詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕がつくるのは 詩じゃないかもしれないけれど
それでもいいさ わかってくれる人がいるさ
ほらね今日もどっかしら悲しくて うれしくて 辛くて
ねえだからそばにいてねやさしい人よ
すべての言葉を
使い果たしたときに
君がくれる言葉が
一番僕の心に届くから
特別な言葉や 技巧的な凝った言葉はいらない
ただの言葉が 死にそうな僕を救うよ
僕が歌えるのは 歌なんて 胸を張って言えないかもしれない
それでもいいんだ
わかってくれる人が一人いれば
ほらね 今日も日は暮れてゆくだろう
何かをなくして その何かの代わりに何かを手にしたろう
すべての元気を使い果たしたときに
一歩も歩けない僕を支える足になってくれる
魔法じゃないから 種や仕掛けだらけさ
それでも そんな当たり前が僕を助けてくれるよ
回り続ける 季節の観覧車
命を運ぶ ゴンドラは 乗り降りを繰り返す僕らをただ黙ったまま見送る
僕もいつかさよならするかなぁ
すべての言葉を
使い果たしたときに
君がくれる言葉が
一番僕の心に届くから
特別な言葉や 技巧的な凝った言葉はいらない
ただの言葉が 死にそうな僕を救うよ
この世界とさよならするときには 君と最後まで 君と最後まで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は必要なとき以上は笑ったり泣いたりしないよ多分ね
僕はいつものろまで駆けっこも遅くって笑われてばかりさ
それでも歩いてく
歩いてく どこまでも
深く息を吸い込んで
何かがわかったら
もう悩むのはやめて
大きな空に包まれよう
思い倦ねて 立ち尽くすときには 誰かの優しさにふれて そして あたたかい膝枕で眠ろう
朝から降り続いてる雨が窓をたたく せっかくの休日も台無し
でもね僕には 君がいる 美味しいご飯一緒に食べよう
お風呂を沸かして 肩まで浸かろう
吹き抜けてく風に答えを聞いても
何ひとつわからないままならば
空っぽのまま とぼけていればいい
カッコつけて 失敗して 強がれないときには 誰かのぬくもりに逃げてさ 慰めてもらえればいい
深く息を吸い込んで
何かがわかったら
もう悩むのはやめて
大きな空に包まれよう
思い倦ねて 立ち尽くすときには 誰かの優しさにふれて そして あたたかい膝枕で眠ろう
生きる悲しみなんか忘れてしまうほどにゆかいな夢を見よう
この世界の終わりまで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
もう終わりなんだね
長かったような短かったような 曖昧な茶番劇幕を降ろして
誰もがエンドロールを見送ってゆく
押し流されてゆく時の重さに押しつぶされてく
ここにはもう何もない
さよならを はらんだままの映画のラストシーン
流れるエンドロールが雨の役割を果たして
すべてを洗い流してゆく
僕は終わりを受け止めきれずに ずっと
テープが終わった映画の画面を見ていた
もう 目を閉じていいんだね
笑うことも泣くこともしないでいい もうすぐ眠りに着く
誰もが時と向き合っているけれど
誰もがみんな痛みに耐えられるわけじゃない
だから消えてく命の灯
ひとつの映画が終わってもまだまだ終わらない
次のテープが もう用意されてる ほら再び始まるシネマ
悲しみさえ連れてくる
思い出を涙で濡らした 君のあの背中が
だんだん遠ざかる 僕の声はもう届かない
席から立つ人の影もちらほら
でもまだ僕には 何かがやれる気がして
何も映っていない画面を睨みつけてた
さよならを はらんだままの映画のラストシーン
流れるエンドロールが雨の役割を果たして
すべてを洗い流してゆく
僕は終わりを受け止めきれずに ずっと
テープが終わった映画の画面を見ていた
思い出を涙で濡らした 君のあの背中が
だんだん遠ざかる 僕の声はもう届かない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉をつないでく
はるかな光が
闇を照らしたまま
動かない 動けない
この僕を 包み込んだらそのまま旅へ行こう
希望なんて無くたって
笑えなくたっていいんだよ
ただ流れるように
生きていく
人の姿はさすらう雲の如し
時を重ねていく
伸びやかな声が
無を満たしていく
輝いてく 輝いてく
この世界を 包み込んだら僕はすべてにおさらばする
夢なんて無くたっていい
ロマンなんてかけらもいらねえ
ただ さすらうように流れてゆくだけさ
そんなふうな生き方をしたい
見上げた 空に 浮かぶ雲が気持ちよさそうに見えるのは
僕らが自由を求めるからだ
さあ行こう 何か探しにまた振り出しに戻って
希望なんて無くたって
笑えなくたっていいんだよ
ただ流れるように
生きていく
人の姿はさすらう雲の如し。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ありきたりの愛の言葉並べては
君が一番だよと きれいな声で歌ってみる
嘘も言い訳も慣れてしまえば
吐き出すことなんて造作もないのさ
時計だけが永遠を知るこの世界で
僕らはどこまで悪あがき出来るかな
不器用なその手で
腫れ物にさわるように恐る恐る手を伸ばす先に
愛が指差す方へ僕は歩いていくんだよ
正しさなんてどうだっていい
ただ君が心から幸せだと思えるような
そんな時間を積み重ねて 終わりへと走る
ありきたりの夢の話の終わりには
必ず ハッピーエンドが用意されてて
誰もが笑えるようになっているんだ
ところが現実はどうだ?涙ばかりさ
運命なんてものに身を委ねながら
流れゆく季節の途中 僕は何を焦るのか
空は ただどこまでも僕から遠ざかってく
答えなんてあるようでないものなのか
愛が指し示したのは僕が捨て去った思い
誰かを心から 信じるっていう気持ち
ただそんな当たり前がこの世界を
見るも鮮やかに変えるって君は言うよ
愛が指差す方へ僕は歩いていくんだよ
正しさなんてどうだっていい
ただ君が心から幸せだと思えるような
そんな時間を積み重ねて 終わりへと走る
その先にあるものと僕は抱き合うよ
そしてひとつに重なって ある種の答えになるんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたは生まれたことを 心からうれしいと思えますか
あなたは生きていることを心から 幸せだと思えますか
親にさえも 愛されない子供たちは
はたしてあなたと同じように 思えるかな
「愛されないくれないなら生まれなければ良かった」
子供にそんなふうに思わせるくらいなら 子供を産むなんて考えないことだ
「不器用なその手で
出来損ないの心で
僕はあなたを
愛していたいから
あなたを生んだのさ」
そんなふうに 思ってくれる 親に育てられる子供は幸せさ
日々切り捨てられる命に 誰もが目を伏せたまま
見ようとはしない現実に広がる闇を 今白日のもとにさらけ出して
それを悪だと僕は叫びたい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何処まで行こうか
この両足で
行けるところまで
道は続くだろう
空は果てしなく
ただ広がっていて
絶え間なく流れる
時が 続いていく
僕はこれでいいのか
わからないまま
ここまで来てしまったよ
空っぽのままの頭には 何ひとつ役にたちそうなものはない
ただ、生きることだけはやめちゃいけないような気がして
星ひとつない夜空を見上げてる僕だ
駅の改札出れば
夜の闇が
どこまでも 景色を包み込んでいました
頼りない背中に 未来を背負ったまま
何を見つめてる?何も見えない瞳で
僕は 生きることしか出来ないよ ただそれだけしか出来ない
へたくそだっていいから とにかく生きてみたいのさ
笑われたっていい 僕は僕の誇りにかけて今を生きてゆくよ
光がなければ自分が光になればいい
そして自分が自分を照らせばいい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
本当のことなんて何ひとつ無いこの世界で
僕たちは歌うのさ
ありきたりの正しさを
木の葉を隠すなら木の葉の中よろしく
悪を隠すなら悪の中っていうような
世の中を指差してこれが悪って言えたら
僕はすぐ悪者になってしまうだろう
まるでよく出来た仕組まれた茶番劇
最初から僕に 希望なんて無いのさ
思い描く理想的な世界には
誰ひとり悪者なんていないっていうのに
僕たちの知る世界はとてつもなくずる賢くて
好きになろうとすればするほど裏切られるんだよ
だからこそ僕たちは正しさを歌うことをやめてはいけない
だから今日もはげしい雨にうたれながら 冷たい風に吹かれながら 歌うのさ
ありきたりの正しさを。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
明日何が起きるのか
それを僕らは知らない
起こりうる出来事のそのすべてを知れたなら
きっと今日はつまらない 1日になるだろう
だから何も知らないまま 僕は明日に手ぶらで向かう
明日の明日のそのまた明日で
僕らは笑っているかな それとも泣いているかな
知りたいような知りたくないような
そんな気持ちで僕は夜が明けるのを待っているよ
明日誰が生まれるのか
はたまた死んでしまうのか
そんなことのすべてが今日の僕らを
良くも悪くも変えていくよ
なんとなく見上げてる空は教えてくれる
明日のことは明日考えればいいさって空は言ってる
明日の明日のそのまた明日で
僕らは笑っているかな それとも泣いているかな
知りたいような知りたくないような
そんな気持ちで僕は夜が明けるのを待っているよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らは物語の続きを読んでいる
僕らは流れる時の途中を生きている
瞳に映る世界は本当だけれど
それも君が生きている間だけの本当だ
でもね目の前にあるすべては 嘘でもまやかしでもないよ
それだけはわかる
いくつもの時代が
いくつもの人々の生き様が
すれ違っては 交わっては 絶えず
入れ替わり 立ち替わり そこに新しい今を築く
描き出す足跡 目には見えない生きた証を刻み込め
この物語は僕を約束された終わりへと連れて行く
しなやかに引かれた時の曲線 果てへと伸びる
映し出された 世界は誰にでも同じ世界
血さえ鮮やかに映す
いかさまもずるも出来ない 時計仕掛けのシネマ
頭の中で回り続ける歯車は
やがて錆び付いて動けなくなる
そこにある人々の営みの数だけ
物語はあって 君にもあるんだよ
僕は僕の物語の中で生きている
君は君の物語の中で生きている
いくつもの葛藤が
いくつもの人々の暮らしが
折り重なるように 積み重なって そして
つながったり 途切れたりしながら
今日も君という物語が続いてる
目を閉じたときの暗闇を恐れるのは 光を知っているから
この物語は 誰もを取り巻きながら 続いてく
ページは絶えず捲られていく 止まることはないのさ
映し出された世界は誰の味方でもない
命さえ惨く奪い取る
誰にも手を差し伸べることはない 無関心というシネマ
この物語は僕を約束された終わりへと連れて行く
しなやかに引かれた時の曲線 果てへと伸びる
映し出された 世界は誰にでも同じ世界
血さえ鮮やかに映す
いかさまもずるも出来ない 時計仕掛けのシネマ。