ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[4212] からっぽ
詩人:どるとる [投票][編集]


空いた電車の中
流れる景色を見ていた
移ろう季節は
少しずつ色あせる
どうしようもなく
美しく 淋しげに

からっぽの心
あいた穴を見つめて
当たり前だと思っていた存在をなくした時 はじめて何かがいけなかったような気がした

楽しくないな 独りじゃ 食べるのも笑うのも
背中合わせの日々
やっぱり もう一度君の笑顔を見たい

この淋しさを嘘にする あなたの声が 言葉が明日の景色変えるから

からっぽのこの心に
愛を 注ぎ足して

空いた電車のような寂しげな日々に
もう一度 にぎやかな毎日を 願うから。

2012/09/04 (Tue)

[4211] 明日
詩人:どるとる [投票][編集]


全ての人の心に夜明けが来ればいいな
全ての人の心に朝が訪れればいいな

泣き止んだ空にお日さまが昇っていつの間にか君も笑ってる

嘘ばかりの日々にたまには 何もかも包み隠さず 向き合えたらいいのにね
僕らは嘘がないと不便なんだね

まだ夜明けまえの空に 僕は 小さな願いをひとつ たくした

全ての人の明日が楽しいものでありますように
全ての人の明日に幸せがあふれますように

君の涙 僕の涙 秤にかけても意味はない
どちらも尊くてどちらも同じ重さだから

全ての人の明日が穏やかに過ぎればいい
全ての人の明日に僕は同じだけの幸せを祈る

まだ夜明けまえの空に 飛び立つ鳥を見た 僕も羽を広げて
明日に飛び立とう

迷う時間さえもったいない

さあ 訪れた朝に ドアをひらこう

明日があなたを待ってる。

2012/09/03 (Mon)

[4210] 白い夜
詩人:どるとる [投票][編集]


なぜか優しくて
どこかいつもとは
違う そんな夜
扉を開けて

手のひらを
開いて
そこに見えた
あなただけの
箱庭に宇宙を
広げて

独り言でも
聞きたいよ
伝え 伝わる
言葉じゃ言えない
何かを今僕は
心の中で掴んだよ

右も左も白い
白い夜
あたり一面
白い 白い夜
悲しいことは
忘れて 今だけは

どこまでも白い
白い世界
星たちの心
うつしたような
汚れなき 夜

闇さえ あたたかく
僕を包み込んで
あの海へと
あの空へと
続くように
灯りはともり
君を照らすだろう

迷わずに帰っておいでどんなに遅くても「ただいま」と迎え入れよう

全ての悲しみを
全てのやりきれなさを
全てのせつなさを
全ての歯がゆさを

僕は今、受け入れるから

迷わずに歩いて来てごらん どんなに時間を惜しんでも夜は明ける

それなら どうか
今夜だけの優しい時間に身をあずけて

夢のような夜でも過ごそうよ 一緒に
眠れないことがまるでうれしくて

苦しみは やがて 安らぎに変わり
生きてゆくことが少し楽になりそう。

2012/09/03 (Mon)

[4209] 虹をさがそう
詩人:どるとる [投票][編集]


世の影から目をそらした世界はこんなにも美しいのに
少し視線を移せば
ゴミで散らかしたような世界がある

ほらねまた夜が
君の瞳の中を
黒く塗りつぶす

世の中の影、
日の当たる場所
繰り返す光と影

現実はとても
醜くて 鏡をかえして君にそのままを伝える

誰かの背中に差す影を僕は 見ていたはずなのに何ひとつ かける言葉もないままに

ありふれていても
当たり前でも
それがあなたの
助けになるのなら
僕はそっと
言いたいな
こんどは
ちゃんと謳いたい

光と影の重なる この世界にも救いがあることを 僕は知っているのだから

悲しみと喜びが 交互に降るこの世界にも愛があることを知ってもらいたい

あの夕陽の赤や
あの星たちの
またたきに
目をつむるのは
あなたの勝手だけど
いつまでもそのままじゃあまりに悲しいな

そろそろ 泣き止んで
虹をさがそう

雨上がりは近い。

2012/09/03 (Mon)

[4208] ビードロ
詩人:どるとる [投票][編集]


他人の頬に伝う涙と
自分の頬に伝う涙を
秤にかけて
どちらがどれだけ
重く尊いか量っても
そこには意味は生まれない

生まれた場所や
もって生まれた境遇を
いつまでも嘆いていてもそれはただ悲しいだけだ

運命は時に残酷にあなたを突き放して
傷つけることもあるけれど
雨空が晴れていくようにきっといつかは笑える時が来るから
生きていくことをただ悲しいだけで終わらせないで
あなたの幸せを見つけられるのはあなたしかいないんだから

向こう側が透けて見えるビードロのような潔く嘘のない心で
誰とでも 向き合いたい気持ち抱えながらも時に人の闇に気づいて 憎しみにのみこまれそうになるけど

それでも人の優しさや思いやりを知っているから

他人と自分のあいだにそびえる壁をぶち壊して なにが違うというのか 人の欠点や失敗を笑う自分を
迷わず悪と呼びなさい
見た目とか姿形じゃなくて中身から美しく輝きたい
ビードロのような透明な気持ちで 包み隠さず向き合えたなら
他人も自分と同じようにためらいもなく愛せるから

世の中の暗い影の事情 時によぎる嫌なニュース
そんなもの本当は少し考えればわかりそうなものなのにどうして僕らはつまらない争いを 虐めをやめられないのか?

階段を駆け上がって
ビルの屋上に来た夕暮れ そこから見える夕陽の赤さに命の片鱗を垣間見る
平気で人を傷つける人にも見せたいこの景色 あなたには聞こえるか?謳うまでもないこの呼び声が

ゴミで散らかすような行為を僕は きれいごとや単なる同情で片づけようとは思わないけれど

あまりに目に余る世の中の汚さに 時にこの身をふるわせて
憎しみさえわき上がるのを禁じ得ない

僕自身さえ自分を美しいとは完全に言い切れない部分もあるけれど

人の命を脅かすことや人を悲しませることにはなんの心も感じられない。

2012/09/03 (Mon)

[4207] 愛してるって
詩人:どるとる [投票][編集]


誰よりも大好きな君に伝えたい これからもよろしくね 愛してる

恥ずかしがり屋だからうまく伝えられない だけど頑張って伝えるから

素直な気持ちひとつ生まれたら きっと君にこの思い 着飾らずに伝えられる
そう思うから

硝子のような 壊れやすい君の心 傷つけないように
そっと手を伸ばして
君を抱きしめるから
僕を夜に閉じ込めないで

愛してるって言わせてよ 愛してるって言っておくれよ
長く辛い月日を一緒に乗り越えたくて
僕は今足踏みしてるよ

2012/09/02 (Sun)

[4206] さよなら恋泥棒
詩人:どるとる [投票][編集]


予告もなく 盗み出した 君の心は どこか淋しげで 儚げで

雨降るように 優しく静かにこの胸に落ちる。

さよなら恋泥棒

マントひるがえして

夜の闇に消えてゆく

やがて訪れる朝

夢だと気づく。

2012/09/02 (Sun)

[4205] 雨模様
詩人:どるとる [投票][編集]


久しぶりの晴れ間に
一緒に出かけてみたら またすぐに 曇って
君の顔に雨が降る

僕は何もできないまま 君の涙見つめていた
もう 僕には映画のラストシーンみたいな
さよなら 似合わない

君を置き去りにして
立ち去りたいのさ

恋なんてもう二度としたくないよ

こんなにも辛くて胸痛くて

心は雨模様
複雑な幾何学模様

だけどさよならが言えない

いつまで続くんだろう。

2012/09/02 (Sun)

[4204] 恋泥棒
詩人:どるとる [投票][編集]


今夜、君に会いに行くよ あの夜空を渡って

南の窓を開けていておくれ とびきりの笑顔を携えて君に会いに行くからね

二人は いつでも自由で なにものにも縛られず 笑いたい時に笑い そして 泣きたい時に泣く だけど愛し合うことだけは誰にも負けないの

予告状を出して 今夜 君の心奪いに行くよ
僕は君だけの恋泥棒
だけどどうやら心奪われたのは僕のほうさ。

2012/09/02 (Sun)

[4203] 愛すべき今よ
詩人:どるとる [投票][編集]


なんのために生まれたのだろう
なんのために生きてゆくのだろう
何もかもが曖昧で
自分さえ見失ってしまいそうになるよ

誰かのために生まれたわけじゃない
誰かのために生きているわけでもない
思えば突然だったな
この世界に生まれたあの日から僕は今まで 歩いてきたけれど

どれだけ歩いても
どれだけ走っても
まだまだ僕は
うまく生きれないな
笑えないな
失敗だらけの毎日だ

どれだけ迷っても
どれだけ悩んでも
まだまだ僕は
たどり着けないよ
見えないんだよ
夢見た明日が

なんのための今なのだろう
なんのための苦労なのだろう
最初から不思議で
時々生きてることさえ解らなくなる

誰かのために生きたいと思うけど
誰のために生きればいちばんいいのかな
ここまでひとりで歩いてきたわけじゃないのに 何を僕は粋がっているのだろう

どれだけ歳をとっても
どれだけ時間費やしても
まだまだ僕には
色がない さみしい塗り絵のようなんだ

どれだけあがいても
どれだけもがいても
まだまだ僕には
わからない 愛すべき今よ これでいいのか。

2012/09/02 (Sun)
8416件中 (4321-4330) [ << 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 >> ... 842
- 詩人の部屋 -