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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[5383] ほころび
詩人:どるとる [投票][編集]


ひとつひとつ命を紡ぐ日々
ひとつひとつほつれてはまた生まれて

この世界はほころんでいくのです
毛糸玉のように
ひとつの世界から
時の毛糸が 少しずつ少しずつほぐれていく

生きる悲しみ生きる喜び
様々な感情 手のひらで包んで
愛しているとささやけばどこか優しくなれる

大切な人の陽射しに照らされ
いつの間にか 眠るように逝けたらいい

百まで届くか この命
伸ばした手は 限りなく明日を欲する

ほころびの先の末路
まだ 見えない山の頂
今はただ 前進あるのみ。

2014/05/22 (Thu)

[5382] 未来は未来
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この世界は わからないことばかりだな
どこまで行っても変わり映えしない景色
進んでいるのか戻っているのかさえ
わからないままなのさ

ずい分前未来と呼んでいた昔も
そして今も同じ世界の今日なのに
未来は未来 同じ顔
ただ少し生き方が変わっただけ
ただ少し風向きが変わっただけ

それだけで世界は変わる 変わってゆく。

2014/05/22 (Thu)

[5381] 多少の穢れ
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その白さを 汚す
私の中の 弱さを
指差して
悪と呼ぶならば

この世界には
正しさなど何ひとつない

すべてのものには多少の穢れは内在するのだから。

2014/05/21 (Wed)

[5380] =の先
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どれだけの言葉を集めても
どれだけの世界を広げても
わからないものはわからないまま
私の胸にぽっかりと空いた穴を埋める
絶え間なく流れる時間に
はじき出したい答えはどこまでも遠ざかってゆく
=の先はまるで闇に覆われたかのように何ひとつ見えない。

2014/05/21 (Wed)

[5379] 砂時計
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ひとりで見ていた世界はとても
暗くて 寂しかったよ
ふたりで見る世界はまばゆくて
たくさんの音と光にあふれていた

絶えず落ち続ける 砂時計
半分を切った今も
スピードを落とさず刻々と命を削ぐ

目を閉じ 耳をすまし 暗闇と無音の中に
描いたものを 僕は世界と呼んでいた

だけど 目を見開き 耳をふさいでた手を解き放って そこにあるものが世界だと気づかされた

ほらもう ひとりでもうまく歩けるよ
君がくれた勇気だ

ありがとう。

2014/05/20 (Tue)

[5378] 思い思い
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目を閉じてごらん 見えないものが見える

耳をすましてごらん 聴こえないものが聴こえる

当たり前という言葉に隠されて
見えない誰かの愛に気づけるかな

寄り添って たまには喧嘩して
すれ違うこともあるよ だけど気づけば

また寂しくなってどちらからともなく謝って仲直り

大切なことは
ただひとつの思いを守り抜くことにある

大切なことは
ただひとりの人を愛し続けることにある

たとえば 誰かを強く思う気持ちを
愛というのならば 僕は君を愛してるんだろう
ねえもう少し 君と一緒にいたいな
そして良かったらこの先もずっと一緒にいたいな

僕は多分頬を赤くしながら 君に言うよ
「僕とずっと一緒にいてください」

2014/05/20 (Tue)

[5377] くらしのささやき
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いくつかの時代が過ぎ
いくつかの季節が流れ
いつしか 終わったもの
いつからか始まったもの

それは ささやかな贈り物 ほら
耳をすましてごらん 聞こえるでしょう
くらしのささやき

青い空のように ただどこまでも素直に
そしてまっすぐに

飛行機雲が途切れたその先にある
まだ見ない未来想像図に広がる世界

君は今 大いなる一歩を踏み出すんだ

そこからすべては変わるよ。

2014/05/20 (Tue)

[5376] 回転
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人はいくつもの悲しみと隣り合っている
人はいくつもの喜びと隣り合っている
縁は切れない ずっと死ぬまで
ラララ
地球は回る それぞれの命の速さで
ラララ
地球は回る それぞれの命をのせて
まだ目覚めたばかりの小さな命よ
おまえの瞳に映るのは 耳に聴こえるのは
地球の声 地球の顔
人はいくつもの悲しみと隣り合っている
人はいくつもの喜びと隣り合っている

そんな当たり前を歌にしたよ
ラララ
地球は回る ちゃんと息をするんだよ
ラララ
地球は回る それぞれの命 見つめながら
終わらない物語などないと 知っている
僕らの 痛みまで受け止めて 回る
その回転は すべての命と連動している。

2014/05/18 (Sun)

[5375] さよならの手
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夕闇の中に目を凝らしてごらん
何かが見えてくるから
闇に目が慣れたら そこに見えるのは
思い出の向こう側に 揺れてるブランコ

砂場に誰かが つくった砂山と置き去りにされた小さなシャベルとバケツ
目を開いたら もうそこには何もないよ

僕はそんなふうにいくつもの
思い出のそばを通り過ぎてく
もう取り戻せない
もう言葉も交わせない
大切な何かと さよならしながら
生きていくんだと わかったんだよ

あかね色が 空を染め上げたら
帰っておいでって
優しい顔で笑ったあの人を思い出す
でもいつもなぜか帰りたくなかったんだ

楽しすぎて いくら時間があっても遊び足らなくて駄々をこねた
そんな気持ちにももう戻れないことも知っている

僕は そんなふうにたくさんの
場面を積み重ねてきたけど
うまく思い出せない
夕暮れ時、赤く染まるこの手はきっとさよならする為の手だって 想ったんだよ

でもね 本当はそれだけじゃなくって
少しずつ少しずつ 遠くなる思い出が
悲しくないように 忘れられるように
振られるべき手だってことにも気づいた

僕はそんなふうにいくつもの
思い出のそばを通り過ぎてく
もう取り戻せない
もの言葉も交わせない
大切な何かと さよならしながら
生きていくんだと わかったんだよ

だから 今日も夕日の色に赤く染まる
この手で さよならするんだよ
そしてその時流れた涙は 明日の笑顔に変えてゆくんだよ。

2014/05/18 (Sun)

[5374] 待ちぼうけ
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夜を通り過ぎてゆく
雨はパラッと降って
すぐに降り止んだ
僕はだまされたような顔で佇んでいた
いじわるな春雨にからかわれ
がらんどう 胸の中
風が吹き抜けてゆく
答えは どこにもない

何かを待っている
誰かを待っている
朝じゃない朝を
夜じゃない夜を
愛じゃない愛を
君じゃない人を
僕じゃない人を
夢じゃない夢を
ひたすら待ちぼうけ

誰かが落としたろう
ハンカチ 桜色に染まってあらきれい
僕はすっかり色味をなくして
いくつもの嘘にうずもれて
硝子細工 花簪
景色が移り変わってく
規則性は 皆無です

何を待っているの
誰を待っているの
笑顔じゃない笑顔を
涙じゃない涙を
同じようで違う何かを
光じゃない光を
闇じゃない闇を
明日じゃない明日を
ひたすら 待ちぼうけ。

2014/05/18 (Sun)
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