詩人:どるとる | [投票][編集] |
目を閉じて広がる 暗闇にも
光は 灯って どんなに遠い場所にも朝を届ける
いいことを思いついたけど
すぐに忘れた
おざなりの言葉で 愛を語るなら
いっそ分かりやすいくくらいに
下心をさらけ出したい
秘密の花園に お邪魔するよ
汚れた手でかき混ぜて
小さなドアを こじ開けたら
素敵な 音が鳴って
やがていくつもの水たまりをつくった
どんな 形になるかはわからない
生まれたての たしかな重みを 心が軽量する
おとぎ話だと思っていたすべては昨日までの話
こんなにも醜いのに愛されてしまうと
つまらないただのうすのろまぬけ
そばにいたいよ 願うことはそれだけ
君のすべてを知りたいと
願った僕に 与えられた明日は
大切なものを守る大切さを教えた
頼りなくても頑張るよ
小さな手と大きな手でつくるミライ
ドラマみたいな 展開は望まれない
血に飢えた獣みたいに ただ
欲望のままに 荒れ狂う
ケダモノだった僕は 死んだよ
秘密の花園に お邪魔するよ
汚れた手でかき混ぜて
小さなドアを こじ開けたら
素敵な 音が鳴って
やがていくつもの水たまりをつくった。
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小さくまとまったり
大げさに 散らばったり
わがままな それぞれの尺度で
暮らす星の上に 今日も夜が降りてくる
覗きこんだ 万華鏡の向こうの世界
キラキラとやたら輝いて目が眩んだ
行ってみたいなよその国
秘密のチケットで 宇宙旅行
銀河を走る 列車に乗って
月を間近で見てみたい
君と二人で
太陽を忘れた国で 水を浴びるほど飲んで
ありふれた幸せを 少しずつ分けあいながら
画用紙に描かれた異国情緒に憧れる
白く細い指先が 描いていく未来
あまりに下手くそで横やりをいれる
自由の国の王様になって
思いつきで新しいことをする
星の間をくぐり抜けて夜間飛行
偶然が重なるよ奇跡も簡単に起きそうな夜
引き出しの奥に きらめく余韻
あまった時間で 築き上げたすべてを
今から 迎えに行くよ 走っては停まるぜんまい式の車に乗って
覗きこんだ 万華鏡の向こうの世界
キラキラとやたら輝いて目が眩んだ
行ってみたいなよその国
秘密のチケットで 宇宙旅行
銀河を走る 列車に乗って
月を間近で見てみたい
君と二人で。
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いつか見たことのある景色が
まぶたの裏に 同じ場面を描いてる
あの懐かしい声が今も残ってる
君は生きてるんだ僕の中に
夕暮れに染まった空が
街並みを抱きしめている
そんなふうに見える
優しいあの顔に 会いに行こうとして
やっぱり やめたあの夏のように
陽炎の揺れる 道に落とした涙は
いまだ乾かず 思い出を閉じ込める
うつせみだけを残して朽ち果てる
はかない命の終わりを見た
暑すぎるあの夏のように。
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この世にのさばる悪をうつ
胸に正義をやどした五人
その名は まだない 戦う理由も 実はない
とりあえず守ろう名もなき何かを
なんとか戦隊 なんとかレンジャー
行け パンチ キック 鍛えてないその腕で
走ればバテるその足で 名もなき技を繰り出せば
鳥くらいは追い払える
いるかどうかもわからない悪の組織を
待ちわびて 今日も夕日に 歌ってる
ダッシュ ダダダ
ダッシュ ダダダ
なんとか戦隊 なんとかレンジャー!
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星をくわえて 君に届けよう
暗闇の中に 光を降らせよう
悲しむことはないさ もうこれ以上
この気持ちに名前をつけてください
無意味なようで意味のある
理由なき行いを 笑うのならそれもいい
すべからく すべてのものに意味があるとは 神様も説明してはいない
シルベスターと 名付けたその星が
消えたとき 僕の命も終わる
なかなか楽しい余生だったと笑えば
こんなちっぽけな命にも少しは価値がある。
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残された時間が 大きな口を開けたまま
青空をその大きな口でペロリとひとのみ
部屋の隅っこで 煙草を燻らせて
世界の終わりを ただ待ちわびる
空へ行けるバス停があれば楽になれるのに
生きることが こんなにも たくさんの喜びや悲しみを
拾ってくるせいで 簡単には 手放せない命だ
いうなればあくびのつづきのようなもので 退屈紛れに 大多数を愛したりは愛されてやったりしてるだけ
砂時計が 落ちると またひとつ 命が消えていく
そうして少しずつ 短くなるろうそくを思い描いてる
生きることが こんなにも たくさんの喜びや悲しみを
拾ってくるせいで 簡単には 手放せない命だ
いうなればあくびのつづきのようなもので 退屈紛れに 大多数を愛したりは愛されてやったりしてるだけ。
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開かれたページに
翼は持てず 空も飛べない僕らは
手にした 竹トンボで弱々しい風を起こすだけ
冬がくる前に南へと渡る鳥たちは
星の海を横切り 雲の桟橋をあとにする
その夜、ありふれた奇跡が 街中に幸せを 降らせた
雨も優しくこのほほを 伝い流れ 僕たちは笑ってた
時間の泥棒が 朝を盗み去るのを 指をくわえて見ていたよ
くちばしで太陽を引っ張りあげたら
朝は すぐ目の前に
あれほど たくさんの鳥たちはもう居ない
長い夜も 明けた。
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掟の上を歩いてたら見失った
いくつかの仮定をたててみたけど
考えれば考えるほどわからなくなった
答えは相変わらず空欄のままだ
短い命が終わった 春を待たずに終わった
羽をたたんで 渡り鳥は旅人をやめた
高い屋根から見下ろす世界は広すぎて
軽いめまいがした 180度世界が回った
何処となく 同じような景色を
見たことがあるようなデジャブに襲われ
僕は 意味をなくしながらまたひとつ
ページをめくる スワロー
翼で 涙を拭ってあげるよ
愛しい人は 笑うたびに泣いている
常識はこんなときに役には立たないな
レールから外れた思考が必要だ
日が昇っては沈む 繰り返す朝と夜
夜明けとともに 振り出しからのスタート
目を閉じて 広げたイメージにふれたい
人で溢れた街に紛れて悪魔のふりしても
僕は 悪者はどうやら似合わないらしい
正しさからは目をそらせないのがルール
僕は 何度でも同じ過ちを繰り返すだろう
知りたいと思ったとき羽はひらくんだ
あらすじなんかには振り回されない
ときめくような未来まで この一歩で行く
たどり着く その場所で物語は始まる
高い屋根から見下ろす世界は広すぎて
軽いめまいがした 180度世界が回った
何処となく 同じような景色を
見たことがあるようなデジャブに襲われ
僕は 意味をなくしながらまたひとつ
ページをめくる スワロー。
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星ひとつない寂しい夜空に
光を灯せば 迷える誰かの足元くらいは照らせるかな
地図も持たない旅だから 迷うこともある
夢ばかり見てる 憧れてばかりいる
数えきれない だめなところを愛せたら素敵
目を閉じたまぶたの裏に 夜を広げて
星を描くよ 青く輝くオリオン
まぶたを閉じればいつでも会える。
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世界はここから始まって また終わる
あるはずもない永遠を探しながら
惚けたように笑う君をいつまでも見ていたい
フォーエバー フォーエバー 何度でも
傷つき 何度でも癒され
試すようなしぐさで神様気取りの 君は
今日も 限りなく遠いね。