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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[3982] ナイトライト
詩人:どるとる [投票][編集]


夜は暗い 暗いから電気をつける 暗いから明るい話をする

それでも暗い夜には誰かが僕の夜を明かりの代わりに照らしてくれる

ナイトライト
ナイトライト
それはあなた

ナイトライト
ナイトライト
それがあなた

憎しみと怒りで
体中が満たされて
走り出す雨の中
僕は帰ってきました

明かりに群がる虫たちのようにわずかな希望にさえすがりつきたい僕らを試して 試しているのだ

ナイトライト
ナイトライト
美しさの形

ナイトライト
ナイトライト
光の中へ

僕はあなたと行くんだー

あなたと僕とで行くんだー

その先へと その果てへと その奥へと

ただ優しさや単純な愛でもって 扉を開く。

2012/06/09 (Sat)

[3981] 風車
詩人:どるとる [投票][編集]

いいさ、独りでも
楽しいことがあれば笑い
悲しいことがあれば泣くだけだ
いいさ、泣かないよ
寒けりゃ着込めばいいし
暑けりゃ脱げばいいことさ
今日の痛み
今日の安らぎ
今日だけの出会い
今日だけの切なさ
それは全てつかの間の風のようなものさ
気まぐれな誰かの思いつきのようなもの
子供の手に握られた
小さな小さな風車
風に吹かれ回るよ回る 何かに動かされないと風車も回ることさえできない
僕らにしても同じだろう
いいさ、独りでも
いいさ、泣かないよ
寂しけりゃ慰めてくれる誰かがいる
悲しけりゃ心配してくれる誰かがいる
誰にとっても同じじゃない
僕には誰もいやしない
だから自分の傷は自分で唾でもつけて癒やすほかない
今日の悩み
今日の迷い
今日だけの経験
今日だけの空しさそれが全てつかの間に吹く風のような
気まぐれな誰かの…
もういいよ、もういいさ
言うのさえ疲れたよ
傷つきすぎた
歩きすぎた
何もかもが遅すぎた
あとはただ燃え尽きるまで 回れよ回れ
風車のように。

2012/06/09 (Sat)

[3980] やさしい時間
詩人:どるとる [投票][編集]


君といるとなぜだか時間も忘れてしまうよ
君は僕のいちばんのこの世界で愛する人
やさしいやさしい時間が流れる 君とのやさしい時間の中
限りある日々を輝かせよう 限られた命が燃え尽きるまで
やさしいやさしい時間に包まれ 日だまりのような時間の中
いつか終わりが来てもね どんなに歳を重ねても変わらない気持ちで好きと言えたらいいな

数えきれない愛の言葉も
本当は永遠に君に囁いていたい

少しずつ僕ら 大人になってゆく
そのたびにやさしさを忘れないようにしよう
余裕はいつでもあるわけじゃない
だから時にはすれ違うよ
分かり合えない時さえあるけど
譲り合い 助け合う
心捨てずにいようね
そうすればきっと僕らいつまでも大丈夫

何度でも何度でも 恋に落ちるよ 同じ人に
やさしい時間が 満ちている いつかは訪れる終わりさえ君とならば怖くはない

だからやさしいやさしい時間の中で 僕らは愛し合うよ
それぞれのスピードで行こう 手をつなぎ転ばないように
時には喧嘩もしようじゃないか 隠したまじゃ辛いから
素直になって 心ひらいて 喧嘩しても次の日にはもう仲直り
単純すぎるほどに 愚かな二人は今日も
白い光の中 微笑む

やさしいやさしい時間の流れる 部屋の中
やさしいやさしい時間に包まれ 日だまりのような 時間の中

いつでも二人は幸せだから 特別な明日なんて必要はないのさ

僕には君がいて
君には僕がいるよ

やさしいやさしい時間だよ。

2012/06/04 (Mon)

[3979] ねむりの唄
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優しい夜だ なんとなく

静かな夜だ どことなく

ねむりは突然にやって来て

夜は当たり前に訪れて

僕らを夢の世界へ誘うよ

ねむりの唄 音じゃない聴こえないメロディ
心を揺さぶる

今あなたのために
今私のために
ほら、唄える唄がある

それは夢の中だけでしか聴こえないメロディ
目覚めたら忘れてる
ねむりの唄

悲しいことなど
鼻で笑えばいいさ

苦しいことほど
つかの間に過ぎる

僕を独りにする
寂しいだけの夜など
あるものか

目を閉じればそれだけで夜は輝きを取り戻す

真っ暗な視界の中にも虹は架かる

雨が上がるように
夜明けが君を
迎えに来るまで
ねむりの唄は響くよ
ねむりの唄が響くよ

まるで聴こえないメロディ
心を揺さぶる

記憶の彼方で光る誰もが好きな唄
ねむりの唄。

2012/06/03 (Sun)

[3978] シミ
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障害者の人を簡単に馬鹿にする人がいた
五体満足の人がえらそうにハンデを抱える人を笑うのを見た

こんな大人になりたくない
そんな大人は大人じゃない

頭では計算できない
愛や優しさがある
どんなに学があっても解けないものがある
どうして思いやりを持って生きれないのか

街にあふれる人ごみの中 こんなに人がいるのにさ 人の間に吹く風はこんなに冷たいのだろう

シミが目立つよ 汚いシミが 人間の心の汚れ 映したように
懸命に生きる人をあざ笑う人ばかりだ

当たり前なことさえできない人がいる
それを当たり前とさえ思えない人がいる

どんなに頭が良くてもどんなに金を持っていても大切なものはいつも見えないものだろう
そうは思わないかい?

シミが増えたよ 汚いシミが いつの時代にもあるような話さ
人の涙や生き様を踏みつけるような人はいっそ消えればいいさ

旅人の名を借りたようなこの自由なようで不自由な毎日を
今日も生きている
それさえひとつの努力じゃないか
誰も規制はしないのに生きることの喜びに笑いかけて 落ちる涙を知りながらも
僕は生きることを選んだんだ

シミのない人はいない
汚れのない真っ白な時代はない
だからこそ僕らは少しでもそのシミを増やさないよう
できるだけ目の前のか弱い人に 優しい眼差し向けるように
生きていかなくちゃ
生きていかなくちゃ

それが僕らの生き方だろう。

2012/06/03 (Sun)

[3977] 皿の端のパセリ
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両手で持てるだけの花を摘むように
誰かの死を悼むように僕はわずかな優しさであなたを思いやる

それはまるで料理の皿の端のパセリのように
脇役におさまったただの食べ残されるのが運命の飾り程度の小さな命

それでもそんなパセリのようなあなたを僕は愛している

儚い命を 五分の魂を
抱きしめて 噛みしめて 百年ほどの時間の中 途切れるまでは終わらない

僕はあなたを皿の上のパセリなどとは思わない
君が主役さヒロインさ。

2012/06/03 (Sun)

[3976] 歩く
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ゆっくりのんびり
歩くのと
せかせかイライラ
歩くのじゃ
話が違う

同じように生きるならゆっくりのんびり生きたいよ

何かに縛られ生きるけど たまには自由に歩きたい

悲しみひとつ手のひらに乗せてみる
思い出すと大したことはなかったと笑う僕がいる 昔話は輝いて 今の僕の愚かさを教える

急いだり慌てたり
急かされたり
めんどくさい世の中だな
それでも歩く
僕は歩く

人生の行き止まりまで歩く

疲れても歩く
飽きても歩く
独りでも歩く
歩く 歩く
歩いて 歩いてゆく

歩いたその一歩一歩が人生だ
通り過ぎたその一つ一つの景色が地図になる。

2012/06/02 (Sat)

[3975] 僕の1日
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ああ今日もお疲れさまでした
皆さんそれぞれ言いたいこともあるでしょうが
まあ今日はもう終わるんだから
過ぎたことは考えず前を向いて歩きましょ

泣いていたのかな
それとも笑っていたのかな
僕や私だけの1日が
人の数だけきっとあるから
悲しいこともあるだろう
だけど涙の影にはそれなりに笑顔もあったろう

僕の1日も君の1日も考えてみたら もう二度とかえらない1日なんだよね
それを考えたらどんなに悲しい日でも過ぎ去るとなんだか切なさは残ります

どこかに何かを置いてきた気がするけど
それが何かはわからない
どこに置いてきたのかもわからない
だけど僕はどこかに何かを置いてきました

窓の外 ふいに見りゃもう月のお出ましか

さよならとつぶやいた 帰り道 別れ際
嘘でもいいから言おう 今日はいい日だったよって

僕の1日も君の1日にしても 無駄な1日など何ひとつないから
悲しいことさえ消えないけれどきっともう少し歩けばまた笑う僕と出会える

切なささえも引きずって 家に帰ってく人たちのその瞳に映る夕焼けは
確かな足跡刻んでく
僕らを照らし まばゆいばかりの橙に染まる今日です

優しさが押し寄せてくる
切なさが押し寄せてくる
引いてゆくのは仕方ない
悲しいけれど今日の僕とはさよならだ
僕の1日がまたひとつ終わる 終わるよ

なんとなく笑ってみた
黄昏包む部屋の中
やがて夜がやって来てあとはただ 夜明けまで夢の中で待ちぼうけ。

2012/05/30 (Wed)

[3974] 明日が見えない
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ほんの百年ほどの時間の中で
ここまで歩いてきたけれど
空を見上げても
目を閉じてみても
何も見えない
明日が見えない

なにがやりたいのだろう
なにになりたいのだろう
それさえもわからないのに
変われるはずもない

僕の瞳に映る漠然とした日々
手を汚し服を汚し
あとはなにを汚そうか?

繰り返し繰り返し繰り返される毎日が
辛くて悲しくてたまらなく惨めで
寝転がっても
うなだれてみても
何も見えない
明日は見えない

どこへ行きたいのだろう
どこに向かってるのだろう
何もかもわからないまま
大人になっていた

数億人の瞳に映る今日がどんなに苦しくても僕の瞳に映る今日に比べたらずっと
穏やかな気がするよ

繰り返し繰り返し繰り返される毎日は
なんのためにあるのかな疑問だけが積み重なってゆく
あがいてももがいても何も見えない
明日が見えない

後悔が僕を追い抜いていく
歳だけが僕から若さを奪ってゆく

川面を流れる葉っぱのように流れに身をまかせて生きることのできない僕には

明日が見えない。

2012/05/27 (Sun)

[3973] おとな
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一生懸命、働いて
一生懸命、汗流して
誰のため なんのためおとなはおとなという役柄を演じてるのだろう

満員電車に乗って
行きたくもない会社と交わりたくもない人と 愛想笑いとお世辞を売りさばいて健闘する日々

朝も昼も夜も切なさ漂うよ 月の光細く窓から差し込む 太陽の下では あんなにおとなになれるのに
夜になるとおとなも泣きたくなるんだな

おとなの中にまだ子供がいるよ
わがままもだだをこねるのも子供のものだけじゃないはずさ
見てごらん 子供のようなおとながあふれている

おとながおとなを指差して おまえはおとならしくないと言うのならそう言うおまえはおとなすぎるよ

なんとなくおとなです
いつの間にかおとなだよ
おとなになんてなりたくなかった
ずっと子供のままでいたかった

おとなという線で仕切られた世界は 息が詰まるんだ

おとなという壁で隔てられた世界は 矛盾であふれている

僕がみていたおとなのあの笑顔は嘘だったのかな。

2012/05/24 (Thu)
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