詩人:どるとる | [投票][編集] |
笑った顔の向こう側
泣いてる人の裏側
本当のこと 嘘偽り
くらしのずっと先
もっと向こう側の世界
僕はなんだろう
意味を失ったように
虚空を泳ぐ雲を見て
昨日の自分に重ねてそれをせせら笑う
なんだか 悲しいな
とっても 嬉しいな
曖昧で 矛盾してる
気持ち 散らかってる
心は掃きだめのよう
くらしの向こう側に
ある幸せを 僕はずっと見ていた
カレンダー破り捨てたいくらい 無意味な日々を越えて越えて
その先にある 届かない明日に手を伸ばす
晴れときどき曇り
それどころか雨降り
僕は行き場もないよ
さよなら。
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僕はどこへ行くんだろう
僕はどこまで行くんだろう
肝心なことは何もわからない
鏡に映る惚けた僕の顔洗う朝
僕は何をしているんだろう
僕はいつまで僕なんだろう
知りたいことは何もわからない
不安を抱えたまま扉を開きその先へ
光に照らされて影が生まれるように
幸せに微笑む人の傍らに涙する人がいるように
僕らは絶えずその境を生きる
他人の瞳に映る僕の姿になんか興味はない
ただ僕は何者かを知りたいだけだ
神様が描いた僕の自画像は 心までしっかり描けていたかな
優しさも思いやりも生まれたときから知ってるわけじゃない
そう教えられて
はじめて僕らは知る
だから下書きのままじゃいられない
色を塗って 書き足したりして
少しずつ少しずつ自分で知っていくんだよ
完璧なはずもない
未完成の僕らは
描き途中の自画像だ
まだ白黒の自画像だ
今はまだ何もわからないままでも
明日何かがわかるさ
明日何かを知るのさ
そして生きる痛みとそれを越える喜びを知る
そこに希望はある
少なくても存在し続ける意味がある
だから宛がなくても地図は広がる
僕が歩き続ける道の後ろに世界はある。
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暗い顔はやめて 僕と笑おう 二人して腕を組んで 歩いていこう
そりゃ生きていれば辛いことや苦しいこともあるだろうさ
だけれどそんなときにはね やさしい人の力を借りて
涙を拭って歩き出すんだ
眠れない夜のこと越えられない夢の壁 笑い飛ばせることばかりじゃないけれど生きていくと決めたならけがするのも覚悟しよう
そんなときこそスマイルがあるじゃないか
君のスマイルは僕の小さな悩みを小さくしてくれる
もしもひとりじゃ心細いなら僕を呼んで
君の一大事に駆けつけて早く笑えるように笑わせるから
無理は禁物だけどあまり怠けないで
とにかくマイペースで急がず慌てず無難に行こう
あの涙の海の向こう
昇る笑顔という太陽
人の愚痴はやめて 鏡を見よう 思うより完璧とはかけ離れてる
そりゃ他人と自分比べだしたら劣る部分もあるだろうさ
だけれど それよりもっと大切なことがあるよ 嫌いな人の幸せも祈れなきゃ
憎んでばかりいたら心が腐る
空き缶蹴って帰った日の涙のんだ夕日の色 いつもいつでも万全とはいかないから時には見事に転ぶけれど そんな傷跡さえ誇りに思え
どんなときにもスマイルがあるじゃないか
君のスマイルは僕の溜息を小さなことと笑い飛ばしてくれる
もしもひとりじゃ抱えきれないようなら
僕が君の荷物を持つとしましょう 君が笑えるならお安いご用
そんなときこそスマイルがあるじゃないか
君のスマイルは僕の小さな悩みを小さくしてくれる
もしもひとりじゃ心細いなら僕を呼んで
君の一大事に駆けつけて早く笑えるように笑わせるから
世界中にたくさんの笑い声が溢れたらいいのに
なんてことを思いながら君の顔を見てる
笑顔も涙も心から浮かべられる世界ならいいのに
そんなときこそスマイルがあるのに
笑うより泣くことで気持ちを晴らすなら
笑顔は涙の代わりを果たすだけ。
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側にいてほしい どんなときにでも
拭えないさびしさや生きる苦しみを
魔法みたいに全て安らぎに変えてしまう
あなたの隣で今日も僕は笑っていたい
どこにでもいる人なのさ
君のことを知らない誰かにとっての君は
だけど特別に映る
君は僕にとってはそんな人だよ
まるで万華鏡のように 色んな顔を持つ
君のこと愛し続けていたい 不器用な手つきで抱きしめた僕の弱さまで 包み込む君の大きな愛
そしてやがて時が穏やかに二人を遠い未来に導いたら その時には互いの老いたシワや白髪まで 愛してしまおう いつか
時を刻む役目を終えた古い時計のよう
二人の時間は今時を止めて 残されたわずかな命をたぎらせる
あとはゆっくりこの胸の音がきこえなくなるまで
あなたと生きよう
二人で生きよう。
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猫の額ほどの夜が
長く伸びている
犬の小便ほどの
くだらない会話の向こう側で今日も過酷な現実がある
ほらねまた同じことの繰り返しだ
泣いて笑ってそのうち疲れて眠る
もう生きれなくてもいい
もう笑うことさえ疲れたよ
ああまたひとり空見上げて 小さな星に重ねてる
昨日の強がった自分 そして置いてけぼりの夢
釣った魚に食べられる そんな喩えにひとりごちて笑った。
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喘ぎを上げて
弱ささらけ出した
夜がほら
彼方此方に散らかる
何も言わないままで
僕は書物を解き明かした
そして我が儘な方程式を世の全てと言い切るのだ
わからないものを超えて
そこにある全てを
嘗ての営みを
僕は知らない
だから残る
知り得ない過去
そこにある大凡
いつかの一件を
誰も知らない
だけど重なる
どこかで繋がる
あなたと僕が
繋いだ手と手が
伝え 伝わる
ぬくもりひとつ
形のないものまで
緻密に届ける
意識や思惑を無視して ひとりでに満ちる
愛のなせる技
全くわからない
霞がかかったように朧気な景色
それでも少しずつ
見えてくる世界
あなたという人の
輪郭をなぞり
何もなかったはずの
世界を夢で満たす
そして満ちる僕の心
もう持て余すことも有り余ることもない。
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僕はきれいにはなれない
正しいことだけをできない
だから歌えない賛美歌があるんだよ
どんな花にも棘があるように
外面じゃわからない内面がある
だから君の笑顔は賛美歌と同じなんだ
きれいすぎて 信じられない
疑ってしまうよ逆さまの心
時計のない世界なら
急かされることもなく
君のその醜ささえ愛せたかもしれないね
僕ら何にも知らないままで
心の距離を近づけようとするたび
見える互いの闇に気づいて 肌を触れ合うことさえ拒んだ
さよなら さよなら
遠ざかる人の面影 揺れている
おはよう ただいま
繰り返す人の暮らし 傍らの愛
僕は汚れたままでもきれいな賛美歌を歌えるだろうか
日々に重なる 本当の心の向こう側
賛美歌という名の生き方を僕はしたいだけなのさ
白でも黒でもない灰色に輝くあなたと。
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手の届かないものを追いかけてる
本当のことも嘘偽りも今は深い眠りの中で
心静かに落ち着かせて寝息の隙間に夜が流れている
遠ざかる光に手を触れようと伸ばした
僕の手は空を切るだけ
特別にはなれなかった
僕ができることは君ができることと同じ
目の届く範囲で音の届く範囲で生きること
心はビードロ 僕の心はひどく脆くて移ろいやすい
一箇所にとどまっていられない 光の速度で旅をするのさ
目には届かない光でも遠い星を掴もうとする人がいる
そこにあってでもどこにもない光 幻と戯れて呼吸するのさ
僕らは言ってしまえば小さな星屑だ
何も誇れるものありはしないけれど
誰か大切な人を思うような強い気持ちで日々を越えていく
夢から覚めると
何かをなくしたようで 心が空っぽのままさ
思わず気づくと手を伸ばして 何かをつかみかけたような
そんな気がしたよ
そして瞼開けば そこにはただ夜が猫の額ほども長く伸びて
壁ばかりの街にまた誰のためでもなく
風が吹くよ
これは全て夢だ
悲しいのも嬉しいのもわからない
ただ僕はまだ昨日以上に手の届かないものを追いかけている。
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僕は 思いを 言葉や文字にするときに
誰か大事な人のことを頭の中に思い浮かべて 机に向かうんだ
いらだったり 怒っていたりしたんじゃ
どうにも気が散ってしまって 何も書けない 何も見えない
だから 愛している人たちの笑顔を思い浮かべて 僕は描く
全てのことを何もかも受け入れて 包み込んでしまうくらいの大きな心を携えて
やさしいきもちで
あなたやあなたの身の回りで起きる些細な出来事を綴るんだ
コトコトと湯気を立てるお鍋の音を聞いた朝
何も欲しくならない
不思議と欲は影を潜めて空腹を愛してる
迷ったり 悩んだりしているけど
どうにも不利益を被る気がして 悩みの種や迷いの出どころを探すことはしなかった
今日もあなたの笑顔を思い浮かべてる
全ての概念を取り払ってしまえるなら 誰も幸せになれると考えてる だけど現実は天と地の差もある
やさしいきもちは
時に自分や他人を裏切ってすぐにむなしさに変わるけど
それでもやさしくありたい
やさしいきもちで向かい合えば
やさしいきもちがかえってくる
ばかみたいなほど
そう思っていたいだけ
あなたが大好きだから
僕は見つめてる
やさしいきもちで
この世界とあなたを。
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当たり前なこと
ありふれていること
道端に転がる
小石や空き缶や吸い殻のように
だだそこにあるだけの存在だって
君が僕のそばにいてくれるだけ
それだけで僕は簡単に幸せになれてしまうのです
君の手が 僕に触れるたび 僕の手が小さく見える
君の手は 僕の悲しみを簡単に 消してしまう魔法の手さ
君が 笑うたび 君が 涙するたび 僕は映画を観てるように心が動かされる
うまく言えないな それさえ不器用で
届かないものに手を伸ばすように 歯がゆい日々だ
今日もずるをした
明日もどこかで
逃げ場を探すだろう
君は強いから
そんなことしなくても大丈夫なんだろう
少しずつ離れていった僕らの心の距離
君はもういない
僕の目の届く場所には
魔法の手は ぬくもりだけをかすかに残したまま 今でも僕を離さないのに
ずるいな 恋の魔法がまだ解けないから。