詩人:どるとる | [投票][編集] |
かれこれどれくらいの時間が経ったかな
数十年前、この世界に 生を受けてから
季節は幾度も巡り 歳もだいぶとりました
悲しみに泣き喜びに笑ってきました
愛する人がいて
その人に愛されて
明日へと続いていく日々
誰にもただひとつあるはずの
揺るがない未来がもしもあるのなら
その未来に向かってゆくことが
生きる意味になると信じてる
たくさんの思い出を束ねた
花束を手に未来に向かってまっしぐら
進むべき方角は一本道だから迷わない
でも生き方ひとつで道はいくらでも増える
雨に降られた日 陽射しに焼かれた日
人生の大事な場面には必ずあなたがいた
つないだ手から 伝わるぬくもり
本当に大事なものが何かに気づく
誉められるような生き方なんか
できなくていい でも何かひとつでも
自分を好きになれる 輝くものを
手にするために 生きていくのも悪くない
形あるものじゃなく目には見えない
花束を 未来に持って行こうと決めた
嘘もついたし さんざんずるもした
もういいだろうと思った
抱いた 痛みは僕に残された 最後の希望だ
背負った傷痕は やがて僕の誇りに変わる
誰にもただひとつあるはずの
揺るがない未来がもしもあるのなら
その未来に向かってゆくことが
生きる意味になると信じてる
たくさんの思い出を束ねた
花束を手に未来に向かってまっしぐら。
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夕暮れには 誰もが同じ色に染まるんだ
君は何かを言おうとしてすぐ口をつぐんだ
足元に揺れる 影が背伸びをしたら
君は僕の手を引いて帰りたくないと 駄々をこねた
君の涙の理由を 知ろうとして
少しだけ焦った僕は
君にいつになくきつくあたってしまった
わからない気持ちをわかろうとするときには
傷つきあわなければ 見えないものもあるんだよと
その時はじめてわかった気がするよ
僕は 離れそうな手を もう一度
引き寄せて ギュッと握りしめた
その痛みが 伝えてくれる僕の気持ちを
暮れてく街並み 近づく夕闇 せまる夜
すべてをわかりあえないことなんて
最初から わかってた筈なのに
わかりあえないことから目をそらせなかった
僕が描いてる幸せは君は笑ってる毎日
所詮イメージだからすべてその通りにはならない
だから妥協することを覚えて さらりと流す不理解
「ヤッタヤラレタ」
僕と彼女の毎日は不埒で 節操なく
ただ、求めあうだけに時間は過ぎる
互いの体の痣の形やその位置まで
知ってる仲にもう なってしまった
そこに 「遠慮」なんて無粋だろう
君の涙の理由を 知ろうとして
少しだけ焦った僕は
君にいつになくきつくあたってしまった
わからない気持ちをわかろうとするときには
傷つきあわなければ 見えないものもあるんだよと
その時はじめてわかった気がするよ。
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見上げてる夜空に 流れる星に願った
少しだけ 欲張りなでもささやかな
風は穏やかに 景色に抱きしめられてる
新しい季節の来訪を 静かに待つように
ひとつひとつ増えていく
数えきれない大切なもの
失うことがこわいなら愛なんか ずっと知らないままだった
そこにある ただの夜を見つめて
思い浮かぶすべてを迷いなく愛せたら
なにかが変わるかなって 思ったんだ
優しさを集めて 道に迷わないように灯す光
今は遠くにあるあなたを 思い描きながら
空の向こうに 見えない虹の橋を渡してく
「もう悲しいことなんかない」
そんな言葉を抱きしめられるように。
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コンビニの自動ドアをくぐったとき
見上げた夜空が瞳に飛び込んできた
いつもの見慣れてるはずの星空が
いつもよりきれいに見えるのは
僕の心がいつもより少しだけ
優しさを求めているからだろうか
雑な言葉で 適当に相づちをうつ日々
人に助けられるたびに不甲斐なくなる
自分が何もできないために人は何でもできるように見えるんだ
一体どうしたらいいのだろう
答えはいつもぬかるみの中
「愛されればうれしくて
傷つけられればそりゃ悲しくて
尖ったりもしたけど
それは心があるから」
コンビニの自動ドアをくぐったとき
見上げた夜空が瞳に飛び込んできた
いつもの見慣れてるはずの星空が
いつもよりきれいに見えるのは
僕の心がいつもより少しだけ
優しさを求めているからだろうか
持っていない愛を 求めているからだろうか。
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見上げた空に星が流れたとき
僕の心に「美しい」という言葉が過った
僕にもそんな気持ちがあったんだなと
自分を誇りに思ったりした今日がある
いくつもの言葉を知ってるはずなのに
届かない 気持ちがあんなに遠いのは
星と人を隔ててる距離があまりに 果てしないから
帰り道の途中でふと立ち止まって
星の光に 目をうばわれている
そんな時間のゆとりさえもないけど
星にはいろんな形があって
名前なんて知らなくても知識なんてなくても
見上げる誰もを 惹き付ける魅力がある
違う街で同じ空を見上げてる二人
同じ空を見上げても抱くイメージは違う
電話の向こうにいる 君の心を探った
疑ってばかりの僕を疑うこともない君
信頼という言葉の裏には 何かしらの企みが隠れてる
そう思う僕の 心を笑うように何の意図もない笑顔を僕に見せてくれた
ベランダに出て煙草を吹かすついでに
見上げた空に 見つけた流れ星に
願ったのは自分の幸せではなく 君の幸せ
前ならそんなことはあり得なかったね
愛する人がいる それは愛を知ることだ
知った愛で 誰かをきりもなく愛することだ
ポケットを探ったら今までは持とうとしなかった優しさを見つけた
恥ずかしがりながら照れながら きつく結ばれた思いをほどいてく
帰り道の途中でふと立ち止まって
星の光に 目をうばわれている
そんな時間のゆとりさえもないけど
星にはいろんな形があって
名前なんて知らなくても知識なんてなくても
見上げる誰もを 惹き付ける魅力がある。
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この道の先には何があるのだろう
今は笑ってみたり たまに泣いてみたり
それなりに忙しい日々が続いていく
叶えたい夢もやりたいことも
これといってない僕はとりあえず
今が楽しければそれで良かったのに
そうさせてくれないのが人生で
どんなに楽をしようとしても
苦労からは 逃れられない
出会うつもりなんてない悲しみのせいで
予報にない雨に打たれて
僕は 捨てられた犬のように泣いた
その声を「弱さ」だというのなら
きっと僕はこの世界に 愛を求めることなんか しないだろう
一万冊の本を読んだ人も 知らないことがある
一億の仕事を請け負う人も持ってない気持ちがある
つまりはお金や知識では賄えないことがある
夕暮れの道 アスファルトに落とした影
所在なくただあるだけの僕の命は
意味なんて ものを持ってはいない
この街で どれだけの人が 笑おうが泣こうが
僕には関係ないけど その人の命が脅かされるなら 優しさを持ってて損はないね
「人は人を思うことで人になる」って
僕はいつか誰かに教えてもらった気がする だから愛を探す
目を閉じても 消えない誰かの顔が
もしもあなたにとって大切な人の顔なら
その人を守るために僕は賢い人ではなくて
心ある人になるために エレベーターではなく階段を選んで上るよ
叶えたい夢もやりたいことも
これといってない僕はとりあえず
今が楽しければそれで良かったのに
そうさせてくれないのが人生で
どんなに楽をしようとしても
苦労からは 逃れられない
出会うつもりなんてない悲しみのせいで
予報にない雨に打たれて
僕は 捨てられた犬のように泣いた
その声を「弱さ」だというのなら
きっと僕はこの世界に 愛を求めることなんか しないだろう
そして僕は人を愛すことができる喜びに ついでに愛される喜びを知る。
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あばれる海風 まだ白知らない
新しい冒険が僕を呼んでいる
君の手を ぎゅっとつかんだら
もう 帰ることのない旅に出よう
カモメの群れを 追い越していく
揺らめく旗には 誓いを込めた
今まで 流した涙 同じだけ浮かべた笑顔
出会いと別れ そのすべてを 背負い船は進む
どくろのマークが 不適に笑っている
恐れるものなどとうに忘れちまった
ちゃちなプライドなんて捨て去って
楽しむためだけに この世界を航ってく
羅針盤はいつだって沈まない太陽
手の鳴るほうへ ただ導かれていく
「昨日の友は今日の敵」なんて言葉がある
でも そんなの嘘さ 僕らは友達のまま
心が 抱いた傷跡を愛すことができたら
人はまたひとつ強さを手にする
夢を語り合った 今日を忘れないでいれば
同じ旗の下に集まった日が思い出になる
一歩ずつしか近づけないのが夢だから
どれだけあるのか計れない距離でいい
「なりたいものになるんだ」
そう決めたときから人はもしかしたら
なりたいものになるための 種を宿すのかも知れない
その種を育てていくことこそが
僕の当面の目標だ
どくろのマークが 不適に笑っている
恐れるものなどとうに忘れちまった
ちゃちなプライドなんて捨て去って
楽しむためだけに この世界を航ってく
夢を語り合った 今日を忘れないでいれば
同じ旗の下に集まった日が思い出になる
一歩ずつしか近づけないのが夢だから
どれだけあるのか計れない距離でいい。
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見上げた夜空に 見つけた一番星
なんて名前の星なんだろう
図鑑を引っ張り出して調べた子供の僕は
兎に角いろんなことに一生懸命だったよ
くだらないことも 大切なことも
僕は 自分の分身のように愛した
遠い星の光はここまで届いてるよ
誰かを照らすわけでもなく光放つよ
海岸線を沿ってとぼとぼ歩く
テトラポットが金平糖に見えた
独特の感性を持っていた あの頃は
世界は今より夢とロマンと満ちていた
ありふれたことも 特別なことも
忘れないようにノートに書き記して
いつか 思い出せるようにするよ
何でもない毎日が宝物と呼べる日まで
歩き疲れて たどり着いた家路
腹を空かして 君を思い出しながら
昨日の膨れっ面 イメージしたら
吹き出してしまった 僕はなんて幸せなんだろう
くだらないことも 大切なことも
僕は 自分の分身のように愛した
遠い星の光はここまで届いてるよ
誰かを照らすわけでもなく光放つよ
そして今夜も
見上げればそこに
一番星が輝いて
お金を出して観るプラネタリウムより
ずっと素敵な光が見えるから。
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このレールの先を辿っていったら
知らない街まで行けるだろうか
僕を知る人なんて誰もいないような
場所へ行きたくて飛び乗る電車
鞄には ささやかな荷物だけ詰め込んで
僕は行く 名前のない気持ち抱きしめて
夜明けまえの空を 飛ぶ鳥の群れを背に
見慣れた街が 遠ざかるのを眺めながら
イメージを胸の中で膨らましていた
昨日よりずっと退屈しない日々になる。
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時計は刻むだろう 二人の時間を
積み重ねていく 途方もない一分一秒
病めるときも健やかなるときも
人生の大切な場面にはいつも君がいた
幸せそうに笑うその顔が見たくて
いつも無理してしまうんだよ
でもちっとも辛いなんて思わない
君が笑うことこそが僕の幸せだから
そしてまたひとつ季節が移り変わる
新しい風をこの部屋に運び届ける
あの日と同じ場所で時間を選んで
桜が咲くとき僕は君に恋をする
蕾をつけた 枝は空を目指して伸びる
目を閉じて 瞼の裏に描く思い出
陽射しの強い日も 雨に打たれる日も
ここぞってときには君に励まされてきた
二人の気持ちが同じだってことが
嬉しくて何度も確かめたんだ
重ねた唇 少し濡れていたんだ
大人びていく君に気づいてたよ
そして 時が過ぎれば人も街も変わる
それでも変えられないものもある
君を好きな気持ちだけは同じままだ
呆れるほどに同じ花を咲かす青空に
手をつないで 伝わるぬくもりに見つけた
幸せの場所 当ててみようか?って
意地悪く僕は 言った
そんな瞬間の 何気ない 時間を
彩ってる 色は何色なんだろう
そしてまたひとつ季節が移り変わる
新しい風をこの部屋に運び届ける
あの日と同じ場所で時間を選んで
桜が咲くとき僕は君に恋をする
同じ言葉 届けたくなるよ
君のポストへ 投函するのは
「愛してる」
恥ずかしいから 聞こえないふりをして。