詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は言葉という
大海原に
舟を漕ぎ出す
いくつもの
悲しみを
いくつもの
喜びを
海は抱きしめてる
背負っているから
僕もその痛みや
その苦しさを
この身で
感じたくて
わかりたくって
必死で生きてみる
必死で生きている
まだ、半分も行ってない
海は果てしなく
僕の未来を
覆い隠す。
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本当のことは 都合のいい嘘や巧みな言い訳に隠されて見えない
子供たちは世の中の汚さなんて知らないまま 大人になるんだろう
子供から見た大人の世界には
いつでも夢みたいな「希望」や「浪漫」がちりばめられてる
僕らが子供に教えてあげられるのは
せいぜい箸の使い方や挨拶のしかたやかけ算の解き方だけ
だけど、本当はそんな事よりも大切なものがあって
人の命の大切さや心のあり方なんかを
大人は子供に教えるべきなんだよ
卑猥な雑誌の際どい部分を覆い隠してるモザイク
その向こう側にあるものがきっと 大人ってやつのえげつなさなんだろう
大人から見た子供の世界には きっと
忘れかけた素直さや純粋さなんてものが眩しく輝いてる
僕らが 嘗て子供だった頃 何か悪いことをすれば 拳骨が飛んできたものだろ
ところが今の大人は子供を殴ることをしない
だから今の子供はね人の痛みがどういうものかわからない
わからないから人を平気で傷つけてしまう
哀れな子供たちの 心に届く言葉は
親以外には誰が教えられるだろう
ねえ 正しさってなんだっけ?
いつからか 考えなくなっていた
ずる賢いモザイクに覆い隠されて
僕らが子供に教えてあげられるのは
せいぜい箸の使い方や挨拶のしかたやかけ算の解き方だけ
だけど、本当はそんな事よりも大切なものがあって
人の命の大切さや心のあり方なんかを
大人は子供に教えるべきなんだよ
僕らが 嘗て子供だった頃 何か悪いことをすれば 拳骨が飛んできたものだろ
ところが今の大人は子供を殴ることをしない
だから今の子供はね人の痛みがどういうものかわからない
わからないから人を平気で傷つけてしまう。
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いじめをする人がいる
いじめをただ見てる人がいる
いじめられる人がいる
どっかの学校のアンケートで書かれていたんだ
「いじめがあったことはわかっていたけど自分もやられる気がして何も言えなかった」
けしてその子がとった選択は間違いじゃなかった
だけど見て見ぬふりしてたとき
笑ってなかったかい?
誰も誰かの影で隠れん坊してる弱虫さ
誰も少しも悪いなんてことはないさ
悪意は無関心の中にも生まれるんだ
誰も味方をしてくれなくて
親や先生さえ 耳をかしてくれなかった
そんな現実がほんとにあるんだな
学校はなるべく問題が外に 流れぬよう
「いじめはなかった」ことにしたがるけど
その子の思いや痛みを無視してまで身を守るのが教育ですか?
学校に悪意はない
だけどいじめの影で あなた達が知らない涙が流れたことを知らないだろう?
誰も自分のことがいちばん可愛くって
他人より自分のほうが大切に決まってる
だけど誰かを庇える強さはそれより大切だ
だから今 いじめを見てる人には
勇気を出してその間違った行いに終止符を打ってほしい
悪いことは悪い
良いことは良い
あなたの告白が誰かを救うんだ
誰も誰かの影で隠れん坊してる弱虫さ
誰も少しも悪いなんてことはないさ
悪意は無関心の中にも生まれるんだ
誰も自分のことがいちばん可愛くって
他人より自分のほうが大切に決まってる
だけど誰かを庇える強さはそれより大切だ。
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このまま何処まで歩き続けるんだろう
僕は何のために生きているのだろう
自分がなぜここにいるのかもわからない
ねえ神様 いるのなら答えをください
空はあかね色に染まって 文句なくきれいだ
何かを遂行するために今を生きているのなら僕には何の意味もないね
燃えるような空を ただひとり眺めていた
世界はこんなに きれいなのに まだ
殺戮は繰り返されて心ない誰かの身勝手さに人が殺されてる
たとえば希望や救いなんてものがもし
この世界にあるっていうのならいますぐ見せてほしいもんだね
それを本当に必要としてる人のところまで届けてほしいもんだね
欠伸しながら 寝転がっている僕と
幼いながら戦争に駆り出されてる人の
違いって何処にあるのだろう
戦争を知らない僕たちはただ殺し合いと非難する
空は きれいな世界しか映さない 映せない
今日も小さな命が静かに終わった
「平和」なんて世界中見渡せば
見えている範囲だけのごく一部で
流れなくてもいい血が流れてる
命っていちばん大切な筈なのに
たとえばそんな暗い現実を ただ悲しいねと嘆いてしまえば
僕たちはたちまち傍観者に成り下がってしまうから
余計なことは何も言わず ただ、一心に今を精一杯生きよう
何が起きるかわからない 一寸先は闇さ
平和の中にも恐怖はあって
平穏を乱す悪意があって
だからそこに生きる人たちが考えなきゃね 脳みそでなく心で
燃えるような空を ただひとり眺めていた
世界はこんなに きれいなのに まだ
殺戮は繰り返されて心ない誰かの身勝手さに人が殺されてる
たとえば希望や救いなんてものがもし
この世界にあるっていうのならいますぐ見せてほしいもんだね
それを本当に必要としてる人のところまで届けてほしいもんだね
それぞれの明日へ。
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何度でも 何度でも
心は帰るだろう
何度でも 何度でも
あなたのあの笑顔まで
時に君の気持ちがわからずに傷つけてしまった
そんなこともあったけど ちょっと離れてるうちに
寂しくなってお互いにごめんねなんて
謝ってまた仲直り
今日もあなたの
あの笑顔がただ見たくって
いつもの家路を辿って
いつもの坂道をのぼって
いつもの疲れた顔で
ただいまって言って
おかえりって言う君に抱きついたりしていっぱい慰めてもらうんだよ
僕が帰る場所はこの世界にたったひとつ それは君の胸の中
何年何十年経っても変わらないさ
何年何十年経っても 同じ気持ちで好きと言える
僕は不器用で 自分の駄目さも知っている
それでも、意地を張ってしまうんだ
そんなときは 埒が明かないから 少しお互い距離を置いて
頭を冷やしてみるんだ
今日もあなたの
あの優しさに包まれたくて
いつもの曲がり角曲がって
いつもの歩道橋を渡って
いつになく悄げた顔で
愛してるってふいに言ったら私もよと言う君と 同じ時間を過ごせるだけで幸せになれる
僕が愛すべき人は この世界でただひとり
それは目の前にいる君だよ
今日もあなたの
笑顔が無性に見たくって
いつもの家路を辿って
いつもの坂道をのぼって
いつもの疲れた顔で
ただいまって言って
おかえりって言う君に抱きついたりしていっぱい慰めてもらうんだよ
僕が帰る場所はこの世界にたったひとつ それは君の胸の中。
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色のないものにさえ 色を与える不思議
形のないものにさえ形を与える不思議
目に見えるか 耳で聞き取れるかよりも
心に響くか 琴線をふるわせるかで
あなたの指先が真実を指し示すなら
私という何の色もない命にも きっと
素敵な色があるはずだ
ねえ 人に色があったなら 僕はどんな色に見えるのだろう
心を持たないものにも哀れみを抱く
僕らには 心があるから見過ごせない
目に見えるものだけを見つめて生きるのは
きっと難しい だから人は見失い
手にする機会をいつも与えられている
私という何の意味もない存在に色づけるものは何だろう
此処にあるよ 目に見えないものまで
この世界の一部なら
一人じゃない
人は誰も孤独な色彩 分かり合えない心はすれ違う
醜さを隠し持つ
誰も同じさ 分け隔てのない等しさの中生きる
私という何の色もない命にも きっと
素敵な色があるはずだ
ねえ 人に色があったなら 僕はどんな色に見えるのだろう
出鱈目に パレットで混ぜ合わせた色のよう 濁ったその色には
果てしない悲しみや寂しさが 生きる様を複雑に写している。
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単調なリズムで
回る巡る街並みよ
時は流れていく
病めるときも
健やかなるときも
狭いしボロいし
建て付けも悪い
この家で
暮らしのすべては
まかなわれ
ただ幸せだけが
はみ出したまま
住まう僕らを
優しく縛り付けてる
ああ今日もまた僕らは歌を歌うのさ
愛してる 大好きだ
大丈夫かい?無理するなよ
そんな言葉に今日も僕は助けられている
曖昧な比喩表現
繰り返す波の形
夢から覚めたら
嘘でしたなんて
やめておくれよ
ばかばかしくて
くだらない
ありふれたものほど抱きしめて大切にしたい
幸せに飽きてしまえば こうして生きることさえむなしい
ああ 僕らは今日も僕らのままで
平行線を辿りながら線路を走る列車のように 前に進むのさ
前にしか進めない 僕らは悲しい生き物
大きな月が 開けた窓から見えるのさ
涙はすぐにあふれ出し世界をぼやかす
ああ今日もまた僕らは歌を歌うのさ
愛してる 大好きだ
大丈夫かい?無理するなよ
そんな言葉に今日も僕は助けられている
そんな当たり前に今日も誰もが生かされてる。
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悲しみはどこにある
悲しみは喜びの中にある
あらゆる場所にある
夜はどこにある
夜は朝の隣にある
うまく隠れているだけだ
世界はラララ たとえようもなく
そこに横たわる 僕らのすべてだ
喩えれば言葉の向こう側の世界
本当が嘘で嘘が本当になる世界
ほら 歌い出す 声と声が重なり合うところに生まれる光
それが希望だよ
わかるかい?
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夕暮れの道にひとり帰る場所を見失い
切れかかった自販機の横
草臥れたベンチに腰掛けて煙草を吸う
もう何にも 心配しないでいいさ
あとはただ ひたすら坂道を下るだけ
こんなに 切ないのは どうしてなんだろう
胸の奥 瞼の裏 今も焼き付いている
あの赤い夕日の色が忘れたはずのあの思い出を 映している
きっと悲しいなんて言ったら僕なんて
世界中見渡せば幸せなほうなんだろう
でも何かが満たされないでいるから
時折、手の届かないと知りながら
つかめるはずもないものさえ欲しがる
こんなに きれいな空なのに もの悲しい
ねえ 僕は ここにいるよ 痛いくらいに
抱きしめていて じゃないとすぐにはぐれてしまうから
今日も愛してるをください
街灯が照らすのは 僕の足元
心を照らしてくれるのはきっと
僕と同じ心を持った人でなければ
夕まぐれ ひとり迷子のように佇み
耳をすましてあなたの声を 人混みの中に探す
こんなに 切ないのは どうしてなんだろう
胸の奥 瞼の裏 今も焼き付いている
あの赤い夕日の色が忘れたはずのあの思い出を 映している。
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だんだんと だんだんと緑深くなってゆく
夕暮れの街並みをひとり眺めていました
悲しみは悲しみのままで
何気ない暮らしはただ続いてゆく流れてく
繰り返すすべてはきっと誰のせいでもないよ
だから僕は誰も憎まないように目を閉じる
静けさの中に生まれる木々のざわめき
星たちのささやき声
大切なものは 僕たちの気づかないところで確かに息づいてる
だから、泣かないで
ほらオレンジ色の空の下 独りきりでも
誰かの夏のそばに
そっと寄り添ってる
五月雨は あなたのよう
心のいちばん近くで
風鈴の音に耳をすませば
そこかしこに夏が見えるよ。