詩人:どるとる | [投票][編集] |
アイラブユー
アイラブユー
届けたい気持ち
アイニードユー
アイニードユー
君にもあるだろう
時を隔てて僕ら
随分大切なもの
なくしたね
雨に濡れた肩を
そっとはらう仕草も
若い夫婦に見る
甘ったるい愛情表現に嫌悪する君がいた
街並みは今 まだ春を待たせて 肌寒い風が頬を撫でるよ
全ての人に 一つ一つある愛を 一人だけの人に届けるとき
そっとあふれる気持ちがそれだよ
らぶそんぐふぉーぴーぷる 君だけに
伝えたい 届けたい
ちょっと少しばかり気恥ずかしさ漂うよ
らぶそんぐふぉーぴーぷる 僕だけを
愛してほしくてさ
ちょっと無理矢理に君の手を煩わせるよ
そんな恋をしようじゃないか
心が熱を帯びるような血の通った時間を刻もう
らぶそんぐふぉーぴーぷる みんなで。
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いたらいたで厄介で
いなけりゃいないでみょうにさみしくて
けんかばかりだけど
たまに感じる優しさに有り難みを知る
ご飯つくってくれること
見送ってくれること
出迎えてくれること
一緒に寝てくれること
考えたら あなたがいるから僕は毎日幸せなのかもしれません
だからこれからも
一緒にいてください
ついた嘘や強がって背中向けた夜
そんなこと全部含めて人生ならば
すれ違う日々もやがて穏やかに変わって
川の流れや雲浮かぶように いつしか
ふたりが一緒に居るのが当たり前になればいい
好きか嫌いかなんてことはもう 遠い昔
ただ寂しさを埋めるため ご飯をつくってもらうため 形だけの存在
テーブルの向こう
君が箸を止めて微笑むだけで なんだかそんなこと嘘のよう
素直になれるよ 愛してる そんなことさえ言える
ありがとう ありがとう
愛してる 愛してる
伝えたいこと 届けたいこと
簡単すぎて 言えないよ
単純すぎて 言えないよ
それでも まっすぐ心めがけて言葉にするよ
ほかの人には空振りでもあなたにはストライク
受け止めて 受け入れて長いこと待たせたね
何十年ぶりの告白さ
もう一度、僕と恋人になってください
あの頃のように
くすぐったい
風に吹かれて。
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笑った顔の向こう側
泣いてる人の裏側
本当のこと 嘘偽り
くらしのずっと先
もっと向こう側の世界
僕はなんだろう
意味を失ったように
虚空を泳ぐ雲を見て
昨日の自分に重ねてそれをせせら笑う
なんだか 悲しいな
とっても 嬉しいな
曖昧で 矛盾してる
気持ち 散らかってる
心は掃きだめのよう
くらしの向こう側に
ある幸せを 僕はずっと見ていた
カレンダー破り捨てたいくらい 無意味な日々を越えて越えて
その先にある 届かない明日に手を伸ばす
晴れときどき曇り
それどころか雨降り
僕は行き場もないよ
僕のくらしと君のくらしほどに違う世界
今という時間はなに
意味など最初からなく
道端に転がる石ころのように自分を小さく見てる それを悲しいとも思わず
なんだか 切ないな
どこかが 空しいな
脆くて 傷つきやすい
心 ひび割れている
いろんなくらしがすれ違う中 僕もその中のひとつのくらしの中で生きている
無意味な日々もいつかやがて 振り返ると届かない昨日が輝いて見える
さよならの向こうの始まり 始まりの向こうのさよなら
僕もいつかたどり着いてしまう ならば今は今を生きることだけ
出来損ないでも
誰かの寂しさの分まで流す涙さえ 僕は惜しむこともない
だから生きる
それだけ
くらしの向こう側に
ある幸せを 僕はずっと見ていた
カレンダー破り捨てたいくらい 無意味な日々を越えて越えて
その先にある 届かない明日に手を伸ばす
その先にある 遠い遠い明日に思い馳せる。
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見えないものを
心に描くように
形のない香りや形を
重ねてみる
あなたが握りしめる
この手のぬくもりを
二度と忘れてしまうことのないように
小さな痛みさえ
刻みつけて 焼き付けてしまいたい
あなたがくれた思い出や幸せの形を
季節は巡る 僕の切なさや迷いも知らず
流れて行く 誰のためでもなく 変わらぬスピードで
僕も歩いて行こう
季節と並ぶように
速すぎることもなく
遅すぎることもない
ちょうどいい
このスピードで いつも
ふれられないもの
届かないもの
心の中の漠然としたイメージ
あなたと歩んだ日々
瞼の裏刻まれた笑顔
永遠に消えてしまわないように
僅かな翳りにさえ
気がついて 強がらずに包み隠さずに
あなたと同じ気持ちで僕もいたいから
時間は回る まるで振り返ると昨日のよう
過ぎ去って行く 通り過ぎると風のようで切なさ残る
僕は歩いて行こう
愛し愛されながら
嬉しすぎることもなく
悲しすぎることもない
ちょうどいい
このスピードで ずっと
僕は歩いて行こう
命すり減らしながら
優しすぎることも
厳しすぎることもない
穏やかな
この世界で 明日も
僕も歩いて行こう
季節と並ぶように
速すぎることもなく
遅すぎることもない
ちょうどいい
このスピードで いつも。
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ねえ 大切なものを失った人にもまだ歩いて間もない僕にも
誰にでも生きることを選んだなら
開けるべきドアがあり
向かうべき明日がある
ほらドアは開いている
君のために僕のために
生きる人のために
それぞれの今日がある
それぞれの時間がある
すれ違うことはあっても重ならない
同じ世界で続く時間の中 傍らにある幸せとその向こうの涙
今日この世にさよならする人も
今日この世に生まれた人も
向かう場所は違ってもきっと選んだあしたを生きている
境遇とか血だとかいろいろ文句を言うことはあるだろう
だけれどそれより今をどう楽しく生きるか それを考えたほうがいい
残酷なことを言うようだけど僕も君も生まれたら最後だよ
悲しいことも強く乗り越えなきゃならない時もある
だから向かうのさ
あしたのドアを開いて
未知の向こうに行く
ねえ 希望を絶たれた人にも悲しみさえ知らない人にも
誰にでも生きるしかないことを悟ったら
迎えるべき朝があり
向かうべき明日がある
ほらドアは開いている
君のために僕のために
生きる人のために
生きたいと願う
人の前に
望むも望まざるとに
関わらず明日のドアは開いている。
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ねえ 言葉には越えられないものがあるんだ
心の奥には 家族でも入れない時があるんだ
言葉が思いに追いつけずにまたひとつ
季節が巡っていく
何度でも何度でも
繰り返し呼ぶよ
大切な人の名前
何遍も何遍も
諦めずに呼ぶよ
届かなくても
伝わらなくても
この世でただひとり
僕を愛してくれる
君の名前を。
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あまりに深く 愛しすぎた
あまりに深く 刻みすぎた
忘れてしまうにはあまりにも 惜しく
美しすぎる思い出
畳の上 ビー玉とビー玉転がして
戯れに遊ぶあの夕暮れのこと
田舎には何もなくて日々がゆっくり流れて
時間は都会ほどせわしなく感じない
ああ 夏の花火
冬は雪合戦
雪だるまをつくった
秋には山菜とり
春はお花見
ビー玉ひとつ 転がるように こみ上げる懐かしいあの笑顔
なんだかあまりにも遠くて忘れていた あの笑顔
ほら今もちゃんと
ここにあったんだね
消えないで。
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枯れ葉舞う 冬の小道をポケットに手を入れて 寂しさ胸に歩く
この胸を温めるもの探せども探せども見つからない
今日も寂しさだけを持ち帰る 夜が瞳の中隅々までも黒く塗りつぶすだけ
枯れ葉舞うように僕も日々を舞うように生きる 夕暮れ帰り道
あの道の向こう すれ違う母と子の微笑ましい会話に重ねた
いつかの自分の姿に
なんだか今はもう届かないものを ふれられないものを見た
切なさに影を踏まれて 一歩も動けない
歩けない 僕は生きるという言葉の意味を難しく考えすぎて
空回りする日々の中
何が良く何が悪い
その違いさえわからずに 生まれては消えていく日々抱え
昇っては沈んでく今日を今日も見送る
たくさんのわからないこと 全てに正解を見いだしたくてでもできなくて
僕は迷いに沈んだ
僕は悩みに悩んだ
大人になった今もこれという正解を出せないままで
いるはずもない神様に影踏みされているように
窮屈な日々を生きている
答えはどこだ
真相はなんだ
溜息ひとつ
夜に融けた
きっと最初からそんなものはない
そうとわかっていてもまだ抜け出せない僕だ。
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本当に大切な思い出は心だけに残るから
形には残らなくてもいつも胸の中にある
それはまるで灯火のように今にも消えそうに揺れている
君のぬくもり 君の声 君の仕草
全てどれひとつ欠けることはなく
記憶の中に刻まれている深く深く
君の名前を呼ぶ僕の声が 僕の名前を呼ぶ君の声を連れてくる
こうして目を閉じればもう会えない人とも心を通わすことができるんだ
今はもういない君の面影を探し続ける度に もういないことをもう一度気づくから
君との思い出が笑いあったことまで悲しみで滲まないように
君のくれたあたたかい日々をこの胸にそっと灯すから
歩き続けるこの頼りない背中を遠く見守っていて
刻みたい思い出は治らない傷跡のよう
時間をかけて痛みはひいても微かに残る
それはまるで影さえ残さずに消えた人の
小さな笑顔 小さな足跡 小さな命
その人の命は尽きたあとでも残された
人々の明日の向こうで続いてく
誰かに笑いかける君の笑顔が 誰かの顔にも笑顔を咲かせる
なんのこともないいつもの当たり前な景色に幸せを添えるのはそんなこと
今はもういない人だから この世界に残された僕らがその人の代わりに今を生きる
人が刻む思い出はきっと悲しみだけではないだから
僕は君のくれた思い出の灯火を吹き消しはしない
例えば君との思い出が時に涙誘っても僕は知っている
君がくれた思い出はまるで灯火のように
振り返るたび僕の胸を熱くする
君のあの優しさが今も僕の中にある
けっして悲しいだけではない 深い深い悲しみの中に 光がある
だからこの思い出は忘れてしまうには
大切な場面を秘めた忘れがたいものを潜めてるから
この灯火は消えないで僕の中に灯ってる
本当に大切な思い出ほど心に残るから。
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見えないものばかり
わからないことだらけ
この世界は
解けない糸と同じ
片結びのよう
誰かの死のあとに残るもの考えたら
多分時間はかかるけど少しずつ 消えてくだろう
変わってゆくもの
変わらなきゃいけないもの
僕らは変わること
受け入れられるかな
明日の向こうで
ふと気づくといつも雨の中 これだけ生きても身ほどに心は軽い
人の中に残された
消えない思いや
消せない人の声や顔
いつまでも
ぬくもりの傍にそっと咲いている面影
雨に濡れるために生まれてきたように
悲しみをその身に抱いて散ってゆく雨季の花
見えないものがある
わからないこともある
この世界は
鏡合わせのよう
映し世の夢
誰かの産声がする
今日も僕の知らない場所で誰かが生まれたんだな いつか終わる命宿して
変わらないもの
そのままでもいいもの
僕らは変わらない
昨日と今日ほど大して違わないように
ふと見上げると星が瞬いて そのひとつに世界の明日を願うんだ
なんでもない景色に
咲いた幸せな毎日
その中にある深い愛
どこまでも
終わらないエンドロールの彼方の光
雨に濡れるためだけに生きてるんじゃない
悲しみさえ振りほどいて定めを越える雨季の花
見えざるものも
わからないままのものも全て僕の瞳の裏の世界に通ずる小さな歯がゆさを残して
遠く揺れる新しい光に手を伸ばせば明日はそこに生まれる
なんでもない景色に
咲いた幸せな毎日
その中にある深い愛
どこまでも
終わらないエンドロールの彼方の光
雨に濡れるためだけに生きてるんじゃない
悲しみさえ振りほどいて定めを越える雨季の花
己の咲いた世界の境遇や運命じゃない
どう咲くか それひとつで明日は変わる
そんな強い花になりたい
そんなふうに生きれたら何かが変わるかな。