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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5664] 君のぜんぶそして僕のぜんぶ
詩人:どるとる [投票][編集]


ねえ 人にはどれだけ思ってたって
出来ないことがあるんだって知ってる?

それを言えば忽ち言い訳になってしまう
だけど魔法なんて使えないだろう?
だから何をやるのにも間違わないように
慎重かつ丁寧なんだ 人を愛することにも
人に愛されることにも
いちいち命懸けだ

何もかも全部受け入れたいけど
何もかも全部は受けきれないよ
だから君が本当に望むことだけを
僕はひとつひとつ絡まった糸を
ほどいていくように片づけていくよ

かたむすびになったままの心を そのままにはしておけない

君のすべてを叶えてあげることは出来ない
だって僕は魔法使いじゃないからね

それを言うなら君も僕のすべてを
叶えることは出来ないだろう 同じさ

人間ってとても非力なように見えるけど
頑張りようによってはなんだって出来る
夢見ることも
その夢を叶えることも
不可能じゃない

何もかも全部受け入れちゃうと
何もかも全部つまらなくなる
だから君が本当にしてほしいこと
全力でやるよ 不器用さ全開で
たまには見事にすっころんだりなんかして
誰かに笑われたって平気だけれどね

君がそばにいないと多分 悲しいだけの世界になってしまう

だからそばにいて
寄り添ってたまには
喧嘩なんかしたいな
そんな当たり前な毎日が 僕が望むこと
いけませんか?ありきたりですか?
僕らに出来るかなあ
とりあえずやってみよう

2014/08/08 (Fri)

[5663] 世相
詩人:どるとる [投票][編集]


水面下から
睨みをきかせて
おまえは愚かだと
言葉を尖らせる

おまえの愚かさは
棚に上げられて
時代や人のせいにして
世相を憎む人よ
今日もおまえの瞳は澱んでる

駅のそば隠れた路地裏でギターを抱え
歌を歌う 若者は自由とつかみどころのない愛を繰り返し歌う

僕は何をしていますか
あきれてばかりで声に出そうともしない

今こそ その願いを
その祈りを歌にして
時代に拳向けよう

なにか不満があるなら掲げればいい
それぞれの訴えを

人混み むせかえる
真夏の十字路
人はどこへ向かうのか

明日は相変わらず迷子のままさ

予定は相変わらず未定のままさ。

2014/08/08 (Fri)

[5662] トモシビ
詩人:どるとる [投票][編集]


さして誉められもしないのに
悲しみに 耐えている
見えない雨に芯まで冷やされて
歯を食いしばってる

生きていくことの辛さを味わいながら
それでも生きたいのは生きることはそれ程までに楽しいから

一度死ぬと決めてでも死ねなかったから
それなら生きていこうと決めたときから
この胸に灯ってる明かり
生きているという当たり前なことを確かにするための人生だ

生きているなら 傷だらけだって構わない
燃え盛る灯火消さないように生きていく
脈打つ鼓動に重なるように息をする
走り抜ける 青い空広がる 穏やかな街並み

生きていれば まだなんとかなる
生きていれば いつでもやり直せる

だからこの灯火は消さない
だからこの灯火は消えない。

2014/08/08 (Fri)

[5661] 愛のうた
詩人:どるとる [投票][編集]


愛とは本来醜いものなんです
綺麗なものを求めているならば
愛の素顔を知ったとき人は
すぐに愛を否定するだろう

汚いところや 醜い部分まで
愛だと気付けたら きっと
触れられずにいた誰かの傷跡が
だんだん愛しく見えてくる

人に愛されようと思ったら
人を愛することをまずは知らなくちゃ

愛することもまだ知らないうちから
僕らは 知らず知らず誰かを愛していた

そんな事に気づいたとき僕の中に
流れる血潮がなんだかたまらなく美しく思えた

愛とは傷だらけで存在している
新品みたいな傷ひとつない愛なんて
愛に似たまがい物でしかないんだよ
そんな事に気づくのが少し遅れた

誰かの弱さや脆さをあざ笑って
馬鹿にしていた僕は弱い人間だった
自分だってすぐに泣くくせに
他人の弱さを見ると指を差したくなる

人に優しくされたいと思うなら
自分がまずは優しくならなくちゃ

人を愛するにはどうすればいいの
その答えは 人に聞いてもわからない

皮肉にも人を傷つけてはじめてわかる
他人の痛みと自分のの痛みに違いなんかないんだと

自分にしかわからない痛みを 孤独に抱えたとき
人は 気づくよ これが他人の痛みだと
あなたも同じ痛みを抱えて生きてるんだね

人に愛されようと思ったら
人を愛することをまずは知らなくちゃ

愛することもまだ知らないうちから
僕らは 知らず知らず誰かを愛していた

そんな事に気づいたとき僕の中に
流れる血潮がなんだかたまらなく美しく思えた

死にたいくらい悲しいことがあっても
それでも生きている人たちが 誇らしく思えた。

2014/08/08 (Fri)

[5660] 言の葉
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は誰かの代わりにはなれないけど
君を好きになることなら誰にも負けない

柄にもなく頬染めて並んで歩く帰り道
先に手を差し出したのはどっちだったかなあ

たまに喧嘩をしたりすれ違うこともある
でも、そのたびに心がまた近づく

何気ない言葉で 己の至らなさに気がついて
慰めたり 慰められたり

くだらない会話の 終わりに生まれる静寂は
抱きしめてしまえば埋められるさ

君のことが 好きだよ
恥ずかしがらずに
言葉にするよ
見えてるものより大切な見えない何かがその時 生まれたんだ

僕は椅子や机と同じさいつか壊れる
だからたったひとつの命を大切にする

僕より長生きしてよねって君に言ったら
私はひとりぼっちになるのは嫌だって君は言った

じゃあ二人で長生きしようねと笑った
そんな時間が何より好きだよ 心が笑うから

何でもない仕種の片隅 確かに灯る愛
見つからないようにひっそり隠した

終わらないものなんて何ひとつない世界で
終わらないものを望むのは悪いことじゃないはずさ

言葉はいつも 身勝手さ
時には嘘も入り混じる
だけど 心には逆らえない
手をつないだときのぬくもりには嘘はつけないよ

何気ない言葉で 己の至らなさに気がついて
慰めたり 慰められたり

くだらない会話の 終わりに生まれる静寂は
抱きしめてしまえば埋められるさ

君のことが 好きだよ
恥ずかしがらずに
言葉にするよ
見えてるものより大切な見えない何かがその時 生まれたんだ

君を本当に 好きだってわかったんだ。

2014/08/06 (Wed)

[5659] パントマイム
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似たような人の中に
似たような顔がある
似たような出で立ちで

猿は猿のように
犬は犬のように
人は人のように
それぞれ決められた
「らしさ」を貫く

まるでパントマイム
勝手な「自分」を押しつけられてる

ありもしない壁をそびえ立たせて
その壁を相手に戯れている僕らは滑稽だ

同じような色の中に
同じような塗り残し
ほらね、誰も君を知らない

猿は犬にもなれる
犬だって猿になれる
人からもはみ出せる
考え方をひとつ変えればいいだけ

それはパントマイム
いつからか誰かがつくった鳥かごに

みんなが こぞって入り込んで それがすべてだとさえずっているだけ 僕らは滑稽だ

まるでパントマイム
勝手な「自分」を押しつけられてる

ありもしない壁をそびえ立たせて
その壁を相手に戯れている僕らは滑稽だ

世界は滑稽だ。

2014/08/06 (Wed)

[5658] 悲しみの名前
詩人:どるとる [投票][編集]


夜は 流れるものです
夜は 漂うものです

夜は 夜は 形あるものじゃないのに
僕の中で 闇は次第に形になって固まる

重たいドアを こじ開けて孤独を解き放つ
僕は冷たいノブを回して 部屋を開け放つ

そこには 誰も知らない痛みがあり
誰も知らない悲しみの名前を 誰かがしきりに呼んでいる

「大丈夫」という言葉は 案外 身勝手な言葉です
慰められた人は置いてけぼり 悲しみだけが残されたまま

闇の中には どんな声も届かないのに
気安い 手だけ伸ばしても意味はない。

2014/08/06 (Wed)

[5657] ひとつとすべて
詩人:どるとる [投票][編集]


巻き戻せない時を僕らは生きている
そんな事は知っていると思っていたよ

だけど大切なひとつをなくしたらすべてをなくしたような
気がして世界が途端に闇に包まれた

この世は ひとつなのにいくつもの
物語を内にはらみながら
今日も一人一人がそれぞれの今を描いているんだろう

ばかばかしい言い訳はそれくらいにして
たったひとつの命の終わりを悼みながら
今日の僕を見送るのさ もう出会うことのない景色とさよなら

道はひとつにつながっているのさ
足跡も見えないだけで刻まれてる

人は大切なひとつを抱きしめられれば
それだけで幸せになれる 単純なのは変わらない 君も僕もばかがつくほど単純で

ページをめくる君の手が すこし震えてる
怖いのは僕も同じだ だから僕は震える君の手にそっと手を重ねて 一緒にページをめくるよ

ばらばらだった二人の鼓動が重なって
ほらだんだん足並みもそろってきたよ
不器用なステップで歩み始めた足取り
たったひとつのものが僕のすべてになる

それを単に愛と呼んでしまえば簡単だ
でも、僕は愛とは呼ばないんだ
だってそんな事言葉にするまでもないから

この世は ひとつなのにいくつもの
物語を内にはらみながら
今日も一人一人がそれぞれの今を描いているんだろう

ばかばかしい言い訳はそれくらいにして
たったひとつの命の終わりを悼みながら
今日の僕を見送るのさ もう出会うことのない景色とさよなら

そして再会する今日にはじめまして
お辞儀する僕の横には笑顔の君がいる。

2014/08/06 (Wed)

[5656] 痛みのうた
詩人:どるとる [投票][編集]


積み重ねていく時間の中に
一分一秒が重くのしかかる

砂時計のような世界の中で
僕らは鋼みたいな意思で生きることを強く望む

この一歩が明日につま先だけでも引っかかればって想ってる

何度でも手にしては何度でも失う
今日という昨日という一度きりの時間

昨日によく似た今日を生きているけれど
紛れもなく今日は昨日とは違う今日だ

僕は少しずつその意味を 痛いくらいに知っていくんだろう

日々目にするものの中に
ひとつでも確かなものはあるかな

ほころんでゆくように時が消えてく
世界の終わりがあるなら鼓動が止まったその時だろう

当たり前だけど呼吸を繰り返して 僕は生きている

何度でも捨てては拾う命がある
重荷になったり助けになったり

昨日とはまるで違う気持ちを抱くことで
きっと僕は歩き出すことが出来るんだ

悲しみから生まれる痛みより生きることで生まれる痛み

何よりその痛みがおまえは生きてるっておしえている

何度でも手にしては何度でも失う
今日という昨日という一度きりの時間

昨日によく似た今日を生きているけれど
紛れもなく今日は昨日とは違う今日だ

僕は少しずつその意味を 痛いくらいに知っていくんだろう。

2014/08/06 (Wed)

[5655] 七色の夢
詩人:どるとる [投票][編集]


空の色をした
鳥が羽を休める
場所を探して

海に潜れば
魚になる
人混みに紛れれば
素敵な歌になる

何もかも 変わる
変わらないもの以外は色あせては
新しい色に染まってく

未来という色をした
色鮮やかな羽根で
君は自由に空を飛ぶ

夢を信じることさえ
忘れたような世界で
僕は七色の夢を見る。

2014/08/06 (Wed)
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