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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5503] 雨のち晴れ
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみの雨に濡れている心は
静かに目を閉じて暗闇の中に目を凝らす
耳をすましてみればかすかに聴こえる
大好きなあの人の声が僕を暗闇から救い出してくれる

絶えず繰り返すように
寄せては返す波のように
何処までも続くような果てしない
道を歩いてゆく

涙が出そうなときは我慢しないでさ
自分の心に素直になって泣きなさい
暗い夜が明けるまで
この雨が降り止むまで
そして涙が空っぽになったら
その時こそ笑うんだよ
その時こそ笑うんだよ

何を泣いているんだろう
生きることなんて辛いことばかりだよ
まだ半分も歩いていないっていうのにね
少し冷たい風にさらされただけで
もうすべてが台無しになったように君は言うんだよ

日が昇っては沈むようにね
いいときもあればわるいときもある
そんな簡単で単純なことが時々見えなくなる

誰かの言葉にさえ耳をかせないときは
ただひたすら自分の胸の音や涙が流れる音を聴くんだよ
そして昨日より少しだけ 空が晴れたら
その時こそ 歩き出すんだよ
その時こそ 前を向くんだよ

まるでこの世はメトロノームのよう
雨が降っては晴れての繰り返しだ
そんなものにいちいち目くじらたててなんかいられない

涙が出そうなときは我慢しないでさ
自分の心に素直になって泣きなさい
暗い夜が明けるまで
この雨が降り止むまで
そして涙が空っぽになったら
その時こそ笑うんだよ
その時こそ笑うんだよ

その時こそ 歩き出すんだよ
その時こそ 前を向くんだよ

青い空を見上げてみるんだよ。

2014/07/10 (Thu)

[5502] 口笛のように
詩人:どるとる [投票][編集]


寂しさに聞いてごらんよ
まだ笑える余裕があるかどうか
悲しさに聞いてごらんよ
こんな月のきれいな眠れない夜には

まださっきの真っ赤な夕陽が
僕の瞼の裏 焼き付いて離れない

たとえば 口笛吹くようになんでも
簡単にこなせられればラクなのに
どうして 生きるのってこんなに難しいんだ

帰り道がわからない
僕はどこへ行けばいいんだろう

かけがえのない何かをなくした気がする

神様は相変わらず
知らんぷりさ。

2014/07/10 (Thu)

[5501] カエルの歌
詩人:どるとる [投票][編集]


顔を合わせれば喧嘩ばかりする二人です
でもわがままな二人は離れりゃ寂しくて

素っ気ないふりしてても やっぱり
肝心なときは手をつなぎ 向かい合った頬と頬が赤く染まる染まる染まる

さりげない君の言葉が僕の世界を変える変える変える変えていく

なんでもない君の笑顔が僕の世界を180度 変える変える変えていく

ひとりの寂しさに気づくだけならば
たったひとりでも事足りるだろう

二人だからこそ寂しさはすぐこの胸を
寂しくさせる 何もかも君のせいだ
君を愛したばかりに
君を好きになったばかりに

ありふれた恋の物語が僕の毎日をあざやかに変える変える変えていく

ありきたりな君の魔法の言葉が僕の目を覚ます覚ます覚まさせていく

ゲコゲコ言ってるヒマがあるならば
今すぐに君の胸の中へ飛び込め
蛙飛び込む水の音!

さりげない君の言葉が僕の世界を変える変える変える変えていく

なんでもない君の笑顔が僕の世界を180度 変える変える変えていく

変える変える
カエルの歌!

2014/07/09 (Wed)

[5500] 名もなき透明
詩人:どるとる [投票][編集]


それはどこにもないものだけど
ここにあると思えば無いものもある
見えないものも 聴こえないものも
目を閉じて 耳をすませばほらふれられる
風をつかむように
帆を張る船のように
形のないものに助けられている
見えないものを確かにするのはなんだ
目に見えるものだけがすべてじゃない
耳で聴こえるものだけがすべてじゃない
わかるだろう?

2014/07/09 (Wed)

[5499] 針に糸を通すような
詩人:どるとる [投票][編集]


小難しい顔をして生きていたってさ
つまらないだろう
息がつまるだろう

なんとなく黄昏て風に吹かれていたら
暮れゆく空の向こう
夕日が今沈んでいく

片付かないことがいろいろあるけれど
ため息ばかりの日々だけれど それでも

僕は生きるよ
終わりの終わりの終わりまで
繰り返される 寄せては返す波のような
時の流れについて行くのも容易じゃないな

針に糸を通すような難解さに辟易する。

2014/07/09 (Wed)

[5498] 五番目の蜃気楼
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海より深い悲しみに沈む
その時 僕の中に
生まれる 行き場のない憎しみ

刃のように 尖って
人の幸せを妬む

拒むものを拒み
受け入れるものを
受け入れても
まだ足りぬ
まだ足りぬ

たとえばそれは
五番目の蜃気楼
ひどく大ざっぱなカラクリ仕掛け

たとえばそれは
本当と嘘の境
隙間に光る ちっぽけな苦労話

天馬のように羽ばたいて
空を駆ける妄想

そこにはただひとつの夢もない

だから僕は隠れるつもりで目をつむる。

2014/07/08 (Tue)

[5497] 新編ドレミのうた
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続いていくものへ物語は流れていく

続いていくものに物語は引き寄せられる

何ひとつないけれど
始まりは始まりへと
終わりは終わりへと
繋がっている

何かを照らすように
何かを守るように
果ては誰かを愛するように
誰かに愛されるように 世界はただ
当たり前を繰り返し繰り返しながら
本当は悲しいことを「ドレミファソラシド」とごまかすように歌うのさ

子供が見つめているのはその中に潜む果てしない闇

純粋無垢な心は嘘さえ暴いて 悪意に満ちた世界を睨む。

2014/07/08 (Tue)

[5496] 道化者
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本当のことなんて
何ひとつ無いこの世界で
僕は絶えず何かに騙されている
惑わされている 拐かされている

嘘ばかりの この世界で何かを信じるのは
ひどく難解で ひどく恐怖で
僕らは 疑うことなら得意だけれど

信じることは下手くそなんだよ
人に愛されることも人を愛することも

闇の中で 滑稽なダンスをしているのは
ピエロの顔をした素顔を隠した僕らだ
夜の帳が降りて 朝が舞台を照らしたら

もう何も不思議なことなど無くなって
ただつまらない常識が世界を牛耳る

唯一の真実を指し示す神様が投げた賽子の目が選ぶ未来の行く末
春画の中にある 淫靡さよ 狂おしい愛は叫ぶ

両手を皿にして 命の泉からすくうのは
新しい産声

もう夜は明けたよ
出ておいで
とびきりの笑顔で
抱きしめてあげるから

もう 嘘は必要ないね
絶対なんてない
でも確かに 伝わるぬくもりが

心にまで施した化粧を落として
今、僕は誰よりも本当の心で
君を愛すんだ

世界を愛すんだ。

2014/07/08 (Tue)

[5495] かぎりなく透明な
詩人:どるとる [投票][編集]

容易いと思ってたよ
軽々しく思ってたんだよ
生きるってことや
生きていくってことを

人生と向かい合った途端僕の頬に
流れる涙を見たよ
鏡の中の僕は泣いていた

あんなに生きたかったのに前向きになれないのは
想像していた明るいイメージを裏切られたからだけど
多分、それだけじゃないよ

生きること それしか僕には出来ない
それさえ否定するなら僕はたちまち
すべての意味を無くしてしまうよ
心はかぎりなく透明な深い悲しみを抱いて むなしく脈打ってる

ばかにしていたんだ
鼻で笑っていたんだよ
人の頑張りや 汗流し努力している姿を

すべてと向かい合った途端に僕は自分の弱さや脆さを知って
如何に自分が
ちっぽけか知った

あんなに晴れている空が どしゃ降りに変わるように
いいことなんて長続きしなくてすぐに涙に変わるけど
多分、誰もみんな同じ雨にうたれてる

喜びに笑ったり悲しみに泣いたりすること
そんな当たり前を繰り返しながら 生きてく
僕らは自分の行き先さえ知らずどこを歩いてるかも知らない
とりあえず新しい季節のおとずれを肌で感じている

生きること ただそれだけ出来ればいい
あとは何も出来なくてもいいよ
泣きたいときはめいっぱい泣いて
笑いたいときはめいっぱい笑って
ひとつしかない命を何処までも明日につなぎなさい

生きること それしか僕には出来ない
それさえ否定するなら僕はたちまち
すべての意味を無くしてしまうよ
心はかぎりなく透明な深い悲しみを抱いて むなしく脈打ってる

それでも生きていくんだろう僕らは
生きる悲しみと同時に生きる喜びを痛いくらいに知っているから。

2014/07/08 (Tue)

[5494] 空想プラネタリウム
詩人:どるとる [投票][編集]


そうして新しい物語を連れてくる
時が動き出せばまた朝は夜になり夜は朝になるだろう

それぞれ別の場所で違う今を生きていても
結局ばらばらの心はひとつに重なり合ってる
まるで星座のように離れていたって
ちゃんとつながっているよ

暗闇の中でも まぶしく輝く光
誰かを照らすように
何かを守るように
命あるすべてのものに等しく宿る光
今日も君の涙や笑顔を照らし出している

それはほんのささやかな奇跡
何も見えないのに確かにそこにあるとわかる
空想プラネタリウム

はじまりの扉はいつでも突然に開く
君の瞳に映る世界と僕の瞳に映る世界は紛れもなく同じ

それでも重ならない僕と君の生きている今日がある
夜空の星を見てごらんよ 一つ一つの形や色は違っても
つながりあうことでまた新しい星になる
いつでも 僕が君のそばにいるように

どんな闇に紛れても必ず探し出すから
見上げた夜空に輝く君という一番星を
存在するすべての人のもとに届く光
今日も君の寂しさや切なさを照らしてる

迷いそうな時ほどそばにいてよ
つまずく時の恥ずかしさも隠さないで さらけ出して
僕らだけのプラネタリウム

作り物じゃないんだ
嘘でも幻でもないよ
「見えない」だけで
「聴こえない」だけで無いと決めつけるのはあまりに浅はか

暗闇の中でも まぶしく輝く光
誰かを照らすように
何かを守るように
命あるすべてのものに等しく宿る光
今日も君の涙や笑顔を照らし出している

それはほんのささやかな奇跡
何も見えないのに確かにそこにあるとわかる
空想プラネタリウム

僕らだけのプラネタリウム。

2014/07/08 (Tue)
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