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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5875] 寂しがり屋
詩人:どるとる [投票][編集]


人は誰でも孤独です
寂しさを知らないで大人にはなれない
人は誰でも寂しがり屋です
ひとりで生きれるわけもないことを知りながら
強がり意地を張る生き物です
そんなあなたのささいな心の変化は
大人になろうとしているあかしだよ
今、殻をやぶってあなたは蛹から蝶になる

ねえでもたまには
強がらずに 誰かに頼りなさい
君を思う人は すぐそばにいるはずだから
その優しさに 甘えてみてもいいんだよ
強がることも我慢だけど
悲しいときに 泣ける強さもまた大人のあかし

人は誰でも 孤独です
涙を抱えずには 歩いていけない
重たい荷物を ひとりで抱えずに
たまには 誰かの手助けを受け入れなさい
その時人のありがたみがわかる
人はひとりで大人になるわけじゃない
誰かと一緒に 少しずつ大人になるんだよ
昨日まではただ諦めることしか知らなかった

結果ばかりの世の中で 僕がつかみたかったものは
成功よりも失敗しても 諦めない心だと思う
そんなことに気づいた時にはもう
僕はいろんなものを なくしてたけど それも大人のあかし

膝小僧に 出来た傷跡が物語る
転んだ痛みを知ってる人は転んだ痛みを知らない人より
ずっと強いんだって思うから 僕は何度でも失敗を重ねてゆくよ これからも

ねえでもたまには
強がらずに 誰かに頼りなさい
君を思う人は すぐそばにいるはずだから
その優しさに 甘えてみてもいいんだよ
強がることも我慢だけど
悲しいときに 泣ける強さもまた大人のあかし。

2014/10/13 (Mon)

[5874] 冷たい時代に生まれた優しい人
詩人:どるとる [投票][編集]


雨の冷たさを知っている人は
誰かに優しくできる人だ
誰かのために 我が身をなげうって
雨に濡れるのも
ためらわないあなたの優しさが
固く閉じた心をとかしていくだろう

通り過ぎる人のすべてが君のことを
愛してくれる訳じゃないけれど
それでも あなたはあなたのまま
変わらず優しい人で だから僕は君が好きなんだなあ

人の痛みを知っている人は
自分のことしか考えない人よりも
涙を流してきたことだろう
だけどそんな人ほど自分の苦労を人には明かさない
誰かのせいにしている僕とは大違いだ

傷ついた誰かのそばを素通りして
知らないふりをしている人の中で
冷たい時代に生まれた優しい人は
まるでそれが当たり前のように
人の涙や傷跡に寄り添うんだよ

優しさってなんだろうか
考えれば考えるほどわからないけど
つまりは難しいことは何もなくって
弱い立場にいる人のことを同じ目線になって考えるってことなんじゃないかなあ
だからありがとうなんて いらないよ
君の笑顔が見れればそれだけでいいんだ

きれいごとさえ聞こえない世界じゃ
なにを信じていいのかわからなくなる

通り過ぎる人のすべてが君のことを
愛してくれる訳じゃないけれど
それでも あなたはあなたのまま
変わらず優しい人で だから僕は君が好きなんだなあ

傷ついた誰かのそばを素通りして
知らないふりをしている人の中で
冷たい時代に生まれた優しい人は
まるでそれが当たり前のように
人の涙や傷跡に寄り添うんだよ

知り合い友人に関わらず助け合うんだよ
そんな気持ちが明日に虹を架けるんだよ。

2014/10/13 (Mon)

[5873] 
詩人:どるとる [投票][編集]


目に映るすべてを
ありのままに
させるものを
僕らは何ひとつ知らない
神様の言うままに
重ねてきた
当たり前とされていること
それは本当に 正しかったのかなあ
答えを出すためにはもう少し間違わなきゃなあ

戦争は悪で 平和こそが正しいと
誰が決めたわけでもないのにそう思うのは
命を尊び 慈しむ心があるからさ
愛はそこに生まれる
掟は関係ないのさ

花の形を それと決めるものは
名付けられた名前ではなく
僕らの心がそれを
正しいと本能的に思うからだ
だから僕らは 足りないほうがいいんだよ
それがふさわしい この世はうまく出来ている

聞こえるすべてを
あるがままに
イメージさせる
歌や絵にも変わるだろう
だけどそれには決まったかたちはない
だから僕らがそれをそれと決める
そこには 正しさはない
影のような 曖昧なものがゆれてるだけ

愛のかたちを それと決めつけるのは
見えないものや聞こえないものを
何かに重ねているから 見ているような
聞いているような感覚になるだけだ
見えないものや聞こえないものはすべてそんなふうに うまく理解できるように出来てる

たくさんの本の中にならんだ 理屈を
誰かが 書き記した人の哲学や精神論を
読み込んでもわからないものはわからないままだ
だってね すべては自分の心が正しいものを見定めるからね
所詮、他人の見方

花の形を それと決めるものは
名付けられた名前ではなく
僕らの心がそれを
正しいと本能的に思うからだ
だから僕らは 足りないほうがいいんだよ
それがふさわしい この世はうまく出来ている
心はそれに順応できるように 少しずれている

そして君は そのずれのお蔭で 誰かの足りないところを
気遣い思いやれるように出来てる。

2014/10/12 (Sun)

[5872] 芳しい色
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瞳の中 広がるすべてのものにある命
そっと川が流れてく先を見つめていた
消えたあの人の声がどこかでしたような

目も耳も必要ない
暗闇や無音の中にも生まれる光や音
目を閉じ耳をふさぎ
見えるもの 聞こえるもの
空隙を埋める 私だけの芳しい色

意識の臍に 集めるこの世にある命
どこへ向かうの どこから来たの?
もう出会えない数えきれぬめぐり会い

君の声や仕種の中に
ささやかな言葉や息づかい その時の気持ち
五感を働かせてはじめて
見えるもの 聞こえるもの
命を血で満たす 一人一人の味わい深い形

目も耳も必要ない
暗闇や無音の中にも生まれる光や音
目を閉じ耳をふさぎ
見えるもの 聞こえるもの
空隙を埋める 私だけの芳しい色

開いた手のひら その中に通うであろう
血の色は それぞれ違うんだよ
それを知ったところで何も世界は変わらないけれど
今までのうやむやを 片づける ふさわしい場所。

2014/10/12 (Sun)

[5871] 忘れられた名前
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目を閉じてごらん 瞼の裏に広がる宇宙
耳をふさいでごらん 本当に大切な声がする
果たされない約束も もう会えない人も
いつかはきっと同じ場所にたどり着くよ
花が咲く 季節に青い空が 瞳の中広がる
ありふれたすべてのものへの感謝を僕は忘れない

もう何度も 歌われてきたすべての当たり前を 言葉にするには
「そこにあるもの」を見極めなければ何ひとつ見えないまま
ただ いつもと変わらない世界があるだけ

蒼く 染まった 意識の中に浮かぶ星
子供が描いた出来損ないの太陽系
宇宙に果てがないことさえもわからなかった あの頃の僕には世界は広すぎて
地面に 根を張る 草木や花々に重ねる
命の姿形 すべてのものへと血は注がれていく

大切なことや肝心なことなんかはずっと変わらないままだよ
「そばにあること」それはずっとかけがえのない出来事なのさ
それを君がどんなふうに思うか それだけ

長い時の間に いろんなことが変わってしまった
変わらないものは数えるほどで 僕の中にあるものも
ずいぶん変わったよ
その中には忘れられた名前がある
たとえるなら それはいつか僕を照らしていた光

もう何度も 歌われてきたすべての当たり前を 言葉にするには
「そこにあるもの」を見極めなければ何ひとつ見えないまま
ただ いつもと変わらない世界があるだけ

巡る 季節の中 変わらないただひとつの永遠
その中だけで息をする命 明日へと咲いて。

2014/10/12 (Sun)

[5870] 
詩人:どるとる [投票][編集]


跡形もなく消えてしまうよ
この世界が 終わってしまうと
雨上がりの何もない静かな世界
誰かがふと見上げた空に差す光
何度でも繰り返す
振り子仕掛けの
螺旋の渦

笑っていました
泣いていました
確かにこの場所で
違う名前の違う顔した
たくさんのあなたが生きていました
そんな昔話を
僕は思い出していた

胸いっぱいに 息を吸い込んだら
吐き出すんだ 見えない泡を
胸に手をあてても生きてるのかは
わからない 確かなものさえも疑わしい
何度でも 行き交う
季節は花を咲かせて
また散らしていく

愛した人や
愛された日々を
思い出と呼ぶなら
きっと間違いじゃないだろう
きれいな極彩色が記憶を彩るよ
けして遠くない未来で
僕も消えるだろう
そんな先の話を
僕は考えていたんだ

いつか消えたあの人の知らない世界に僕は今
生きています あなたはどう思うのかな
ねえまたあなたの笑顔が見たくなったなあ

笑っていました
泣いていました
確かにこの場所で
違う名前の違う顔した
たくさんのあなたが生きていました
そんな昔話を
僕は思い出していた

ほっぺたを濡らす
涙が 一滴落ちました
今も少しも変わらずあなたを愛しているのです。

2014/10/12 (Sun)

[5869] 
詩人:どるとる [投票][編集]


目に映るのはすべての本当のことかなあ
耳に届くのはすべてやさしい音かなあ
聞きたくもないことや見たくもないすべてを
僕は愛せるかな
僕は抱きしめられるかなあ

ささやくように風に揺れる柳が
さらさらと音立てていつものように
道草をする僕に話しかけている
雪が降るのを待ちわびる君は
不器用なステップで地面に円を描く
美味なる季節を 縁取るように

風がふゅるり 髪を巻き上げる
僕は振り返る 君は遠くを見てる
慌てて何かを取りに戻ってももうないことを知ってる
僕は夕暮れの中 立ち尽くす

瞳の中 染める オレンジ色が
どこまでもきれいで泣きたくなるよ
君の右手が 僕の左手をつかんでいる
十月の空に浮かぶ雲が向かう先は
まだ見ない新しい明日に続いてる
食い散らかした きのうを片付けよう

尺取り虫が 進むような 形 その歩き方
少しずつ体を 前へ前へと蠕動させてゆくように僕も 歩いていけたなら

ささやくように風に揺れる柳が
さらさらと音立てていつものように
道草をする僕に話しかけている
雪が降るのを待ちわびる君は
不器用なステップで地面に円を描く
美味なる季節を 縁取るように
そこにある世界を
嫌いなものごと 平らげるように。

2014/10/12 (Sun)

[5868] 拝啓、道の上より
詩人:どるとる [投票][編集]


生きていくのは
とても難しいことだ
ただ息をするだけでは生きていることにはならないから
もう 泣き疲れて
気づけば日は落ちて
窓の外では 明かりが通りを照らしてる
何ひとつうまくいかないと思うのは
君だけじゃないよ

不器用だけど 足りないところは
優しさで補えば ほらね傷跡なんか見えないだろう
だめなとこばっかの僕だけど
きっと重ねた失敗が いつの日か僕に強さをくれる
だから、今は悲しみしか見えなくても
どこまでも続くような道を歩いていこう

楽をしようと思ったら苦労しなければ
楽だけしている人なんかいないから 間違えないで
もう 歩き疲れて
たどり着いた家路は
どうしてだろう 家が遠く遠くなるよ
僕には生きてる意味なんかない
そんなこと言わないで

本当にだめそうなときは逃げてもいいよ
だけど命だけは捨てないで 休みながら行こうよ
だめなとこしかないような僕だけど
きっと こんなふうにしてさ誰もが自分の命と向き合ってる
だから せめて悲しいときは泣かせてください
まだまだ道は続くよ 焦らなくてもいい

もし君の涙を 笑う人がいたなら
その人に言ってあげなさい
お前は自分の涙を笑えるか?と
人の涙を笑えるのに自分の涙を笑えないのはおかしな話だろう
他人は私の心を映す鏡なら
あなたの心を映すのは紛れもなく私だろう
醜いところもきれいなところも嘘偽りなく映すよ 僕はそこではじめて人の痛みを知る

不器用だけど 足りないところは
優しさで補えば ほらね傷跡なんか見えないだろう
だめなとこばっかの僕だけど
きっと重ねた失敗が いつの日か僕に強さをくれる
だから、今は悲しみしか見えなくても
どこまでも続くような道を歩いていこう
命を 全うしよう。

2014/10/10 (Fri)

[5867] 水の器
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形を持たないものに
いくら 水を注いでも
花も咲かない
ただ無意味に注いだ水が こぼれ落ちるだけ

それはまるで水の器に水を注いでいるようなものです。

2014/10/10 (Fri)

[5866] ささやかな抵抗
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長い長い川をたどるように
僕は行くよ 夕暮れも夜明けも
喜びがひとつ この世界に朝日を差して
悲しみがひとつ この世界に死をもたらす
僕は何も言えない
違うな何も言わない
恐れをなしたまま
背中向ける弱虫だ

弱いとこを見せるのが嫌で強者にささやかな抵抗を試みる
傷が 口をひらき そこから流れ出す涙で世界が見えない
川の終わりへ続く道
僕はまたひとつ
ひと時のさよならを奥歯でかみしめた

待ちわびた夜は猫の額のように
長く伸びて 闇を果てまで広げている
痛みが 誰にも等しいものと知っている
でもそれは僕が見てる世界の掟だろう
僕は動けない
違うな動こうとしない
動きたくない それが本音だ

弱いとこを見せるのが嫌で強者にささやかな抵抗を試みる
傷が 口をひらき そこから流れ出す涙で世界が見えない
すべてがすべてに別れを告げる場所
僕はまたひとつ
すれ違うように違う場所へ旅立つ命を見送った

産声に重なるように
遠くで呼吸が止む
ああ本当に大切な人を失ったとき
心は何を見つめるだろう
心は何にすがるんだろう
心は明日を見つけられるんだろうか。

2014/10/10 (Fri)
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