詩人:どるとる | [投票][編集] |
星の瞬きに耳をすまして
風のそよぐ音に景色を思い描いて
目には見えないものへの興味や感心を形にしてみてごらん
1日の中に 何かがあるよ
何気ない場面にもあったよ
かけがえのないもの
輝いていた
眠りを誘う 月明かり
見とれていた 星たちのまばたきに 僕は眠れない
眠れないのに なぜか心地いい夜 それが今夜だ 僕は独りぼっちなのに心満たされてる
明日はどんな事が
待っているのかな
例え雨でも優しい
1日なればいい
明日がどんな1日でも
誰もが心から
笑える瞬間があればいい
今夜はおやすみ
眠りの歌 歌うように ささやいた
眠りの歌 吸い込まれるように夜に食われた
よくかみしめて食べてね 美味しいから
明日になったらもう朝じゃ見当たらない
胃の中で溶かされたから また夜がくれば同じような 切なさに引き込まれるような光を見るでしょう
だから今夜はもう寝よう
いつの間にか夢のなか
眠りの歌も聞こえないね
家々の明かりも闇のなか 闇のなか。
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この世界で いちばん大好きな人に 愛されるような人になりたいのなら
心だよりを綴りましょう
心のポストに届いた
手紙 朝にはおはようと夜にはおやすみと書かれている
それだけでいい
それだけで僕の心は満たされる
大好きだよ 愛してるよ それだけ言ってもらえれば僕は幸せだ
地球は丸い それがずっと変わらないように 僕らの関係も変わらないけれど
愛してる人に愛されたくて
必ずしも 一緒になれなくても…
愛してる人に愛されたいだけ
必ずしも 形にならなくても…
あなたの心の中で
少し僕のことを
たいせつに思ってもらえれば
あなたの心の中に
少し僕という存在が
深く刻まれていれば
それだけでいいから。
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言葉にたよらずに
誰かと心通わしたい
言葉はつかわずに
誰かと信頼築きたい
昔々の話 人はまだ言葉をつかわなくても
互いの心が見えたらしい
目と目をあわしただけで 手ぶり身振りで言葉をつかわずに会話していた
今みたいに便利な電話もなくて
パソコンもない時代でも何ひとつ困らずに
目と目を合わして
面と向かってお話していたというよ
ああ羨ましいな
言葉なんて本当は
要らないのかもね
言葉なんて本当は
邪魔なのかもね
言葉をつかわずに
話せるのが
本当の会話なのかもね
もしかしたら
声を交わすんじゃなく心を通わすことが
本当の会話だよ
だから言葉は要らない 心があればいい
聞き取るんじゃなく
感じることこそが会話なんだよ
言葉に頼りすぎるから 争いが生まれる
だったら言葉に頼らずに たまには身振り手ぶりでお互いの言いたいこと伝えあうといい
口にチャックして
余計な言葉はしまって
無言の会話 始めよう
へたくそでもいい
不器用でも構わない
失敗は笑ってしまえばいい
なんとなくでいい
何度でも繰り返すんだ
外れても笑い話にすればいい。
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誰かが誰かのことを思う ただそれだけのことがねいつも 誰かの支えになる助けになる
例えば君が好きな誰かのことを思うように 必ずあなたのことを大事に思ってくれる誰かがいる
たまには手が出てしまうこともある それはあなたを思うがゆえの愛のムチだからその痛みに訴えかける気持ちに気づくとあとからじわじわとその人の優しさがわかるよ
たたかれた人も痛い
だけどたたく人も痛い
あなたの手とわたしの頭 ふたつの痛みが 交差して生まれるのが愛だったり優しさだったりすればいいな
怒られた時 思い出した 怒られたあと優しくしてくれる あなたの心は広い海のよう
誰かを思うように
ただそれだけのことがね ずっと 誰かの生きる糧になり 誰かの標(しるべ)になればいい
握り拳 ひらいて てのひら 広げて
誰かをたたく手と
誰かを撫でたりする手は同じように働くよ
そのてのひらに 誰かへの愛がこもってる
そのてのひらには同じ心が通ってる
たたいた時の痛みに
撫でた時の安らぎが重なる
それは同じ。
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明日を信じて歩いて行こうか 今日は出会えなかった景色に明日には出会えるかもしれないから
明日のことは誰も知ることはできないだろう
だから今日がだめでも明日があるから
信じてみよう 明日には何かが変わるかもしれない
戦争もいじめも同じ土俵の上で やってるくだらない争い
そんな暇があるなら
誰かのことを心から愛してみろよ
誰かのために汗水流して働いてみろよ
涙も流せない人に
素敵に笑えない人に
明日の世界は信じられない
涙の川を渡るには
ひとりの力じゃ
とても足らないよ
だから手を握り
心つないで行こう
明日の世界を想像しながら
どんな悲しみの中だって何かを信じられるさ
だから見つめ合って
瞳の奥に見えた明日に笑いあう僕らを描いてみよう
言葉足らずの日々
黙ったままでもたいせつなことはわかる
幾つものもしもの明日の世界
どんな明日でもたどり着けるのはたったひとつだけ
だから落ち込んだり心ふさいだりするのもいいけれどいつかは笑えるように
そんな明日の世界が来るように
僕は歩いている
いつも歩いている。
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テストをやればほとんど0点すれすれ
スポーツも芸術も僕は奥手だ
恋なんてとんでもございません
ありもしない生きる意味を探し回って歩き続ける
そんな旅の中で
僕にも見える光がある それは時々頭の隅をかすめるように
思い浮かぶあなたの笑顔 その奥の優しさ
きれいな夕暮れの空に 明日の幸せを願う 僕には有り余るほどの幸せが 他愛もない日々の中に あふれんばかりにある
何気ない日々を象る
知らないうちに描いてる とあるしあわせのかたち 当たり前な毎日こそ望ましい
欲に染まらず欲張らずお金じゃ買えない 無償のしあわせのかたち 懐じゃなく心があたたまる
たいせつなものや
たいせつなことを
忘れがちな世の中に
僕は言いたいよ
あなたには見えてるはず
それをただ愛せばいいだけ
本当のしあわせは人それぞれだというけれど誰にとってもこれだけは変わらないよ
今ほどしあわせなことはない
無理なく笑えているなら。
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人と自分を比べても
その人の良さは見えてはこない
その人をよく知るためには自分をまず知ることだろう
自分の悪を見定めて
自分の良さにも気づいておくことが人の良さに気づくことの早道だ
あくびが出るほどつまらない長い長い人生という旅路の中で
僕は何をしようどこへ行こうか
風に行き先たずねてみても答えは出ない
空や海や野の花に囲まれて僕は 幸せというものを探して歩き続ける日々を送る
僕らしさを見いだすための旅でもいい
誰かを愛すためだけの人生でもいい
それはその人の決めること 正解や答えはないよ 好きなように歩いて行け。
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生きていることが恥ならば 死ぬことは恥じゃないのか
生まれたことが恥ならば 生まれなければ良かったのか
恥を恥と思わずに
少し小石に躓いた
それくらいに思えないものかな
恥を恥と考えず
風当たりが悪かった
その程度で笑えないものかな
恥の端をつまんで
恥を知れと恥に云う
恥に思うことこそが
恥だと僕は思うんだ。
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季節の列車に乗り込んで目指す 夏という波を越えるための
駅を目指し 海を越え山を越え はるかな大地を越えて行く
夏の列車 蝉しぐれに何処までも追いかけられて 夏を忘れられない
夏の列車は緑に染まり やがて秋の色に変わるまで 風に凪ぐ
明日の荷物を 鞄に詰めて 揺らぐ木々のあいだを縫うように走る
夏の列車 蝉しぐれもやんで 静かなトンネルくぐれば そこは一面紅葉色の世界
まだだよ まだ始まったばかりだ
夏の列車 これから残暑を抜けて 最後の汗ばむ日々をゆっくりと走り抜けてゆく
もう少しの辛抱だ
坂道を下ったら
そこは新しい駅。
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全ての人を 全ての物を濡らす雨のあとにのぞいた晴れ間に出会うとき
1日ではじめての太陽をこの瞳に映せる
どこかに出かけたい
人の足どりを 止めないで その人が笑える時間をなくさないで
僕は屋根の下
同じ地球の外れで
雨に濡れている
悲しみの
このほほを伝う
雨のわけは
僕以外誰も知らない
この街の誰もが
雨のわけを
一人一人持っている
雨のあとに笑うのは
さっきまでの悲しみを忘れるためだけじゃない
雨のあとに必ず笑うのは悲しみに苛まれている自分の心を乾かすためなんだ
雨のあとにお日さまが顔を出すように
雨のあとに虹が架かるのと同じように
僕らは雨のあとに笑うのがその代わり
笑顔が太陽だ
だからもうそろそろ笑おうか
晴れた青空の下に涙は似合わない。