詩人:どるとる | [投票][編集] |
色褪せたそばから 色づいてゆく思い
笑ったそばから 泣いて たまに焦って
目を覚ましたら 途端に世界が変わってる
そんな イメージを抱きながら 走る
窓の外の 通り過ぎていく風景を
少しだけ 気にしながら時々目で追いかけて
まばたきの瞬間にこっそりと 思い出す大好きな人の顔
やがて低俗な思考に邪魔されて 今もただの思い出になるよ
降っては止む 雨に行く手を阻まれて
明けては暮れる 夜明けまであと少し
地下鉄の闇に消える電車のライト
残像が 焼きついて離れない
心と体が合わない やけに寸足らず
終電車の揺れに委せて 夢を見る
長いため息 昨日見た夢の続き 本のあらすじ
息つく暇もないくらい 忙しいはずなのにちゃんと悲しく嬉しいよ
取り立てて やることのない 日曜日
ベランダに出て 煙草を吸うくらいしかない
そういえば今日1日で 喋ったのは おはようの一言もない
おやすみを言う予定もないし 言う人もいない
だからって なんだというのだろう
窓の外の 通り過ぎていく風景を
少しだけ 気にしながら時々目で追いかけて
まばたきの瞬間にこっそりと 思い出す大好きな人の顔
やがて低俗な思考に邪魔されて 今もただの思い出になるよ。
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宛もなく進む時間のループに
巻き込まれ 気づけば本線の外側へ
体よく並べられた規則などという
辻褄合わせに 付き合わされる
胸元まで手繰り寄せた夜を僕から 引き離すように 夢は覚める
下手くそなクロールも 様になって
案外 うまくやってる ぎこちないけど
息継ぎのたびに合う目を そらしてしまうのはなぜだろうって泳ぐ視線を追う思考
炭酸水の刺激に感じるエクスタシー
どんな愛の中にもある一般論的見解
対象物をとらえる瞳が見る 世界の裏表
つまりは答えの答え
如何なる論理を組み立てて 今あるすべてに意味を持たせる
ありのままの不甲斐なさを さらけ出して
とっておきの傷痕を見せてあげよう
目の前のドアを開けたり閉めたりしながら逃げるイメージを追いかける思考
ああ窓の外の風景を計算
色褪せたベンチにあるドラマ
あの空が持つ歴史
下手くそなクロールも 様になって
案外 うまくやってる ぎこちないけど
息継ぎのたびに合う目を そらしてしまうのはなぜだろうって泳ぐ視線を追う思考。
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通り過ぎていく雨が残した足跡は
いろんなものを 踏み潰していった
それは誰かが悪いという訳じゃないから
責めることも 貶すこともできない
この街は今日も日が暮れて
誰もが家路を歩くけど
心はどこに帰るのだろう
流れた涙を 浮かべた笑顔を
ひとつひとつ数えては
笑ったり泣いたりして
勝手に微笑ましく思ったり
同情してみたり するんだよ
他人の暮らしのほんの少しだけ
関わって 生きてる僕らは
見逃せない 場面に出会うだろう
その時は 誰かの助けになれればいい
なんとなく思い出したよ不意に
今日はそういえば僕の誕生日だった
何十回目の誕生日だっただろう
こんな日にかぎって雨は降るだろう
人は皆、心を持っているから
目をそらすことはできない
見たくなくても見えてしまう
生まれた日が何度でも巡って
そのたびに 後悔するくらいなら
生まれた日に 生まれたことを喜べないようならこんな命には何の価値もない
生きてることに 誰もが前向きじゃない
死にたいと思うような誕生日もある
それでもそんな時にかぎって 誰かがくれた優しさを思い出す
余計なことを してくれたものですね
僕はあなたのせいでまだ 楽にはなれません だからまた迎えるハッピーバースデー
流れた涙を 浮かべた笑顔を
ひとつひとつ数えては
笑ったり泣いたりして
勝手に微笑ましく思ったり
同情してみたり するんだよ
他人の暮らしのほんの少しだけ
関わって 生きてる僕らは
見逃せない 場面に出会うだろう
その時は 誰かの助けになれればいい。
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大きなため息をひとつ 吐き出せば
退屈そうな 誰かの背中に昨日が映る
ぼんやりとただ流れる季節を見送り
過ぎ去るだけの時間をいつまでも眺めてた
この胸の中にある 悲しみや喜びの名前を知らない僕は今の気持ちすら言葉にすることも できない
浅い眠りから 目覚めたのは昼下がり
気づけば日も傾いて夕暮れ間近
疲れはてるまで 歩いて 人生のどのくらいまで来たのだろう
空を見上げても 答えはない
風に吹かれた 髪が巻き上がる 少しだけ裏切られて でも信じたことを恥じたりはしない
この夜を泳いで どこまで行くのか
果てもなく ただ今は今日を明日をつなげるだけ
この胸の中にある 悲しみや喜びの名前を知らない僕は今の気持ちすら言葉にすることも できない。
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ぼんやりとただ 日暮れの街はうなだれ
疲れ果てたように肩を落としてる
宛もなく ただよえばいつの間にか
目を閉じて 描く光が消えては浮かんで
悲しみのあとに残された幸せを見つけた。
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日がな1日答え合わせに疲れ果てたら
さよならも言わず黙って出ていく背中に口づけする
妙な自尊心で 守っていた大切なそれらと僕はいつ帰るともわからない旅に出る
終わりだわって 笑ってたあの日の君
今なら少しだけ 心に優しい風が吹く
辻褄の合わないことに苛立ちを隠せずに
幼さをにじませたアイデンティティー
臆面もなく僕は 迷いを捨てて抱きしめた
散らした部屋に 君が残した残り香
下手くそな合図で目を覚ましたように動き出すあらすじ
いくつかの出会いがあって 重ねた手のひらに伝わるメッセージ
許しあうように月日は流れ夜は明けて
次のページをめくる 手を伸ばす
正しさを探すための間違い探しをしよう
背伸びしすぎのアイデンティティー
大切にしようと思ったその日に始まった
何かの映画の ラストシーンにあった
雨上がりの街の風景がやけに真新しい
瞼の裏に焼き付いて離れない原風景
終わりだわって 笑ってたあの日の君
今なら少しだけ 心に優しい風が吹く
辻褄の合わないことに苛立ちを隠せずに
幼さをにじませたアイデンティティー
臆面もなく僕は 迷いを捨てて抱きしめた。
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ピントのずれた ぼやけた レンズの世界
名前もない悲しみに涙を見せる位なら意味もなく笑うさ
通り過ぎた雨もこの街にのさばる退屈も
読まないのに取る新聞も 片隅に咲く花も
僕にとって今は用はない
目を閉じた暗闇に 指で描いた光の輪に
透かして見た 嘘ばかりの愛すべき世界は
本当も嘘もない交ぜになっていた
夢から覚めた朝 生まれたての心で泣いた
まばたきの数秒後の世界と数秒前の世界
間違い探しを してもわからない 些細な違いを 宛もなく探してる
顔のない友人も 連絡のない電話も
インクのない万年筆も生乾きの洗濯物も
僕にとって何の役にも立たない
約束をした覚えもない死を与えられ
刻々と削られる時間の渦に飲み込まれ
あわよくば無意味なすべてに無理やり意味を押し付けて感情に流される
作られた正しさの上で生きる
僕らは神様の手のひらの上さ
生きたい 気持ちがなくならないかぎり
死にたい 気持ちもまたなくならない
目を閉じた暗闇に 指で描いた光の輪に
透かして見た 嘘ばかりの愛すべき世界は
本当も嘘もない交ぜになっていた
夢から覚めた朝 生まれたての心で泣いた。
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何処までも終わりのない廊下に走る亀裂
喉元を引き裂かれた人形が笑う日曜日
川を渡る死体の群れを通り過ぎ
アリスの真似をして妄想と遊ぶ昼日中
迷い込んで 失踪したい 気分だわ
永遠に 闇の中をさまよいたい
迷宮に憧れる 少女はためらいもなく言った
「死は怖いどころか夢なのよ」
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時計のない世界に行きたくて
空の終わりを探して旅に出る
夢うつつのまま 僕は泡になる
絶え間なく流れる星のあとを追って
跡形もなく 消え去りたい 心は
心のない人形に 憧れる。
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少年よ 何が悲しい?今どんな悩みを抱えているのか
教えてください 何もできないけど
路上で歌ってるシンガーのお兄さん
愛をください 夢をください
その裏には何があるのだろう
言葉の裏を読むのが癖になりました
お金が欲しくて そのために毎日働いて
僕はいつの間にか絵に描いた大人で
そんな自分が嫌いになる
そんな自分を軽蔑する
だけどいくら 嫌いになっても
死にたいとまでは思わない
だからずるずる生きているよ
気づいてみれば僕も思えば遠くに来たもんだ
ああ 今日も会社 明日も会社
一体いつ 泣けばいい
一体いつ 笑えばいい
一体いつ 眠ればいい
一体いつ 生きればいい
一体いつ 死ねばいい
一体いつ 遊べばいい
一体いつ生きていると 気づけばいい
30にもなって まだわからない。