詩人:どるとる | [投票][編集] |
つないだ手から 伝わるあなたの温もりが
生きていることを 教えてくれる
あなたの愛してるの言葉はこの世界を あざやかに染める絵の具
しるしを 持っている あなたと同じ血が
この身体中を 巡りめぐってる ただそれだけのことが幸せ。
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空を見上げる小さな瞳に
あの頃の世界は 広すぎた
見るもの 聞くものすべて はじめてで
恐々だったよ何をするにも
少年の 一歩はとてもちっぽけで
期待より不安の色がにじんでいた
愛されることが 苦手で 素直になれない 何かっていうといつも
あまのじゃくで へそ曲がりで強がっていたよ
だけど 中身は空っぽだったよ
いろんなものに手を出しては
中途半端に 嫌いなものみたいに残した
食わず嫌いしていただけ わがままを言う子供のように 聞く耳なんて持てなかった
少年の心は 鋼のようだったけど 脆かったよ
愛されることが 苦手で 素直になれない 何かっていうといつも
あまのじゃくで へそ曲がりで強がっていたよ
だけど 中身は空っぽだったよ
でも 飲み干した カップの底に
残された水滴のように 揺るぎない光を秘めていた。
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何色でもない 僕らは 自分ってものを探してる
なりたい自分に なりたくて 道に迷ってる途中です
わからない自分が なんなのかも
とりあえず 人と差をつけてみた
他人と自分を区分すれば 僕と君の隙間に見えない壁がそびえ立つ
心が 気持ちを伝えようとするのを 邪魔するよ
何色にも染まりたくない 僕らはきっと
自分って色に 染まりたくて仕方がない
色がない自分に ため息が 出るのは
自分には色がないことを知ってるから
とりあえず 身の回りにある 適当な色に染まってみる
悪だったり 正義だったりいろんな色に 見境もなく
絵に描いた 自分の姿には顔がないんだ
笑っても泣いても生きてる顔にはなれない
型通りの生き方では先が思いやられる
だから いつでも使いなれた常識に迷わされる
痛みを知らない傷ついたことのない心
何色でもいいんだ 唯一無二の自分ならば
真似できない 自分だけのオリジナルで
この世界に 雄々しく立つ柱でありたい
カッコ悪くてもいいから誇らしく咲くよ
模索してる 自問自答の毎日 空や花にさえ色があるのに僕には 色がない
ただそれだけが 僕の好きになれない ところ
どんなに 賢かろうと 頭の良さでは 心には追い着かない
何色にも染まりたくない 僕らはきっと
自分って色に 染まりたくて仕方がない
色がない自分に ため息が 出るのは
自分には色がないことを知ってるから
色がないからこそどんな色にも染まれる。
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遠い昔は誰もが 鳥だった
自由の翼で 空を飛んだよ
夢見ることなら 誰にも負けなかった
知らない世界に 心を旅させた
本の向こうへ 魔法の扉よ ひらけごま
イメージが 羽根のかわりになる
悲しみさえも 彼方に飛んでゆく
ライトの羽根は 自由に翼があることを僕に教えてくれた
夢の中では 誰もがヒーローだった
欲しいものはなんだって手に入ったよ
叶えてしまった夢は夢ではなくて
きっと追いかけるから夢は意味がある
夢の架け橋 渡って虹の向こうへ小旅行
あらすじは この指先が道を広げてゆく
晴れ渡る空に雲の翼 白く 羽ばたいて
見えないもののありかを 言葉を使わずに教えてくれた
国境や海やトンネルなんかで
区切られた世界は 視野を狭くする
だから そんなつまらない ありもしない物差しは 折っちゃうの
イメージが 羽根のかわりになる
悲しみさえも 彼方に飛んでゆく
ライトの羽根は 自由に翼があることを僕に教えてくれた
教えてくれるよ今も僕の心に
見えない翼をくれる
その羽根で どこまでも行くよ行ける。
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僕は 自転車で 駆け出して行く
雨風に さらされ 洗濯物がびしょ濡れ
頼りの 傘も 役立たずのお荷物さ
春も嵐も 重ねた思い出も 台風何とか号に
僕らはなすすべもなく 負ける 負けた
とぼとぼと 帰るはめになるさきっと
僕は 偏ったプライドをぶら下げて
台風東日本上陸 天気予報を無視した
無謀な 挑戦を やってのけた
飛んでゆく ゴミ箱の蓋 色褪せた手配写真
自然の驚異の前じゃ 僕らはちっぽけだ
川が氾濫して マングローブみたいだ。
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言葉にしただけで 雨が降り出すような
そんな気持ちに夕暮れを染めて
走り出すように 雨足は強くなって
傘を役立たずのお荷物に変えたよ
ああ 行き交う いくつもの七色の光が夜を飾る
イメージだけならば空も飛べる
どんな悲しみも忘れたふりをしてしまえばいい
通り過ぎてくだけの景色を
思い出と名付けたら行こう
融通の利かない時計は 目覚めたように
また 限りある 時間を刻んでいく
少しずつ 輪郭がぼやけていく
スローモーションで壊れゆく世界。
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願ってもけっしてもう戻らない時間が
残り少ない命を刻々と削っていく
景色が移り変わる 目にも止まらないスピードで
飛ばされていくよ もうあまり時間はないみたいだ
笑ってることや 泣いていることも
生きているからこそ出来る芸当だ
そんな当たり前なことに気づくのが少し遅かった
いつもならただ見過ごすような景色も
たとえば誰かの声も 空の色や花の形も
人生の最後に見る 景色ならば
どんなにきれいなんだろう
それとも 悲しく見えるかな
ただそこに流れる景色を 流れる時間が
優しく抱きしめてる
目の前に当たり前のように置かれたひとときの余韻に
誰もが身を委ね 気をゆるしている
幸せはそんな 気持ちの隙間に生まれるのかもしれない。
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自分って なんだろう
自分って 誰だろう
わかっているふりをしている わかるはずもないのに
ここにいる自分が自分ならば
なかったことにした弱さや目をそらしてる
引き出しの一番奥くらいにしまってる
悪意もひっくるめて自分なのかな
自分が わからなくなったとき
自分は世界からいなくなって
ここにいる自分は 空っぽになる
何色でもなくなった僕は誰でもない
だけど全てをなくしたときに
僕ははじめて自分の中に残ってる
¨自分だけの何か¨にやっと気づくんだ
それが他の人にはない自分だけのただひとつ
¨自分自身¨という唯一無二だと知る
他人と自分の違いって説明できるかい?
他人から見た自分と自分から見た他人
ただそれだけの違いが自分と他人の違いなら
僕は他人でもありその上自分でもある
迷いはより一層 深くなった
自分と他人にそもそも違いなんてなく
ただ大多数の僕と君を独断と偏見でより分けてるだけだ
物は言い様で差別を区別と言い換えて小さな優越感に浸りたい人たちがいるだけ で
本当は自分と他人の境目に距離なんてなくて
僕もあなたも自分である前にただの人
自分が何者なのか 気付くには 自分を否定することだ
否定できない自分こそ 揺るぎない自分だと 僕は思う
自分が わからなくなったとき
自分は世界からいなくなって
ここにいる自分は 空っぽになる
何色でもなくなった僕は誰でもない
だけど全てをなくしたときに
僕ははじめて自分の中に残ってる
¨自分だけの何か¨にやっと気づくんだ
それが他の人にはない自分だけのただひとつ
¨自分自身¨という唯一無二だと知る
そしてまたこの世界のどこかで
自分を 見失った誰かが探し物探してる
僕や私という名のここにあるはずの¨自分自身¨
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どうにもこうにもいかない日々が
会わせ鏡のように ただ続いていく
漠然とした 迷いだけが 不安を降らす
はじめて知った涙はしょっぱい味がした
少年でいたいよ 若葉のような心のままで
あるがままに生きたいと願う気持ちを
容易く追い越していく光のスピードで
ちっぽけなプライドを笑い飛ばす世界
「いつまで強情を張ってるつもりだ」
いつでも現実は痛いとこを突いてくる
だから、邪魔くさい目隠しを取っ払って
そこにある¨本当の世界¨に気付くべきだ
一朝一夕には ならない様々な
問題が答えなき宿題を提示する
鏡に映るまだぼんやりとした自分
自分がわかっていないつながらない輪郭
もしも愚か者になるなら夢に貪欲であれ
奇跡など ありもしないものを待つよりも
片っ端から 試していくのだあらゆる全てを
春も嵐も 何色にも染まれない気持ちも
犯した過ちも 明日の糧になれ
きれいなだけの花に興味はない
歌うんだ 弱さ 狡さ 浅ましさまで
ひっくるめて自分だと気づくために
「生きているから僕は生きていく」
いつまでもその繰り返しさ 行ったり来たりの毎日さ
その思いに答えなんかいらない
楽をするための近道なんかいらない
そんな思いに 到達するために 迷い悩んだ過程がある
少年でいたいよ 若葉のような心のままで
あるがままに生きたいと願う気持ちを
容易く追い越していく光のスピードで
ちっぽけなプライドを笑い飛ばす世界
「いつまで強情を張ってるつもりだ」
いつでも現実は痛いとこを突いてくる
だから、邪魔くさい目隠しを取っ払って
そこにある¨本当の世界¨に気付くべきだ
ここにいる¨本当の自分¨に気づくべきだ。
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いくつもの 美しい景色や 光輝く音色のそばを通り過ぎていた
見えないものばかりのこの世界で 幸せがすぐそこにあることも気づかずに
足元に引かれた 常識さえ 踏み越えられずに
規制概念にとらわれて
ただ 型通りに生きた
つまらない 世界にさよなら
常識を完膚なきまでにぶっ壊せ
思い込みや先入観を捨て去って
空の果てまでオーバードライブ
乱気流に乗っかって
まだ 知らぬ 明日の僕に会いにゆく
道は 続いていく
立ち止まってもあきらめても
そこに踏みしめる地面があるのなら 行き止まりの向こうにも新しい物語
形や色に 惑わされ
身動きとれずにいるなら
はみ出してしまおう 境界線など まやかし
遮る 壁を よじ登って
枠からはみ出した芸術の域へ
物語は水を得た魚のように動き出した
夜を飛び越えよう オーバードライブ
タイミングに乗っかって
レールを外れた旅は続いていく。