詩人:どるとる | [投票][編集] |
生きていりゃ悲しいこともあるだろう
時には 消えてしまいたい時もあるだろう
でもねちょっと待ってよ
行き詰まった時こそ誰かに助けを求めなさい
ひとりじゃ出来ないことも誰かとなら
出来ることもあるから 悲しいときは悲しいって 辛いときは辛いって
言ってごらん きっと誰かが助けてくれる
雨降りの君の心に 傘を差し出してくれるのはいつだって
優しい誰かのあたたかい笑顔やなんでもない言葉だったりするだろう
大丈夫、大丈夫 君はひとりじゃないはずさ
沢山の人の眼差しの 中で生きている
うつむいて 死にたいなんて言う人に
かける言葉を見つけられずにいるよ
君の傷跡見つめながら
どんなふうに慰めようか考えたけど思いつかなかった
希望って言葉は嘘つきさ
ない希望をあたかもあるように 思わせる位なら
僕はあなたに 何も言わないよ でもね泣き止むまで 寄り添うよ
雨降りの君の心に 傘を差し出してくれるのはいつだって
優しい誰かのあたたかい笑顔やなんでもない言葉だったりするだろう
大丈夫、大丈夫 君はひとりじゃないはずさ
沢山の人の眼差しの 中で生きている
沢山の人の愛の中で生かされている。
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なぜか笑うとうれしくなるよ
いいことなんて何にもないのに うれしくなるよ
金もない 夢もない彼女もいない
最近なんかツイテない
だけど笑うとなぜか心が優しくなるんだ
それはまるで魔法のよう
誰かのうれしそうな顔を見ると 僕までうれしくなっちゃうよ
ラララ 心と心はひとつにつながって
目には見えない大きなリボンのように
いつでも ばらばらの心と心を結んでる
君の涙を見ると
僕の心に雨が降るんだ
その雨は傘を差しても 受け流せない悲しみという雨
だってさ 仕方ないよ どうしようもないさ そんな諦め上手にいつからなったっけ
居心地のいい場所にいつでも居たがる
それはまるで 魔法仕掛けさ
あなたが笑うと それだけで僕は頑張れそうな気がする
見えない丈夫な絆でつながって
二人はいつでも二人のペースで歩いてる
二人なら悲しみも喜びも半分こ
ラララ 心と心はひとつにつながって
目には見えない大きなリボンのように
いつでも ばらばらの心と心を結んでる。
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ひまわり畑の道を歩いていました
僕の瞳には澄みきった空と白い雲が見えます
きらきら万華鏡のように輝きながら
あの長い坂道をもう少し上ればほら夏はもうすぐ
熟れたトマトにかぶりついて
カブトムシをつかまえた
麦わら帽子かぶって真っ黒に焼けた肌を見せ合って
暑いことなんか気にせずに汗だくになって
遊んでいたあの頃の僕らは 今も心にいますか
ただどこまでも果てしない青い空に
抱かれながら僕らは いくつもの物語をこの胸に刻んだね
ラララ 今はもう二度と逢えないあの笑顔
あの日のときめき
駆け抜けた日々 あの青い空に 刻まれた
かけがえのない夏物語。
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夕暮れ 帰り道 ひとり
歩道橋から沈む夕日見ていた
今日も1日が終わるんだね
さよならをしよう
夜が 来ました
おやすみの時間です
涙は明日まで
おあずけさ。
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死刑を宣告された死刑囚が冷たい牢屋の中で
死刑執行の日を待っている
その気持ちは僕にはわからない わからない
どうして人を殺めたのだろう
どうして人を殺めなければいけなかったのか
他人は勝手に噂するが そいつの答えはきっと僕と同じように
わからない わからない
人を殺めた あなたのことなど僕にはわからないけれど
罪を償うその日には雲ひとつない青い空があるように
せめて痛みのない安らかな死を 願うのさ
せめて心からあなたが殺めた誰かに償いながら
死んでゆけることを祈ります。
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自分の子供を 虐待する親の目には
何が映っているのか
何が見えているのか
僕にはわからない
可愛さの中に愛しさは確かにあって
でもそれが時にボタンの掛け違いで
歯車が狂ったようになるんだね
目映いばかりの光は人の心にも影を落とすんだ
あなたの大切なものは一体あなたの中にどれだけありますか
愛の隣に 憎しみは影のようにあり
憎しみの隣に 輝きながら愛はある
あなたがを愛せば愛すほどに
大きな愛は 大きな憎しみを抱くよ
だからあなたを僕は憎まずには愛せない
同じように僕はあなたを愛さずには憎めない
それらはいつも背中合わせだから。
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夢を見ていました
幼い子供のように
積み木遊びに飽きまして 次は何をしようかな
空には 何処までもただ 果てしない世界が大気圏のずっと向こうまで 広がっている
おやすみなさいっていうその声が
夜を連れてくる
おやすみなさいっていうその言葉が
さざ波を起こして
僕の心を少しだけ
優しく揺らす
歩いていました
寄り道 道草 帰り道
何をするために繰り返す 満ち引きを繰り返す波を 見ては笑ってる
君は 生きることは真っ白い画用紙に
絵を描くことと同じと言った
おはようっていうその声に
僕もおはようって返す
愛してるっていうその言葉が
僕に幸せをくれる
何も 要らないよ
君がそばにいれば
世界は 今 遠い
朝を呼びながら
少しずつ夜明けへと
歩いてる 歩いてる
夢の海を泳いで
僕は 明日という岸を目指す
おやすみなさいっていうその声が
夜を連れてくる
おやすみなさいっていうその言葉が
さざ波を起こして
僕の心を少しだけ
優しく揺らす
あなたの笑顔が
僕を照らしてる
だから今日も
呟くよおやすみ。
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自ら命を絶つ人もいる
生きたくても生きられない人もいるのに
すれ違う人の中 雑踏に紛れ込み
沢山の足音の中に 僕や君は隠れるように生きている
命に差なんて無いのに誰かがそれを否定する
おかしな世の中に僕らは生きている
ああ あなたの手首に走る いくつもの傷跡に歌いかける
それは見た目よりずっと深くって あなたの心にまで達する傷跡なのにね
誰もそれをわかろうとはしてくれない
だから時としてたったひとつの命を投げ出してしまうんだ
わからない世界に あなたの痛みをわからせたくて
延命装置で繋がれた命に
「生きている」という言葉は不似合いさ
でもあなたは生きているよ間違いなく
呼吸しているからじゃない あなたの身体に流れる血潮が ぬくもりが証さ
そんなにもあたたかい熱を帯びてるのに
時にあなたの心は冷たく凍えてしまう
誰がそうしたの
ああ あなたの足元に生まれた影が あなたがここにいることの証です
生きていることがわからなくなった時は胸に手をあて 足元を確かめてごらん
その心臓の音と足元の影があなたが生きているって
教えてくれるから 誰が否定したって それは変わらない
だからあなたは生きていていいんだよ
世の中に あふれる
理不尽や不条理は
誰が生んだのでもなくここにある
時代が人を映す鏡なら人は時代を映す鏡さ
ほら全て今を生きる一人一人の生き方如何で決まる
ああ あなたの手首に走る いくつもの傷跡に歌いかける
それは見た目よりずっと深くって あなたの心にまで達する傷跡なのにね
誰もそれをわかろうとはしてくれない
だから時としてたったひとつの命を投げ出してしまうんだ
わからない世界に あなたの痛みをわからせたくて
あなた自身が証となるんだよ 生き続けることが生きることなんだよ。
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ずっとわからなかったよ
今もわからないままだよ
それは答えのないことなのかな
生きるってなんですか
誰に聞いてみても誰も違うことを言う
それは人によって形を変えるもの
だからあなたはあなたの「生きる」を探せばいいんだ
生きるって苦しい
生きるって痛い
生きるってうれしい
生きるって悲しい
生きるってお腹がすく
生きるって眠くなる
生きるって疲れる
生きるって 腹が立つ
きっと当たり前にしているそんなこと全てが生きるってことなんだろう
だから、僕は生きている
生まれたときは考えなかった
そんな事より遊ぶことが大事で
大人になってからいつの間にか
自分の命と向き合っていたんだ
なにをどうすれば生きるってことなのか
僕は空を見上げて 考えていた
暮れゆく空は ただ何処までも赤く染まっていました
生きるって笑うこと
生きるって泣くこと
生きるって怒ること
生きるって働くこと
生きるって走ること
生きるって歩くこと
汗をかいて 誰かのために尽くすこと
生きるって 難しいことみたいだけどきっと当たり前にしていることがもう既に生きるということ
「今更死ぬのも惜しいしこわいからね
とりあえず生きているよ」
それでいい そのくらいでいい
呼吸するように生きていけばいい
生きるって苦しい
生きるって痛い
生きるってうれしい
生きるって悲しい
生きるってお腹がすく
生きるって眠くなる
生きるって疲れる
生きるって 腹が立つ
きっと当たり前にしているそんなこと全てが生きるってことなんだろう
だから、僕は生きている
だからみんな生きている。
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並木道歩けば
桜の花がきれいだ
ほらねいつの間にか
寒い冬の影さえ
無いほどに
暖かい風が吹く
汗ばむくらいの
春の始まりは
つま先から
ゆっくり 歩き出した
あなたの頬を染める恋心は いつか
その固い蕾を開いて 誰かに届くのかな
桜はうなずくみたいにそっと花びらを手のひらにくれた
さあ此処からが
始まりさ
死なば諸共
危ういくらいに
打ち砕かれよう
血のように
赤い 鮮やかな
この晴れの日に。