詩人:どるとる | [投票][編集] |
賑やかな街並み 今日は待ちに待ったクリスマス
子供も大人も どこかみんなそわそわしてるね
今はサンタクロースなんて信じてないけど
ずっと昔は 信じてた
プレゼントをもらっていた僕も
今はプレゼントをあげるほうさ
喜んでくれるかな
一生懸命選んだ プレゼント
きれいな包み紙で 包んで
クリスマスの夜 君の枕元に届けるよ
仕事を早く切り上げて ケーキとチキンを買って帰る
白い雪が スポンジにかかった ショートケーキ
イチゴが たくさん乗っかってる
僕のをあげるよ ママのとあわせていくつ?
大人になってもずっと忘れられないような思い出を
心に残してあげたい
たとえば 今日がその思い出のひとつならいいなと思うから
みんなで 歌を歌って
粉雪が 街を 白く染めていく
クリスマスの夜 今日くらい奇跡よ起これ
戦争の 絶えない国にも
貧しい人にも
同じように クリスマスがあって
その日だけは 幸せであるように
祈る僕は たくさんの愛に 囲まれている
僕はもう幸せだから
たとえば路地で 一人で立ち尽くす
あの人に 素敵なクリスマスを約束してよ
プレゼントをもらっていた僕も
今はプレゼントをあげるほうさ
喜んでくれるかな
一生懸命選んだ プレゼント
きれいな包み紙で 包んで
クリスマスの夜 君の枕元に届けるよ
サンタクロースの正体は パパだって
知ってたって内緒だよ
髭反りクリームでつくった白いおひげ
眠ってるふりして
ベッドの中で 笑いこらえてた
優しいパパの顔が 寝顔を覗いてる
きっと 忘れないよ今夜のことは
パパにも素敵な夜であるように
願う私も サンタクロースの一人。
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終わらない物語の中で生きている
さながらいつでも 主人公のつもりで
ブルーに 染まる空を 丸い瞳で眺めて
読み捨ててきたあらすじが積み重なって
君を あとから 追いかけてくるだろう
窓際の 絶壁で今にも 落ちそうな
絶妙なバランスで 立っている
おざなりの言葉で 満たされて
上出来な嘘で 固めた 破れた心に
アップリケを あてがって
ごまかしている 偽りの国の主人公。
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ボブディランを聴きながら
待っていた夜が明けるのを
ほうき星が 流れていく
願い事は どうせ叶わないからしないよ
僕の中の小さな 悩みや迷いを
笑い飛ばしてくれたのは
いつでも あなたの優しい歌声だった
踏切の手前で 立ち止まっているような
あと少し もう少し僕に勇気があったら
夜明け前の街で見上げた夜空を
僕は忘れるまでは忘れないだろう
輝いて なんか見えなくてもいいから
こんなふうにたまに笑えればそれでいい
未来は 僕が想像していたより
ずっと 色鮮やかなものだった
宝石みたいとは 言わないけど
望遠鏡越し 見える小さな名もない星
誰かが物語を読み聞かせてくれるように
悲しみも喜びもある贅沢な世界だ
手をつないだときのぬくもりが有難い
吹けもしない下手くそな口笛を吹く
夕暮れの街並みに広がる だいだい色
夜が来たなら 君をまた思い出すだろう
もう会えない人もまた会える人も
目には見えない何かで結ばれてる
どこに居ても一人じゃないと思った
歩いて 歩いて歩き疲れるまで
笑って 笑ってたまに泣いて
たどり着いた その場所で
幸せを かみしめながら
今日も 何かを頑張って
みんな生きている
そんなことが 大切なんだろう
夜明け前の街で見上げた夜空を
僕は忘れるまでは忘れないだろう
輝いて なんか見えなくてもいいから
こんなふうにたまに笑えればそれでいい
夜が来たなら 君をまた思い出すだろう
もう会えない人もまた会える人も
目には見えない何かで結ばれてる
どこに居ても一人じゃないと思った
思いが 距離を越えて 思いを伝えてく
離れてるからこそ 通じあう 思い。
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花と同じ運命を
背負うなんて
気づかないまま
過ぎた季節を
指折り数えた
大好きな小説と
学食のコッペパン
窓から見える空は
終わらない物語を
語って聞かせてる
僕が重ねた日々を
積み上げた時間を
昨日の僕なら
笑うことができる
まだ知らない今日の僕を
途方もなく遠かった明日を
残された余命があと少しだってさ
それまでの永遠を輝かせられたなら
僕は何度でもまだ笑えるから。
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東京に行った君は 今年こそ帰って来るだろうか
お父さんも 喧嘩する相手がいないと寂しがってる
あなたは何を悲しみそして何に笑うのだろう
遠く離れたこの街からは
君の毎日が 見えないから
たまには 電話のひとつでもください
段ボールいっぱいの仕送りを送ります
あなたが大好きなみかんと 魚の缶詰め
感謝なんてしなくていいから
あなたの笑った顔が見たいな
離れててもあなたは私の 家族の一人
一年365日もあるんだね 考えてみればすごいことだ
遊園地にある観覧車の一周と少し似ている
好きな人はできましたか?優しい人ですか?
離れてみると お互いに 今までは見えなかった
あなたの存在の 大きさに 気づかされるよ
強がってもやっぱり寂しいものだから
あの日 ふるさとを旅立った君の涙
その背中に 夢を一抱えにして
はじめて親に反抗した日
はじめてお父さんはあなたを殴った
でもあなたの選んだ道は間違いじゃない
必ず夢を叶えて 帰って来るんだと
君を信じてるよと
あなたを 遠くから見守る眼差しがある
遠く離れたこの街からは
君の毎日が 見えないから
たまには 電話のひとつでもください
段ボールいっぱいの仕送りを送ります
あなたが大好きなみかんと 魚の缶詰め
感謝なんてしなくていいから
あなたの笑った顔が見たいな
離れててもあなたは私の 家族の一人。
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もう飽きるほど 繰り返した
何度目の 喧嘩だろう
いつもすぐに 仲直りするくせに
わざとやってるみたいに
喧嘩しては 仲直りして
気づけば 寄り添って笑いあってる
思い出が 積み重なって
それぞれの 人の中に
悲しみや 喜びが
引き出しに 整理されてる
大切な思い出だけは 消えないように
忘れないように
何度も 思い返して
出会い 別れ また出会う
変わらない営みの中で
過ぎてく 季節を思う
そうして またひとつ何かを なくしては
またひとつ 何かを手にして
365日のほんの 一日も
欠かさず思った 君のことを
どんなに時間が 経っても
変わらず思えるようにと今は
願いながら 新しい扉の前に立つよ
旅立ちはきっと 悲しいものなのだろう
笑って 見送れるほど優しくはないから
さよならと 君に悲しみを 押しつけて
わざと 嫌われるようにした
でも君は それでも僕を選んだ
いつの間にか 手を繋いでいた
小さな手で画用紙に描いた
未来や夢を 覚えてる?
君は 見ていたね きらめくような
到底叶うはずもない途方もない 未来を
手を伸ばしてる 届かない空に
それがどんなに 愚かでも
そうしてまた一人 誰かを好きになり誰かを嫌いになる
愛なんて 呼ばないよ なんだかこれ見よがしだから
君のすべてを 知らない
知りたいとも思わない
だから 互いに互いを知らないままいい
見えているものだけを 信じ愛せればいい
そしてたどり着いた未来でもしも
同じ気持ちでいれたなら
その時はどうか お手柔らかに
そうして またひとつ何かを なくしては
またひとつ 何かを手にして
365日のほんの 一日も
欠かさず思った 君のことを
どんなに時間が 経っても
変わらず思えるようにと今は
願いながら 新しい扉の前に立つよ
扉は必ずどこかにつながってる。
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時計は 真夜中の零時過ぎを指してる
君から届いたメールはまだ読んでない
活字を忘れないようにと月に数回の手紙のやり取り
ちょっと昔の恋人は こんな風にして
思いを交わす時にはもっぱら手紙を利用していた
たとえば離れてても 近くにいても
胸を焦がすほど切なる思いを 届けるために手紙はある
下手くそな文字でも思いを込めて書けばちょっとした文字の崩れ具合でわかるよ
なんとなく君が今どんな気持ちなのか
東京と地方を つなぐ見えない ライン
手紙が届くのを待つ時間は最近の密かな楽しみ
窓に映る それぞれの暮らしのありさま
想像できる範囲で君を 思ってみたりする
とりとめもない会話もメールひとつで簡単だね
言葉が 言葉にならない そんな気持ちも手紙は 伝えてくれる
離れそうで 離れない 距離を 越えてつながってる
声でもなく電波でもなく思いと思いで
面倒だなんて言わないで 書いてみよう
たまには 手紙もいいものだと 思うんだ
便利な時代だからこそ忘れてはいけない
面倒なことがいつか大切だと知る
手紙を書いたり君が書いた手紙を読んだり
つまりはそんなこと
便利さじゃない 書いた文字の温かみ
そういうものから遠退いちゃだめだ
たとえば離れてても 近くにいても
胸を焦がすほど切なる思いを 届けるために手紙はある
下手くそな文字でも思いを込めて書けばちょっとした文字の崩れ具合でわかるよ
なんとなく君が今どんな気持ちなのか
東京と地方を つなぐ見えない ライン
手紙が届くのを待つ時間は最近の密かな楽しみ。
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元気にしていますか?お変わりないですか?
ご無沙汰してますが
たまには会いたいです
春が来た街には 九分咲きほど桜が咲きました
君が生まれた街に
たまには帰っておいで
たいしたもてなしはできませんが
ここはあなたのふるさとなんだから
遠慮することはないのです
君が好きだった
卵焼きとウィンナーたくさん 作って待ってるから
もう君は子供じゃないのにね
親はいつまでも子供のままのつもり
小さな駅に 電車から降りると
見渡すかぎり畑ばかりの景色だ
色褪せた看板 野菜の無人販売所
届いた手紙にはうまくやってると書いてあったけど
あなたのことだからきっと 親に心配かけないようにと
つまらない 遠慮をしているのでしょう
それならそんな遠慮はいらないから
何も言わずに帰って来たら
何も言わずに 迎えてあげる
私は あなたの親であなたは私の子供だ
忘れないでそれだけは変わらない
ふるさとは 君の帰りを待っている
電話の向こうで 泣いてた君は
風邪気味だと ごまかしてたけど
わかってたよ そんな嘘くらいお見通し
君が生まれた街に
たまには帰っておいで
たいしたもてなしはできませんが
ここはあなたのふるさとなんだから
遠慮することはないのです
君が好きだった
卵焼きとウィンナーたくさん 作って待ってるから
もう君は子供じゃないのにね
親はいつまでも子供のままのつもり
あの頃の 小さな やんちゃな手のかかる 子供のつもり。
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夜明けの街で 誰かが誰かを待ってる
あなたが来ないなら気持ちだけを 残して
「さよなら」なんて言葉は嫌いなのさ
まばゆい光が 朝の街を走っていく
途切れ途切れの言葉をつないでいく
笑いながら 泣きながら待っている夜明け
抱いたイメージとは多分違うけど
夜明けの街で 今日も明日を待ってる。
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水面に 雨が降り積もる
季節が 景色を染めれば
名前のない気持ちになる
走り出す 始発電車
回り続ける 時計は昨日と同じ今日と明日を
真っ白な画用紙に描くだろう
わがままな誰かさんのぬくもりが
この手から離れようとしない
曖昧な運命なんてものでぼやかして
いつまでも 肝心なことは伝えないまま
雨を受け止めた 地面は器のように
手のひらを差し出したよ
涙を集めて 海を広げて
平泳ぎでもしようか
油断すれば太平洋まで 飛びそうな気持ちを
君が 引き留める
世界中のたくさんの言葉が輝いて
この世界を染める色になっている
そんなありふれた奇跡なんかは
誰も見向きもせずに通り過ぎるだけ
あざ笑うだけ。