーあなただけに
ちょっと恥ずかしくて
かなり素晴らしい
そんな人から人へのプレゼント

僕は開けて見るまでもなく中身はわかってる
受け取る君だって
それは見なくてもわかる愛の言葉
そして誓いの言葉だからさ

見えなくたって
心でわかるんだ
その箱の中身
その箱の中身

たったひとつの
たったひとりにしかおくれない人生で多分一番重くて尊い愛にあふれたプレゼント

それを今僕は君におくります

受け取ってね
僕はもう君におくったらほかの人にはあげられないさ
そうそれだけで誓いは永遠になる
永遠になるのさ

プレゼントひとつで
プレゼントひとつで
ふたつの輪っかはひとつになるのさ。

2009/09/28 (Mon)

[198] 予想どおりの冷たい雨
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心を決めて飛び出したのにその瞬間を待ってたかのように降り出した
悪魔のような冷たい雨
気が滅入るほど冷たい雨
予想どおりの冷たい雨
的中してもなにも嬉しくないね
だから涙もでやしない。

2009/09/28 (Mon)

[199] 今日も明日も
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今日も明日も
なにかとやたら忙しい
だけれど生きていられるだけで笑いは勝手に起こる
悲しいことさえ過ぎてしまえば昔話

だから
そんなにいつまでもしょげていないでさ
どうせ今日も明日もまた笑えるんだから
悲しいことをわきまえたうえで飛び込んで笑ってやれ
今日も明日も繰り返す日々の波にまたがって

乗り過ごした電車
置き忘れた傘
次々に起きる災難
それさえ過ぎてしまえば笑い話

涙の雨の中をさあ目をつぶって走り抜ければそこはきっと素敵な夜 素敵な夜だよ
今日も明日も頑張んなくていい
無理はしないで
焦らないで
ゆっくりとペースを乱さず進めれば
それは幸せというものでしょう
僕はこれ以上無いくらいにうなずいた

ちょっとだけ
ちょっとだけ
生きていく自信
歩いていく自信
もてた気がした
そんな夜。

2009/09/28 (Mon)
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