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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7488] 
詩人:どるとる [投票][編集]


昨日寝ないで 書いた君への手紙
ロッカーの中に入れました

下手くそな字だから読めるか心配だ
だけど心を込めて書きました

返事をくれたらうれしいんだけど
きっと優しい君のことだから
ことわるときも傷つけないように
返事をくれるんだろう

恋をしたのは 桜が散る頃でした
君は いつも 眩しくて 教室を通るたび
楽しそうに笑う君を見かけては 心を揺らしてた。

2016/03/16 (Wed)

[7487] その手に握られた物語
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透明な水のように 一切の淀みのない
あたたの瞳を まっすぐに見つめるたび

僕の中にある 汚さだとか負の感情を
より明確にはっきりと気付いてしまう

こんな僕が君を愛していいのかなと
当たり前なことを思ってしまうよ

水と油みたいな僕らは交わることもなく
ただ 別々の手と手をつないで そして

ひとつになったような気になって
愛してると ごまかしているだけだ

すべてをわかりあえないことで
僕らはそれを理由に つないだ手を離して

だけど離れた手をつなぐのは いつも
わかりあえない 心をわかろうとする心

見えない あなたの心を教えてくれるのは
涙や笑顔といった目に見えるもののおかげ

優しくもなれず 厳しくもなれないから
どっちつかずの真ん中でさまよってる

いっそのこと傷つけてしまえるのなら
痛みさえ安らぎに変えることができたら

背中あわせでも見えるものがある
離れたときの寂しさの向こうにある光

会えないことがこんなにも悲しいこと
気づかなかったでしょう 僕も君も

愛をもってしても 心には介入できない
他人の壁を越えるには些か無理がある

離れないように握られた手は
離したのと同じ手だ
離れてたはずの手だ

明日また明日 過ぎてく日々の中
昨日は 傷つけた人が明日には 愛しくて堪らなくなる
この気持ちはなんだろう
どっちも嘘じゃないのに
手のひらを返したように
あなたを思う感情が色ちがい

すべてをわかりあえないことで
僕らはそれを理由に つないだ手を離して

だけど離れた手をつなぐのは いつも
わかりあえない 心をわかろうとする心。

2016/03/16 (Wed)

[7486] わた雲
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どこまで行こうか 終わらない物語
探しながら 旅人気取りで旅立つ

小さな六畳ほどの僕の部屋にも幸せはあるのです

たまには 大袈裟なくらい笑って
辛い出来事に 泣いたりして

そんな 毎日を暮らしている
気づけば日は落ちて夜になって

悩みなんかうやむやになって
晴れ渡る空に 浮かぶ白いわた雲

高架下の 寂しさや校庭の光と影
路地裏の哀愁や 置き忘れた傘

歩いて数分 本屋まで 話しながら 行こう

とりとめもない 日々が それこそ
永遠に続くのならそれもまたいい

自殺したあいつを思い出す
どんな気持ちでさよならしたろう

悲しみは命を 脅かすものなんだ
嫌いなものみたいに残せたらいいのに

人でごった返す街にまた 夜明けが来て
まるで当たり前みたいに僕は働いて
「疲れたなあ」なんてため息吐きながら
煙草をふかすだろう

たまには 大袈裟なくらい笑って
辛い出来事に 泣いたりして

そんな 毎日を暮らしている
気づけば日は落ちて夜になって

悩みなんかうやむやになって
晴れ渡る空に 浮かぶ白いわた雲。

2016/03/16 (Wed)

[7485] 約束
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結ばれた 手と手に重ねてしまうのは
僕に足に止まる 二匹の蝶々

多分 一緒にいるだけで過ぎてしまう
無駄に費やされる時間

「愛してる」の言葉もまるで嘘のようだ

つないだ手から伝わるものは
きっと ぬくもりだけじゃなく

知らずに抱いた 不安も欺瞞も
同じように伝えてしまうんだ

だから 隠さずに傷痕を見せてよ笑わないから

手をつなぐことの意味を
愛というきれいな言葉でごまかさずに

醜さまでも さらけ出せる 僕らでいよう
約束だ

愛はきっと 都合の悪いすべてを
隠してしまえる都合のいいついたてで

見たくないすべてから目を反らすための言い訳なんだろう

「愛してる」といえば憎しみも愛になる

そうやってごまかしたたくさんの色々を
片付ける暇もないまま また夜は明ける

引き出しの奥にしまったままの思い出も
思い出と名付ければきれいに 飾られる

目を凝らす必要のない愛なんて要らない

手をつなぐためだけに費やした時間を
今一度まぶたを閉じて思い出してみる

僕らはお互いに愛することを 楽しんでいたはずだろう

似合わない 下手くそな強がりで
見送った 背中はもう二度と帰らない

失うことが 恐いのなら 目の前にある
大切な人を 大切だと 思う気持ちを 言葉にするんだ

つないだ手から伝わるものは
きっと ぬくもりだけじゃなく

知らずに抱いた 不安も欺瞞も
同じように伝えてしまうんだ

だから 隠さずに傷痕を見せてよ笑わないから

手をつなぐことの意味を
愛というきれいな言葉でごまかさずに

醜さまでも さらけ出せる 僕らでいよう
約束だ。

2016/03/13 (Sun)

[7484] 365日
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カレンダーに並んだいくつもの
数字を眺めながら 邪魔な日付を
飛び越えた先にある待ちに待った日

どんな顔をして どんな気持ちで
僕は 君に会えばいいだろう
今はその事で頭はいっぱいさ

一年 365日の たった一日だけでも
特別な日があるとしたら

僕はまだ幸せなほうだね 月に数度も
特別な日があるから

「君に会える日」は僕にとって
どんな日よりも 特別な日になるから

掛け値なしの奇跡なんかはいらない

この街の中だけでも どれだけの思いが
人と人を つなげているのだろう
あなたが僕を思い僕があなたを思うように

一人だけでは 成り立たないものだから
今日もあなたに 思われていることを
強く感じながら 僕もあなたを思う

一年に 一度しかない誕生日よりもずっと楽しみにしているよ

笑った顔も泣いた顔も どうしてこんなに眩しいのだろう

君に会える日は 僕にとってこの上ない幸せだから

覚めてもまだ覚めない夢の中にいる

一緒にいる 手をつないだり キスをしたり
重ねてく時間と同じだけの 距離を歩く

君も僕も いつまでも若いままじゃない
でもだからこそ今日より明日が楽しみになるよ

一年 365日の たった一日だけでも
特別な日があるとしたら

僕はまだ幸せなほうだね 月に数度も
特別な日があるから

「君に会える日」は僕にとって
どんな日よりも 特別な日になるから

掛け値なしの奇跡なんかはいらない。

2016/03/13 (Sun)

[7483] 夜明け前
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雨上がりの 東京の街の夜は
いつもとは少し違う華やいだ雰囲気で

洒落た店が建ち並ぶ
お酒の匂いに酔いながら

あ、星が流れた そんな君の声がした

こんな夜には 涙なんて似合わないね
だから 無理にでも笑おう
明日の幸せ祈るように

星空に 眼差しを泳がせて
缶珈琲 片手に 一人黄昏る

多分僕が思うよりもずっと
悲しいことは 尽き果てないのに

そんなこと関係なしに僕は
生きていることを 心から楽しみたい

仕事をちゃっちゃと終わらせて
今夜は君と二人で秘密のデート

ロマンチックなんかじゃないから
君を楽しませてあげれるかわからない

だから手探り状態さ

言葉よりも きっと一緒にいること
それが何より 大事なこと
今ならそれが わかるんだ

君の手をどこまでも引いて
終わらない夢を追いかけたいんだ

言うより まずはやってみることだ
下手くそでも一生懸命 それがスタンス

君が僕を思う気持ちが僕を強くする
明日も僕は この街で頑張るよ

キラキラ まぶしいくらい 星が輝く夜

明日は晴れ それだけで心も 青空

さあ 夜明けまであまり間もないけど

もう少し 夢にまどわされていたい

星空に 眼差しを泳がせて
缶珈琲 片手に 一人黄昏る

多分僕が思うよりもずっと
悲しいことは 尽き果てないのに

そんなこと関係なしに僕は
生きていることを 心から楽しみたい。

2016/03/13 (Sun)

[7482] ナイトスイミング
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泡みたいな 光がいくつも 浮かんでる

終電間近 飛び込んだがら空きの車内

適当な席に座って文庫本を開く

小説を読み上げる人の気持ちで

進んだりまた戻ったりする ページ

行間に並んだ曖昧な心が見え隠れ

短編をいくつか読み終えたあたりで

タイミングよく 駅に着く さあ降りよう

魚の真似して 泳ぐ闇の中 口を開閉

吉報はないにしろ今が笑うときならば

その瞬間に飛び込め 滑り込みセーフで

僕の人生そのままに ギリギリのラインで

ナイトスイミング

切なさに名前をつけるとしたらどうしよう

宛もなく行き交う思考が空回り

いくつかの約束と同じだけの裏切りを

花束のように 届けよう明日の君に

傷つけたい でもそれ以上に愛したい

僕の中にある 悪魔が 舌を出して笑う

目隠しをして顔の見えない会話をしよう

ふれただけですべてが解る 卑怯技で

見上げた空に流れた星に清い祈りを

差し出された手を僕は素直に握れない

ちょっと迷いながら恐る恐るの恋だ

背中あわせで 互いの鼓動を確かめる

キスより甘い名場面

つながっては ほどけてく 思いを
折り紙みたいに折って つくる
手作りの気持ち 君に届けと歌う

魚の真似して 泳ぐ闇の中 口を開閉

吉報はないにしろ今が笑うときならば

その瞬間に飛び込め 滑り込みセーフで

僕の人生そのままに ギリギリのラインで

ナイトスイミング。

2016/03/12 (Sat)

[7481] 涙の郵便屋さん
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降りだした雨が さらけ出した裸の屋根を濡らしてる

傘を開いて 出掛けよう 雨などに足を止められるものか

悲しみが雨にたとえられるのはなぜか知ってるかい?

涙と雨の関係はどうやら 僕らが踏み入れられないくらい熱々

悲しい気持ちは 素直にこのほほを伝って
変わらない涙を運び届ける郵便屋さん

ほら あなたのお手元に間違いなく届いたでしょう

笑顔の前のちょっとしたウォーミングアップ

太陽の種を添えて。

2016/03/12 (Sat)

[7480] 春を数えて
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バイパス沿いにある喫茶店を
通り過ぎて踏切を 渡る

公園を埋め尽くさんばかりに
華やいだ木々の見事なこと

僕の指では 足りないほどの
たくさんの春を数えて
少しずつ大人になる 僕

ブラックの珈琲が飲めるようになったよ
自慢できるのは 今はそれくらいだ
そしてまた ひとつ移り変わる季節
空から落ちた光が 手のひらの上で遊ぶ。

2016/03/12 (Sat)

[7479] 東京の夜
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地下を通る もぐらみたいな列車に乗って
どこへでも行ける 今は28世紀 誰もが夢見た未来
子供たちが画用紙に描いた未来

相変わらず不便なことはあるけど
それがまた味があっていいでしょう

また今日も 僕は文句をこぼしながら
残業帰り 疲れた顔をして家に帰る

窓の外はきらめく夜の街
涙さえも 光って見える

ビルが放つ七色レーザービーム
加速する気持ちを盛り上げる

ほらね いつも見ているはずの街が
夢の世界に早変わり

カクテルの余韻に酔いながらふらふら

いつもみたいに くだらない冗談で笑わせてよ
誰にでも 尻尾を振るくせによくいうよ

今夜だけは 時計なんか 放り投げて
夜明けなんか 来ないつもりで遊ぼう

東京の夜は 君を離さない
どこまでも 君を惹き付けてく

体中の熱が 夜気に奪われてく
3月とはいえ 夜になるとまだ寒い

ほらねいつも見ているはずの街が
夢の世界に 早変わり

いちにさんのリズムで 世界が
朝から夜に ひっくり返る
神様が出し惜しんでる魔法が
今さら その力を 見せつける

窓の外はきらめく夜の街
涙さえも 光って見える

ビルが放つ七色レーザービーム
加速する気持ちを盛り上げる

ほらね いつも見ているはずの街が
夢の世界に早変わり 。

2016/03/12 (Sat)
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