詩人:どるとる | [投票][編集] |
雨が地面を削るように心に拳が
振り上げられて 君に無痛の痛みを伝える
痛くないのに まるで殴られるより痛い
あなたが泣くのは自分が泣くより辛い
優しさのやり場を間違えたよ
一番傷ついてほしくない人が今 泣いてる
愛を伝えるには どうすればいいのかなあ
きっと優しさだけではうまく伝わらない
ごまかしてばっかの心は本当を偽る
涙隠して笑ってばかりいる滑稽な道化
人の痛みを わからせるために振り下ろされる拳なら愛だ
そのあとに強く抱きしめる優しさを持てればそれは愛だ
何をまかり間違ってゆがんだのだろう
愛はいつからか単なる優しさになった
殴ることをしない 愛など陳腐すぎる
痛みを通して伝えられる愛が愛なのに
優しさの配分を間違えたために
厳しさが 暴力などと言われる世界
優しさも愛の持つ一面 だけど厳しさも愛の持つ一面だってこと忘れてる
僕らは 人の痛みを最初からわかるわけじゃない
だから殴られて傷ついてはじめて知る
意味なく殴るならそれは暴力だ でも過ちを正すための痛みは愛だ
いうなればそれはおまえを思うためにあるやさしい痛みだ
痛み分けだよ愛はいつも
殴られるほうも痛い
だけど殴るほうも痛い
痛みは等しく同じ
同じ痛みを感じることで 見えてくるもの
それが愛なんじゃないかなあ
愛を甘ったるい優しさだと見誤らないで
愛を伝えるには どうすればいいのかなあ
きっと優しさだけではうまく伝わらない
ごまかしてばっかの心は本当を偽る
涙隠して笑ってばかりいる滑稽な道化
人の痛みを わからせるために振り下ろされる拳なら愛だ
そのあとに強く抱きしめる優しさを持てればそれは愛だ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛なんて見えないものを僕らはいつも目にしているよ
聴こえもしなければ触れられもしないものなのに
たとえば嬉しそうに笑う君の顔とか
手をつないで並んで歩く家族の姿とか
誰かの帰りを待つ人の落ち着かない感じとか
そんな風景の中に愛は確かにある
それは愛が映す影のようなものでしょう
愛自体見えない代わりにそれを映す影が
愛はここにあるよって教えている
愛が見えないうちは あなたの目は節穴です
愛を見ようとするならば そばにいてくれる人のぬくもりや優しさが答えだと知りなさい
隠してしまったり 嘘ついたりすりゃ 本当のことを偽れる
でもね愛は そうはいかないんだ 傷つけりゃ心が泣くから
たとえば 帰り道 見上げた空を
染めている 夕暮れを見たときに
生まれる 名前のない感情に似ている
本当のことは素直になんかなれなくてもちゃんと伝わる
それは人の心が見つめてる景色に相違ない
本当に見つめるべきものを知っている
だから心はやわらかな痛みを抱える
あなたの心と僕の心 がすれ違うとき
ひとつになれないとわかっていても
重なり合うことなら出来るって思うから
偉そうなことまだ言えないけれど
いつまでも見えない愛というものを
君に重ねて見れたなら きっと幸せになることなんて容易いね
それは愛が映す影のようなものでしょう
愛自体見えない代わりにそれを映す影が
愛はここにあるよって教えている
愛が見えないうちは あなたの目は節穴です
愛を見ようとするならば そばにある人のまなざしや厳しさが答えだと知りなさい
いつか愛は あなたの心の中で 形をなし
はっきりと鮮やかに見える筈だから
今は見えなくても見えてるふりをすればそれでいい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
落ちる棒に 消える棒
テトリスは命の縮図
空から 降る 雨
はじければ跡形なし
雨粒は 命のなれの果て
僕らの命は いつだって窮屈な靴を履いている
心は本当は
世界にはおさまらない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
今、生まれる命よ
遥かな海を泳いできたんだね
丸い丸い しっぽの生えたおたまじゃくしが君の中に
飛び込んで かえるになったよ
どれだけの言葉を持ってしても
この喜びは この幸せは伝えきれないなあ
だから ラララ ラララ
目の前のちっちゃな笑顔を全身で抱きしめる
言葉で愛を伝えても簡単に嘘をつけてしまえる
だから僕は言葉には頼らないなあ その代わり言葉じゃない
見えないぬくもりってやつで 君に愛を伝えようとしてる
晴れた空に 白い雲
何ひとつ
悲しいことは ない
いつも ラララ ラララ
どんなに遠い距離も軽々越えて 二人つなぐ愛がある
愛があるよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しみを見つめてる
喜びを見つめてる
一人一人違う今を生きて
変わりゆく時代のうねりの中 生きている
たとえば僕の今と君の今を比べても
そこには大きな開きがあるだろう
同じにはなれないし重なり合うことも出来ない
君は君の力で生きているから
だから僕は少し君から距離を置いて見守るよ
遠くから聞こえるたくさんのエール
頑張れ 頑張れ 励ます仲間
君の走る今がどうかいつか夢へとつながるように
優しい人たちが 君が流す汗や涙は無駄じゃないと教えてる
未来を見つめてる
過去を見つめてる
振り返ってみたり 時には立ち止まったり
空を見上げたり
忙しない 日々の中 若さを理由に
犯した過ちも今ではもう昔話だ
頑張れとは 時に鬱陶しく聞こえる だけど 澱みのないその声に僕は支えられてる
だから ありがとうという気持ちを込めて走るよ
人はたったひとりで走るランナー
前を見ても後ろを見ても誰ひとりいない
寂しいと感じたかい? 生きることは孤独との闘いだよ
その寂しさに打ち勝った人だけが思い通りの明日に行ける
何度でも何度でも
向かい風にあおられて
それでも 耐え抜いて努力を惜しまず
頑張り続けた人だけが行けるんだまぶしいほどの未来へ
遠くから聞こえるたくさんのエール
頑張れ 頑張れ 励ます仲間
君の走る今がどうかいつか夢へとつながるように
優しい人たちが 君が流す汗や涙は無駄じゃないと教えてる
人はたったひとりで走るランナー
前を見ても後ろを見ても誰ひとりいない
寂しいと感じたかい? 生きることは孤独との闘いだよ
その寂しさに打ち勝った人だけが思い通りの明日に行ける。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
一人、夕暮れの中
歩き疲れるまで歩いた
今日はもう笑う気も起きない
あとはただ家に帰って
風呂に入ったら寝るだけだよ
「何のために」とか
「誰かのため」にとか
もうそういうのはやめたんだ
生きることから目をそらしたら
もう少し楽に生きられるかなあ
そう思っていだけどそんなことはなかったよ
寂しくて 悲しくて
切なくて 見たくないものから逃げるように目を閉じて
耳をふさいでも僕はどこにも逃げられない
心に余計な枷をはめている
人は誰でも迷子さ
願ってもないのに生まれた
死にたいと言うだけで
間違っていると言われたよ
でも生きることはそれ程苦しい
「恋をしたい」とか
「夢を叶えたい」だとか
聞こえる世界で僕は死を望んでる
死にたいとは言ったって
簡単には死ねやしないから
言うだけ言ってあとは
素知らぬふりでふて寝してるだけの毎日さ
痛がゆいような もどかしいような 声の中にある
僕を大切に思う誰かのきれいな声
そうだ僕はまだこんなところで死んではいけないんだ
心にかかった枷を外そう
そして生きたいと
生きてゆくんだと
言ってみよう
寂しくて 悲しくて
切なくて 見たくないものから逃げるように目を閉じて
耳をふさいでも僕はどこにも逃げられない
心に余計な枷をはめている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
さっきまでの元気はどうしたんだい
すぐに泣いてしまう癖はまだなおらずに
青すぎる空のようにまだ若いその翼で
どこまででも飛んで行けると思ってた
未来とは 夢の塊 たどり着けば すぐに自由になれると思っていた
ほの暗い明かりの中
羽虫が群がる
この世の中を見てるみたいじゃないか
崩れかけてる生態系を未だおびやかす
自然破壊と僕の今朝のくだらない悩み
七色に輝くような未来を期待していたのに
なんだろうお通夜みたいな静かすぎる死んだような未来
手を伸ばした先 花は揺れている
夜の端っこ
チクッと刺さったトゲ
まだ抜けないんだ
未来とは 夢の塊 たどり着けば すぐに自由になれると思っていた
七色に輝くような未来を期待していたのに
なんだろうお通夜みたいな静かすぎる死んだような未来。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ああ 気づいたら
もう日はとっぷり暮れて
人もまばらな通りには
切なさだけがにじんでいた
持ち帰れずに 置き去りのままにした涙
ほら 帰り道の途中 ちらほら 見えます
悲しいことは悲しいままで
うれしいことはうれしいままで
ずっと続いてゆくんだなあ
昨日の続きの今日の続きは明日だよ
そして明日にも続きはある まだ遠い
昨日が嘘にならないように 今日も
嘘にはならない ちゃんと続きから始まる
つまずいたならつまずいたところから
立ち上がったなら立ち上がったところから
物語はまた始まる
ああ 寝覚めがわるい それさえ誰かのせいにした
本当は誰のせいでもないのに
泣きわめく代わりにひん曲がる
なんにもない 夕暮れは布団に横たわり
一日中 勝手気ままな夢を見て過ごす
笑っている自分が泣き出すと
笑っていた自分が嘘みたいに思う
そんな繰り返し 明日も振り出しから
今日の今日でまだ終わらない昨日の続き
時間は待たず ただ先へ急ぐだけ
今日流した涙があるのなら
明日こそは笑おうと少し強がるけれど
なかなかうまくはいかない人生だ
一歩進んでは二歩下がる 賽子振るようにはうまくはいかない
どこかの国で夜が明けるとどこかの国では朝が来る
すれ違う時間の中
僕らは互いに
同じ世界にいながら別々の今を生きる
それでもすべての人の物語は果てへと続いていく
昨日の続きの今日の続きは明日だよ
そして明日にも続きはある まだ遠い
昨日が嘘にならないように 今日も
嘘にはならない ちゃんと続きから始まる
つまずいたならつまずいたところから
立ち上がったなら立ち上がったところから
物語はまた始まる
面倒くさいが
また始まる
とんだ災難が
また始まる
ひと騒ぎが
また始まる
うれしい楽しいが
また始まる
続きの続きが
また始まるよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
生きるってことが時々なんだか
わからなくなる そんなときがある
そんなときには
同じように今を生きる人と寄り添って
時間をかけてその答えを探そうよ
生きることはたくさんの幸せに
出会うまたとない機会と思いなさい
涙があふれて ほほに小さな川が生まれた
その川が 干上がるまで少し悲しみに気をゆるしてしまおう
霞がかかったような 薄ぼんやりした頭で
流れる雲とか 青い空とか焼きあがったパンとか眺めてた
たいしたことは出来そうもない
自慢できるものもこれといってない
それでも いつも胸にたったひとつの誇りを抱えてる
それは生きてるっていう紛れもないあかし。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人は計り知れない
悲しみに出会ったとき言葉を無くすという
僕はただ 打ちひしがれるばかりで
泣くことしか出来ないよ 何も出来ないよ
さよならとは言わないで また会おうって言おう
命は輪廻のように繰り返すものだと誰かが言っていた
お願いだ まだ僕の側にいて
愛させてくれないか
愛してくれないかなあ
波は静かに引いてく
まるで世界の終わりを告げるように
僕は最後の日に何をするだろう
ただずっといつまでも空を見上げているだろう
途切れそうな物語を明日につないで ここから始まる
終わらないものなど無いけれど あまりに短すぎるから
お願いだ 僕を独りにしないで
いつものように笑う
君を明日も見たいんだ
さよならとは言わないで また会おうって言おう
命は輪廻のように繰り返すものだと誰かが言っていた
お願いだ まだ僕の側にいて
愛させてくれないか
愛してくれないかなあ。