詩人:どるとる | [投票][編集] |
大切なものをなくした
あなたのいない部屋に
流れる時間は永遠に埋まらない
胸にぽっかり空いた穴を開けた
君の笑顔 君の仕草や表情の一つ一つ
何ひとつ忘れてないよ
誰のせいにすればいいかな
なんのせいにすればいいのかな
何度忘れようと笑っても
作り笑いしか浮かべられない
もしも願いが叶うなら
もう一度だけあなたに会いたい
干上がった涙の川
もう降り止んだ雨
だけれど晴れた空に見えるのは
むなしさばかりでため息をつくよ
君の好きだった場所や色 何もかも 昨日のことのようさ
もう聞こえない君の声
もう見れない君の笑顔
君を幸せにすることが出来なかった
それだけが僕の生きがいだったのに
空のない街に降る涙より冷たい雨
一分一秒が胸に突き刺さる
もしも叶うなら
言えなかったありがとうを伝えたい
愛してるも
誰のせいにすればいいかな
なんのせいにすればいいのかな
何度忘れようと笑っても
作り笑いしか浮かべられない
もしも願いが叶うなら
もう一度だけあなたに会いたい。
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やわらかな陽射しが包む
庭の畑に咲いたひまわりの花
そよそよ風に揺れている
僕は 見上げた空をあおいでる
今この時の幸せをかみしめてる
あなたがいて 僕がいて
それだけで 幸せなんて
両手でも抱えきれないほどあふれてくる
笑ったり 泣いたりしながら
積み重ねるたくさんの思い出は
畑に咲いた花のように
少しずつ 土だけの心に
色鮮やかな花が 咲いて
にぎやかになる 僕だけの庭になる
振り返るその場所にいつも
広がる 思い出が咲く場所。
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浅い夢から覚めた僕は
ひとりきりだった
宛もなく 意味もなく ただ ただ
窓の外の憧れは
ただ 夕日の色に染まって
続きの物語 ページの向こうへ 逃げ去ってゆくあらすじ
ひたすら待ちぼうけの毎日だ。
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月が照らす 道を口笛吹きながら 歩く
いやなことも今だけは忘れられるよ
空も飛べない 僕だけど
魔法も使えない 僕だけど
それでも 大切なものを その胸に
誰もがひとつだけ抱えてる
この夜は 明日をもっと
楽しみにさせるよ
心まで ウキウキ
ドキドキの さなか
何も いいことなんて
ひとつもない けれど
わるいことも ひとつもない
言い換えればそれは
順調な毎日ということです
そろそろ おひらきにしましょうか
幕を降ろして おやすみのキス
さよなら また明日
光の幕が 開くまで
夢から覚めた僕は 看板に惑わされてしまう
正しさという概念にとらわれてる
赤信号を渡れない
僕だけど
融通の利かない僕だけど
それでも 信念に似た気持ちを
いつも忘れないように抱きしめてる
この夜は 悲しいことも
うれしいことも 隠して
笑ったり 泣いたりすることも
明日にならなきゃわからない
だから僕らは 明日が楽しみだ
だけどそのぶん不安は募る
明日は 晴れですか
雨でしょうか
気になるよ 眠れない
夜更かししよう
寝てるなんてもったいない
目を閉じて スリーツーワンで
世界は昨日より少し変わる
もっと楽しくなる
もっとにぎやかになる
たとえば色がひとつ足されるように
昨日は知らなかった
楽しいが 音になって
色になって 瞳の中に広がる世界
この夜は 明日をもっと
楽しみにさせるよ
心まで ウキウキ
ドキドキの さなか
何も いいことなんて
ひとつもない けれど
わるいことも ひとつもない
言い換えればそれは
順調な毎日ということです
そろそろ おひらきにしましょうか
幕を降ろして おやすみのキス
さよなら また明日
光の幕が 開くまで
明日が楽しみで今日も眠れない。
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輪郭線を かたどる
ぼやけた イメージが
なぞってゆく 引かれたレールの上を
誰が 決めたのか
ルールは 出来合い
どこか 人為的で
作為的な 味わい
そうして 踏み出した
世界に 僕の涙が 落ちて
しだいに波紋のように広がり
未来を染めてく
見渡したら なんて
思い違いした世界だろう
僕はとたんに すべての意味をなくす
平均台の上を歩き
低俗さを競い合う
優しいだけの場所で陽射しを分け合う
アイデンティティは死に
心にモザイクをかけた
こんな場所で満たされて
スパイスで ごまかされて
いつしか 変わり果てた世界に
僕の 血潮が こぼれ落ちる
さっさと今日を平らげて
胃袋をいっぱいにしたら
頭も冴えてきた
出来損ないの 世界には
こんなこけおどしが ちょうどいい
言葉は いつも口先だけ
僕は 何ひとつ本当を語らない
罪悪感に突き刺さる スピードスター
慌てて 出口を探す
突破口は ない
絵に描いた世界には
救いはあっても生きがいはない
そうして 踏み出した
世界に 僕の涙が 落ちて
しだいに波紋のように広がり
未来を染めてく
見渡したら なんて
思い違いした世界だろう
僕はとたんに すべての意味をなくす。
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誰かの涙を 見つめていました
僕のこの瞳が
降りしきる雨音を聴いていました
僕のこの耳が
世界は黙っていても悲しくて
どこかしらうれしくて
優しくて
だから言葉にできない 気持ちになる
ふいに周りの音がやんで 静まり返る時
僕は あなたの声を探す
僕は あなたの笑顔を探す
すぐそばにある ぬくもりのかけらを
寂しさをごまかすように
そこにある花に手を伸ばして
甘い香りに 君を 思い出す
ああ 夢から覚めたら
もうそこは夜の水底
かえらない夢の終点
さよならを言う為に
おはようを交わしては
待ちわびたあの笑顔に
咲いた 希望が 照らす 場所まで駆けていく
僕は あなたの声を探す
僕は あなたの笑顔を探す
すぐそばにある ぬくもりのかけらを
寂しさをごまかすように
そこにある花に手を伸ばして
甘い香りに 君を 思い出す
懐かしい 手ざわりに君を 描いてる
フラワー。
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眺めているんだよ
遠く 浮かぶ景色を
誰かの代わりのように
夢の続きを 求めるように
心の一番 そばで あなたの心臓の
脈打つ音を 聴いていた
「生きている」
それだけのことが 今日も僕らを生かしている
たくさんの人が行き交う 街で
いろんな思いにふれるとき
人の 醜さや 人の汚さを知る中で
時折 涙が出るほどに人に感謝して
ありがとうって 愛してるって
ささやきたくなる
忘れたふりで
覚えているんだよ
痛みの中に灯る光を
探り当てるように
あなたと僕の握った手の形は
リボンを結んだときの形
「そばにいる」
ただそれだけで簡単に幸せになれてしまうなんて
人を嫌いになったり好きになったりするのは
振り子のように 都合しだいで 変わる
優しさを一番に求める心が傷ついたとき
気づけば愛した人でさえ憎んでいた
嫌いになっていた
明日の空 見上げながら
ぽつり ぽつり 明かりが消えてくのを見てたら
寂しくなって 切なくなって やがて涙になった
たくさんの人が行き交う 街で
いろんな思いにふれるとき
人の 醜さや 人の汚さを知る中で
時折 涙が出るほどに人に感謝して
ありがとうって 愛してるって
ささやきたくなる。
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どこまでも伸びた
レールを行く僕らの足取り
足跡を追いかけて
軌跡の道筋を辿る
落としたパン屑を拾う旅
空回りの僕を笑う風
行く先は いつも
目から離さないで
その夢に 向かって
まっすぐ歩けばいい
眼前に広がった
目もくらむほどのブルー
与太話はスルー
スローモーションのストーリー
誰かが引いた道を逸れて
心ゆくままに
自由を捜す足が向かう場所へ
いつになれば終わるの
どしゃ降りの雨が降るシーン
通り過ぎた痛みも
覚えてしまう悲しさに
ため息を吐くたび 色あせる
この世界を染めるグラデーション
言葉の雨にうたれ
穴ぼこの心は
捨てられた傘のように
寂しく 影落とす
眼前に広がった
目もくらむほどのブルー
与太話はスルー
スローモーションのストーリー
誰かが引いた道を逸れて
心ゆくままに
自由を捜す足が向かう場所へ
幸福(しあわせ)捜す 足が向かう場所へ
地図にはない夢の最果てへ。
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想像だけで広げた箱庭は
終わりのない宇宙を描く
ひと夏の夢のような蝉の鳴き声のような
儚くて 切ない 痛みをはらんだ心地よさ
近づく風を感じながら
暑さの中でもだえていた
もしもの予感に心をときめかせていた 遠い絵日記の中の夏休み
画用紙いっぱいに 青いクレヨンで描いた海とカモメ
屋根の上風見鶏が 風をうけてくるくる回る
誰かがいつかどこかに置き去りにしたような
けして取り戻せない何かが この夏にはある
振り返っても 思い出せないその時だけの気持
会いたいときに会いたい いつかこの手にあった小さな太陽のかけら
パズルピースのように ひとつに重ねてはじめて絵になる記憶
瞼閉じて 思い出せるのは
かすかな 水の冷たさと 降るように注いだ陽射しの 焼けるような暑さ
しだいに過ぎる暑さを この心は感じていた筈なのに
もしもの予感に心をときめかせていた 遠い絵日記の中の夏休み
画用紙いっぱいに 青いクレヨンで描いた海とカモメ。
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あなたに生んでもらってから
どれくらいの時間が流れたかな
お母さんと 今まで何回呼んだのかな
そしてこれから何度呼べるのかな
喧嘩しても 喧嘩しても
何度も 仲直りして
嫌いになってはまた好きになって
あなたのいいところをまたひとつ知る
あなたのわるいところを探すんだけど
あなたのいいところばかりが見えてくる
こんないい加減な 僕が息子で
ごめんなさいと言うべきかな
ありがとうと言うべきかな
二十数年の お付き合いですね
それは長いようで短い時間です
あなたとつくった思い出がこれからも増えていく
笑ったり泣いたりして
あとどれくらいあなたといれるかはわからないけど
残された日々の中で
許されるかぎり あなたを愛していこう
あなたに 愛されていこう
お父さんに叱られたとき
あなただけはかばってくれた
お父さんが酒を飲んで暴れたあの夜も
あなたは僕をかばって代わりに殴られた
思えばいい思い出ばかりじゃないけれど
思い出の中には必ずあなたの笑顔がある
あなたの優しげな 力強い 逞しさがある
あなたのことを知っているようで
まだまだ知らないことも沢山ある
ぶっきらぼうなのは昔からだけど
肝心なときはしっかりお母さんだから
感謝してもしきれないほど
沢山愛されてきました
数えるほどもない あなたとの日々を
後悔の涙で 濡らさないように いつかこの感謝を伝えたい
旅行もしよう 美味しいもの食べよう
お金では買えない沢山の思い出で心をいっぱいにしよう
人はいつか死んでしまうから せめて思い出で満たされたい
白髪を 数えてまた歳をとったとため息を吐くあなたを見ていたら 僕は少し悲しくなった 僕が歳をとることはあなたも歳をとるということ。