詩人:どるとる | [投票][編集] |
声がする 君の声がする
顔が浮かぶ 笑う君の顔が
幸せなんて それだけで
本当の幸せなんてそれだけですむよ
ドアをノックするように
簡単に 単純に 質素に
当たり前に ありきたりに
僕は向き合うし 手を繋ぐ
愛も平和も 何もなく
あらすじはただどこまでも紙切れに棒一本描くように
何のこともないものだ
昼下がり公園のベンチに座る
ここから見える景色の向こう側
心をのぞけば 邪魔くさいものばかり
それなら最初から
見えたままそのままを僕は愛したい
だからあなたの声を
僕は好きになる
声の奥の淀みは
見なくてもいいさ
愛とは違う何か
手のひらで隠してる
闇を 僕はあえて見ないでいる
夕暮れがきれいだとか
断崖はこわいだとか
そんなまっすぐななんのひねりもない
見たままの美しさに僕は感動や趣を見いだしたい
だから目の前にドアがあったなら
僕は迷わずノックする
例えばそれが君のドアなら うれしいな
例えばそれが君のドアなら 幸せだな
ただそれだけのことです
そこに思考は皆無だ
ただ、少しひび割れた心の破片が 胸の奥に 突き刺さるような そんな感覚があるだけで
通り過ぎる時間に
未練はなく
後悔もなく
ただ、それを愛と呼ぶのなら 世界は一人一人の人の心のドアをノックしているようなものだと知る
もう痛みは伝わってるはずだ
少し 何かが 間違いなんだと気づくとき
振り返った 場所に
誰かの涙があるのなら
あなたは昨日より優しい人になれるはず
あなたはきっと誰よりもあなたを愛せるはず。
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今は遠く離れているけど
いつもあたたかくて見えない絆でたしかに繋がっている
心の窓を開け放して何もかもを話せるわけじゃないけど
気づけばほらみんなばらばらなようで肝心なときにはひとつになってる
うまく素直になれなくて少し淋しく思うこともあったけど
時々すれ違ってお互いの大切さに気づくこともあった
時には甘えてしまうけれどやっと少しずつ自分の足で立てるようになった気がする
いつか私も家庭を持つ日がくるけれど
その時は私が育ったような家庭を築きたいと思うんだ
それはまるで春の陽射しのような
部屋の窓 差し込む西日のような
あたたかな日だまりの家族です
ご紹介いたしましょう これが私のお母さん これが私のお父さん みんなそろったらこれが私の自慢の家族です
大切な大切な私のファミリー
かけがえのない私のファミリー
世界でただひとつのファミリー。
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当たり前だった
君が笑うのも
君が泣くことも
ありふれていた
君と食べることや
君と過ごすこと
でも失って
気づいたんだ
さみしさが
穴があいた心に
すきま風が吹く
寒いな 寒いな
さよなら恋人
君は雲の向こう
もう会えない
当たり前だった
はずの毎日
振り返れば
何もかもが
特別だった
つい昨日までの幻
さよなら恋人
さよなら恋人よ
さみしさが際立つ
季節だね
当たり前だと
思っていたけど
一人になって
はじめて気づく
それは僕の間違い
勘違いしていたこと
さよなら恋人
さよなら恋人よ
もう会えない恋人よ。
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好きだよ 愛してるよ
何度言えばいいのかな
明日が来ても何も変わらない
リビングではお鍋がぐつぐつ煮えて
テーブルにはおいしそうな夕飯が並ぶだけ
何も変わらない
誰も変わらない
ただそこに
君がいて僕がいる
それだけです
夕焼けみたいなラブソング 届けるならそんな歌がいい
君が笑ってくれるように 歌ってる 奏でてる
優しい色に染めたきれいな夕焼けみたいなラブソング
君の心に届いて
そっとノックするように
季節が変わるように。
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この雨音を誰もが聞いている夜
同じ雨音聞いても聞こえ方が違う
あなたには優しくても誰かには悲しく
聞こえてる雨音
聞こえてる雨音
その淋しさや
その胸隠してる
切なさに降るよ
受け流す傘はない
受け流す傘はない。
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さびしい夜がある
眠れない夜がある
窓の向こうにある
誰かが今泣いてる
地球の果てで
言葉にならない
思いを抱えてる
どれだけ歩いても
どれだけ笑っても
たどり着けないよ
涙の岸辺には
さよなら悲しみ
さよなら喜び
全てにさよならをして僕は今日から変わる
さびしい夜がある
数えきれない
涙が笑顔が切なさが
あふれてる
それを誰が
笑えるでしょうか
片っぽだけの靴下
いいところで覚める夢
それに似た今よ
涙の岸辺から
こちらに手を振る
さみしさにうなずけば
楽になれるのに
僕はまだ 死にたくはないんだ
それでもそれでもと
まだじたばたしてる
さびしい夜は
眠れない夜は
まだつづくのだ。
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幼なじみの彼女は
とても優しくて
気が利くメガネっ娘
今日もとても元気
笑った顔が素敵で
思わず照れちゃうよ
もうすぐ冬がこの街にもやってくるけど
同じ色のマフラーを買ってさ 友達にからかわれた
雪の降る白い道を君と二人 歩こうね
ああ 君が好きだよと僕が呟けば 君は頬を赤く染めて 小さく私もと言うよ
思わず抱きしめたくなるのをこらえて もじもじしてたら君が先に僕を抱きしめた
あったかいね
心もからだもぽかぽかさ
学校卒業したら
結婚しようと
決めたんだ
幼なじみの彼女は
今では愛する奥さん
今、台所で
夕飯の準備している
今夜は何かな
カレーの匂いしてるけど わざと聞いてみるんだよ
エプロン姿の君は一段とかわいい
特別なことなんて何もなくていいや
ただそばにいつでも君がいてほしい
そんなそんなそんな
ありふれた
幸せに肩までつかりたい
これから寒くなるから
あの日みたいにあたためて 心もからだも芯までぽかぽか 愛の熱 伝えて 伝えて
大好きさ
そして、言うよ
幸せにするよって
ああ特別なことなんてできないけれど
君がいつも笑えるように
君がもっと幸せになれるように
僕は何かを頑張る。
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苦手なものも
いつの日か
食べれるときが
くるはずさ
自分の子供も
ものみたいに
扱う親の気がしれぬ
自分と同じ
人間なのに
苛める人の心が見えぬ
こんな晴れた
空なのに
こんな賑やかな
街なのに
人の心は
どうして時に
ボタン掛け違うように狂うのだろうか
君が名前を呼ぶと
それだけで
僕という存在は
世界にいること
許されてるような
肯けられてるような
そんな気持ちになる
君が笑いかけると
ただそれだけで
僕という人間は
愛されていること
幸せになれること
教えられてるような
そんなふいに思える
苦手な人とも
やがては
向き合える
そんな明日がある
お皿の上はいつか
空っぽになるさ
そして心洗うように
白く透き通った
気持ちで生きれるさ
矛盾ばかり 疑問ばかり 積み重なってゆく日々も愛さえあれば 君さえいれば
闇の中にも光は
確かに 生まれる。
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笑っているかい?
こんな世界でも
笑えるかい?
目の前で人がもののように扱われていても
明日また明日と繰り返される日々の中
新聞開けば小さな見出しで人の死が沢山の人の目に触れる
テレビの画面で毎日のように報道される悲しいニュース それもごく一部
実際はもっとあるんだ 人の目に触れないだけで
人が人を憎むことは
いつの時代もあるけれど 人が人の命を奪っていい権利なんていつの時代もあるわけがないのに
きれいごとばかりが僕の頭の中回る
通い合う 心と心が
築く 明日に
僕らは 糸を紡ぐように 向き合って
時には 押し寄せる波にさらわれて
なすすべもないままに弱い立場の人たちが傷つくだけならば
僕はそんな人たちをいつか殺してしまうかもしれない
光と影の間を行き交うように 僕ら生きてる 誰も同じだろう。
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僕の瞳に映る
君の顔が笑ってると
なぜだか僕も嬉しくて
ただそれだけのことがいつも幸せでいつも楽しくて時間も忘れてしまうよ
庭の隅に咲く小さな花が明日も明後日も花であるように
変わらない暮らしの中 幸せは気づかずいつの間にかこんなにあふれていた
真っ白い画用紙に
君の思う幸せを描いてごらんよ
きっと今みたいなありふれた日々を描くだろう
当たり前でもいい
ありふれていても
ありきたりでも
それが幸せだと
知っているから
特別なものなんて
何も なくていい
ただ、君が笑って
暖かな陽射しが差し込む
たまには喧嘩して
すれ違って離れた寂しさに互いの大切さに気づく
そんな幸せを絵に描こう
今日をそのまま写し取ったように 変わらない明日も笑いあえるさ
例えば今日の気持ち忘れていなければ
明日も笑えるさ
くだらないことに
迷わず笑えるさ。