詩人:どるとる | [投票][編集] |
まぶたを閉じた 暗闇で 蛹は蝶になる
羽を広げたその姿はなんて美しい
いつも、いつも そこにいて どこにもいない
幻の蝶は 青い鳥の影を追う僕を追う
夏の蜃気楼 よく出来たまやかし
飴細工の飛行機 地を歩く魚 回るレコード
並んだカラーバー たわわな乳房。
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行き着く先のない 夜の片隅で
夜明けを待ちわびる僕らの心
体裁ばかりで 出来たちんけな毎日は
何を望むでもなく散らかったアイデンティティー
ロケットスタート 決めてやるぜ今夜
その時を 逃さないで 急降下落ちてくる瞬間を
開いた手のひらで 太陽をわしづかみ
夢を見るなら 少しぶっきらぼう
少年のままの瞳は捨ててないかい?
それなら まだ希望はひとつだって消えちゃいないさ
物語のページをめくるのは今
諦めという言葉を排除せよ心から
建前と本音が背中合わせで喧嘩する
明日の行方はどっちだ?答え合わせも疲れた
やる気0%からの追い上げ 坂道をかけ上がる 目指すなら山の頂
よこしまな気持ちで 満たされてはいるが愛にあふれた憎めないやつです
出来合いのあらすじを塗り替えて 既存の世界をひっくり返せ 革命の夜明け
後ろめたさに 押しつぶされそうな夜は
自棄になって 飲んだくれて
アルコールに溺れて翌日後悔に苛まれる
それが 定石
開いた手のひらで 太陽をわしづかみ
夢を見るなら 少しぶっきらぼう
少年のままの瞳は捨ててないかい?
それなら まだ希望はひとつだって消えちゃいないさ。
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空から雨が 降るのは 誰かの悲しみが空に伝わったから
人一倍 泣き虫な空は 誰かの涙にもらい泣きしてしまう
ビルの群れを くぐり抜けて今日も 笑顔のあなたに会いたい
ハローって 笑って 泣いて 回る 見えない頭の中のメリーゴーランド
まっさらなページにコンパスで描く円の真ん中で 二人は夜明けを待ちわびる
ベガ アルタイル 名前もない星なら 名前をつけて呼ぶよ君の名前を
明日の世界に 君がいるなら 僕は行こう そこにどんな悲しみがあっても
カレンダーの日付を二三日 飛び越えた先にある未来で
僕らはきっと笑ってるはずさ イメージしようよ
路地裏の猫 からかいながら 近道 つまりはショートカット
願うなら本棚に並ぶ 恋愛小説にあるようなドラマチックな展開で
君の心に お星さまを降らせたい 引かれるかなこんな僕のささやかな企みを
書店 コンビニ レストラン ひとつずつ追い越してくその先にある結末は
明日の世界に 君を描いてその隣に僕を描いて 幸せを描くのは僕の役目
君はアイスティを頼んだ ストローを口にあてがう 瞬間
僕の中に 生まれた背徳的な感情が せり上がってあわてて
押し込めたことはナイショ
ハローって 笑って 泣いて 回る 見えない頭の中のメリーゴーランド
まっさらなページにコンパスで描く円の真ん中で 二人は夜明けを待ちわびる
ベガ アルタイル 名前もない星なら 名前をつけて呼ぶよ君の名前を
明日の世界に 君がいるなら 僕は行こう そこにどんな悲しみがあっても。
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ハロー トゥモロー
僕だけの世界よ 夜明けの街の景色を
ゆっくりと 追い越していく 風
ためらいもなく かざした手のひらに落ちる陽射しの一片
僕のなんでもない毎日は
こうして 続くのです
とても悲しい日々ですが
下手な 同情や 慰めはいりません
勝手に泣きますのでさよなら バイビー
また 果てもなく描き出す日常描写。
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人を愛することは人に愛されるより難しい
愛されたいなら 優しさを振り撒けばいい
愛することは 完全なる自分の意思だから
愛する気持ちが嘘じゃなければ簡単だ
愛する気持ちがあるなら出来るはずだ
死にたいんじゃなくて死にたい理由が欲しいだけ
死ぬ気なんかさらさらなくて
そんな可哀想な自分を見て欲しいだけ
後ろ向きなんじゃなくて
前向きになれない自分に酔っているだけ
弱いんじゃなくて強がることで
涙を堪える自分を強く見せたいだけ
だから僕は後ろ向きだ
前を向いては生きれない
嘘が嘘だとばれてしまうから。
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死にたいなんて 言葉を聞くのも言うのもごめんだ
誰もが生きることに前向きじゃないことを知っている
それでも 生きている僕らは 愚か者でしょうか
星さえない夜に迷って 希望さえ嘘だと思ったとき
自分の悲しみや痛みを 知ってはじめて
他人の抱える傷痕が 見えた気がする
誰もが同じように今を生きている
それでも 見えるのは自分の悲しみだけ
だから見えないお互いを傷痕を
認めあうように 受け入れて
否定しあった きのうを悔いるのさ
眠れない夜には 散歩に出るんだ君と二人で
答えを見つけるための人生じゃない 計算はしないよ
真夜中の懺悔 後悔の数だけ 手にしたなにがしかの強さ
言葉を重ねて ぬくもりだけで 会話をする部屋に
時計の針が 降るように 頭の上で 音を鳴らす
誰もが抱えている悲しみの要因を
ひとつずつ 紐解いて ほどいていこう
夜明けはもうすぐ 朝を運んでくるから
それまではもう少し夢を見よう
それでも 見えるのは自分の悲しみだけ
だから見えないお互いを傷痕を
認めあうように 受け入れて
否定しあった きのうを悔いるのさ。
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目を閉じて 描くのは誰かのぬくもり
ぼんやりと 描いたあなたのイメージ
わずか数秒で消えてしまうけど
その間だけは 救われた気になる
時計の針を 追いかける耳と
小さな罠に気づく目があれば
なんとなく 生きていけるから
ふと 無意識に 死にたくなる
まばたきの数秒が恐い
そんな曖昧な気持ちに従ってしまいそうで。
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今いる未来が 僕がいつか 描いていた未来なら
きっと 涙はいらない 今は笑顔を見せるための雨宿りだ
時計は何度でも 朝を連れてきて
もう何度おはようと言ったかわからない
ゆるやかな陽射しが窓に 映って
キラキラ反射した
駅のホーム 金網の向こうに 立つ人々
なんとなく 買った缶珈琲に噎せた
幸せとは こんな出来すぎた 世界には似合わない
少し 不幸なほうが僕には ふさわしい
だから僕は幸せを 欲しがることも求めることもしない
あわよくば 拾えりゃいい それくらいのもんだよ
若いだけで 必要以上の 期待を求められる
身の程をわきまえているのに 周りは僕を 買い被る
期待に応えるために無理をしている
ハングリーデイズ お腹をすかせた若年寄
一人になりたい 早く家に帰りたい
それくらいが僕のささやかな願い
新聞の片隅に小さく 報じられた殺人
今は珍しくもない その程度の解釈
幸せなど願ってしまおうものなら すぐにありふれてしまう
人を愛する気持ちを 少しでも 自分のものに出来たなら
多分マトモって領域に 到達できるのに
ハングリー精神のなさが僕を駄目にする
自堕落な 毎日が ただだらだらと続き
優しいだけの愛の歌が 降る街で
誰かが その人たちの言葉で 容易く ほほを濡らすなら
僕の汚れた 歌は野良猫のように 路頭をさまよう
幸せとは こんな出来すぎた 世界には似合わない
少し 不幸なほうが僕には ふさわしい
だから僕は幸せを 欲しがることも求めることもしない
あわよくば 拾えりゃいい それくらいのもんだよ。
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生まれた 日のことを考えていた
どんな人も 産声を上げてきれいなままの心と体で生まれた
地球の片隅に また新しい 命が
夜明けを 呼ぶように ほらあなたの名前を呼ぶように泣いた
笑っているその顔を何度でも見たくて
僕は 少し無理をして頑張ってしまうんだ
目には見えないいくつもの思いが
リボンになって 人と人を結びつけてる
そんな結ばれあいの中に 僕もいて君もいる
人の数だけあるたくさんの結び目の先に
例えばこれから出会う僕の愛する人がいるなら
その人に 出会うために リボンを辿るように
生きていく 毎日
はじめてのことを繰り返していく
積み重ねていくのはありふれたことばかり だけど大切なこと
しっかりと握る君の手が
倍以上もある 僕の手を握るとき 大切なものを受けとるよ
君と同じ幸せを ときめくような瞬間を
何度だって 感じたくてここにいるよ
聞けば笑っちゃうくらいのささやかな
喜びを一つ一つ集めれば思い出になる
僕が君に教えられることは とても小さなことだろう
いつまで君のそばにいれるかわからないけど
できることは何でもしてあげたいから
君の 心にずっとほどけない 結び目をつくろう
思い出という名の数えきれないリボン
ほどけてまた 結ばれていく 人と人との出会いと別れ
僕が明日出会う人そして別れる人
そんな人との時間を大切にしたいと思うから
どんな結び目も ほどかずに そのままでずっと
目には見えないいくつもの思いが
リボンになって 人と人を結びつけてる
そんな結ばれあいの中に 僕もいて君もいる
人の数だけあるたくさんの結び目の先に
例えばこれから出会う僕の愛する人がいるなら
その人に 出会うために リボンを辿るように
生きていく 毎日。